ママ
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幼稚園受験の面接で、父親は何を聞かれるのでしょうか。仕事の話はどこまですればよいのか、夫が不安がっています。
うみ塾長
うみ塾長
これまでの受験例を並べると、お父様への質問は「お仕事」「奥さまやご家族」「父親としての役割と休日」の3つの系統に分かれます。答えは「結論・具体・園につなぐ」の3段で組み立てると、ご自身の言葉で話せます。

面接で、お父様は何を聞かれるのか。お仕事の話は、どこまで話せばよいのか。面接に不慣れなお父様からは、「妻と答えが重なったらどうするのか」というご相談もよくいただきます。

この記事では、お父様への質問の3つの系統と、園ごとに聞かれた実例、そして答えを組み立てる「型」をお伝えします。質問を知るだけで終わらせず、ご自身の言葉で答えられる形にしていきましょう。

お話しする質問例は、これまでの受験例と、受験されたご家庭の記録をもとにしています。面接の形も質問も、年度によって変わります。最新の情報は、各園の募集要項でご確認ください。質問の意図については、私の経験からの見方であり、園が何を見ているかを断定するものではありません。

面接全体の質問については、【幼稚園受験】面接でよく聞かれる質問と答え方のコツをプロが解説もあわせてご覧ください。

動画でも解説しています。


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お父様への質問は、3つの系統に分かれます

志望理由は、ほぼすべての園で聞かれます。これまでの受験例では、お父様に聞く園が多い傾向がありました。ここは土台として、別に用意しておいてください。そのうえで、お父様ならではの質問は3つに分かれます。

1つ目は、お仕事です。お仕事の内容は、20園のうち10園で確認できています。ただ、内容を聞いて終わりではなく、そこから一歩踏み込む園があります。

2つ目は、奥さまやご家族です。奥さまの好きなところ、長所と短所、どのような母親か。そして、ご自身がご両親から受けた教育も、ここに入ります。

3つ目は、父親としての役割と、休日の過ごし方です。休日の過ごし方は6園、父親の役割は3園で聞かれています。

系統ごとに、話の芯を1つずつ持っておく。これが準備の考え方です。

園別の実例:「仕事」から一歩踏み込む園

まず、お仕事です。東洋英和幼稚園では、「お仕事をするうえで、大切にされていることは何ですか」と聞かれています。豊明幼稚園では、お仕事の説明に続いて、「お仕事において大切にしていることは何ですか」「お仕事の経験で子育てに役立っていることはありますか」と続いた例があります。

お仕事の話は、役職や業務の説明のためというより、子育てにつなげる入口として聞かれている場面がある。私はそう見ています。「どこまで話すか」で迷われるお父様が多いのですが、会社名や役職の説明は短くて構いません。そのかわり、大切にしていることを一言。それがお子様との関わりにどうつながっているかを、もう一言。この二つがあると、答えに厚みが出ます。

次に、奥さまです。

  • 若葉会幼稚園:「奥さまの好きなところを教えてください」
  • 枝光会附属幼稚園:「奥さまの長所と短所を教えてください」
  • 田園調布雙葉小学校附属幼稚園:「奥さまはどのような母親ですか」
  • 東洋英和幼稚園:「奥さまの子育てをどのように思われますか」

ご夫婦がお互いをどう見ているか。ここが自然に出る場面だと私は考えています。短所を聞かれたときは、欠点を並べる場ではありません。私でしたら、「心配性なところがありますが、そのぶん子どもの体調の変化に早く気づいてくれます」というように、短所と長所を一組にして話します。

そして、父親の役割と休日です。枝光会駒場幼稚園では、「父親の役割とは何だと思うか」と聞かれています。小さき花の幼稚園や、晃華学園マリアの園幼稚園でも、父親の役割や休日の過ごし方が聞かれています。「父親の役割」は抽象的な問いですので、その場で考えると言葉が出にくくなります。先に言葉にしておきたい質問です。

最後に、その園ならではの質問です。白百合学園幼稚園では、「お子さんが自我を通したがるときは、どのように対処されていますか」、そして「聖書の中で一番好きな言葉は何ですか」と聞かれています。自我の質問は、ご家庭で実際にあった場面が、そのまま答えになります。聖書の言葉は、志望園がキリスト教教育の園であれば、ひとつ決めておいてください。

各園の面接については、【東洋英和幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説、【若葉会幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!、【白百合学園幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!でも紹介しています。

系統 園(これまでの受験例) 聞かれた言葉
お仕事 東洋英和幼稚園 お仕事をするうえで、大切にされていることは何ですか
お仕事 日本女子大学附属豊明幼稚園 お仕事において大切にしていることは何ですか/お仕事の経験で子育てに役立っていることはありますか
奥さま・家族 若葉会幼稚園 奥さまの好きなところを教えてください
奥さま・家族 枝光会附属幼稚園 奥さまの長所と短所を教えてください
奥さま・家族 田園調布雙葉小学校附属幼稚園 奥さまはどのような母親ですか
奥さま・家族 東洋英和幼稚園 奥さまの子育てをどのように思われますか
役割・休日 枝光会駒場幼稚園 父親の役割とは何だと思うか
役割・休日 小さき花の幼稚園/晃華学園マリアの園幼稚園 休日の過ごし方/父親の役割
園ならでは 白百合学園幼稚園 お子さんが自我を通したがるときは、どのように対処されていますか/聖書の中で一番好きな言葉は何ですか

答えの組み立ては「結論・具体・園につなぐ」

ここからが、この記事の中心です。答えの型を一つ持っておきましょう。型は3段です。1段目は結論を一言、2段目は具体的な場面を一つ、3段目は園につなぐ一文です。

「父親の役割」を例にします。私でしたら、こう組み立てます。

  • 結論:「子どもが安心して挑戦できる土台になることだと考えています」
  • 具体:「先日、公園の高い遊具に登れずに泣いたとき、下で待って声をかけ続けました。三度目に登れたときの顔は忘れられません」
  • 園につなぐ一文:「説明会で伺った、子どもが自分でやりきるのを待つという姿勢に、家庭の考えと重なるものを感じました」

この3段で、30秒ほどです。面接は、これまでの受験例では短い園で3分から5分、長い園でも15分ほど。その中でお父様、お母様、お子様の3人分です。一つの答えは30秒から1分。それ以上は、聞かれたら続きを話す、と決めておいてください。

なお、3段目は毎回入れる必要はありません。志望理由や教育方針に関わる質問で入れる程度で十分です。

「父が先」と決めないでください

雙葉小学校附属幼稚園を受験されたお母様の記録には、こうあります。

面接は父母共通の質問が多く、すべて母親が先に答えるよう指示されました。父親が先に答えることを想定していたため最初の質問にうまく答えられず、母親が先のパターンも想定すべきだったと反省しました。

光塩幼稚園でも、「父親も母親も同じ質問をされ、それぞれどのような内容をどの程度答えるべきか悩んだ」という記録があります。田園調布雙葉、桐朋、東洋英和、若葉会にも、父母共通と分かる質問がありました。

「志望理由は父」「子育ての話は母」と割り振っていると、順番が変わったときに、最初の一問で止まります。主要な質問は、お父様もお母様も、どちらが先でも答えられる形にしておきましょう。そのうえで、お二人の答えが同じにならないように、片方は具体的な出来事、もう片方は考え方、というように中身を分けておきます。奥さまが先に話したあとでも、「妻の話に加えて、私が印象に残っているのは」と続ければ、ご自身の言葉になります。

ご家庭でできること

3つあります。

1つ目。奥さまについて、1分で話す練習をしてください。好きなところ、母親としての姿、助けられた出来事。照れて言葉が出ない方が多いので、一度声に出しておくと当日の詰まりが減ります。

2つ目。休日の記録を、1か月分だけつけてください。どこへ行き、お子様が何をして、ご自身はどう関わったか。手帳に一行で構いません。「休日の過ごし方」「父親の役割」の具体は、ここから取れます。

3つ目。志望理由を、お父様ご自身の言葉で書いてください。説明会や見学でご自身が見て感じたことを一つ入れるだけで、答えが借り物でなくなります。

準備の進め方:質問を羅列にしない

ここまでの質問例を、そのまま20個覚えようとしないでください。お父様の準備は、系統ごとに「話の芯」を一つずつ持つことから始まります。お仕事なら「大切にしていること」、奥さまやご家族なら「お互いをどう見ているか」、父親の役割と休日なら「お子様とどう関わっているか」。この3つの芯があれば、聞き方が多少変わっても、同じ芯から答えを引き出せます。

面接時間の目安も、頭に入れておくと組み立てやすくなります。これまでの受験例では、3分から5分の園、約5分の園、5分から10分の園、約10分の園、約15分の園と幅があります。短い園では、お父様の持ち時間は1分にも満たないことがあります。長い園でも、志望理由と、先ほどの3つの系統のうち一つか二つに触れる程度です。すべてを話そうとせず、芯を短く、聞かれたら続きを話す。この姿勢が、お父様の面接には合っていると私は考えています。

そして、お母様の答えとの分担も、事前にご夫婦で確かめておきましょう。主要な質問は、どちらが先でも答えられるようにしたうえで、片方は具体的な出来事、もう片方は考え方というように、中身を分けておきます。同じ質問に同じ答えを重ねると、面接の限られた時間がもったいないからです。

まとめ

お父様への質問は、お仕事、奥さまとご家族、父親の役割と休日の3つの系統です。

  • お仕事は、内容の説明よりも、大切にしていることと、子育てとのつながりを。
  • 奥さまについては、お互いをどう見ているかを、温かい言葉で。
  • 答えの型は、結論、具体、園につなぐ。一つの答えは30秒から1分。
  • そして、「父が先」とは決めない。

ご家庭のことを、ご自身の言葉で。それが届くと、私は思っています。

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