ママ
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枝光会の3園は同じ法人の姉妹園なので、どこも同じような考査ですか?
うみ塾長
うみ塾長
いいえ、考査の形はそれぞれ違います。附属は母子同室の親子課題、駒場はお子様だけの集団・個別課題、枝光学園はご両親そろっての親子遊びと調査書の記入です。共通点と違いを知って、準備を分けましょう。

港区の枝光会附属幼稚園、目黒区の枝光会駒場幼稚園、そして同じく目黒区の枝光学園幼稚園。どれも学校法人枝光学園が運営する、カトリックの姉妹園です。「同じ枝光会だから、どこも同じでしょう」と思われている方が、毎年いらっしゃいます。

ところが、この3園は考査の形がそれぞれ異なります。この記事では、これまでの出題傾向をもとに、3園の共通点と決定的な違いをお話しします。考査内容や面接の質問は、これまでの受験例と受験されたご家庭のお話をもとにしており、年度によって変わることがあります。

動画でも解説しています。


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まず知っておきたい3つのこと

3園とも系列の小学校を設置していない

学校法人枝光学園が運営しているのは、枝光会附属幼稚園、枝光会駒場幼稚園、枝光学園幼稚園の3園です。法人として系列の小学校は設置していません。また、公式サイトでは、卒園後の進学状況を公表していません。そのため、卒園後は系列校への内部進学ではなく、ご家庭ごとに小学校の進路を選ぶことになります。小学校受験を見据えながらも、幼児期をカトリック教育の中で過ごしたいご家庭にも選ばれている園です。

選考日が分かれている

3園の選考は、例年秋を中心に行われますが、日程は同じではありません。指定された日時によっては、複数の園に出願することも可能です。ただし、願書受付日や選考日は年度によって変わります。出願前に必ず各園の公式情報と、願書配付時の募集要項をご確認ください。なお、3園とも公式サイトには募集人員・考査料・合格発表日の記載がなく、願書配付時の紙の要項でのみ開示されます。

園を知る機会の形が違う

枝光学園幼稚園は、保育見学とあわせて説明会を実施しています。枝光会附属幼稚園と枝光会駒場幼稚園にも保育見学があり、見学前に簡単な説明を受けられる機会があります。また、3園とも運動会など、未就園児のご家庭が園に触れられる機会を設けています。日程や参加方法は年度によって変わりますので、早めに公式サイトを確認してください。

3園に共通して求められる家庭像

カトリックの価値観を家庭でも受け止められるご家庭

3園とも、教育方針の冒頭にカトリックの精神を掲げています。附属と枝光学園は「カトリックの精神に基づきながら」、駒場は「カトリック精神に基づき」という書き出しです。枝光会附属幼稚園の「保育について」には、「門の入口にある『みこころのイエス様』の御像にお母様も一緒に手を合わせて祈ります」とあります。登園の一歩目が、お母様とご一緒のお祈りから始まるのですね。

年間行事も、マリア様のお祝日、ロザリオのお祝日、ルルドのお祝日、そしてクリスマスの聖劇と、教会暦に沿って並びます。願書に洗礼について記入する欄があるというお話も伺っています。実際の書式は、願書をお受け取りになってご確認ください。信者でなければ入れない園ではありません。ただ、園の一年がこうした行事でできていることを理解し、受け止められるかどうかは大切です。

園と家庭が協力してお子様を育てることを受け入れられるご家庭

3園とも、教育方針の中で、家庭との連絡を密にすることを大切にしています。附属と枝光学園は「常に家庭、特に母親との連絡を密にし」、駒場も「常に家庭との連絡を密にしながら」と掲げています。園にすべてを任せるのではなく、園とご家庭が情報を共有しながら、お子様の成長を支えていく考え方です。

これまでの面接では、枝光会附属幼稚園でお母様に「母親の会の活動に参加できますか」、枝光会駒場幼稚園で「お仕事をされていますか。親の出番が多い園ですが、対応できますか」といった質問が出ています。働いていらっしゃること自体が不利になるという意味ではありません。ただ、入園後にどのような形で園生活に関われるのか、ご家庭の体制を具体的に考えておく必要があります。

公開行事に足を運んでいるご家庭

園を知る機会は、保育見学や運動会などが中心になります。だからこそ、これまでの面接では、枝光学園幼稚園でお母様に「公開行事にはどれくらい参加されましたか」、枝光会駒場幼稚園で「見学会に何度か参加されていますが、本園のどのようなところを気に入っていただけましたか」といった質問が出ています。「何度か参加されていますが」という前提で聞かれているのです。受験されたご家庭からは、「わが家は保育見学会に3回と運動会に参加しました」というお話も伺っています。保育見学は日程が決まっていますので、早めに押さえておいてください。

挨拶や感謝の言葉を日常の中で大切にしているご家庭

枝光会駒場幼稚園の教育方針には、「正しい躾を行い、美しい日本語を耳にすることにより、ご挨拶、感謝、ゆるすことばが身につくよう心がけています」とあります。枝光会附属幼稚園も、公道を歩く時のマナーや、他の方と関わって遊ぶ際のしつけを大切にしています。過去の面接では、公共交通機関でお子様が騒いだ時に、どのように対応するかを質問された例もあります。

特別な受験用の言葉を教えるのではありません。日頃から、ご挨拶をする。助けていただいたら感謝を伝える。お友だちと行き違いがあった時には、相手の気持ちも考える。こうしたふるまいを、親御様自身が自然に示しているご家庭が、3園の教育方針に合っています。

3園の決定的な違い

枝光会附属幼稚園|母子分離を設けずに進められてきた園

これまでの受験例では、お母様とお子様が一緒に考査会場へ入り、親子で制作や自由遊びに取り組む形が見られています。お父様は控え室でアンケートを記入し、途中で親子面接に呼ばれる流れが行われた年もあります。確認してきた3園の考査の中で、母子分離を設けずに進められる点が大きな特徴です。現在の公式情報では、縦割り保育を行い、異年齢で遊び、お弁当を一緒にいただくことが確認できます。

考査の中心は親子課題です。これまでの考査では、机に画用紙、クレヨン、はさみ、つぼのり、ウエットティッシュが用意され、前の机の折り紙は使いたければ取りに行く、という形で行われました。親子で自由に制作し、完成すると先生から「何を作ったのですか」と質問されます。ほかに、おままごとやぬいぐるみ、電車、ビー玉転がしなどで親子で自由に遊ぶ時間もあり、「教室の玩具や遊具で遊ばない」といった注意も出ます。

受験されたご家庭からは、「考査では、親子課題の道具の使い方、制限時間、ごみの扱い方、自由遊びへの切り替え方など指示が多く、覚えるのが大変でした。保護者の注意力も試されていると感じました」というお話を伺っています。親子課題では、お子様の姿だけでなく、親御様が先生の説明を聞き、遊びから片づけへ落ち着いて切り替える姿も表れやすくなります。

枝光会駒場幼稚園|個別の課題が確認されている園

預かり保育があり、日によって放課後の保育が実施されています。ただし、園前の道路が狭いため、門前でのタクシーや自家用車の乗り降りは控えるよう案内されています。通園方法については、入園前に必ず園へ確認してください。

考査は、受付のあと親子面接を受け、その後お子様だけが集団テストと個別テストを受けます。順番が前後することもあります。これまでの受験例では、3園の中で個別の課題が確認されているのは駒場です。箱の中に傘、黒ネコ、花などの絵カードが数枚ずつ用意され、種類別に分けてそれぞれの数を数える課題が出ています。さらに、先生と同じように「こんにちは」と言いながらお辞儀をする、「お年はいくつですか」と質問される、といった場面もあります。

集団テストでは、ネズミ、ウサギ、ペンギンのまねをする身体表現、「どんぐりころころ」「げんこつ山のたぬきさん」などの手遊び、動物のお面をかぶって歌を歌う活動がありました。こうした出題から考えると、園が見ているのは、あいさつが自然にできて、先生の言葉を聞いて動けるかどうかです。

面接は、これまでは園長先生が担当されることが多いようです。受験されたご家庭からは、「面接はとても和やかな雰囲気で、園長先生は息子にもにこやかに、丁寧な口調で話してくださいました」というお話を伺っています。過去には、泣いてしまったお子様に対し、順番を変更するなど、落ち着くまで柔軟に対応していただいたという受験例もありますが、毎年同じ対応になるとは限りません。なお、この園の面接では「志望されている小学校はどちらですか」という質問も出ています。小学校受験を見据えているご家庭は、答えを用意しておいてください。

枝光学園幼稚園|親御様の筆記準備が特に重要な園

3園の中で、保育見学とあわせた説明会を明確に設けている園です。曜日によって預かり保育も実施されています。この園は3年保育・2年保育に加えて、1年保育も若干名の募集があると公式に案内されています。

これまでの考査では、ご両親とお子様で親子遊びを行い、その途中に親子面接が行われました。その後、お子様は集団での課題へ進み、親御様は控え室で調査書を記入する形が見られています。記入時間は20分ほどで、お父様用とお母様用で異なる設問が出た年もあったと伺っています。設問や記入時間は年度や考査日によって変わる可能性があります。

伺っている設問には、お父様は「親から受けた教育で子どもに伝えたいこと」「座右の銘とエピソード」「家庭の教育で大切にしていること」、お母様は「入園までの教育」「出産後の心境の変化」「子育てで難しいと思うこと」「幼稚園と保育園の違い」といったものがあります。これを限られた時間で書くことになります。

受験されたご家庭からは、「考査当日に記入する調査書の内容は、考査日によって異なるようでした。メモや辞書、携帯電話を見ることは禁止でした。わが家の面接では、調査書からも質問されました」というお話を伺っています。面接ではお子様への質問が多く、親御様の教育観は調査書を通して確認されているように感じた、というお話もあります。一つの受験例ですが、親子面接への準備と、親御様が自分の言葉で教育観を書く準備の両方が必要な園だといえます。

項目 枝光会附属 枝光会駒場 枝光学園
所在 港区 目黒区 目黒区
考査の形(これまで) 母子同室で親子制作・自由遊び 面接のあと、お子様だけで集団・個別課題 両親そろって親子遊び、その後お子様は集団課題
親御様の筆記 お父様がアンケートを記入した例 調査票の質問が中心 控え室で調査書を記入(約20分の例)
表れやすいもの 親子で作る姿、親の聞き方・待ち方 あいさつ、先生の言葉を聞いて動く力 両親の教育観、親子遊びでの関わり

どの園がどのご家庭に向いているか

考査形式との相性をお伝えします。お子様がまだ親御様と離れることに不安がある場合は、これまで母子同室で行われてきた枝光会附属幼稚園の考査形式の方が、落ち着いて臨みやすい可能性があります。お子様が親御様と離れても先生のお話を聞き、挨拶や簡単なやり取りができる場合は、個別の課題が行われてきた枝光会駒場幼稚園の考査と相性がよいでしょう。ご両親がそろって受験に臨み、それぞれが家庭の教育方針を短時間で書けるよう準備できるご家庭には、枝光学園幼稚園の考査形式が合いやすいと考えます。特に枝光学園は、お父様も自分の言葉で教育観や子育てについて書けるよう、事前に準備しておくことが大切です。

そして3園に共通するのは、系列小学校がない中で、なぜこの園のカトリック教育を選ぶのかを語れることです。各園の詳しい情報は、【枝光会附属幼稚園】受験ガイド総まとめ、【枝光会駒場幼稚園】受験ガイド総まとめ、【枝光学園幼稚園】受験ガイド総まとめもあわせてご覧ください。

まとめ

3園に共通して求められるのは、カトリックの価値観を受け止め、園と協力してお子様を育て、園を知る機会に足を運び、挨拶や感謝の言葉を日常の中で大切にしているご家庭です。

そのうえで、枝光会附属幼稚園は、母子分離を設けずに進められ、親子で取り組む姿が表れる園。枝光会駒場幼稚園は、これまで個別の課題が確認されていて、あいさつや言葉のやりとりが表れる園。枝光学園幼稚園は、ご両親そろっての参加と、控え室で記入する調査書に教育観が表れる園です。同じ枝光会でも、準備すべきものは違います。日程や募集の詳細は、最新の募集要項でご確認ください。

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