【桐蔭学園幼稚園】内部進学は推薦と判定|費用の納入時期・考査・スクールバスを解説
桐蔭学園幼稚園は、受験の本の学費一覧に「原則として全員進学できる」と書かれている園です。ところが募集要項には「幼稚園が推薦を行い、小学校が入学の可否を判定します」とあります。どちらも本当で、片方だけ読むと印象が変わります。
この記事では、内部進学の仕組みを公式の言葉どおりに、費用をいつ、いくら納めるのか、考査と面接の形、スクールバスでの通園。この4つを、桐蔭学園幼稚園だけに絞ってお話しします。募集、費用、通園、内部進学の文言は、公式サイトと前年度の募集要項で確認したものです。面接の質問と当日の様子は受験されたご家庭の記録によるもので、年度で変わります。園が何を見ているかは、私の見方としてお話しします。最新の情報は募集要項でご確認ください。
動画でも解説しています。
募集は3年保育のみ、出願は1日だけ
桐蔭学園幼稚園は、横浜市青葉区にある、小学校、中学、高校と続く学園の幼稚園です。募集は3年保育のみで、前年度の要項では男女計約30名、今年度の案内では約24名でした。人数は年で動きます。
出願はWebだけです。しかも受付は1日だけ、0時から15時まででした。受験料はクレジットカードなどで支払い、納めたあとの返金はありません。募集要項もWeb掲載のみです。
考査は出願の翌日、合格発表は考査の当日か翌日にインターネットで照会し、入園料は数日のうちに納めます。この入園料は「いかなる場合でも返金することはできません」と要項にあります。出願から入園料まで1週間ほどで進みますので、併願を考えているご家庭は、ここを先に押さえてください。
桐蔭学園幼稚園の願書については【桐蔭学園幼稚園】合格する願書の書き方をプロが解説もご覧ください。
内部進学は「推薦」と「判定」
桐蔭学園小学校への進学について、3つの文章があります。
- 受験の本の学費一覧にある「原則として全員進学できる」。
- 募集要項の「本園年長児の桐蔭学園小学校への内部進学については、ご家庭からの希望に対し、在園中の記録に基づいて幼稚園が推薦を行います。その推薦内容を基に小学校が入学の可否を判定します。」
- よくあるご質問の、幼稚園と小学校が在園中の記録に基づいて審査・判定し、「合格判定となった場合は、外部受験者よりも優先的に小学校への入学が認められます」。
整理すると、道は開かれています。ただし手続きは、ご家庭の希望、在園中の記録、幼稚園の推薦、小学校の判定、という順で書かれ、自動的に上がる、という書き方はされていません。進学者の枠や人数は、公式では確認できませんでした。
「在園中の記録」という言葉が、要項にもよくあるご質問にもあります。3年間の園生活そのものを大切にしてほしい、という姿勢の表れだと私は考えています。
費用は、入園料のあとに3か月分ずつ
受験の本の学費一覧には、入園料12万円と保育料等およそ30万円を入園手続時に納め、あとは月額およそ5万4,000円を3か月分ずつ分納、とあります。前年度の要項では、時期がもう少し分かれていました。前年度の要項に沿って、納める時期ごとに整理すると、次のとおりです。
| 納める時期(前年度の要項) | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 合格発表の数日後まで | 入園料(返金不可) | 120,000円 |
| 入園前の2月 | 施設設備費125,000円+第1期保育料等156,500円+保護者会費15,600円 | 297,100円 |
| 年少の7月以降、第2〜4期(3回) | 月額53,900円×3か月 | 161,700円ずつ |
| 第3・4期 | 空調費(年額) | 26,900円 |
| 任意 | 教育振興寄付金 | 1口100,000円以上 |
月額の内訳は、保育料35,300円、教育活動費7,500円、給食費5,200円、スクールバス代5,900円で、合計53,900円です。月額の中に給食費とスクールバス代が入っているのが、この園の特徴です。
よくあるご質問には「初年度約100万円、次年度以降約70万円」とあります。無償化は月額2万5,700円が上限で、この金額は差し引く前のものだと私は読んでいます。数字は年度で変わりますので、最新の金額は募集要項でご確認ください。学費の全体像は、【桐蔭学園幼稚園】学費はいくら?保育料・諸経費まとめでもまとめています。
考査と面接は、同時に別の部屋で
前年度の要項では、考査日は5つのグループに分かれ、お子様は幼児テスト、要項の言葉では集団行動観察で、各グループ50分でした。保護者面接は各家庭10分で、幼児テストと並行して行われます。「保護者の方はお一人でも結構です」とも書かれています。つまり、親御様がお子様と一緒に面接室へ入ることはなく、お子様は親御様と離れて50分を過ごします。
受験されたご家庭の記録には「受験番号によっては親のほうが先に面接に行き、子どもが1人残されて試験を待つ、ということがあります」とあります。控え室まで小学部の生徒さんが迎えに来ること、一度席を立ったら控え室には戻れないと園から説明があったことも残っています。記録の年度とは考査の形が変わっていますが、親御様のいない時間があることは同じです。
面接の質問は、受験例では、お父様に「お子様がいじめにあったらどうなさいますか」「ごみをごみ箱へ捨てない子がいますが、どう思われますか」「将来どのような人間になってほしいですか」。お母様に「幼児教室に通っていますか」「誘導しているのは小学部の生徒ですが、感想をお聞かせください」。
正解のない社会的な問いと、当日その場で見たものを聞く質問。この2つが並ぶのが、この園らしいと私は見ています。受付から面接室までに見た小学生の姿を、ご自分の言葉で話す。ここは事前に作れません。面接の質問については【桐蔭学園幼稚園】面接で質問される内容をプロが解説!も参考になります。
通園はスクールバス、毎日の生活
よくあるご質問には「通園範囲はありませんが、スクールバスを利用していただくようにお願いしております。自家用車による登降園は、基本的に禁止しています」とあります。
朝は9時から9時30分にスクールバスで登園し、帰りは14時10分にバスが出ます。給食があり、水曜日はお弁当です。預かり保育は降園から18時まで、平日の園がある日のみで、1回1,100円です。
バスの路線や停留所は公式ページには載っていませんので、説明会や園でご確認ください。駅から離れた場所にお住まいのご家庭には、バス代が月額に入っている点も選ぶ材料になると私は考えています。
園の教育と、保護者面接の質問の傾向
桐蔭学園幼稚園は、「すべてのことに『まこと』をつくそう。最後までやり抜く『強い意志』を養おう。」という校訓を掲げる園です。これは桐蔭学園全体の校訓でもあります。目標には「チャレンジしよう、やってみようを育む」があり、自分で調べたことや感じたことを人前で話す「スピーチ活動」や「今日のニュース」といった場面が、保育の中に用意されています。
一斉活動では、言葉や数、制作、リトミック、英語、プログラミング、サイエンスなど、幅広い内容が組まれています。外遊びや体操、歌やお話に親しむ保育が土台にあるという案内もあり、遊びを大切にしながら、小学校に上がる前の知識の土台も育てる園だと私は読んでいます。
保護者面接で聞かれてきたこと
保護者面接は、試験官2名、時間は10分ほどと伺っています。質問は、志望理由、家庭の教育方針、お子様に関することがバランスよく出る、いわゆる幼稚園受験の型です。これまでの受験例では、次のような質問がありました。
- 説明会には参加されましたか
- お子様と接するときに、気をつけていることはありますか
- お子様はどんな遊びが好きですか。普段、お子様とは何をして遊びますか
- しつけについて、日頃から心がけていることは何ですか
- お子様の成長を感じたことはありますか。どんなところをかわいいと思いますか
- 行事には参加できますか
- 生活の状況や健康状態で、特に注意することはありますか
前年度の受験記録にあった、いじめや将来像についての質問とは別に、こうした日常の質問も並びます。お子様への愛情が伝わる場面を一つ具体的に話せるか、そして園の教育をどう受け止めているかを自分の言葉で話せるか。ここが準備の中心になると私は見ています。
桐蔭学園幼稚園では、具体的な考査の課題は公表されていません。そのため、テストの点を競う準備よりも、あいさつ、返事、着替え、片づけといった生活習慣、体を動かす遊び、歌や絵本、お友だちと順番を待つ経験を、毎日の中で積むことが、園の方針とも噛み合うと考えています。内部進学を第一に考えるご家庭が多い園だからこそ、面接では「小学校に進みたい」だけでなく、「この園の3年間をどう過ごしたいか」まで話せるように整えてください。
桐蔭学園幼稚園を志望するとき、先に決めておきたいこと
ここまでの内容を踏まえて、志望を決める前に、ご家庭で先に決めておきたいことが3つあります。
- 小学校の話と、幼稚園の話を分けて考える。内部進学の道が開かれていても、手続きは「推薦」と「判定」です。小学校に進むことだけを目的にせず、3年間の園生活で何を大切にしたいのかを、先に言葉にしておきます。
- 費用を、時期ごとに見る。入園料、入園前の2月、そのあとの3か月ごと。ご家庭の収入や支出のタイミングと重ねて、無理のない形かを確認します。
- 通園の形を、生活に合わせる。スクールバスが基本で、自家用車での登降園は基本的に禁止されています。停留所までの時間や、バスに乗れなかった日の送り方も、先に考えておくと安心です。
募集人数や考査の形は、年度で変わります。今年度の最新の情報は、募集要項の掲載後に必ず公式サイトでご確認ください。ここでお伝えした費用や考査の形は、前年度の要項によるものです。
ご家庭でできること
次の3つから始めてみてください。
- 納入の表を、月割りではなく期ごとに作る。入園料、翌年2月のおよそ30万円、そのあと3か月ごとのおよそ16万円。預かり保育を使うなら、週に何回かで月の額を足しておきます。入園後の生活の設計が、数字で見えてきます。
- 志望理由の下書きに、2色で線を引く。小学校のことを書いた行に1色、幼稚園の3年間のことを書いた行にもう1色。小学校の色が長ければ、幼稚園で過ごす毎日の話を足してください。
- 年上の子どもに連れられて動く経験を作る。当日は小学部の生徒さんが控え室まで迎えに来ます。公園で年上の子の遊びに入る、親戚の小学生に手をつないで案内してもらう。慣れておくと、引き渡しの場面で落ち着きやすいと私は見ています。
まとめ
桐蔭学園幼稚園は、3年保育のみの募集で、出願はWebで1日だけ。考査から入園料まで1週間ほどで進みます。内部進学は「原則として全員進学できる」と「在園中の記録に基づいて幼稚園が推薦し、小学校が判定する」。この2つを合わせて読む園です。
費用は入園料のあと、翌年2月にまとめて納め、その後は月額およそ5万4,000円を3か月分ずつ。考査は集団行動観察50分、保護者面接は並行して10分。通園はスクールバスが基本です。ご家庭では、期ごとの納入表、志望理由に2色で線を引く、年上の子に連れられる経験から始めてください。
「わが家に合った準備の進め方を知りたい」という方は、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。
-2.png)









