ママ
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将来の進路を考えて幼稚園を選ぶなら、系列の小学校がある園のほうが安心ですか?
うみ塾長
うみ塾長
系列小学校があっても、お子様がその制度の対象とは限りません。道筋で園は3タイプに分かれるので、わが子が対象か、卒園後の進路をどうするかを、志望園を決める前に話し合ってください。

「幼稚園に受かれば、小学校受験は終わる」。そう考えて志望園を選ぶと、あとでご家庭の方針がずれてしまうことがあります。幼稚園は、系列小学校への道筋で、大きく3つのタイプに分かれます。

1つ目は、系列小学校へつながる制度や、一貫教育の道が公式に示されている園。2つ目は、幼稚園には男の子の枠があっても、系列小学校が女子校のため内部進学できない園、あるいは女児のみが推薦の対象になっている園。3つ目は、系列小学校を設置していない園です。そしてもう一つ、国立の附属幼稚園という選択肢があります。この記事では、卒園後の進路まで考えて幼稚園を選びたいご家庭に向けて、どの幼稚園を選ぶとその先の道筋がどうなるのかを整理します。結論は、幼稚園を選ぶ段階で、卒園後の進路まで、ご夫婦で話し合っておいてください、ということです。募集人数や日程は毎年変わりますので、最新は募集要項でご確認ください。

動画でも解説しています。


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Contents
  1. 系列小学校へつながる道が公式に示されている園
  2. 幼稚園には入れても、男の子は系列小学校へ進めない園
  3. 系列小学校を設置していない園
  4. 国立の附属幼稚園という選択肢
  5. 幼稚園に通いながら進路を考えるとき、実際に何が起きるか
  6. 志望園を決める前に確認する順番
  7. まとめ

系列小学校へつながる道が公式に示されている園

学習院幼稚園

学習院幼稚園は2年保育で、男女各26名、計52名の募集です。幼稚園の推薦により、学習院初等科へ進学すると公式に示されています。男の子と女の子を同じ人数募集する園です。

青山学院幼稚園

青山学院幼稚園は3年保育で、男児20名、女児20名の計40名です。公式サイトには、幼稚園と初等部への入園・入学者は、ほぼ全員が上級の学校へ進学すると示されています。幼稚園から青山学院の一貫教育の中で育っていく道が、公式に示されている園です。ただし、具体的な進学手続きや条件は、受験年度の説明会や資料で確認してください。

桐朋幼稚園

桐朋幼稚園は3年保育で、募集は26名です。公式に、桐朋小学校への推薦を受けられる制度が設けられています。

田園調布雙葉小学校附属幼稚園

2年保育で、女児のみ約50名の募集です。公式にも、幼稚園から田園調布雙葉小学校へは、原則として全員が進学すると示されています。幼稚園から高校までの14年間を、一貫した教育の時間として位置づけている園ですので、志望理由で語るべきなのは、幼稚園の2年間だけではありません。

白百合学園幼稚園

募集が女児のみで、3年保育と2年保育があります。白百合学園は、幼稚園から大学まで一貫して、キリスト教的精神に根ざした価値観を育てることを目的として掲げています。進学の条件や手続きについては、受験年度の説明会や公式資料で必ず確認してください。

晃華学園マリアの園幼稚園

園の推薦により、系列の晃華学園小学校へ試験なしで進学できる制度があります。推薦の対象には在園年数の条件があるとされていますので、2年保育でのご入園をお考えのご家庭は、必ず園にご確認ください。こちらの記事も参考になります。【晃華学園マリアの園幼稚園】内部進学の仕組みと条件を徹底解説

カリタス幼稚園

カリタス幼稚園は共学です。カリタス小学校は男女共学で、募集人員に内部進学者を含むと示されています。進学の条件は年度によって変わりますので、必ず園にご確認ください。

湘南白百合学園幼稚園

湘南白百合学園幼稚園も共学です。系列の小学校への進学については、ご本人と保護者がともに併設小への進学を強く希望され、学園の教育方針をよく理解しているご家庭を、園長の判断のもとで推薦する、という趣旨が公式に示されています。女子について、園長の判断のもと。この二点は押さえておいてください。男の子の場合は、系列でどこまで進めるかを確かめたうえでご検討ください。

暁星幼稚園

2年保育で、男児40名、女児10名を募集しています。男児には、同じ暁星学園の暁星小学校へつながる環境があります。ただし、幼稚園から小学校への進学条件や割合については、現在の公式サイトでは詳しく公表されていませんので、受験年度の説明会や配付資料で必ず確認してください。

成城幼稚園

3年保育で、1学年40名です。初等学校との交流や、同じキャンパスでの一貫した教育環境があります。ただし、初等学校への進学条件や手続きについては、受験年度の説明会や公式資料で必ず確認してください。

ここまでが、系列小学校へつながる道が示されている園です。ただ、道が示されていることと、お子様がその制度の対象であることは、別の話です。

幼稚園には入れても、男の子は系列小学校へ進めない園

ここは、毎年とても多くのご相談をいただく部分です。

雙葉小学校附属幼稚園

小学校以上は女子校ですが、幼稚園だけは共学で、応募資格も「男女児」と公式に明記されています。男の子も入れます。ただし、雙葉小学校は女子校ですので、男の子は系列の小学校には進学できません。卒園後の小学校の進路は、ご家庭で選ぶことになります。

東洋英和幼稚園

3年保育で女児30名、男児若干名、全体で約50名を募集しています。系列の小学部は女子のみですので、男児は内部進学できません。男の子のご家庭は、系列小学校へ進めないことを理解したうえで、それでも幼児期を東洋英和で過ごしたい理由を、明確にする必要があります。

日本女子大学附属豊明幼稚園

3年保育で女児60名、男児24名、計84名です。女児は、保護者が進学を申請した場合、原則として附属豊明小学校へ推薦されます。一方、男児は、この内部推薦の対象ではありません。そのため、男の子のご家庭は、入園後も、ご家庭で小学校の進路を選ぶことになります。私立や国立の小学校を受験するご家庭もあれば、地域の小学校へ進むご家庭もあります。

光塩幼稚園

共学の園で、女子の場合は系列の初等科へ進む道があります。ただし、これまでの受験例では、半数前後が内部進学と伺っています。系列小学校があっても、在園の皆さんがそちらへ進むとは限らない、ということです。男子は、国立や私立のさまざまな小学校への進学例があります。

逆の形もあります

暁星幼稚園には、女児10名の募集があります。暁星小学校は男子校ですので、女児は別の小学校への進学を考えることになります。系列小学校が女子校か男子校かによって、内部進学の対象になるお子様が変わるということです。「系列小学校がある園だから安心」ではなく、「わが子はその制度の対象なのか」。ここを、募集要項と説明会で必ず確かめてください。

系列小学校を設置していない園

若葉会幼稚園

3年保育で、男女あわせて約54名を募集しています。系列の小学校は設置しておらず、卒園後の進路は、ご家庭ごとに選ぶことになります。小学校への進学状況も、現在の公式サイトでは公表されていません。進学のことだけで園を選ぶのではなく、若葉会が大切にする生活習慣や自立自助の教育を、なぜ幼児期に受けたいのかを考えることが大切です。

枝光会3園(附属・駒場・枝光学園)

枝光会附属、枝光会駒場、枝光学園の3園は、学校法人枝光学園が運営するカトリックの姉妹園です。法人として系列小学校は設置しておらず、公式サイトでは、卒園後の進学状況を公表していません。そのため、卒園後は系列校への内部進学ではなく、ご家庭ごとに小学校の進路を選ぶことになります。

この4園をどう考えるか

系列小学校がない園を、「小学校受験をするための園」と決めつけないでください。小学校受験を視野に入れながら、幼児期をどのような環境で過ごさせたいかを考えて選ばれるご家庭もあれば、地域の小学校へ進むご家庭もあります。系列小学校がない園では、幼稚園の数年間で「何を身につけさせたいのか」を、ご家庭ではっきり持っていることが求められます。

国立の附属幼稚園という選択肢

国立大学の附属幼稚園は、私立幼稚園とは、費用だけでなく、園の使命や選考方法も異なります。大学附属の研究・実習の場であること、通園区域が細かく決められていること、そして選考に抽選が含まれることを理解して、検討する必要があります。

お茶の水女子大学附属幼稚園

大学附属園として、幼児教育の研究や学生の実習を担うことを公式に掲げています。3年保育と2年保育があり、男女ともに募集があります。近年は、園からおよそ3キロ以内の指定地域に保護者とともに住んでいることが条件で、抽選、考査、再度の抽選という三段階の選考が行われてきました。附属小学校への進学の扱いについては、公開サイトだけで一律に判断せず、説明会や正式資料で確認してください。

東京学芸大学附属幼稚園 竹早園舎

2年保育のみで、近年の募集は男児15名、女児15名です。選考は、まず発育総合調査を行い、その通過者が抽選へ進む形です。東京都23区内に保護者とともに居住し、徒歩または公共交通機関を利用して、所定の時間内で通園できることが求められます。こちらも、附属小学校への進学の扱いについては、受験年度の公式情報でご確認ください。

東京学芸大学附属幼稚園 小金井園舎

3年保育で、募集はおよそ50名です。公式の説明資料には「※卒園生は主に地域の公立小学校に就学します。本学附属小金井小学校への連絡進学システムはありません。」と書かれています。連絡進学はなく、主に地域の公立小学校に就学すると園が自ら書いています。附属幼稚園に入れば附属小学校へ上がれる、という前提は、公式に否定されています。つまり、志望する理由は、その先の進学ではなく、3年間そのものに置かれることになります。こちらの記事でも解説しています。【東京学芸大学附属幼稚園小金井園舎】出願はいつ?必要書類と窓口受付の流れをプロが解説

タイプ 主な園 確認したいこと
道が公式に示されている 学習院・青山学院・桐朋・田園調布雙葉・晃華学園マリアの園ほか 進学手続きと条件、お子様が対象か
男の子は進めない・女児のみ推薦 雙葉・東洋英和・豊明・光塩(男子) 卒園後の進路をどうするか
系列小学校を設置していない 若葉会・枝光会3園 幼稚園で身につけさせたいこと
国立の附属幼稚園 お茶の水・竹早園舎・小金井園舎 通園区域・抽選・進学の扱い

幼稚園に通いながら進路を考えるとき、実際に何が起きるか

面接で、小学校の志望を聞かれた園があります

枝光会駒場幼稚園の面接では、「志望されている小学校はどちらですか」という質問が出ています。幼稚園の面接で、その先の小学校を聞かれます。卒園後の進路を見据えているご家庭は、答えを用意しておきましょう。大切なのは正解を探すことではなく、ご家庭が考えているお子様の育ちと、幼稚園の教育がどうつながるのかを話せるように整理しておくことです。

一貫教育について、考えを問われた園があります

湘南白百合学園幼稚園では、お子様が個別テストを受けている時間に、保護者がアンケートを記入する形だと伺っています。これまでの項目には、「保育園ではなく幼稚園を選んだ理由」「家庭と幼稚園の違いは何か」、そして「一貫校についてどう思うか」といったものがありました。事実ではなく、ご家庭の考えを問う欄です。短い時間で書くことになりますので、一貫教育をどう受け止めているのかを、ご夫婦で言葉にしておいてください。

進学状況が公表されていない園があります

若葉会幼稚園も、枝光会の3園も、卒園後の進学状況を公式サイトでは公表していません。ですから、「この園に入れば、あの小学校に進める」という考え方は成り立ちません。

志望理由から、進学の話を外せるかどうか

小金井園舎のように、連絡進学がないと公式に明記されている園もあります。こうした園では、志望理由を書くときに、進学の話を一度すべて外してみてください。その状態で書けたなら、その理由は園にまっすぐ届きます。

系列小学校があっても、全員が進むとは限りません

光塩幼稚園では、これまでの受験例では女子の半数前後が内部進学と伺っています。系列小学校があることと、在園の皆さんがそちらへ進むことは、同じではありません。ご家庭ごとに進路を選ぶ場面は、系列小学校がある園でも起こり得ます。進学の条件や手続き、内部進学の扱いは年度によって変わることがありますので、受験年度の説明会や公式資料で必ず確認してください。

志望園を決める前に確認する順番

1つ目は、系列小学校があるか、その道筋が公式にどう示されているか

学習院のように、幼稚園の推薦により初等科へ進学すると公式に示されている園があります。一方で、暁星や成城のように、系列小学校はあっても、進学の条件や割合が公式には詳しく公表されていない園もあります。公表されていないことを、うわさや逆算で埋めないでください。公式に示されているものと、示されていないものを、はっきり分けて把握することが出発点です。

2つ目は、お子様が、その制度の対象になっているか

雙葉、東洋英和、豊明のように、幼稚園には男児の枠があっても、男の子は系列小学校へ進めない、または推薦の対象ではない園があります。暁星のように、女児は別の小学校への進学を考えることになる園もあります。光塩のように、女子には系列の初等科へ進む道があり、男子はほかの小学校へ進む例が示されている園もあります。園に系列小学校があるかどうかではなく、わが子が対象なのかどうかを、募集要項と説明会で確かめてください。

3つ目は、卒園後の進路を、ご夫婦で話し合っておくこと

系列小学校がない園、あるいは制度の対象ではない場合、卒園後の進路はご家庭で選ぶことになります。私立や国立の小学校を受験するご家庭もあれば、地域の小学校へ進むご家庭もあります。幼稚園に入ってから慌てて考えるのではなく、幼稚園を選ぶ段階で、ご夫婦の方向性を話し合っておくことが大切です。幼稚園生活と並行して準備を進めることになる場合は、園の保育時間や行事、通園の負担も含めて考えておいてください。

4つ目は、幼稚園で過ごす数年間そのものに、価値を感じられるか

進学の道筋がどうであっても、お子様が実際に過ごすのは、その幼稚園の数年間です。園の保育の形、親御様の関わり方、通園の条件。これらがご家庭に合っていなければ、入園後の生活が続きません。「その先の小学校のために選んだ園」ではなく、「この園で幼児期を過ごしてほしいから選んだ」と言えるかどうか。その言葉を持てたご家庭は、願書でも面接でも、伝わり方が変わります。

まとめ

幼稚園は、系列小学校への道筋で、大きく3つのタイプに分かれます。学習院、青山学院、桐朋、田園調布雙葉、晃華学園マリアの園などには、系列小学校へつながる制度や一貫教育の道が、公式に示されています。暁星や成城にも系列の小学校がありますが、進学の条件については、受験年度の資料で確認が必要です。雙葉、東洋英和、豊明は、幼稚園に男児の枠がありますが、系列小学校は女子校、または女児のみが推薦対象です。若葉会と枝光会の3園は、系列小学校を設置していません。国立の附属幼稚園は、通園区域と抽選を含む選考方法に加えて、進学の扱いも園舎ごとに違います。

幼稚園に受かることだけをゴールに置かないでください。系列小学校への道筋が公式にどう示されているのか。わが子はその制度の対象なのか。対象でない場合、卒園後の進路をどう考えるのか。そして、幼稚園で過ごす数年間そのものに、価値を感じられるのか。この順番で、ご夫婦で話し合ってから、志望園を決めてください。

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