東京都市大学付属小学校の受験対策は、何から手をつければよいのでしょうか。
家庭でできることも知りたいです。
【東京都市大学付属小学校】対策の全体像をつかむ
はじめに、準備を三つの箱に分けて考えてください。ひとつめがペーパーを中心とした個人テストへの備え、ふたつめが集団の中でのふるまいへの備え、みっつめが保護者面接と願書の準備です。
ご家庭で起きやすいのは、ペーパーの箱だけが大きくなってしまうことです。目に見えて進み具合が分かるので、つい時間をかけたくなります。けれども集団テストや保護者面接は、直前に詰め込んでどうにかなるものではありません。
もうひとつ意識していただきたいのが、学校が掲げている方向とのすり合わせです。東京都市大学付属小学校は「高い学力」と「豊かな心」を柱に掲げ、算数の習熟度別学習や英語、ICTの活用、読書指導などに取り組んでいることを公式サイトで示しています。学ぶことを楽しめるお子さまであるかどうかは、こうした学校ほど大切にされます。
考査そのものの流れや内容については試験内容の解説で、求められるお子さまの姿については受かるのはどんな子?で詳しくご説明しています。
【東京都市大学付属小学校】ペーパー対策の進め方
ペーパーで差がつくのは、難しい問題を解けるかどうかではありません。指示を最後まで聞き取れるか、聞いたことを覚えていられるか、迷ったときに手が止まらないかという土台の部分です。
ご家庭では、次のような進め方をおすすめしています。
- 1回の取り組みは短く区切り、毎日続けられる長さにする
- 読み上げは一度だけにして、聞き返さない練習を織り込む
- 間違えた問題は、その場で解き直さず翌日に同じ形で出す
- 正解した問題も「どうしてそう思ったの」と一言だけ聞いてみる
- できた枚数ではなく、集中が切れなかった時間を記録する
分野に偏りが出てきたら、苦手なところだけを毎日少しずつ入れてください。まとめて一気に取り組むより、毎日5分の積み重ねのほうが確実に伸びます。
保護者が採点で厳しくなりすぎると、お子さまはペーパーそのものを嫌がるようになります。丸をつける手より、取りかかった瞬間をほめる声を増やしてください。
【東京都市大学付属小学校】集団テストへの備え
集団テストは、家庭だけでは再現しにくい場面です。だからこそ、早い時期から少しずつ経験を積んでおくことが効いてきます。
見られているのは、上手にできるかどうかよりも、はじめての場面でどうふるまうかです。指示を聞いてから動き出せるか、うまくいかないときに立て直せるか、まわりのお友だちと折り合いをつけられるか。こうした姿は、生活の中でしか育ちません。
ご家庭でできることとしては、次のようなことがあります。
- 制作は仕上がりを直さず、道具の出し入れと片づけまでを一連にする
- のりやはさみ、セロハンテープを自分で選んで使う機会をつくる
- 公園や地域の活動で、知らない子と過ごす時間を意識的にとる
- 体を動かす遊びの中で、順番を待つ・並ぶという経験を重ねる
- お手伝いを任せきり、途中で口を出さずに最後まで見守る
学校公開や体験会に参加すると、在校生のふるまいから学校が育てたい姿が見えてきます。日程は学校説明会・公開行事の記事にまとめました。
【東京都市大学付属小学校】保護者面接と願書に向けた準備
考査には保護者面接が含まれると公式サイトに示されています。お子さまの練習に手いっぱいになり、保護者の準備が9月以降に押し出されてしまうご家庭は少なくありません。
まず取りかかっていただきたいのは、ご夫婦で言葉をそろえることです。どのようなお子さまに育ってほしいのか、家庭で何を大切にしているのか、この学校のどこに惹かれたのか。ここが食い違っていると、どれほど文章を練っても揺らぎが出ます。
答え方の型としては、結論を先に述べ、そのあとに家庭での具体的な出来事を一つ添え、これからどうしていきたいかで結ぶ流れが伝わりやすいと考えています。用意した文章を覚えて読み上げるのではなく、自分の言葉で話せる状態を目指してください。
願書は面接の土台にもなります。書いた内容と話す内容がずれないよう、提出前に控えを取っておいてください。詳しい進め方は願書の書き方と面接の解説記事をご覧ください。
【東京都市大学付属小学校】時期別の進め方
同じ準備でも、時期によって力を入れる場所が変わります。おおよその目安として、次のように組み立ててください。
- 年中の後半は、生活のリズムを整えることが最優先です。早寝早起き、身支度、食事の時間が安定すると、その後の学習が乗りやすくなります
- 年長の春は、分野をひととおり体験し、苦手の場所を見つける時期です。5月の学校説明会や運動会の公開に足を運ぶのもこの時期です
- 年長の夏は、集団での経験を厚くする時期です。7月の体験会や8月の入試説明会も予定されています
- 9月は出願の事前入力が始まります。願書と面接の準備を前倒しで進めてください
- 10月からの直前期は、新しいことを増やさず、生活を整えて当日を迎える準備に切り替えます
直前期に量を増やすと、体調を崩したり自信をなくしたりしやすくなります。日程の全体像は入試日程と出願の流れでご確認ください。
【東京都市大学付属小学校】受験対策についてよくある質問
過去問はどのように使えばよいですか
市販の問題集に載っている内容をそのまま覚えさせるような使い方は、おすすめしません。同じ問題が出るとは限りませんし、覚えた形から少し外れただけで手が止まってしまうためです。使うのであれば、どのような聞かれ方をするのかという感覚をつかむ材料として、保護者が先に目を通す程度にとどめてください。
幼児教室にはいつから通えばよいですか
一律の正解はありません。教室に通うこと自体が目的にならないよう、何を補うために通うのかをはっきりさせてから決めてください。集団での経験が足りないのか、ペーパーの進め方が分からないのか。目的が定まると、通う頻度もクラスの選び方も決めやすくなります。
共働きで平日に時間が取れません
平日にまとまった時間が取れなくても、準備は進められます。朝の10分をペーパーの時間に固定する、送り迎えの道すがら話をする、週末にまとめて制作の時間をとるといった形で、生活の中に組み込んでください。時間の長さより、続けられる形にすることのほうが大切です。
お子さまが受験を嫌がるようになりました
いったん量を減らしてください。嫌がるのは、多くの場合やらされている感覚が強くなっているサインです。丸をつける時間を減らし、できたことを言葉にして返す時間を増やすと、少しずつ戻ってきます。受験そのものをやめるかどうかの判断は、その後で構いません。
直前期に何をすればよいか分かりません
新しい教材を増やすのではなく、これまで使ってきたものを見直してください。持ち物の確認、当日の朝の流れ、会場までの移動の練習といった具体的な準備のほうが、当日の落ち着きにつながります。考査日は3日間から選ぶ形式ですので、選んだ日に合わせて生活のリズムを整えておいてください。
家庭学習の進め方に自信が持てません
ご家庭ごとにお子さまの様子は違いますので、一般的な進め方が合わないこともあります。何をどの順番で進めるかを一緒に整理する家庭学習サポートや、志望校選びから相談できるオンライン個別相談もご用意しています。難易度の考え方は偏差値と難易度の記事もあわせてご覧ください。
模試の結果が伸びないときはどうすればよいですか
総合の数字ではなく、分野ごとの正誤を見てください。どの分野で落としているかが分かれば、翌週から手をつける場所が決まります。あわせて、指示を聞き終える前に手が動いていないか、最後まで座っていられたかといった、点数に表れない部分も記録しておいてください。数字だけを追うと、伸びている部分が見えなくなります。
兄弟姉妹がいて、下の子の世話で時間が足りません
すべてを一対一で見ようとしないでください。下のお子さまと一緒にできる時間と、上のお子さまだけの時間を短く分けるほうが現実的です。10分でも「あなただけの時間」があると、お子さまの取り組み方は変わります。ご家族に協力をお願いできる曜日を決めておくのも有効です。
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