ママ
ママ
幼稚園受験って、全部でいくらかかるのですか。
うみ塾長
うみ塾長
お金は「園に払う学費」と「園に払う前にご家庭が使う準備費用」の2つに分けて考えてください。学費は合格した園にだけ払いますが、準備費用は合格してもしなくても出ていきます。まずは受ける園の募集要項を開いて、お金の出てくる行に線を引くところから始めましょう。

園選びの相談で、早い段階に出てくる質問が「全部でいくらかかるのですか」です。学費の金額は園のパンフレットやサイトで見つかりますが、受験そのものにかかるお金は、あちこちに散らばっていて全体が見えにくいものです。

この記事では、検定料の幅、幼児教室の料金の確かめ方、写真・服・交通費の見方、入園が決まってからの費用、そしてご家庭で作る費用メモの考え方まで、順番にお伝えします。なお、ここで挙げる金額は、各園の公式の募集要項で確認できたものだけです。年度で変わりますので、最新は募集要項でご確認ください。公式で確認できなかった金額は、書きません。

動画でも解説しています。


志望園選び・準備の進め方に迷ったら

園ごとの違いや、わが家に合った準備の進め方は、うみ塾長の個別相談でご相談いただけます。

▶ 個別相談の詳細を見る 公式LINEで相談する(無料)

園に払う学費と、受験の準備費用は別です

園に払う学費は、首都圏の私立と国立あわせて35園の入園時の金額と年額を並べた資料で見ると、入園時は3万円台から90万円まで、年額表記の私立では43万円台から114万円台まで幅がありました。学費の金額そのものは、各園の学費の記事をご覧ください。

今回お話しするのは、その学費に上乗せされる準備のお金です。学費は、合格が決まってから払います。準備のお金は、その前に出ていき、不合格でも戻ってきません。ですから、学費の表とは別に、準備費用の表を作っておくことをおすすめします。

費目を順に並べると、次のようになります。

費目 いつ払うか 公式で確認できた例 戻るか
願書・募集要項の代金 出願前 雙葉 500円/若葉会 1,000円/お茶の水 1,000円+手数料 戻らない
検定料(考査料) 出願時 白百合 25,000円/雙葉 25,000円/暁星国際流山 5,500円 戻らない
返信用封筒の切手 出願時 白百合 890円×2通 戻らない
幼児教室(入会金・月謝・教材費・講習・模試) 通う期間 公式に金額の掲載なし(大手4社) ―
写真・服・靴・交通費 準備期間から考査まで 店・家庭・園の数で幅がある 戻らない
入園料 合格発表後の手続き期限まで 白百合 300,000円/雙葉 女児220,000円・男児140,000円 戻らない園がある
制服・指定用品・積立金・寄付金 入園手続きから入園後 白百合 手続き時に採寸・販売/雙葉 積立金 年間約50,000円・寄付金は任意 ―

年度は、白百合学園幼稚園と雙葉小学校附属幼稚園が2027年度の要項、暁星国際流山幼稚園が2026年度の募集の案内によるものです。同じ園でも年度で金額が変わることがありますので、あくまで「こういう費目がある」という見取り図としてお使いください。

検定料は園ごとに違い、受ける園の数だけ足し算になります

準備のお金の中で、金額が公式に書いてあるのが検定料です。園によっては考査料と呼びます。

公開されている要項では、白百合学園幼稚園は2万5千円、雙葉小学校附属幼稚園も2万5千円でした。一方、千葉の暁星国際流山幼稚園は5千5百円です。今回確認した範囲では、5千円台から2万5千円まで差がありました。

国立のお茶の水女子大学附属幼稚園は、募集要項そのものがWeb出願サイトでの販売で、1部1,000円に振込料や事務手続きの手数料がかかります。検定料の金額は、公式のお知らせには書かれていませんでした。

検定料のほかにも、小さなお金があります。願書の代金は、雙葉が一部500円、若葉会幼稚園が一部1,000円。白百合学園幼稚園は、結果を送ってもらう封筒に、ご家庭で切手を貼って同封します。

そして検定料は、受ける園の数だけ足し算になります。2万5千円の園を2つと、5千円台の園を1つ受けると、検定料だけで5万5千円台になります。ここに願書代と切手が乗ります。出願の前にご夫婦で確かめておくと安心です。

検定料の払い方は、園によって違います。振込、クレジットカード、コンビニ払いなど形が違いますので、払い方と控えの扱いは、出願前に各園の要項で確認してください。

幼児教室の料金は、公式サイトに載っていないことが多いです

今回、幼稚園受験のコースを持つ大手4社、伸芽会、ジャック幼児教育研究所、こぐま会、理英会の公式サイトを確認しました。4社とも、幼稚園受験コースの入会金と月謝は公式ページに載っていませんでした。資料請求か、教室への問い合わせで案内される形です。こぐま会は、クラス決定後に送られる「授業料明細書」に入会金と月謝が書かれている、とあります。

ですから、この記事では幼児教室の金額は書きません。ネットで見かける「月謝は〇万円くらい」という数字は、公式のものでないことが多く、そのまま予算にしないでください。幼児教室にかかる費用の考え方は、幼稚園受験の塾費用はいくら?相場・内訳・費用を抑えるコツを解説も参考になります。

問い合わせるときに確かめたい4つのこと

かわりに、問い合わせるときに確かめてほしいことを4つお伝えします。

  • 1つ目、入会金。
  • 2つ目、月謝と、月に何回、1回何分か。
  • 3つ目、教材費が月謝に含まれるか。
  • 4つ目、講習や模擬テストが別に案内されるか。

こぐま会の公式には夏季講習会、伸芽会の公式には模擬テストの案内がありました。別に申し込む形なので、費用も別かを聞いてください。月謝に通う月数をかけ、入会金と講習を足す。それが総額の見当になります。

幼児教室に通わない選択もあります。その考え方と家庭での対策は、【幼稚園受験】塾は必要?塾のメリットと後悔しない選び方を徹底解説!や、【幼稚園受験】塾なし・幼児教室なしでも大丈夫?対策のコツを徹底解説!で詳しくお話ししています。

写真・服・靴・交通費は、金額ではなく「回数」で見ます

写真は、写真館によって料金の幅が大きく、一つの数字では言えません。気をつけたいのは撮り直しです。白百合の要項では、写真は郵送日からさかのぼって期限があります。早く撮りすぎると、もう一度撮ることになります。撮る時期を要項に合わせれば、写真代は一度で済みます。

服と靴は、手持ちの着慣れたものでよいと私は考えています。新しく買うなら3人分です。お子様は早く買うとサイズが変わることがあるので、買う時期は考査の2か月ほど前が目安です。

交通費は、金額より回数で見てください。説明会、見学会、出願、考査、面接、合格発表、入園手続き。面接が別の日の園や、考査が2段階の園もあります。園に行く回数に人数をかける。3園受ければ、その3倍です。

入園が決まってからの費用は、数か月に集中します

まず入園料です。合格発表のあと、園が決めた期限までに納めます。公開されている要項では、白百合は30万円、雙葉は女児22万円、男児14万円。辞退しても戻らない園があります。

次に、制服と指定用品です。白百合の要項では、入園手続きの日に、制服などの採寸と指定用品の販売があります。入園料の直後に、制服や用品の費用が続く形です。園ごとの「その他の費用」は、各園の学費の記事で詳しく確認できます。

そして、積立金と寄付金です。雙葉の要項には、積立金が年間およそ5万円、寄付金は入園後に協力をお願いする場合があり任意、とあります。

私がお伝えしたいのは、金額そのものより時期です。合格発表から入園式までに、入園料、制服、用品、最初の保育料が順に出ていきます。ここを予算に入れていないご家庭が、意外と多いのです。

費用を「時期」で並べると、見落としが減ります

ここまでの費目を、金額の大きさではなく「出ていく時期」で並べ直してみてください。大きく分けると、出願前、出願時、考査までの準備期間、合格発表から入園まで、入園後の5つの時期になります。

出願前は、願書や募集要項の代金、説明会や見学会の交通費。出願時は、検定料と返信用封筒の切手。準備期間は、幼児教室、写真、服、靴。合格発表から入園までは、入園料、制服、指定用品、最初の保育料。入園後は、積立金や寄付金、毎月の保育料です。

金額の大小で見ると、どうしても入園料や保育料に目が行きます。けれど、家計に響くのは、お金が出ていく「時期」が重なることです。たとえば合格発表の月は、入園料の納付期限と、制服の採寸、用品の購入が近い日程で続きます。受験の準備期間にすでに使ったお金のことも考えると、その月に余裕を持たせておく意味が見えてきます。

併願をするご家庭は、園ごとに時期がずれますので、園の数だけ表の列が増えます。列が増えたら、検定料の列と入園料の列を分けて、「戻らないお金」がどこにあるかを見えるようにしておくと、判断しやすくなります。

ご家庭でできること

次の4つから始めてみてください。

  1. 募集要項のお金の行に線を引く。受ける園の募集要項を開いて、お金の出てくる行にすべて線を引きます。検定料、願書代、切手、入園料、保育料、施設費、積立金、寄付金。表を作る前に、まず要項に線を引くと、見落としが減ります。併願の表を作った方は、線を引いた金額をその表の右に足してください。
  2. 「準備費用」のメモを一枚作る。幼児教室、写真、服、交通費。使うたびに書き足していくと、出願の時期に総額が見えます。
  3. 幼児教室に問い合わせる前に、4つの質問をメモする。聞いた答えも、そのメモに書き足してください。
  4. 準備費用と入園料を、ふだんの家計と分けて置く。口座でも封筒でも構いません。合格発表の月に、入園料と制服・用品の分がそこにある、という形にしておきます。

まとめ

幼稚園受験のお金は、園に払う学費と、その前にご家庭が使う準備費用に分けて見てください。検定料は園ごとに違い、受ける園の数だけ足し算になります。幼児教室の料金は公式サイトに載っていないことが多いので、入会金、月謝と回数、教材費、講習と模試の4つを問い合わせて確かめます。写真・服・靴・交通費は、撮る時期、買う時期、園に行く回数で見ます。そして、合格発表から入園までの数か月に、入園料、制服、用品、保育料が続けて出ていきます。

まず、募集要項のお金の行に線を引く。ここから始めてください。

「わが家に合った準備の進め方を知りたい」という方は、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。