埼玉大附属小学校の試験ってどんな内容ですか?
埼玉大学教育学部附属小学校(さいたま市浦和区常盤)の入試は、ペーパーや行動観察、運動、面接などの考査に加えて抽選も行われる国立小学校ならではの形です。ここでは選考の流れと対策のポイントを、はじめての方にもわかりやすく整理します。
【埼玉大学教育学部附属小学校】2027年度入学(2026年実施)の日程【2026年10月4日確認】
埼玉大学教育学部附属小学校の2027年度入学(令和9年度)の募集は、学校から公表されています。学校の公式サイトと公式の公示で確認できた日程は、次のとおりです。この記事の本文には前年度(2025年実施)の実績も出てきますので、日付はこちらの表を優先してください。
| 項目 | 日付・内容 |
|---|---|
| 募集人員 | 約70名(男女各35名程度) |
| 学校公開・説明会 | 2026年9月14日(月)(終了) |
| 出願 | 出願サイトでの申込は2026年9月14日(月)から。書類の郵送は9月15日(火)〜10月30日(金)消印有効 |
| 入学検査日程説明会 | 2026年11月13日(金)10:00〜(受付9:00〜10:00)。出願者の保護者1名が出席 |
| 第一次検査 | 2026年11月24日(火) |
| 第二次検査 | 2026年11月26日(木)(第一次検査の合格者が対象) |
| 抽せん | 2026年11月27日(金) |
| 来年以降の受験者向け | 第3回学校公開:2027年2月2日(火)(令和10年度以降の入学希望者が対象) |
検定料の金額、各発表の日時と方法、入学手続きなど、表にない項目や細かな時刻は、必ず学校の公式サイト・募集要項でご確認ください。
選考の流れ
埼玉大附属小学校の選考は、考査に加えて抽選が行われる国立小学校ならではの仕組みです。第一次・第二次の検査を経て、入学予定者が決まります。
考査ではペーパーや行動観察、運動、面接などが行われるとされています。特別な知識よりも、子どものふだんの姿や指示を理解して動く力が見られます。
応募者が多い場合には抽選が行われることがあります。実力だけで決まらない面もあるため、仕組みを理解しておくことが大切です。
考査で見られる力
ペーパーでは、話の記憶や数量、図形、常識といった基礎的な領域が問われると考えられます。難問よりも、基礎を確実におさえることが大切です。
行動観察では、集団の中での協調性や指示理解が見られます。順番を守る、友だちと関わるといった姿勢は日々の生活で育ちます。
運動では、走る・跳ぶといった基本的な動作や、指示を聞いて体を動かす力が見られます。体を動かす遊びの経験が役立ちます。
面接と抽選
埼玉大附属小学校では、保護者と志願者への面接が行われるとされています。家庭の教育方針や、子どもの受け答えが見られます。
応募者が募集人数を大きく上回った場合、抽選が行われることがあります。年度によって抽選の有無や方法は変わります。
抽選は運の要素が大きく、家庭でコントロールできるものではありません。結果に一喜一憂せず、できる準備を着実に進めることが大切です。
家庭でできる対策
対策の第一歩は、聞く力と生活習慣を整えることです。挨拶や身の回りのことを自分でできるようにしておくと、考査でも落ち着いて行動できます。
絵本の読み聞かせや親子の会話を通して、話を最後まで聞き、自分の言葉で答える習慣を育てましょう。面接や行動観察の土台になります。
運動面では、公園などで体を動かす遊びを楽しみながら、指示を聞いて動く経験を重ねておくとよいでしょう。
2026年度に実施された選考の日程
選考の中身を考える前に、まず日程の全体像を押さえておきましょう。ここでご紹介するのは、手もとの受験ガイド資料に掲載されていた2026年度の日程です。すでに実施済みのもので、2027年度入学の日程は、この記事の最初の表にまとめています。最新は学校の募集要項でご確認ください。
2026年度は、2025年10月1日から11月1日にかけて願書が配布され、オンラインでの出願が受け付けられました。あわせて2025年10月22日から11月1日にかけて、資料の郵送による手続きも行われています。
検査は三段階に分かれていました。2025年11月25日に第一次検査、11月27日に第二次検査、11月28日に抽選です。合格発表も段階ごとに行われ、第一次検査は11月26日、第二次検査は11月27日、抽選は11月28日でした。第一次検査から抽選まで、実質4日間で決着することになります。
第一次検査の翌日に結果が出て、その翌日には第二次検査という流れです。体調管理と気持ちの立て直しを短い期間でどう行うかが、現実的な課題になります。なお入学手続きの日程については、資料に記載がありませんでした。
また資料の体験談欄には、入学検査日程説明会に参加しないと受検資格が得られないという指摘がありました。2026年度は2025年11月13日に行われています。その場で前年度の入試内容が説明されるとのことですので、選考の中身を知るうえでもっとも確かな機会だといえます。
資料に挙がっている考査の区分と、その受け止め方
手もとの受験ガイド資料には、考査内容としてペーパー、行動観察、運動、面接(保護者・志願者)という区分が挙げられていました。
ただし、ここは大事なところです。資料のこの欄には「当社調べ」という注記が添えられており、学校が公表している情報ではありません。ですので「必ずこの通りに実施される」と断定することはできません。年度によって構成が変わることもあり得ますし、区分の呼び方が違う可能性もあります。あくまで受験ガイドが独自にまとめた区分として受け止めてください。
確実な情報を得たいのであれば、入学検査日程説明会など、学校が用意している場で直接お確かめいただくのが確実です。前年度の入試内容はその場で説明されると資料には書かれています。
なお、受験番号の決め方と月齢の考慮の有無については、資料でもいずれも「非公表」とされています。「生まれ月が遅いと不利になるのでは」と気にされるご家庭は多いのですが、学校が考慮しているかどうかは公表されていませんので、この記事で断定的なことはお伝えできません。
出題そのものを書き写すことはいたしませんが、学校が入学検査要項で示している検査の内容については、次の見出しで整理します。
学校が配布している入学検査要項に書かれている検査の内容
先ほどの区分は受験ガイドが独自にまとめたものでしたが、学校が配布している入学検査要項には、検査の中身がもう少しはっきり書かれています。令和8年度(2026年4月入学)の要項から、公表されている事実だけを整理します。
第一次検査では知能と運動能力が見られます
第一次検査は2025年11月25日に行われ、知能の検査と運動能力の検査が実施されました。机に向かって取り組む課題と、体を動かす課題の両方が初日に用意されているということです。ペーパー中心の準備だけでは足りず、体を動かす場面での落ち着きも同じ日に見られることになります。
第二次検査は面接と行動観察です
第二次検査は2025年11月27日に行われ、面接と行動観察が実施されました。面接は児童を中心に行うものとして示されており、行動観察は集団遊びという形で行われます。お子さま本人が自分の言葉で受け答えする場面と、ほかのお子さまと一緒に遊ぶ場面の両方があるということです。
検査のあとに抽選があります
抽選は2025年11月28日に行われました。第一次検査の合格者から第二次検査で合格候補者を選び、そのうえで抽選によって最終的な合格者を決める流れです。検査で選ばれたあとにもう一段階あるということは、あらかじめ知っておいてください。
説明会を欠席すると受検資格を失います
入学検査日程説明会は2025年11月13日の午前10時から正午ごろまで開かれました。要項には、受付票を忘れた場合や、遅刻・欠席をした場合には受検資格を失うと明記されています。出席できるのは保護者1名で、お子さまや乳幼児を連れて行くことはできません。
なお、令和8年度の募集人員は約70名(男女各35名程度)と示されていました。年度によって内容が変わりますので、最新の入学検査要項でご確認ください。
実際にどんな問題が出ているか
学校は出題そのものを公表していませんが、受験されたご家庭の話から、第一次検査と第二次検査それぞれで出ている課題の形はある程度見えています。数や設定は年度で変わりますので、「どんな力を見る課題か」という角度でお読みください。
第一次検査のペーパー|図形が軸で、数量・常識も出ます
- 段ごとに並んだいくつかの枠を見比べて、左端の絵が2番目に多く入っている枠を選ぶ数量の問題
- 左端に描かれた時計や傘、鳥などの絵を鏡に映したらどう見えるかを、右側の絵から選ぶ鏡図形の問題
- 見本の形を同じように描き写す模写の問題
図形はこの学校でよく出る分野で、鏡に映した見え方と模写は落とせません。やや難しい問題が混ざる年もありますので、どの分野も基礎を固めたうえで一段上の問題に触れておくと安心です。以前には、ハサミやのりを使って切ったり貼ったりする巧緻性の課題が出たこともあります。のりは種類によって使い勝手が違いますので、スティックのり・液体のり・でんぷんのりのどれが出ても戸惑わないよう、ふだんからいろいろ使わせておくとよいでしょう。
第一次検査の運動|サーキット形式で、速さより丁寧さ
かけっこ、クマ歩き、ジャンプなどをひと続きに行うサーキット形式です。基礎的な運動能力と俊敏さが見られますが、早くゴールしようとすると動きが雑になりがちです。一つひとつの動きをきちんと行うことに重点を置いてください。指示がやや込み入っているため、動き出す前に説明を最後まで聞いて理解できているかも大切です。
第二次検査の行動観察と面接|指示行動と集団遊び、質問はお子さま中心
行動観察では、重い箱をみんなで押す、肋木(ろくぼく)に登るといった指示に従って体を動かす課題と、集団でのゲームが行われています。協調性と積極性が見られますので、進んでお友だちと一緒に遊べることが大切です。
面接はお子さまへの質問が中心です。伝えられている話題は次のとおりです。
- 名前、今日だれとここへ来たか、朝ごはんに何を食べたか、を答える問い
- ごはんを食べるときに気をつけなければいけないことを、思いつくかぎりたくさん挙げる問い
- お友だちと仲良くするとどんなよいことがあるかを、3つ挙げる問い
数を指定して挙げさせる形が特徴で、一つ答えて止まってしまう子と、続けて出せる子の差がはっきり表れます。ご家庭の食卓で「気をつけることをあと2つ言える?」と遊びのように数えさせておくと、そのまま練習になります。
保護者には、お子さまにお小遣いを渡すことについての考え方を尋ねる問いや、入学後5月までは保護者が送り迎えをすることを前提に、通学のときに注意しなければならないことを3つ挙げ、そのうちの一つについて家庭でできる対応策を具体的に述べる、という形の問いが伝えられています。通学路を実際に歩いて危ない場所を把握しておくと、具体的に答えられます。
待ち時間を含めると検査は長時間になりますので、集中力を保てるかどうかも結果に関わります。
【埼玉大学教育学部附属小学校】家庭でできる確認(筆者の教材より)
埼玉大学教育学部附属小学校の検査は、記事で見てきたとおり、第一次検査が図形を軸にしたペーパーとサーキット形式の運動、第二次検査が指示行動や集団遊びの行動観察と、お子さま中心の面接という構成です。そこで筆者の教材『受験対策チェックリスト』(6分野)から、関係の深い4分野を選びました。できていない項目を探すためではなく、今ついている力と、これから身につける力を見分けるための目安です。
ペーパー
- 問題の説明を最後まで聞いて、ルールや意図を理解してから取りかかれる
- 絵や写真を30秒ほど見て、何があったかを思い出して言える
- 数の多い・少ない、合わせていくつ、といった数の感覚が身についている
- 季節の花や虫、食べ物を聞かれて、いくつか答えられる
運動
- 説明の間は静かに聞き、他のお子さまの番も正しい姿勢で待てる
- クマ歩きを、お尻を上げたきれいな姿勢で最後までできる
- うまくいかなくてもめげずに、楽しく取り組める
行動観察
- 先生の指示を聞いて、そのとおりに動ける
- 初めて会うお友だちとも、仲良く一つのことに取り組める
- まわりのお子さまの様子に気を配りながら行動できる
面接
- 「です」「ます」をつけて、相手の目を見て答えられる
- 朝ごはんや食事のときに気をつけることを、自分の言葉で話せる
- 保護者の方が隣にいても、助けを求めずに自分で答えようとする
第一次検査から抽選まで短い日程で進むため、直前に詰め込むよりも、できている項目を確かめて残りを一つずつ増やしていく進め方が向いています。食事のときの約束や公園遊びなど、毎日の生活の中で無理なく取り入れてみてください。
ご家庭の様子に合わせた進め方を一緒に組み立てたい方は、家庭学習サポートもご覧ください。
試験内容についてよくある質問
考査の内容は学校から公表されていますか
学校が公表しているのは入学検査要項に示された枠組みまでで、出題そのものは公表されていません。ただ、受験されたご家庭の話から出ている課題の形はある程度分かっており、本文の「実際にどんな問題が出ているか」で整理しています。確実な情報を得たい場合は、入学検査日程説明会など学校が用意している場でご確認ください。
抽選はどの段階で行われますか
2026年度は、第一次検査・第二次検査のあと、2025年11月28日に抽選が行われました。検査の結果だけで入学者が決まる仕組みではない、という点は押さえておいてください。
募集人数と志願者数はどのくらいですか
資料によると、募集人数は男子約35名・女子約35名です。志願者数は2026年度が男子88名・女子97名、2025年度が男子122名・女子96名、2024年度が男子94名・女子99名、2023年度が男子135名・女子92名、2022年度が男子131名・女子114名でした。ただし合格者数の記載がありませんので、実質倍率は算出できません。
考査料はいくらですか
資料によると、2026年度の考査料は3,300円でした。国立小学校ですので、入学金や授業料の記載はありません。最新の金額は学校の募集要項でご確認ください。
通学区域の制限はありますか
あります。資料によると、通学区域はさいたま市と川口市の一部、蕨市の全域、戸田市の全域です。区域外にお住まいの場合は出願そのものができませんので、準備を始める前にまず確認しておきたい条件です。
帰国子女の受け入れはありますか
資料では「なし」とされています。転入・編入については欠員が出たときに限られ、しかも附属校間のみとされています。復学制度も「なし」です。この点は私立小学校との大きな違いですので、ご家庭の事情に照らして早めに確認しておきましょう。
説明会はいつ行われましたか
2026年度は、学校公開・説明会が2025年10月21日、入学検査日程説明会が2025年11月13日に行われました。資料によると、説明会では教育方針についてていねいな説明があり、私立小学校とは性格が異なることを理解したうえで受験を考えるように話されるとのことです。学校行事に関する映像も上映されます。
学校の規模はどのくらいですか
資料によると、児童数は628名で1クラスは35名、教員数は非常勤9名を含めて37名です。1学年あたりおよそ100名規模ということになります。制服はなく、土曜授業もありません(登校日はあります)。昼食は給食で、アレルギー対応は要相談とされています。検査当日の様子を思い描くうえでも、こうした学校の姿を知っておくと落ち着いて臨めます。
いつから準備を始めればよいですか
2026年度は2025年10月1日に願書配布が始まり、11月末に検査と抽選が行われました。秋に集中する日程ですので、その年の夏までに通学区域の確認と説明会の日程確認を終えておくと、慌てずに進められます。2027年度入学の日程は、この記事の最初の表にまとめていますので、公表を待って早めに押さえておきましょう。
最新情報の確認を
埼玉大附属小学校は、教育大学の附属校として研究的な教育を行う学校です。考査は当日に内容が調べられる形とされ、情報は慎重に集める必要があります。
説明会に参加して、学校の雰囲気や選考の流れ、通学区域を直接確認しておくことをおすすめします。
最新の考査内容や選考日程、抽選の有無は必ず学校公式サイトの募集要項でご確認ください。国立小学校は毎年の確認が欠かせません。
埼玉大学教育学部附属小学校の受験情報は「埼玉大附属小学校まとめ」でまとめて確認できます。
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