光塩女子学院初等科はどんな学校?基本の校風
光塩女子学院初等科は、東京都杉並区高円寺南にあるカトリック系の女子校です。幼稚園から中学・高校までを擁し、初等科はその一貫した女子教育の土台にあたります。校名の「光塩」は、聖書の「地の塩・世の光」という言葉に由来し、一人ひとりが周囲をあたたかく照らす存在に育ってほしいという願いが込められています。
母体はメルセス宣教修道女会(メルセス会)で、キリスト教の価値観にもとづいた人間教育が学校全体の土台になっています。派手さよりも、誠実さや落ち着きを大切にする校風です。
光塩女子学院初等科の校風を表す3つの特徴
ひとつめは「共同担任制」です。光塩でよく知られる特徴で、1つの学年・クラスを複数の教員で受け持ち、多面的に子どもを見守ります。担任ひとりとの相性に左右されにくく、いろいろな先生の目が届くという安心感があります。
ふたつめは「静かに心を整える時間」です。一日の始まりや授業の節目に祈りや静かな時間があり、落ち着いて物事に向かう習慣が自然に身につきます。
みっつめは「自分で時間を意識する自律」です。公開授業などでは、チャイムで追い立てるのではなく、子ども自身が時計を見て静かに気持ちを整えてから授業に入っていく場面が見られます。自分で考えて動く力を大切にしている表れです。
光塩女子学院初等科が大切にしている教育方針
知識を身につけるだけでなく、祈り・奉仕・感謝といった心の育ちを重んじるのが光塩の教育方針です。誠実であること、人を思いやることを、6年間の学校生活を通じてじっくり育てていきます。少人数できめ細かく見てもらえる環境も、女子教育の伝統校ならではです。
光塩女子学院初等科の校風はどんな家庭に合う?
派手さよりも誠実さや落ち着きを大切にしたいご家庭、カトリックの価値観に共感できるご家庭と相性がよい学校です。信者である必要はありませんが、祈りや宗教行事が日常にある点は理解しておきたいところです。校風は言葉だけでは伝わりにくいので、説明会や公開授業で実際の雰囲気を見て、お子さま・ご家庭に合うかを確かめるのがいちばんです。
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公式サイトで確認できる、光塩女子学院初等科の教育のしくみ
校風という言葉はどうしても曖昧になりがちです。ここでは、学校が公式サイトで説明している教育のしくみを具体的に見ていきます。制度の形が分かると、「落ち着いた雰囲気」の中身が見えてきます。
校訓は「あなた方は世の光である あなた方は地の塩である」
公式サイトの教育理念のページに掲げられているのは、この聖書の言葉です。学校はこれをロウソクと塩にたとえ、自らは燃えて他を照らし、塩が自ら溶けて味をつけるように、本物の愛に生かされた成熟した女性に育つことを目指すと説明しています。
掲げられている教育目標は3つです。自分の価値に気づき、自己を受け入れ、主体性を育てること。人間はお互いに支え合うかけがえのない存在だと体験を通して理解すること。感謝の気持ちを持ち、愛と奉仕の精神を養い、他者のために喜んで生きられる人間を育てること。そして「もう一人の友のために」というテーマのもとで、具体的な奉仕の活動が行われているとされています。
共同担任制は1964年から続く伝統です
光塩の代名詞ともいえる共同担任制について、公式サイトはより具体的に説明しています。1学年2クラスに対して、立場も平等な担任の先生が3人、もしくは4人で共同して担任する形です。しかもこれは新しい試みではなく、2クラスに増えた1964年(昭和39年)から続く長い伝統だとされています。
学校が挙げている利点は4つです。複数の教員が見ることで一人ひとりの個性を引き出せること、児童が話しやすい先生を選べること、問題が起きたときに担任陣が協力して偏りなく対策を練れること、そして教員同士が協力する姿そのものが子どもにとって身近な学びになること。担任が一人ではないという形が、そのまま子どもの安心につながる設計になっています。
1年生から全教科が専科制
もうひとつ、あまり知られていないのが教科専科制です。公式サイトによれば、1年生から全教科で専科制を実施し、国語や算数といった主要教科も専門の教員が担当します。1学年2クラスを3〜4人の専門教員が担当するため、同じ教員が両クラスを教えることになり、クラス間で進度の差が出ません。児童は年間でおよそ7人の教員から指導を受けるとされています。教科書の内容を超える発展的な課題にも取り組むという説明もあります。
倫理・日記・外国語——校風を形づくる3つの柱
公式サイトの「さまざまな教育活動」には、この学校らしさがよく表れた取り組みが並んでいます。
- 倫理教育:低学年は身のまわりの生活のなかで神さまとの関わりを感じ、中学年は聖書を学び、高学年は聖書を使いながら神さまと私たち、友との関わりを学びます。全学年で倫理科の教員と担任によるティームティーチングが行われ、「人はだれでも光と塩のように、なくてはならない存在」という考え方が伝えられます
- 日記指導:1年生の夏休みから始まり、6年間続きます。学校は、作文力がつく、根気力がつく、周りに目を向けられるようになる、という効果を挙げ、教師との心の交流の場でもあると説明しています
- 外国語教育:1年生から専門の教員が授業を行い、英語ではETM(Education Through Music)を活用します。3年生からはスペイン語の課外教室が開かれ、清泉女子大学とのスペイン文化交流会も実施されています
課外活動としては、バスケットボール部(5・6年生)、合唱部(5・6年生)、スペイン語教室(3〜6年生)、算数放課後教室(5・6年生)が案内されています。
日記を6年間続ける学校、スペイン語に触れられる学校。こう並べてみると、「静かで落ち着いている」という印象の下に、言葉と内面を育てる具体的な仕掛けがあることが分かります。
光塩女子学院初等科の校風についてよくあるご質問
カトリックの信仰がない家庭でも大丈夫ですか
公式のよくあるご質問に、学校の答えがそのまま載っています。「信仰の有無は入試の合否に関係ありません。光塩の建学の精神に賛同してくださるご家庭であれば結構です。入学後、希望者を対象として、児童にはカトリックの教えのクラスがあります。また保護者の方には聖書のクラスを設けています」という説明です。信仰は条件ではなく、建学の精神への共感が求められている、と読み取れます。宗教にふれる時間は日常にありますので、そこを前向きに受け止められるかどうかが分かれ目でしょう。
1学年は何人くらいですか
2027年度の新一年生募集要項では、募集人員は女子80名(内部入学者を含む)と案内されています。共同担任制と教科専科制の説明にある「1学年2クラス」という規模と合わせて考えると、学年の人数感がつかめます。
チャイムが鳴らないというのは本当ですか
公式の「初等科生の一日」のページに、授業と休み時間の区切りのチャイムはなく、子どもが時計を見て自発的に動けるように日々指導している、と明記されています。朝礼は8時05分に聖歌斉唱と朝のお祈りから始まり、最終下校は15時50分です。時間で追い立てず、自分で気づいて動く。この学校の自律の考え方が、一日の流れそのものに組み込まれています。
校風が合うかどうかは、どこで確かめられますか
言葉で読むより、授業公開で実際の空気にふれるのがいちばんです。2026年度は、学校説明会が2回(6月6日、9月5日)、校内見学会が4月・5月・6月・7月に、体験授業が7月に案内されました。校内見学会は受験を検討している保護者限定の会です。開催の有無や申込方法は年度で変わりますので、最新は公式サイトのイベント情報でご確認ください。
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