ママ
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お箸が使えないと、受験で不利になりますか。お弁当の園と給食の園で、準備は変わりますか。
うみ塾長
うみ塾長
考査で実際に食べる場面がある園は、これまでの受験例では多くありません。食事は面接の質問として出てきて、入園後は毎日のことになります。ですから食事の準備は、受験のためではなく入園後のために。それがそのまま、面接の答えの材料になります。

毎年いただく質問に、「お箸が使えないと不利になりますか」があります。「お弁当の園と給食の園で準備は変わりますか」も多いです。

この記事では、面接で聞かれてきた食事の質問、お弁当の園と給食の園、お箸の段階、食事マナー、お弁当箱の扱いを整理します。質問例は、これまでの受験例と受験されたご家庭の記録をもとにしています。昼食の形は、公式サイトで確認できた園だけを言い切ります。年度で変わりますので、最新の情報は各園の募集要項でご確認ください。

動画でも解説しています。


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食事は、面接の質問として出てきます

まず、面接で聞かれてきた食事の質問を見てみます。

  • 若葉会幼稚園では、「嫌いな食べ物は何ですか」。答えると、「食べられるよう、頑張れますか」と続いた例があります。
  • 小さき花の幼稚園では、「お母さんの作るお料理で、何が好きですか」。答えると、「そのお料理には、何が入っていますか」。
  • 光塩幼稚園では、「朝ごはんのときは、どんなごあいさつをしますか」。
  • 白百合学園幼稚園では、「朝ごはんは誰と何を食べましたか」。転園のご家庭には、「幼稚園はお弁当ですか、それとも給食ですか」。

親御様にも出てきます。桐朋幼稚園では父母共通で、お出かけの日の朝に朝ごはんをこぼして服が汚れた、という場面の対応を聞かれた例があります。

どれも、暗記では答えられません。今朝、誰と何を食べたか。嫌いなものに、ふだんどう向き合っているか。こぼしたとき、お家の人がどうするか。食卓の毎日が、そのまま答えになります。答え方は、【若葉会幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!や、【幼稚園受験】面接でよく聞かれる質問と答え方のコツをプロが解説でお話ししています。この記事では、その手前の、食卓の準備の話をします。

考査で実際に食べる場面は、湘南白百合学園幼稚園でお弁当を食べる課題があった例はあるものの、これまでの受験例では多くありません。

お弁当の園と、給食の園

公式で確認できた園を挙げます。

白百合学園幼稚園は、ご家庭から持参するお弁当です。公式の園の生活のページにもお弁当の記載があり、てびきには週4回とあります。

雙葉小学校附属幼稚園は、公式のよくある質問で「給食はありますか」に対し、「いいえ、ございません。月曜日から金曜日まで毎日お弁当を持って登園します」とあります。

若葉会幼稚園は給食で、月・火・木・金。水曜は午前保育のため給食がありません。給食は、希望者が申し込む形です。

カリタス幼稚園は、公式の園の一日に「昼食、自園調理の給食」とあります。詳しくは【カリタス幼稚園】お弁当と給食|令和7年から自園調理の給食スタートでまとめています。

千葉の暁星国際流山幼稚園は、完全給食です。湘南白百合学園幼稚園のお弁当の頻度については、【湘南白百合学園幼稚園】お弁当の頻度・注文弁当・昼食事情を解説もご覧ください。

どちらが上か、という話ではありません。入園後に毎日続く形が違う、ということです。お弁当の園なら、自分で開けて、時間内に食べて、片づける。給食の園なら、出されたものと向き合う。準備の中身が少し違います。

園 昼食の形 公式で確認できたこと
白百合学園幼稚園 お弁当 ご家庭から持参、てびきには週4回
雙葉小学校附属幼稚園 お弁当 月曜日から金曜日まで毎日お弁当を持って登園
若葉会幼稚園 給食 月・火・木・金、水曜は午前保育のため給食なし、希望者が申し込む形
カリタス幼稚園 給食 園の一日に「昼食、自園調理の給食」
暁星国際流山幼稚園 給食 完全給食

お弁当の園で、中身と容器をどう考えるか

お弁当の頻度や注文弁当については、園ごとに事情が違います。たとえば湘南白百合学園幼稚園は、お弁当が週4回で、水曜は午前保育のためお弁当がなく、希望者はお弁当を注文することもできます。毎日手作りしなくてもよい仕組みがある園もあります。

お弁当の中身は、お子様が食べきれる量が基本です。食べ残しが出ない量にして、好き嫌いが少なくなるように、慣れ親しんだ食材を中心に入れます。容器は、お子様がひとりで開けられるシンプルなもの。アレルギーのあるお子様は、入園前に園へ相談してください。キャラクターのお弁当箱や持ち物を禁止している園もあるので、説明会で確認しておくと安心です。

湘南白百合学園幼稚園では、モンテッソーリ教育の「日常生活の練習」の観点から、お弁当の時間をお子様の自立を促す大切な場と位置づけています。お弁当箱を自分で開けて閉める、感謝の祈りとともに食べる、食べたあとの片づけも自分で行う。お弁当は、食べるだけの時間ではなく、手先、マナー、片づけが一続きになった学びの時間なのです。モンテッソーリ教育の園について知りたい方は、【白百合学園幼稚園】特徴は?モンテッソーリ教育について徹底解説!もご覧ください。

お箸・スプーン・フォークの段階

冒頭の「お箸が使えないと不利ですか」に戻ります。

面接で「お箸は使えますか」と聞かれた例も、考査でお箸を使う課題の記録も、今回の資料にはありませんでした。お箸が使えないことだけで結果が決まるとは、私は考えていません。

一方で、入園後は、お弁当でも給食でも、食具を毎日使います。お箸か、スプーンとフォークか、園の指定は園で違いますので、入園後の説明で確認してください。

段階は、手づかみ、スプーン、フォーク、そしてお箸。スプーンも、上からにぎる持ち方から、下から支える持ち方へ変わります。お箸に進む目安は年齢ではなく、スプーンを下から持ってこぼさずに口へ運べるようになってからだと、私は見ています。何歳までに、とは決めないでください。

食事マナーの中身

見られる場面が少ないからこそ、整えることを4つに絞ります。

1つ目、「ごちそうさま」まで座っていること

姿勢というより、時間の区切りの話です。立ち歩く日があっても、始まりと終わりの区切りだけは変えないようにします。

2つ目、「いただきます」「ごちそうさま」を自分の口で言うこと

手を合わせるかどうかは、ご家庭のやり方で構いません。光塩の質問は、この毎日がそのまま答えになります。

3つ目、こぼしたときの順番

まず「こぼしちゃった」と知らせる。次に、自分で拭く。そして、続きを食べる。この順番をお子様が知っていることが大事だと、私は考えています。親御様が先に片づけてしまうと、順番を覚える機会がなくなります。

4つ目、嫌いなものが出たときの決まり

「嫌いなものはありません」と言わせる練習は、おすすめしません。続く質問に答えられなくなります。残すときは「これは残します」と自分で言う。食べる量は、お子様がお皿に取って決める。この2つを、親御様が先に決めてください。食卓で決めると、毎回の交渉になります。決めるのは食卓の外。食卓では変えません。

家庭でのしつけ全体の見られ方については、【幼稚園受験】家庭でのしつけはどう見られる?も参考になります。

食事、衣服の着脱、排泄といった生活の基本動作は、自立の第一歩として、実技の中でも自然と見られる場面があります。スプーンやお箸を使えるか、ボタンを自分で留められるか。完璧を目指す必要はありませんが、自分のことを自分でする経験を少しずつ増やし、できたときにしっかりと認めてあげてください。「できることは、うれしいこと」という気持ちが育つと、お子様は食卓でも落ち着いて振る舞えるようになります。

お弁当箱の開け閉め、包み、袋

お弁当の園を志望されるご家庭に、ひとつ確認です。お子様は、お弁当を自分で出して、開けて、しまえますか。

流れは、袋から出す、包みをほどく、ふたを開ける、食べる、ふたを閉める、包む、袋に入れる。この7つです。つまずきやすいのは、ふたのパッキンやゴムバンド、ナフキンの結び目、袋の口です。

お弁当箱は、自分で開け閉めできるかを基準に選んでください。かわいさより、ふたの硬さです。包みも、結ぶナフキンより、かぶせるだけの袋のほうが最初は続きます。

これが考査で見られるかは、資料にありません。でも入園したら毎日のことですし、自分のことを自分でする姿は、考査の別の場面にも表れると、私は見ています。

食卓の決まりは、ご夫婦で先にそろえます

ここまで、面接の質問、昼食の形、お箸、マナー、お弁当箱と見てきましたが、共通しているのは「毎日の食卓がそのまま材料になる」ということです。面接で「嫌いな食べ物は何ですか」と聞かれて、お子様が答える。そのあとに続く「食べられるよう、頑張れますか」に、お子様が自分の言葉で返せるかどうか。ここは、ふだんの食卓でどう向き合っているかで決まります。

そのためにも、決まりをご夫婦で先にそろえておくことをおすすめします。お父様は「残してもいい」、お母様は「食べなさい」と言う。こうなると、お子様は緩いほうに寄ってしまい、毎回の食卓が交渉になります。「残すときは自分で言う」「量は自分で取る」のように、短く、紙に書いて貼れる決まりにしておくと、ご夫婦のどちらが食卓にいても、同じ対応ができます。

入園後は、お弁当でも給食でも、毎日続く時間です。受験のために特別なことを始めるというより、今の食卓の決まりを整える。それが、いちばん無理のない準備だと私は考えています。

ご家庭でできること

次の4つをお試しください。

  1. 週に1回の「お弁当の日」。お家のお昼をお弁当箱に詰めて、袋ごとお子様に渡します。出すところからしまうところまで、お子様ひとりで。時計を見せて「長い針がここまでね」と区切ると、園の昼食に近づきます。
  2. ふきんの定位置を決める。お子様の手の届く場所にふきんを置き、こぼしたときの言葉を決めておきます。「こぼしちゃった」「ふいてね」「つづき、どうぞ」。この3つです。
  3. 嫌いなものが出たときの決まりを、ご夫婦で紙に書いて貼る。「残すときは、自分で言う」「量は自分で取る」。お父様とお母様で決まりが違うと、お子様は緩いほうに寄ります。
  4. お箸は一品だけ。今日はこのおかずだけお箸、と決めて、それ以外はいつもどおり。食事の時間を、練習の時間にしないためです。

まとめ

食事は、考査で実際に食べる場面より、面接の質問として出てきます。食卓の毎日が、そのまま答えになります。

昼食の形は園で分かれます。白百合と雙葉はお弁当、若葉会とカリタスは給食。志望園の形に合わせた準備を進めてください。お箸は年齢で区切らず、スプーンの持ち方を目安に。マナーは、区切り、あいさつ、こぼしたときの順番、嫌いなものが出たときの決まりの4つです。

ご家庭では、週1回のお弁当の日、ふきんの定位置、ご夫婦で決める食卓の決まり、お箸は一品だけ。この4つから始めてみてください。

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