プリスクールから小学校受験|元面接官が教える準備の始め方と時期とは
この記事は、特定の園の話ではなく、プリスクールに通うご家庭に共通する準備の進め方をまとめたものです。日々の生活と受験をどう両立するかはプリスクールに通いながら受験はできる?でお話ししましたので、ここでは「いつ、何を始めるか」と「何を言葉にしておくか」に絞ります。
準備の時期の目安(年少・年中・年長)
学校や地域によって日程は違いますので、ここでは大まかな目安としてお読みください。
年少:方向を決め、生活の土台をつくる
この時期にいちばん大切なのは、ご夫婦で「どんな小学校に通わせたいか」の方向を話し合うことです。学校説明会や公開行事に足を運び始めるのもこの頃です。家庭では、あいさつ、返事、身の回りのことを自分でする、といった生活の土台を整えます。日本語の絵本を読む時間も、毎日少しずつ確保してください。
年中:志望校をしぼり、教室と家庭学習を始める
多くのご家庭が、年中のどこかで受験の教室に通い始めます。ペーパー、行動観察、運動、制作など、志望校の考査の形に合わせて準備の中心を決めます。志望校の候補を数校にしぼり、説明会で学校の考え方を直接聞いておくと、願書の言葉が自分たちのものになります。
年長:願書と面接を仕上げる
年長になると、願書の作成と面接の練習が加わります。考査の直前は体調管理も大切になりますので、園の行事の予定とも照らし合わせながら、無理のない日程を組んでください。過去の考査の形に合わせた練習を重ねながら、ご両親が話す内容を整えていきます。直前に慌てないよう、願書の下書きは早めに始めてください。
志望校の方向の決め方
プリスクールから受験するご家庭は、まず次のどちらの方向かを考えると整理しやすくなります。
- 英語の教育に力を入れている小学校。プリスクールで過ごした経験が、志望理由と自然につながりやすいと私は考えています。ただし、英語ができることだけでなく、学校の教育方針全体に共感していることを話せるようにしてください。
- 英語を特色にしていない小学校。「なぜプリスクールに通っていたのに本校なのか」と聞かれることを前提に準備します。園で育てたかった力と、小学校で伸ばしたい力を、一つの考えとして話せるようにしておくことが大切です。
どちらを選ぶかに正解はありません。お子様の様子と、ご家庭が大切にしたいことから決めてください。迷うときは、両方の方向の学校の説明会に一度ずつ足を運び、お子様がその学校で過ごす姿を想像してみてください。ご夫婦で感じたことを話し合うと、方向は自然と見えてきます。
なお、志望校の方向は、途中で変わってもかまいません。年中の終わりごろまでに、おおよその方向が決まっていれば十分間に合うと私は考えています。
園と家庭と教室の役割分担
プリスクールに受験の準備まで求めると、園にも家庭にも無理が出ます。私は次のように分けて考えることをおすすめしています。
- 園:英語での生活、集団の中で過ごす経験、友だちとのやりとり。
- 家庭:日本語での会話、生活習慣、季節の行事や自然の体験、ご両親の考えの整理。
- 教室:ペーパーや行動観察など考査の形に合わせた練習、志望校の情報。
並ぶ、座る、待つ、指示を最後まで聞いて動く、といった場面が園でどのくらいあるかを確かめ、足りない分を家庭と教室で補う、という順番で考えると、無理のない計画になります。
日本語での受け答えの練習
小学校の考査や面接は日本語で行われます。英語の環境で長く過ごすお子様は、日本語で「聞いて、考えて、答える」経験を意識して増やすことが大切です。
- 夕食で一日のことを話す。「誰と」「何をして」「どう思ったか」の順で聞きます。
- 最後まで聞いてから答える。質問を最後まで聞き、少し考えてから話す習慣をつけます。
- 文で答える。「楽しかった」で終わらず、「〜をして楽しかったです」と、理由まで言えるようにします。
英語が混ざっても叱らず、「日本語だと何と言うかな」と一緒に言い直すくらいで十分です。年中のうちから少しずつ続けておくと、年長で面接の練習を始めるときにお子様が戸惑いにくくなります。
「なぜプリスクールだったか」を言葉にする手順
願書や面接では、これまでの子育ての選択を、ご家庭の言葉で説明することになります。私は次の手順で整理することをおすすめしています。
- 選んだ理由を書き出す。プリスクールを選んだときに考えたことを、ご夫婦それぞれ紙に書きます。
- 子どもの変化を書き出す。通ってみて、お子様にどんな変化があったかを、具体的な場面で書きます。
- 志望校の方針とつなぐ。その経験が、志望校で伸ばしたい力とどうつながるかを一文にします。
- 夫婦で同じ言葉にする。面接では二人の話が食い違わないことが大切です。最後に短い言葉にまとめ、声に出して練習してください。
書き出した言葉は、すぐに願書の形にしなくてかまいません。年中のうちにメモとして残しておき、年長で願書を書くときに読み返すと、ご家庭の言葉で書きやすくなります。
英語力を強く押し出すより、「その環境で、子どもがどう育ったか」を話すほうが、面接官には伝わりやすいと私は考えています。
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プリスクールから受験を考えるご家庭へ
「なぜプリスクールから本園なのか」を、願書と面接でどう伝えるか。並ぶ・座る・待つといった集団での動きを、家庭でどう補うか。長い保育時間の中で、準備の時間をどう作るか。幼稚園受験の元面接官・うみ塾長が、ご家庭ごとに一緒に整理します。
まとめ
プリスクールからの小学校受験は、年少で方向と生活の土台、年中で志望校と準備の中心、年長で願書と面接、という流れで考えると見通しが立ちます。園・家庭・教室の役割を分け、日本語での受け答えと「なぜプリスクールだったか」の言葉を、早めに準備してください。
幼稚園受験を考えている方はプリスクールから受験幼稚園へもあわせてご覧ください。願書の文章を見てほしい方には願書サポート、面接の受け答えを練習したい方には面接レッスンをご用意しています。何から始めればよいか迷う方は、まず個別相談でご家庭の状況をお聞かせください。
「わが家に合った園選びと準備の進め方を知りたい」という方は、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。
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