プリスクールの入園面接・親子面談の準備|元面接官が見る点と当日の過ごし方
インターナショナルプリスクールの入園では、親子面談や、子どもが遊ぶ様子を見る時間(行動観察)が行われることがあります。園名に「面接」「考査」をつけて調べる方も増えています。
この記事では、特定の園の質問ではなく、元面接官の私が一般に見られやすいと考える点と、準備の仕方をお伝えします。面談の有無や形は園ごとに違いますので、必ず各園の案内を確かめてください(2026年10月時点の考え方です)。
プリスクールの面談はどんな形が多いか
プリスクールの入園で行われるのは、受験幼稚園のような選抜の試験というより、「この園で無理なく過ごせるか」「家庭と園の考えが合っているか」を確かめる場であることが多いと私は感じています。
形としては、保護者と子どもが一緒に先生と話す親子面談、子どもが教室で遊んだり先生とやりとりしたりする様子を見る行動観察、体験の授業の中で様子を見るもの、などがあります。3歳以上のクラスでは英語のやりとりを確かめる園もあります。どれに当たるかは園の案内で確認してください。
元面接官が見る4つの点
1. ご家庭の方針が夫婦でそろっているか
いちばん伝わりやすいのは、ご夫婦の話がそろっているかどうかです。父親と母親で、園を選んだ理由や子育てで大切にしていることが食い違っていると、面接官は「入園後に家庭と園の連携がとりにくいかもしれない」と感じます。言葉が上手である必要はありません。同じ方向を向いていることが伝われば十分です。
2. 初めての場所での子どもの過ごし方
初めての部屋、初めての大人の前で、子どもがどう過ごすかを見ます。泣いてしまうこと自体は、小さい子には自然なことです。見ているのは、少し時間がたつと周りに興味を向けられるか、おもちゃを友だちと使えるか、先生の呼びかけに反応できるか、といった様子です。
3. 保護者が子どもにどう声をかけるか
面接官は、子どもだけでなく保護者の声かけもよく見ています。子どもが答えられないときに代わりに答えてしまう、強い口調で急かす、といった場面は目にとまります。待つ、うなずく、できたことを短くほめる。ふだんの関わりがそのまま出る部分です。
4. 英語力より生活習慣
英語の園でも、2〜3歳の入園で英語力そのものを重く見ることは多くないと私は考えています。それより、あいさつ、名前を呼ばれたら返事をする、トイレや手洗いを自分でしようとする、座って少し待つ、といった生活の習慣が見られやすいです。3歳以上の入園で英語の確認がある園もありますので、条件は園の案内で確かめてください。
聞かれることが多い話題の「型」
質問の言い回しは園ごとに違いますが、話題の種類はおおむね次の4つに分けられます。ここでは質問の例ではなく、型としてお伝えします。
- 園を選んだ理由:なぜ英語の園なのか、なぜこの園なのか。見学で見たことと結びつけて話せると伝わります。
- 家庭での過ごし方:休日の過ごし方、食事や寝る時間、子どもが今夢中になっていること。
- 英語との関わり方:家庭で英語にどうふれているか、日本語をどう育てるか。英語に力を入れていなくても、正直に話して大丈夫です。
- 小学校の考え方:将来の進路をどう考えているか。決まっていなければ、今の考えを話せば十分です。
答えを丸暗記しない準備の仕方
決まった答えを覚えて話すと、少し違う聞き方をされたときに言葉が出なくなります。また、暗記した言葉は面接官にも伝わりやすいものです。私がおすすめしているのは、次の3段階です。
- 夫婦で4つの型について話し合う。それぞれ、わが家の考えを一言で言えるようにします。
- 具体的なエピソードを1つずつ用意する。「休日は公園で虫を探している」など、子どもの姿が浮かぶ話です。
- 声に出して練習する。文章を覚えるのではなく、要点だけを持って自分の言葉で話す練習をします。
子どもには、面談の練習をさせるより、初めての場所に出かけてあいさつをする、順番を待つ、といった経験をふだんから重ねておくほうが役に立ちます。
当日の服装・持ち物と過ごし方
服装と持ち物は、まず園の案内に従ってください。指定がなければ、清潔で動きやすい服で十分です。子どもが床に座ったり遊んだりすることもありますので、着慣れた服と靴を選んでください。案内にない物を持っていくかどうか迷ったら、事前に園に問い合わせると安心です。
当日は時間に余裕をもって出かけ、着いたら子どもがトイレをすませておけるようにします。待ち時間に騒いでしまっても、保護者が落ち着いて小さな声で声をかければ大丈夫です。子どもが泣いても、焦らず抱きとめて、少し落ち着くのを待ってください。その姿も、家庭での関わりとして伝わります。
受験幼稚園の面接との違い
受験幼稚園の面接は、多くの家庭の中から選ぶ場であり、志望理由や家庭の教育方針をより深く、きちんとした言葉で問われることが多いです。服装も、一般に紺のスーツなどが選ばれます。
一方、プリスクールの面談は、園との相性を確かめる場であることが多く、雰囲気も比較的やわらかい傾向があります。ただし、見られる点の土台、つまり夫婦の方針、子どもの過ごし方、保護者の声かけ、生活習慣は共通しています。プリスクールの面談の準備は、そのまま受験の面接の準備の土台にもなる、と私は考えています。受験幼稚園の面接については幼稚園受験の面接でよく聞かれる質問もご覧ください。
特定の園の例として、キッズデュオインターナショナルの面接・考査の記事もあります。あわせて読みたい:プリスクールから受験幼稚園へ
プリスクールから受験を考えるご家庭へ
「なぜプリスクールから本園なのか」を、願書と面接でどう伝えるか。並ぶ・座る・待つといった集団での動きを、家庭でどう補うか。長い保育時間の中で、準備の時間をどう作るか。幼稚園受験の元面接官・うみ塾長が、ご家庭ごとに一緒に整理します。
まとめ
プリスクールの入園面談では、ご家庭の方針が夫婦でそろっているか、初めての場所での子どもの過ごし方、保護者の声かけ、英語力より生活習慣が見られやすいと私は考えています。聞かれる話題は、園を選んだ理由、家庭での過ごし方、英語との関わり方、小学校の考え方の4つの型に分けて準備してください。答えは丸暗記せず、要点とエピソードを持って自分の言葉で話すことが大切です。服装と持ち物は園の案内に従ってください。
面談の準備に不安がある方は、元面接官のうみ塾長が、ご家庭の考えを言葉にするお手伝いをしています。面接の練習も個別相談の中でご相談ください。
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