ママ
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考査まであと1週間です。もっと練習させたほうがいいですか。風邪をひかせたらどうしよう。
うみ塾長
うみ塾長
直前の1週間は、新しいことを始めない週です。これまでやってきたことを、いつもの量で続ける。目標は「上げる」ではなく「いつも通りをそろえる」だと私は考えています。

考査まで、あと1週間。この時期のご相談は3つに集まります。「もっと練習させたほうがいいですか」「風邪をひかせたら」「当日はどんな流れですか」。先に結論です。直前の1週間は、新しいことを始めない週です。

この記事では、生活の整え方、練習の量、当日の受付から退園までの流れ、前日と当日の朝の順番をお話しします。

お子様より先に、親御様の気持ちが落ち着かなくなるのも、この時期です。だからこそ、やることを絞って、整える1週間にしてほしいと思います。この記事は、そのための目安として読んでください。

動画でも解説しています。


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直前の1週間は「新しいことを始めない週」

1つ目。3歳前後のお子様は、新しいことが身につくまでに時間がかかります。1週間で身につくものは少なく、「できなかった」という経験だけが残りやすい。

2つ目。親御様の不安が、新しい課題という形でお子様に伝わります。お子様は課題より、親御様の顔を見ています。

では何をするか。これまでやってきたことを、いつもの量で続けます。お手伝い、絵本、あいさつ、片づけ。足すのではなく、続ける。直前週の目標は「上げる」ではなく「いつも通りをそろえる」。私はそう考えています。

生活|睡眠・食事・体調・外遊び

お茶の水の園では、考査中に親御様が書く書類に、お子様の起きる時間と寝る時間を書く欄があった、という受験例があります。生活のリズムを書く園があるのです。

お子様の生活の整え方は、細かく分けると4つです。どれも特別なことではありません。毎日の延長線上にあることを、直前の1週間は崩さずに続けます。

睡眠

当日の朝にいつもの調子で起きられるように、1週間前から、考査当日に起きる時間で起こします。早寝早起きは、受験のための習慣というより、感情の波を小さくし、集中力や判断力を保つための土台です。睡眠が足りないと、お子様は気持ちのコントロールが難しくなります。

面接が平日の午後に設定される園では、特に低月齢のお子様は眠気で機嫌に波が出ることがあります。これは、東洋英和幼稚園の面接についての記事でもお話ししている点です。数日前から生活のリズムを整えて、午後のお昼寝の時間帯とも重ならないか、志望園の時間割と見比べておきましょう。前日に「早く寝なさい」と急かすと、かえって寝付けなくなることがあります。いつもの時間に、いつもの流れで布団に入ってください。

食事

直前の1週間に新しい食材を試す必要はありません。食べ慣れたものを、いつもの量で。朝ごはんは、心と体のエンジンをかけるための大切な時間です。時間に余裕をもって、座って食べる習慣を続けてください。考査の日が近づくと、親御様が「元気が出るように」と豪華な食事を用意したくなりますが、お腹の調子を崩しやすいものは避けたほうが安心です。

体調

秋は季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期です。試験の直前に風邪をひいてしまうご家庭もあります。手洗いとうがい、人混みを避ける、夜は暖かくして寝る。こうした基本を、ご家族みんなで続けます。お子様だけでなく、親御様の体調管理も同じです。

外遊び

直前だからといって、外遊びを減らして家で練習する必要はありません。公園で順番を待つ、貸し借りをする、一緒に遊ぶ。こうしたやりとりは、そのまま集団の場面で生きる経験になります。体をしっかり動かした日は、夜もぐっすり眠れます。外遊びの量は、いつも通りを守ってください。

こうした毎日の積み重ねを、どう整えていくかは、【幼稚園受験】日々の生活はどうする?合格への習慣をプロが解説!でもお話ししています。直前の1週間は、これまでの積み重ねを崩さないことが一番の準備です。

直前週にやりがちなことと、置き換え方

やりがちなこと 起きやすいこと 置き換え
新しい教材や教室を足す 「できなかった」経験だけが残る 今までのお手伝い・絵本・あいさつを、いつもの量で続ける
毎日、面接の練習をする 答えが棒読みになる 通しを1回だけにする
苦手なことを集中して直す 親御様の不安がお子様に伝わる 「当日は親が助ける」と決める

どれも、親御様の「何かしてあげたい」という気持ちから起きることです。その気持ちは大切にしてください。ただ、直前の1週間は、足すことより、整えることに向けるほうが、お子様の力を出しやすいと私は見ています。

体調を崩したときの考え方

お子様の体調が悪いのに、無理に連れて行くかどうかは、ご家庭の判断になります。医療の判断が必要なときは、かかりつけの先生にご相談ください。この記事でお伝えできるのは、生活の整え方までです。体調を崩したことを、親御様が自分の責任と考えすぎないでください。

練習は「通し」を1回だけ

おすすめは、通しを1回だけです。考査の3日から4日前に、起きる時間から家を出て玄関に戻るまでを、時計どおりに一度やってみる。入退室の動き方や、服の試し着と持ち物は、それぞれ別の記事でお話ししています。

通しでできなかったことがあっても、直前週には直し込みません。「ここは当日、親が助ける」と決めるだけです。靴の履き替えに時間がかかるなら、当日は親御様が横で待つ。それで十分です。あとは日常です。

当日の流れ|受付から退園まで

受付で名札をつけて、控え室で待ちます。受験されたお母様の記録では、誘導まで約40分。面接は約10分で、ご両親とお子様の3人で入ります。終わったら退園です。記録には、次の回の方々が来園し始めていたので速やかに退出した、とあります。【白百合学園幼稚園】受験情報ガイド総まとめもご覧ください。

待ち時間の過ごし方は持ち物の記事で、待ったあとの切り替えは落ち着きがないお子様の記事でお話ししています。この記事では、受付、待機、面接、退園という順番そのものを持ち帰ってください。前日にお子様へ話す「明日の流れ」は、ここから作ります。

面接の長さは園で違い、これまでの受験例では3分から15分ほどです。

面接の所要時間 園の例(受験例)
3〜5分 竹早園舎
約5分 学習院、雙葉、田園調布雙葉
5〜10分 桐朋、豊明、枝光会附属
7〜10分 青山学院
約10分 白百合、東洋英和、若葉会、明徳、枝光会駒場、枝光学園、サンタ・セシリア、小さき花、お茶の水
約15分 カリタス、光塩、晃華学園マリアの園

面接と考査が同じ日でない園もあります。田園調布雙葉、東洋英和、学習院、小さき花は、考査より前に面接だけの日があり、青山学院は考査のあとの指定日に面接です。「1日で全部」か「2日に分かれる」か、先に確かめてください。

そして、当日に親御様が書く書類がある園です。枝光学園幼稚園は、父用と母用の調査書を約20分、メモや辞書、携帯電話は見られません。サンタ・セシリア幼稚園はアンケートが約20分で、用紙に罫線がなかったそうです。竹早園舎は15分、ボールペンで、書き損じの用紙交換はできなかったと伺っています。園にいる時間に、この20分を足して見込んでください。

前日と、当日の朝の順番

前日に「明日がんばろうね」と何度も言わないでください。「がんばる」は、お子様には重い言葉です。「明日は幼稚園に行って、先生とお話しして、帰ってくるよ」。流れを一度だけ、それで十分です。

当日の朝。起きる、トイレ、朝ごはん、着替え、出発。この順番です。朝ごはんを誰と何を食べたか聞く園があります。いつもの朝ごはんが、そのまま答えになります。出発は、受付の30分前に園の最寄りに着く計算で。着いたら、玄関で襟と裾を整え、トイレを済ませます。

道中の会話は、面接の練習ではなく、その日の景色の話に。「電車は何色だった?」「今日の傘は何色?」。その日の朝のことをお子様に聞く園がありますから、朝に見たものを一緒に言葉にしておく。それが自然な準備になります。

日 すること しないこと
7〜4日前 当日の起床時間で起こす、外遊びはいつもの量、通しを1回 新しい教材・教室・習い事、毎日の面接練習
3〜2日前 前日チェック表を書く、当日書く書類の内容を頭に入れる できなかった所作の直し込み
前日 午前に外遊び、持ち物と服を玄関へ、いつもの時間に寝る 「がんばろうね」の連呼、早寝の強制
当日朝 起床、トイレ、いつもの朝ごはん、着替え、出発 道中の面接練習、答えの言い直し

ご家庭でできること

2つ目。当日の朝の会話を、先に決めておいてください。「今日は誰と、何で行く?」「朝ごはん、何食べた?」。いつもの声で聞いて、答えを直さない。言い直しをさせると、お子様は答えなくなります。

3つ目。終わったあとの言葉を決めておいてください。「よくできたね」ではなく「行けたね」「先生とお話しできたね」。できた、できないの評価をしない。「何を聞かれた?」も、その日は聞かない。園庭で遊びたがるお子様は多いので、「終わったらすぐ帰るよ」だけは、行く前に約束しておきます。当日の夕方は、ご夫婦とも予定を入れない。考査のあと、お子様は疲れて機嫌が崩れやすいからです。

控え室と待ち時間の過ごし方

受付をしてから考査が始まるまで、控え室で待つ時間があります。受験された方の記録には、聖学院幼稚園で受付から考査まで約20分待ち、控え室にオルゴールの曲が流れていて緊張が和らいだ、とあります。このご家庭のお子様は、持参したシールブックで静かに遊んでいたそうです。

晃華学園マリアの園幼稚園では、控え室に各家庭の席があり、机の上に絵本が3、4冊置かれていた、という記録があります。持参した絵本もあったそうですが、お子様は控え室の絵本に興味を示して、機嫌よく考査に向かえたとのことです。園は待ち時間のお子様の気持ちにも気を配っています。そして、その過ごし方も、お子様の普段の姿として見られている可能性があります。

ご家庭では、静かに遊べるものを一つ、あらかじめ決めておきましょう。音の出ないもの、散らかりにくいものがおすすめです。また、考査への誘導の場面で泣き出したお子様の例もあります。先生が「大丈夫です」と連れて行ってくださったそうですが、不慣れな場所では、お子様を安心させる声かけが必要だと感じた、と書かれています。直前の1週間に、短い時間だけ親御様と離れて過ごす経験を、日常の中で一度つくっておくと、気持ちが少し楽になります。祖父母のお宅や、顔見知りの方のところで、数十分過ごすだけで十分です。

親御様の準備|面接と書類のすり合わせ

お子様の準備が整っても、親御様の準備が追いついていないことがあります。聖学院幼稚園の受験記録には、面接で願書に書いた内容について、父親と母親の両方に質問された、とあります。内容が食い違ったり、重なったりしないように、前もってすり合わせておいたほうがよい、という声です。願書や志望理由は、面接の質問の土台になります。

直前の1週間は、願書の控えをご夫婦で読み返し、同じことを違う角度から話せるかを確かめる時間にしてください。ここで新しい回答を作る必要はありません。すでにあるものを確認するだけです。そのうえで、面接の練習は、お子様の前ではなく、ご夫婦だけで、通しを1回行えば十分です。

まとめ

当日の起床時間で起こし、食べ慣れたものを食べ、外遊びは減らさない。練習は通しを1回だけ。当日の流れは、白百合の例では受付、待機40分、面接10分、退園。面接が別日の園、当日に書類を書く園もありますので、志望園の流れを先に確かめてください。

前日は「明日の流れを一度だけ」。当日の朝は、いつもの朝ごはんと、道中の景色の話。終わったら「行けたね」。それで、この1週間は十分だと私は思っています。

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