インターナショナルスクールのモンテッソーリ|選ぶ前の確認点
「インターナショナルスクール モンテッソーリ」と検索すると、英語とモンテッソーリの両方を取り入れた施設がたくさん出てきます。この記事では、元幼稚園受験面接官のうみ塾長が、選ぶ前に確認したいことを整理します。
特定の施設のおすすめではなく、日本の幼稚園との違い、見学で見る点、受験と並行するときの考え方をお伝えします。
インターナショナルスクールのモンテッソーリとは
都市部を中心に、英語で保育や授業を行い、モンテッソーリ教育を取り入れているインターナショナルスクールやプリスクールがあります。名前に「モンテッソーリ」が入っている施設もあれば、教育方針の一部として紹介している施設もあります。
ひとくちにインターナショナルスクールといっても、学校教育法上の幼稚園か、認可外の施設か、学費や対象年齢、英語の使い方などは施設ごとに大きく違います。まずは「どんな種類の施設なのか」を確認することが出発点です。
日本の幼稚園との主な違い
| 確認したい点 | 日本の私立幼稚園の例 | インターナショナル系の例 |
|---|---|---|
| 施設の種類 | 学校教育法上の幼稚園 | 幼稚園・認可外など施設による |
| 保育のことば | 日本語 | 英語中心、または英語と日本語 |
| 入園の時期 | 4月入園が多い | 通年・9月入園などもある |
| 入園の選考 | 考査・面接があることが多い | 面談や体験など施設による |
| 小学校への進路 | 日本の小学校が中心 | 進路は施設・家庭により幅広い |
表は一般的な傾向で、すべての施設に当てはまるわけではありません。最新の情報は、各施設の公式サイトと募集要項でご確認ください。
施設の種類を確認する理由
認可外の施設の場合、幼児教育・保育の無償化の扱いや、卒業後の進路の考え方が、幼稚園とは変わることがあります。入園してから「思っていたのと違った」とならないよう、見学の段階で施設の種類と、保育料以外にかかる費用を確認しておきましょう。
また、小学校以降も英語で学ぶ学校に進むのか、日本の小学校に進むのかで、幼児期に何を大切にするかが変わります。ご家庭の将来像を、ご夫婦で一度話し合っておくと安心です。
見学で見てほしいモンテッソーリらしさ
インターナショナル系の施設では、英語の環境に目が向きがちですが、モンテッソーリらしさを見るなら、教室の環境と大人の関わり方に注目してください。棚に教具が整理されて置かれているか、子どもが自分で選んで取り組んでいるか、先生が手を出しすぎず見守っているか、といった点です。
見学のポイントはモンテッソーリの幼稚園の選び方にもまとめています。英語の施設でも、見る点は同じです。
英語で過ごすことへの子どもの慣れ方
家庭で日本語を話している子が英語の環境に入ると、最初は戸惑うこともあります。慣れ方には個人差があり、すぐ楽しめる子もいれば、しばらく静かに様子を見る子もいます。
先生に、慣れるまでの過ごし方や、日本語がわかる大人がいるかを聞いておくと安心です。ことばの育ちについてはモンテッソーリの言語と文字で紹介しています。
日本の幼稚園受験と並行して考えるとき
プリスクールに通いながら、日本の私立幼稚園の受験を考えるご家庭もあります。その場合は、考査で日本語での指示を聞いて動く場面があることを意識しておきましょう。
元面接官として感じるのは、英語の環境に通っていること自体が不利になるわけではない、ということです。大切なのは、日本語でのあいさつや受け答え、身のまわりのことを自分でする力が育っているかどうかです。受験準備の全体像はモンテッソーリの幼稚園受験対策をご覧ください。
面接で通っている施設について聞かれたら
面接で、なぜインターナショナル系の施設に通わせているのかを聞かれることがあります。そのときは、英語のためだけでなく、どんな環境で子どもを育てたいと考えたのかを、具体的なエピソードで話せるとよいと思います。
たとえば「自分で選んで最後までやりきる姿が増えました」といった、お子さんの変化を伝えると、ご家庭の考え方が伝わりやすくなります。
費用と通いやすさも大切な判断材料
インターナショナル系の施設は、施設によって費用の幅が大きいのが特徴です。入園金や月謝のほかに、施設費、教材費、行事費、送迎の負担などもあわせて考えておきましょう。
毎日の送迎が無理なく続けられるかも大切です。どんなによい環境でも、通うことが家族の負担になりすぎては続きません。
家庭で今日からできること
- ご夫婦で、小学校以降の進路のイメージを話し合う
- 候補の施設の種類(幼稚園か認可外か)を確認する
- 見学で棚と先生の関わり方を見る
- 家庭では日本語での会話と絵本の時間を大切にする
- 身のまわりのことを自分でする場面を増やす
体験入園や説明会で聞いておきたい質問
見学や説明会では、気になることを遠慮せずに聞いてみましょう。たとえば、先生の人数と子どもの人数、モンテッソーリの研修を受けた先生がいるか、1日の流れ、日本語での声かけがあるか、卒業生の主な進路、などです。
質問の答えだけでなく、聞いたときの先生の対応からも、施設の雰囲気がわかります。メモを取りながら、複数の施設を同じ質問で比べると、違いが見えやすくなります。
「英語」と「モンテッソーリ」、どちらを優先する?
施設を比べていると、英語の環境を重視するか、モンテッソーリの教育内容を重視するかで迷うことがあります。どちらが正解ということはなく、ご家庭が何を大切にしたいかで答えは変わります。
迷ったときは、「5年後、子どもにどんな姿でいてほしいか」をご夫婦で書き出してみてください。英語で話せる姿なのか、自分で考えて動ける姿なのか、その両方なのか。言葉にしてみると、選ぶ基準がはっきりしてきます。
また、どの施設を選んだとしても、家庭で過ごす時間は子どもにとって大切な土台です。施設に任せきりにせず、家庭では日本語でたくさん話し、身のまわりのことを自分でする経験を重ねていきましょう。施設と家庭が同じ方向を向いていると、子どもは安心して新しい環境に挑戦できます。迷ったときは、施設の先生に家庭での過ごし方を相談してみるのもよい方法です。家庭での取り組みは家でできるモンテッソーリのお仕事も参考にしてください。
見学は、できれば親子で、ふだんの保育の時間に行くのがおすすめです。子どもがその場でどんな表情をしているかも、大切な判断材料になります。
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まとめ
インターナショナルスクールのモンテッソーリは、施設の種類、入園の時期、進路の考え方が日本の幼稚園と違うことがあります。まずは種類と費用を確認し、ご家庭の将来像を話し合いましょう。
見学では英語の量よりも、棚の環境と先生の見守り方を見るのがおすすめです。日本の幼稚園受験と並行する場合は、日本語での受け答えと生活の力を大切にしてください。
英語の環境と日本の幼稚園、どちらを選ぶか迷うこともあると思います。そんなときは、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。家庭対策サポートの合格率95%(2024年度)という結果も、ご家庭が毎日の生活の中で積み重ねてきたことがあってこそだと私は考えています。わが家らしい準備の進め方を、一緒に考えていきましょう。
※この記事は、モンテッソーリの考え方を取り入れた家庭での関わり方を紹介する一般的な情報です。子どもの発達には個人差があります。道具を使う活動は大人がそばで見守ってください。発達について心配なことがあるときは、お住まいの自治体の相談窓口や医療機関にご相談ください。園の情報は2026年10月時点のものです。最新の情報は各園の公式サイトと募集要項でご確認ください。
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