ママ
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園の案内でモンテッソーリ教育と見かけますが、どんな教育で、どの園が受けられるのでしょうか。考査で何か見られるのでしょうか。
うみ塾長
うみ塾長
公式サイトで「モンテッソーリ」の記載を確認できた園は7園です。考査で見えるのは教具の使い方ではなく、「自分で選んで、最後までやる」というお子様の姿だと、私は考えています。

園の案内で「モンテッソーリ教育」という言葉を見て、気になっているお父様・お母様へ。「どんな教育なのか」「受験で受けられる園はどこか」「考査で何か見られるのか」。この3つにお答えします。

先に結論です。私が公式サイトで「モンテッソーリ」の記載を確認できた園は7園。そして考査で見えるのは、教具の使い方ではなく、「自分で選んで、最後までやる」というお子様の姿だと、私は考えています。この記事では、園の案内文の範囲で教育の中身を説明し、7園を並べ、考査での見え方と、ご家庭でできることをお話しします。

動画でも解説しています。


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園の案内文で読む、モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育は、イタリアの医師マリア・モンテッソーリが考案した教育法です。園の案内文を読むと、共通する考え方が3つ見えてきます。

「自分で選ぶ」

モンテッソーリ教育は、子どもには自ら育つ力(自己教育力)がある、という考えが出発点です。大人が教え込むのではなく、必要なときに必要な課題に取り組む中で、子どもが自分で学んでいく。そのため、活動は子どもが自分で選びます。園ではこの活動を「お仕事」と呼び、お子様の興味に基づいて、自分のペースで進める時間が設けられています。

「最後までやる」

選んだお仕事は、途中で投げ出さず、自分で終わらせて片づけるところまでが一つの流れです。この積み重ねが、集中力や自立心を育てるとされています。先生の役割も、教える人ではなく、お子様の様子を観察して、必要なときに支える援助者です。過度にほめない、という点も特徴として挙げられます。お子様が「ほめられるため」ではなく、「できた」という手ごたえそのものを喜べるようにするためです。

「環境を整える」

お子様が自分で選び、自分で片づけられるように、教具や道具は手の届く場所に、手の大きさに合ったものが用意されます。カリタス幼稚園の案内では、専門資格を持つ先生が、お子様の発達の段階に合わせて「環境の準備」と「適切な提示」を行うとされています。また、年齢の違うお子様が一緒に過ごす混合のクラスでは、年下のお子様は年上のお子様から学び、年上のお子様は教える中で責任感を育てると期待されています。

5つの分野の見方

活動の分野は、白百合学園幼稚園の案内では5つ。日常生活の練習、感覚教育、数教育、言語教育、文化教育です。このうち日常生活の練習は、白百合の案内に、お盆を運ぶことから靴を磨くことまで、と例があります。家でもしていることが、園では「お仕事」になっているのです。

分野 ねらい 教具・活動の例
日常生活の練習 生活動作を自分でできるようにする 着替え、水汲み、食器運び
感覚教育 五感を育てる 色板、音の筒、触覚板
言語教育 言葉の力を育てる 絵カード、文字の教具
数教育 数の概念に親しむ ビーズ、数棒
文化教育 自然や社会への関心を広げる 地図、動植物の教具

この表の例は、カリタス幼稚園の案内にある内容です。園によって、使う教具や時間の取り方は違います。具体的な活動の中身は、説明会で伺うことができます。

もう一つ、知っておきたいことがあります。モンテッソーリ教育を取り入れている園でも、すべての時間がモンテッソーリというわけではありません。白百合学園幼稚園は、3歳・4歳・5歳の混合クラスが全5クラスで、1クラスを2名の先生が担当しています。主な保育活動には、お仕事、お祈り、外遊び、体操、英会話、絵画制作が並びます。モンテッソーリ教育を中心にしながら、外遊びや集団での活動もあわせて行う、複合的な保育だと私は読んでいます。

保育の中身を知らないまま、「モンテッソーリだから」という印象だけで園を選ぶのは、おすすめしません。志望園の案内文を、ご自身の目で読んでください。また、先生が教えない、過度にほめないという考え方は、合う家庭と合わない家庭があります。「がんばっているのだから、もっとほめてほしい」と考えるご家庭は、園の方針とのずれがないかを、見学の場で確かめておくと安心です。

公式で確認できた7園

東京では、千代田区の白百合学園幼稚園。案内に、モンテッソーリ教育法による保育を行い、とあります。練馬区の関町白百合幼稚園。同じ白百合学園の系列で、モンテッソーリ教育を特色の一つに挙げています。世田谷区の聖ドミニコ学園幼稚園と世田谷聖母幼稚園。どちらも、年齢の違うお子様が一緒に過ごす混合のクラスを案内しています。大田区田園調布の小さき花の幼稚園。5つの分野を案内に載せています。

神奈川では、藤沢の湘南白百合学園幼稚園と、川崎のカリタス幼稚園。カリタスは、モンテッソーリ教育を土台とし、と書き、モンテッソーリの専門の先生がいることを案内しています。

園 地域 公式サイトの「モンテッソーリ」の記載 個別記事
白百合学園幼稚園 千代田区 「モンテッソーリ教育法による保育を行い」、5分野の各ページ 【白百合学園幼稚園】特徴は?モンテッソーリ教育について徹底解説!
関町白百合幼稚園 練馬区 教育方針・特色にモンテッソーリ教育の専用ページ —
聖ドミニコ学園幼稚園 世田谷区 「自立と自律のこころを育む モンテッソーリ教育」、縦割り混合保育 —
世田谷聖母幼稚園 世田谷区 「自己教育力」に基づく教育法、3・4・5歳の混合クラス 世田谷聖母幼稚園の受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接
小さき花の幼稚園 大田区 当園の特色に5分野の記載 —
湘南白百合学園幼稚園 藤沢 「モンテッソーリ教育」ページ、5分野 —
カリタス幼稚園 川崎 「モンテッソーリ教育を土台とし」、専用ページ 【カリタス幼稚園】モンテッソーリ教育|内容・実践・子どもへの効果を解説

7園に共通するのは、いずれもキリスト教、多くはカトリックを土台にした園であることです。案内文では、祈りや宗教教育と、モンテッソーリの活動が並んで書かれています。志望理由を考えるときは、教育法だけを取り出さず、その園の宗教教育とあわせて読むことをおすすめします。

なお、聖セシリア喜多見幼稚園や晃華学園マリアの園幼稚園のように、候補に挙がりやすい園でも、今回公式サイトで記載を確認できなかった園は入れていません。

考査で「自分でやる」はどう見えるか

白百合学園幼稚園の第二次には、親子課題があります。中身は白百合の記事でお話ししたとおりで、受験例では、用意された道具で親子で作り、そのあと机の上を片づけるところまでが課題でした。

つまり、作品の出来より前に、「自分で道具を使い、自分で終わらせ、自分で片づける」という一続きの動きが、先生の目の前で起きる。「日常生活の練習」が、そのまま考査の形になっていると、私は見ています。

カリタス幼稚園では、受験されたご家庭の記録に、考査でお子様が在園児と一緒にモンテッソーリのお仕事をした、とあります。初めての教具を前に、自分で手に取るか、周りを見て待つか、途中でやめるか。ここに家での過ごし方が出ると私は考えています。

面接にもつながります。白百合の受験例では、お子様に「お家ではどのようなお手伝いをしますか」という質問がありました。家で任されていることが、お子様の口から出る場面です。「自分でやる」が家にあるかを、言葉で聞く場面だと、私は見ています。

モンテッソーリの園でなくても役立つこと

ここまで読んで、「うちは志望園がモンテッソーリではないから関係ない」と思われたかもしれません。けれど、「自分で選び、最後までやり、片づける」という力は、どの園の受験でも土台になります。あいさつ、返事、着替え、片づけ。自分のことを自分でする姿は、考査の行動観察でも、面接の様子でも見えてきます。カリタス幼稚園の案内にも、日常生活の練習は家庭でも実践できる、とあります。教具を買い揃える必要はなく、毎日の暮らしの中に、お子様が自分でやる場面を増やすだけでよいのです。

面接の答えにもなります。「お子さんはどんな子ですか」と聞かれたとき、「自分で選んだことは、終わるまでやる子です」と、家での場面をひとつ添えて話せる。それだけで、お子様の姿が伝わります。

志望理由に使うときの注意

大切なのは、ご家庭の日常の場面から組み立てることだと私は考えています。たとえば、お子様が自分で靴を並べた、こぼした水を自分で拭いた。そうした家の場面を一つ添えて、その園の案内文のどの言葉に共感したのかを話す。教育法の言葉の引き写しではなく、ご家庭の場面があるかどうかで、伝わり方は変わります。

7園のうち、宗教教育とモンテッソーリ教育が並んで書かれている園が多いこともお伝えしました。志望理由を考えるときは、片方だけを取り出さず、両方に対するご家庭の考えを整理しておいてください。

ご家庭でできること

1つ目、道具を、お子様の手の大きさに合わせてください。小さいピッチャー、手のひらに収まるふきん、低い位置のフック。園が「環境を整える」と書いているのは、こういうことだと私は理解しています。

2つ目、やり直しをさせないでください。お子様がコップに水を注いでこぼしたとき、親御様が拭き直すと、その仕事はお子様のものでなくなります。こぼしたら、ふきんで拭くところまでをお子様に。上手にできたかより、終わりまで自分でやったかを見てあげてください。

3つ目、「やって」と言われたら、代わりにやらず、手順を見せてください。ボタンが留められないとき、隣で、ゆっくり、一つだけ留めて見せる。言葉は少なく、動きは大きく。園の先生がしていることも、これに近いと私は考えています。

4つ目、選んだら、終わるまで変えないことです。絵本でも積み木でも、お子様が選んだものは、途中で別のものに移らせない。「これが終わったら、次ね」と待つ。「自分で選んで、最後までやった」という経験を、毎日ひとつ積んでください。

まとめ

考査では、白百合の親子課題のように、道具を使って、終わらせて、片づけるまでの一続きの動きが見える。そこで見えるのは、教具の知識ではなく、家での過ごし方だと私は考えています。

ご家庭では、道具を手の大きさに合わせる、やり直しをさせない、「やって」には手順を見せる、選んだら終わるまで変えない。この4つを、今日から。園の情報は公式サイトの記載によります。最新は各園の公式サイトでご確認ください。

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