ママ
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面接の質問例も答え方も調べました。でも、家でいつから、週に何回、何分練習すればいいのか分かりません。
うみ塾長
うみ塾長
私の目安は、考査の4か月前から始めて、週2回から3回、1回5分から10分です。会話、座って答える、通しの3段階で進め、段階は「次へ進む合図」で決めます。録画で見るのは、お子様ではなく親御様の口出しです。

面接の質問例も答え方も調べ終えたのに、いつから始めて、週に何回、1回何分練習すればいいのか。ここが決まっていないご家庭が、とても多いと感じています。

この記事では、家庭での面接練習の「手順」だけに絞ってお話しします。始める時期、回数と時間、3つの段階、録画で見る4つのこと、時間計測、やってはいけない練習、立て直し、練習記録の付け方です。質問の中身や答え方、所作は別の記事で解説していますので、今回は「運用」の話としてご覧ください。質問と答え方の全体像は、【幼稚園受験】面接でよく聞かれる質問と答え方のコツをプロが解説、面接で園が何を見ているかは【幼稚園受験】面接では何を見てる?元面接官が解説をご覧ください。

面接のパターンと心得、「親が面接官役でごっこ遊びの感覚で」という考え方は、すでに別の記事でお伝えしています。今回はその一歩先、進め方です。

動画でも解説しています。


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いつから始めるか

私の目安は、考査の4か月前です。ただし、最初から本番のような練習はしません。4か月前から会話の練習、2か月前から座って答える練習、1か月前から通しの練習。この順番で、後半ほど本番に近づけます。

早くから通しの練習をすると、同じ答えを何十回も言うことになり、飽きてしまいます。反対に直前だけだと、座って待つことに慣れないまま本番を迎えます。4か月あれば、両方を避けられると私は見ています。

週何回・1回何分

回数は週2回から3回、1回は5分から10分。これが私の目安です。

根拠は、面接の長さと、お子様の集中の長さです。面接の所要時間は、これまでの受験例で見ると、多くの園が5分から10分の帯に入ります。お子様に必要なのは「10分座って答える力」であって、30分の練習に耐える力ではありません。

そして、2歳から3歳のお子様が椅子に座って集中できる時間は、私の見方では5分前後です。それを超えると、体が動く、目が泳ぐ、親御様がイライラする。だから1回は短く、そのかわり週に2、3回。毎日やると、「面接ごっこ」が「やらされる仕事」に変わってしまいます。

3つの段階と、次へ進む合図

練習は3つの段階で進めます。まず全体像です。

段階 始める目安 内容 次へ進む合図
1 会話の練習 考査の4か月前ごろ 日常の中で「聞かれて答える」を1日1〜2問 名前・年齢・好きなものを、聞いた相手の顔を見て答えられる
2 座って答える練習 考査の2か月前ごろ 椅子に座り、向かい合った親が面接官役。5分以内 5分間、椅子から降りずに3〜4問答えられる
3 通しの練習 考査の1か月前ごろ 入室から退室まで。両親そろって。録画・時間計測 親の口出しなしで最後まで進む

段階1:会話の練習

椅子も面接官役もいりません。お風呂や食事のとき、「今日楽しかったのは何?」「それはどうして?」と、1日1問か2問、聞いて答えるやりとりを続けます。答えは教えず、どんな答えでも「そうなんだね」と受け取ります。

段階1から2へ進む合図は、お名前、年齢、好きなものを、聞いた相手の顔を見て答えられたときです。内容ではなく「顔を見て」が合図です。

段階2:座って答える練習

ここで初めて椅子を使い、お父様かお母様が向かいに座って面接官役をします。5分以内、3問か4問で終わります。

段階2から3へ進む合図は、5分のあいだ椅子から降りずに答えられたときです。途中で降りても叱らず、「今日は3分座れたね」と伝えて終えます。

段階3:通しの練習

入室から退室まで、ご両親そろって行います。入退室の動きは、所作の記事のとおりで構いません。ここから録画と時間計測を入れます。仕上がりの合図は、親御様が一度も口を出さずに最後まで進めたときです。

練習で使う質問の例

段階1と2では、何を聞けばよいのか迷う親御様が多いようです。既存の解説記事によると、幼稚園受験の面接で、ほとんどの園に共通しているのは、志望理由、通園方法、アレルギーや持病の有無、PTA活動への参加の意思の4点です。この4点は、お父様とお母様のどちらが聞かれても答えられるよう、ご夫婦で言葉をそろえておくと安心です。

お子様への質問は、お子様が質問のやりとりの意味をまだ十分に分からなくても答えられる、簡単なものが中心です。ただし、短い質問からも、発達の様子や普段の生活でできることが見られていると言われています。練習では、次のような質問を、遊びの中に混ぜてみてください。

段階 使いやすい質問の例
1 会話の練習 お名前と年齢は?/好きな食べ物は?/好きな色や動物は?/朝ごはんは何を食べた?
2 座って答える練習 幼稚園まで誰と来たの?/いつも何をして遊んでいるの?/好きな絵本はどんなお話?/幼稚園でどんな遊びをしたい?
3 通しの練習 お父さん、お母さんの好きなところは?/お友達の名前は?/大きくなったら何になりたい?(入室から退室まで通して聞く)

お父様、お母様への質問は、園によって内容が異なります。お父様には家庭での役割や休日の過ごし方、お母様には普段のお子様との関わりを聞く園が多いと言われています。練習のときは、お父様とお母様で別々の質問を用意し、お互いの答えを横で聞く時間も入れてください。

回答時間や「一言で」の指定にも備える

面接によっては、「何秒程度で答えてください」と時間を示される年や、「一言で答えてください」と言われる年があります。既存の記事では、親御様から「後悔した」という声がよく聞かれるのは、一言で、と言われたのに二言、三言と付け足して、長い答えになってしまった場合だと紹介されています。

時間計測の練習のときに、「今日は一言で答える日」を週に1回だけ入れてみてください。質問のたびに、答えの方向を一文にまとめる練習になります。回答を丸暗記するのではなく、短くまとめる力を持っておくことが、どの形式にも対応できる土台になります。

面接でよく聞かれる質問の全体像は、【幼稚園受験】面接で質問される内容をプロが解説にまとめています。面接官がどこを見ているかについては、【幼稚園受験】面接では何を見てる?元面接官が解説もご覧ください。

録画で見る4つのこと

段階3に入ったら、スマートフォンで録画します。目的は、お子様を直すことではなく、親御様が自分を見ることです。見るのは4つです。

  1. 声の大きさ。面接官役には聞こえていても、録画で聞くと小さいことがあります。
  2. 視線。お子様が答えるとき、面接官役を見ているか、隣の親御様を見ているか。隣を見てから答える癖は、録画で初めて気づく方が多いです。
  3. 親御様の口出し。お子様が黙ってから、何秒で親御様が話し始めているか。録画で数えてみてください。「5つ数えて待つ」より前に口が出ている方が多いです。ここが録画の大きな価値だと私は思っています。
  4. お子様の待ち方。親御様が答えているあいだ、お子様の手と足がどうなっているか。親御様の答えが長い園ほど、この待ち方が目に入ります。

録画をお子様に見せるかどうか。私は、基本は見せないことをおすすめしています。「自分が映っている」ことに気が向くからです。見せるなら、うまく答えられた場面だけを短く、一緒に笑って見ます。

時間計測

通しの練習では、質問ごとに時間を測ります。目安は、一つの答えが30秒から1分に収まっているか。これは親御様の答えの話です。

5分から10分の中で、父・母・お子様それぞれに質問が来ます。一つの答えが2分になると、それだけで面接の半分を使います。答えの長さの考え方は、父親向けの質問と答え方の記事と同じで、ここでは測り方だけをお話しします。

測り方は、質問を言い終えたところでストップウォッチを押し、答えが終わったら止める。お子様の答えは測りません。答えるまでの「間」が長くても、それでよいのです。

やってはいけない練習

やってはいけない練習は3つあります。

  1. 答えの丸暗記。文章を覚えると、途中でつかえたとき、そこから先が出てこなくなります。お子様は、言い切ることに気持ちが向いて、相手の顔を見なくなります。覚えるのは「答えの方向」だけ、というのが私の考えです。
  2. 回数を増やしすぎること。直前は不安から毎日やりたくなりますが、本番前の1週間は、通しを1回にとどめます。増やした分だけお子様の疲れがたまり、本番で「泣いてしまう」「黙ってしまう」に近づきます。
  3. 直前に新しい質問を足すこと。考査の2週間前を過ぎたら、新しい質問は入れません。答えられなかった経験だけが残るからです。

練習が嫌いになったときの立て直し

「面接ごっこしよう」と言うと、お子様が逃げる、座らない、ふざける。珍しいことではありません。私は、練習の段階が合っていない合図だと考えています。

立て直しは、段階を一つ戻すことです。段階3で嫌がるなら段階2へ、段階2で嫌がるなら段階1へ。1週間、家で面接という言葉を使わない。それだけでまた座れるお子様が多いです。

もう一つは、役の交代です。お子様に面接官役をやってもらい、親御様がわざと小さな声で答えたり、横を見て答えたりして、「先生の顔を見て、大きな声で」と直してもらう。遠回りのようで、早い立て直しです。

ご夫婦で、役割を分けておきます

練習を長続きさせるには、ご夫婦で役割を分けておくのもひとつの方法です。たとえば、段階1の会話の練習は、お風呂の時間をお父様、食事の時間をお母様が担当する。段階2の面接官役は、普段あまり練習に関わっていない側が務める。こうすると、お子様が「いつもと違う相手」に慣れる練習にもなります。

段階3の通しの練習では、録画を撮る人と、時間を測る人を分けておくと、親御様が自分の受け答えに集中できます。録画のあとは、その場で細かく指摘し合うのではなく、後日、落ち着いたときにご夫婦で一緒に見てください。見るときは、直すところより先に、よかったところを一つずつ挙げます。

お子様への声かけは、練習のあとに「今日は最後まで座れたね」「大きな声で言えたね」と、できたことを一つだけ伝えて終えます。練習の終わりが気持ちよく終わると、次の練習にも前向きになれます。

ご家庭でできること

練習記録を付けることをおすすめします。ノートでもスマートフォンのメモでも構いません。項目は4つ。日付、段階、できたこと、次にすること。

たとえば、「段階2、できたこと、5分座れた、次にすること、好きな食べ物の理由まで聞く」。できなかったことは書かず、「次にすること」に変えて書きます。

この記録が役に立つのは、ご両親の受け止めがずれたときです。お父様が「まだ早い」、お母様が「もう通しで」と分かれても、記録を見れば、今どの段階で、どの合図が出たか分かります。感覚ではなく記録で段階を決めるのが、長続きのコツだと私は考えています。

段階3の録画も日付をつけて残し、1か月前と直前を並べて見てください。口出しの秒数が縮んでいるのが分かります。

まとめ

始めるのは考査の4か月前。週2回から3回、1回5分から10分。段階は、会話、座って答える、通しの3つで、合図で次へ進みます。録画で見るのは、声の大きさ、視線、親の口出し、子の待ち方。時間計測は親御様の答えだけ、30秒から1分です。

丸暗記、回数の増やしすぎ、直前の新しい質問はしない。嫌いになったら段階を戻すか、役を交代する。記録は、日付、段階、できたこと、次にすること。ご家庭の「運用」を整えるところから、始めてみてください。

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