ママ
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モンテッソーリの園は「縦割り保育」が多いと聞きました。年齢の違う子と一緒で、うちの子は大丈夫でしょうか?
うみ塾長
うみ塾長
縦割り保育は、モンテッソーリの園でよく見られる形ですね。よいところと、親が気になりやすいところの両方を、見学のときの見方とあわせてお伝えします。

園の説明会で「縦割り」「異年齢」という言葉を聞いて、どんな毎日なのか想像しにくかった、という方は少なくありません。

この記事では、縦割り保育の意味、モンテッソーリとの関係、横割りとの違い、家庭でできる異年齢の経験を整理します。見学で何を見ればよいかもあわせてお伝えするので、園選びの参考にしてください。

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縦割り保育(異年齢クラス)とは

縦割り保育とは、3歳・4歳・5歳など年齢の違う子どもが同じクラスで過ごす形です。異年齢保育、混合クラスと呼ぶ園もあります。モンテッソーリを取り入れた園では、この形をとるところが多く見られます。

たとえば湘南白百合学園幼稚園では、3・4・5歳の子どもが約10名ずつ一緒に過ごし、年長さんが年下の子のお世話をする様子が公式サイトで紹介されています。

なぜモンテッソーリの園に縦割りが多いのか

モンテッソーリの教室では、子どもが自分で活動を選びます。年齢の違う子がいると、年下の子は年上の子の活動を見て「やってみたい」と思い、年上の子は教えることで自分の理解を確かめます。

家庭でいえば、きょうだいの関わりに近いかもしれません。同じ年齢だけでは生まれにくい「憧れ」と「思いやり」が、毎日の生活の中で自然に育ちます。

縦割りと横割りの違い

くらべる点 縦割り(異年齢) 横割り(同年齢)
クラスの子 年齢の違う子が一緒 同じ学年の子
よく見られる姿 年上の子をまねる・年下を手伝う 同じ活動をみんなで進める
先生の関わり 一人ひとりの段階に合わせる 学年に合わせた一斉活動が多い
気になりやすい点 年上の子が手を出しすぎる場面 差が目立ちやすい場面

実際には、縦割りの時間と横割りの時間を組み合わせている園も多くあります。カリタス幼稚園のように、縦割りと横割りの両方を取り入れていると公式に書いている園もあります。

縦割りで育ちやすいこと

  • 年上の子のやり方を見て学ぶ「見て覚える力」
  • 年下の子を待つ、手伝う、ゆずる経験
  • 教えることで、自分の理解を確かめる経験
  • 年齢で比べられにくく、自分のペースを保ちやすいこと

元面接官として園の見学に行ったとき、5歳の子が3歳の子に靴のそろえ方を「こうだよ」と見せていた場面を今でも覚えています。大人が教えるよりずっとすんなり伝わっていました。

親が気になりやすい点と考え方

「年下の子に合わせて、年上の子が退屈しない?」「年上の子に圧倒されない?」という心配もよく聞きます。こうした点は、先生がどう見守っているかで大きく変わります。

見学では、年上の子がお世話ばかりになっていないか、年下の子が自分でやろうとしたときに待ってもらえているか、を見てみてください。

家庭でできる「縦割り」の経験

一人っ子でも、異年齢の関わりはつくれます。公園や児童館、親戚の集まりなどで、年上・年下の子と過ごす時間を意識してみましょう。

きょうだいがいる場合は、上の子に「見せてあげて」と頼む場面をつくると、上の子の誇らしい気持ちが育ちます。ただし、上の子にお世話を任せすぎないことも大切です。上の子が自分のことに集中できる時間も守ってあげてください。

幼稚園受験で見られる関わりの姿

考査の自由遊びや集団活動では、ほかの子とどう関わるかが自然に表れます。おもちゃをゆずる、順番を待つ、困っている子に気づく。こうした姿は、特別な練習より、日ごろの経験から生まれるものです。

縦割りの園の面接では、きょうだいや友だちとの関わりについて聞かれることもあります。家庭の方針の伝え方は面接の記事で紹介しています。

見学で確かめたいポイント

  • 1日のうち、縦割りで過ごす時間と学年ごとの時間の割合
  • 年長の役割(お世話係など)の内容
  • 年下の子が困ったとき、先生と年上の子のどちらが助けているか
  • 行事は縦割りか学年ごとか

見学の全体的な見方はモンテッソーリ教育の幼稚園まとめにまとめています。

縦割りのクラスでの1日の流れの例

園によって違いはありますが、縦割りのクラスでは、朝の身支度のあと、それぞれが選んだ活動に取り組む時間があり、その後みんなで集まって歌や話の時間を持つ、という流れがよく見られます。

活動の時間には、年長の子が長い時間をかけて一つのことに取り組んでいる横で、年少の子が短い活動をいくつも楽しんでいる、ということも珍しくありません。同じ部屋にいながら、それぞれが自分の段階に合ったことをしているのが、縦割りの特徴です。

昼食やお弁当の時間に、年長の子が年少の子の準備を手伝う園もあります。こうした場面の積み重ねが、思いやりや責任感につながっていきます。

年少・年中・年長で変わる子どもの立場

縦割りのクラスでは、子どもは3年間で立場が変わっていきます。年少のときはお世話をしてもらい、年中では少しずつ年下の子に目を向け、年長になると頼られる存在になります。

この変化そのものが、子どもにとって大きな経験です。「去年は手伝ってもらったから、今年は自分が手伝う」という気持ちは、教えられてではなく、自分が受け取った経験から自然に生まれます。家庭でも、上の子が下の子を気にかける姿を見つけたら、「助かったよ」と短く伝えてあげてください。

縦割りの園に向いている子・合わないと感じる子

人のまねをするのが好きな子、年上の子に憧れる子は、縦割りのクラスでのびのび過ごしやすい傾向があります。一方で、大きな声や動きが苦手な子は、最初は年上の子の勢いにとまどうこともあります。

ただ、入園前の姿だけで向き不向きを決めつける必要はありません。最初はとまどっていた子が、半年後には年下の子の世話を楽しんでいた、という話はよくあります。気になる場合は、未就園児クラスや園庭開放で、異年齢の子と過ごす様子を見てみるのがおすすめです。園との相性の考え方はモンテッソーリのデメリットと合わない子でも紹介しています。

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まとめ

縦割り保育は、年齢の違う子どもが一緒に過ごす形で、モンテッソーリを取り入れた園に多く見られます。年上の子をまねる、年下の子を手伝うといった関わりが、毎日の生活の中で育ちます。

一方で、見守り方は園によって違います。見学で、縦割りの時間の長さや年長の役割を確かめてから選びましょう。一人っ子でも、きょうだいがいても、年齢の違う子と過ごす経験は家庭でつくれます。公園や児童館で年上の子をじっと見ている時間も、子どもにとっては大切な学びの時間です。急がせず、わが子が自分から関わり始めるのを待ってあげてください。そうした経験の一つひとつが、入園後の園生活にも、考査の集団の場にも、自然とつながっていきます。

「わが子に縦割りの園が合うか分からない」と迷うこともあると思います。そんなときは、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。家庭対策サポートの合格率95%(2024年度)という結果も、ご家庭が毎日の生活の中で積み重ねてきたことがあってこそだと私は考えています。わが家らしい準備の進め方を、一緒に考えていきましょう。

※この記事は、モンテッソーリの考え方を取り入れた家庭での関わり方を紹介する一般的な情報です。子どもの発達には個人差があります。道具を使う活動は大人がそばで見守ってください。発達について心配なことがあるときは、お住まいの自治体の相談窓口や医療機関にご相談ください。園の情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各園の公式サイトと募集要項でご確認ください。