立教女学院に合格したいから、失敗しない願書の書き方を知りたい!
立教女学院小学校は、人気の大学附属校の中で珍しい女子校です。
試験日は他の女子校が11/1が多い中で、例年11/3です。
そのため、第一希望のご家庭も、併願のご家庭も受験する人気の学校で、倍率は6倍ほどあります。
この高い倍率を勝ち抜くためには、願書は非常に大切です。
立教女学院小学校では出願に際して、定番の受験者本人の写真だけではなく、家族全員の写真があったり、大きめの志望理由欄があったりと、早めからの準備が必要になります。
本記事では、立教女学院のオーダーメイド願書作成を行う小学校受験のプロが、願書が書けないお悩みについて解決します。
【立教女学院小学校】願書の基本3項目とは
立教女学院小学校の願書は、以下の3つの項目に大きく分かれています。
志願者情報
保護者情報
志望理由
志願者情報
お嬢さまのお名前・生年月日・通園先・住所など、基本的な個人情報を記載します。特別な記述力は必要ありませんが、誤字や記載漏れのないよう正確に書くことが大切です。
保護者情報
保護者の職業や続柄、家族構成などを問う項目です。志望理由欄との整合性を意識しながら、形式に沿って記入しましょう。連絡先は特に丁寧に書くよう心がけてください。
志望理由(最重要項目)
願書の中でもっとも重視されるのが、この「志望理由」欄です。大きな空欄が用意されており、罫線や行数の指定はありません。その自由度の高さゆえに、ご家庭の価値観・教育姿勢・お嬢さまの個性をどのように表現するかが問われます。
フォーマットと記入時の注意点
罫線のない自由記述欄なので、まずは鉛筆で薄く下書きをするのが基本です。記入後に丁寧に消しゴムで消しましょう。
行数の制限がないため、文章構成や段落分けもご家庭の裁量に委ねられています。読みやすさと見た目の整いが印象を左右します。
手書きが基本です。丸文字やクセ字ではなく、楷書で読みやすい字を書くことを意識してください。文頭の字下げや句読点の使い方にも気を配り、文章としての体裁を整えることが重要です。
このように、願書は「何を書くか」だけでなく「どう書くか」も含めて評価される書類です。特に志望理由は、ご家庭と立教女学院小学校の“親和性”をアピールする重要な場面。次の章では、その立教女学院小学校がどのような学校であるかを整理していきましょう。

【立教女学院小学校】志望理由を書くうえで知っておきたいこと
立教女学院小学校の願書において、もっとも重要なのは「なぜこの学校を志望するのか」というご家庭の想いを、立教らしい視点で伝えることです。単に「人気があるから」「キリスト教主義だから」ではなく、この学校ならではの教育理念や校風を深く理解し、共感していることが求められます。
教育目標に込められた“人としての土台”を重視
立教女学院小学校の教育目標は、「健康で明るい子」「進んで行動する子」「周りの人を大切にする子」の3つです。これは形式的な言葉ではなく、学校生活のあらゆる場面で体現されています。
たとえば「健康で明るい子」は、面接前のアンケートで就寝・起床時間や欠席日数を問われることからも(年度による)、生活リズムを重視している姿勢がわかります。
「進んで行動する子」は、初見の課題への取り組み方などから、自発性や柔軟性が見られます。また「周りの人を大切にする子」は、集団観察の中での協調性や配慮が評価されます。
これらの教育目標と、ご家庭の子育て方針やお嬢さまの性格がどのように重なるかを、志望理由で具体的に伝えることが大切です。
自由の中に育つ「責任」と「他者との関わり」
立教女学院小学校は、「制服なし・成績表なし」の自由な校風で知られています。画一的な評価ではなく、一人ひとりの成長に寄り添う教育が特徴です。
一方で、行事は多く、縦割り活動や「なかよし時間」、動物介在教育などを通じて、思いやりや社会性を育てる場面も豊富です。自由な環境だからこそ、自己管理力や責任感も問われるのです。
ご家庭でも、そうした価値観を大切にしているなら、その日常の工夫や声かけの具体例を願書に盛り込むと、より説得力が生まれます。
少人数・家庭的な温かさと信頼関係
1学年2クラス・全校児童約300名という少人数体制は、立教女学院小学校ならではの魅力です。食堂での全校昼食や、お友達・先生方との距離の近さなど、家庭的なあたたかさを重んじる環境の中で、子どもたちはのびのびと成長していきます。
学校見学や説明会に参加された際には、こうした雰囲気をどう感じたか、どんな場面が心に残ったかをメモしておくと、後の願書作成で非常に役立ちます。
【立教女学院小学校】願書の志望理由に盛り込むべき5つの視点
立教女学院小学校の願書において、最も重要なのは「なぜこの学校を選ぶのか」を、ご家庭の価値観と結びつけて説得力ある言葉で表現することです。
特別な文章力や語彙力は必要ありませんが、「立教女学院らしさ」と「わが家らしさ」が交差する部分を丁寧に描くことが鍵になります。
以下の5つの視点を意識すると、内容に深みと一貫性が生まれます。
1. 教育理念と家庭の方針の一致
まず押さえておきたいのは、立教女学院小学校の掲げる教育目標と、ご家庭の子育ての軸がどのように重なるかという点です。
「健康で明るい子」を育てるために日々どんな生活習慣を心がけているのか。「進んで行動する子」を意識して、失敗しても挑戦を後押ししているか。「周囲を大切にする子」に育つよう、家族や友人との関係でどんな声かけをしているか。こうした日常の工夫や考え方が、教育理念との共鳴として伝わると非常に好印象です。
2. お嬢さまの性格・行動と理念のつながり
立教女学院小学校の願書は、単に「〇〇を心がけています」と書くだけでは説得力に欠けます。お嬢さまが日頃どのような行動を取っているのか、どんな性格的特徴があるのかを、具体的なエピソードと共に示しましょう。
たとえば、「お友達が困っていると自分から声をかける」「動物にやさしく接することが自然にできる」など、小さな出来事の中にその子の人柄があらわれます。ここで大切なのは、評価や結果よりも“姿勢”や“成長の過程”に焦点を当てることです。
3. 自由と集団のバランスをどう育んでいるか
立教女学院小学校は、「自由と個性」を重んじつつ、「集団生活」の中で責任感や協調性を育てることを大切にしています。
この方針に対して、ご家庭ではどのようなバランスを意識しているかを伝えましょう。
たとえば、「やりたいことを尊重しながら、ルールや約束も大切にするように伝えている」「自分の意見を持つことと、他者の考えを尊重することの両立を意識している」など、日々の子育ての工夫や声かけが反映されると、読み手の心に響きやすくなります。
4. 説明会・見学会での具体的な印象
立教女学院小学校の願書には、実際に学校を訪れた際の印象を取り入れることが非常に有効です。教職員の対応、生徒の表情、校内の雰囲気、掲示物や展示物から感じた教育の質など、「その場でしか得られない気づき」は、他校との違いを浮き彫りにする材料になります。
「児童が自然体で挨拶を交わしていた」「先生方のまなざしに安心感を覚えた」など、ご家庭ごとの視点で感じ取ったことを文章にすると、説得力が格段に増します。
5. なぜ立教女学院でなければならないのか
最後に意識すべきは、「数ある私立女子小学校の中で、なぜ立教女学院小学校なのか?」という問いへの答えです。人気校であるがゆえに、他校と併願されやすく、どの学校にも通じるような“抽象的で無難な内容”では意図が伝わりにくくなります。
「お嬢さまの個性や将来像と、学校が育もうとしている人間像が重なっている」
「家庭が大切にしてきた価値観が、教育方針と一致している」
こうした“独自性”をしっかりと示すことで、**願書に「わが家らしいリアリティ」と「立教への本気度」**が込められるのです。
【立教女学院小学校】願書の項目の書き方のポイント
志願者情報と保護者情報については一般的な項目ばかりなので簡単に書ける内容です。
苦労することはないでしょう。
願書のメインとなるのは、志望理由です。
大きな空欄で線はありません。
自分で鉛筆で薄く線を引いて、最後に消しましょう。
文字数は800文字程度前後を目指して書きます。
本校志望の理由
立教女学院小学校は「健康で明るい子」「進んで行動する子」「周りの人を大切にする子」を目標に掲げています。
健康で明るい子については、立教女学院小学校では面接の際に提出するアンケートで、
お子様の就寝時間や起床時間、幼稚園や保育園の欠席日数やその理由を聞かれます。
規則正しい生活を送り、心身ともに健康であることは学校生活を送る上での基本となります。
進んで行動する子は、自分で考えて工夫できるお子さまのことです。
立教女学院小学校の試験は、基本的な問題もありますが、難易度の高い初見の問題もあります。
ですが、その場合、必ず練習問題を行うのが立教女学院小学校の特徴です。
練習問題を通じて理解を深め、実際の問題で考える力を問います。
勉強だけではありません。
立教女学院小学校には、制服もありませんし、成績表もありません。
行事が多い学校で、他者との比較ではなく、個々が高め合うよう導く教育をしています。
周りの人を大切にする子は、正にキリスト教の教えそのものです。
立教女学院小学校では集団テストを通して、周りのお子さまとの関わり方を見ます。
また親子面接でも、ご両親への質問を通じてご家庭のカラーをとても大切にしています。
立教女学院小学校の願書では、特に「進んで行動する子」「周りの人を大切にする子」の2点のどちらかに的を絞って志望理由を書くことをオススメします。
どちらもペーパーテストや集団テストを通じて、初見の問題への工夫、周りのお友達への気配りや配慮などを見られますが、その試験だけでは発揮しきれないお子さまの良さを願書で伝えましょう。
また、立教女学院小学校では特に「人のつながり」をとても大切にしています。
良好な人間関係を築くためには子供時代の遊びが大切という考えから、低学年は自由遊びの時間「なかよし」があります。
また縦割り活動も盛んで、動物介在教育を通じて人だけではなく動物との関わりも深めて思いやりや共感の心を育んでいます。
学校見学や学校説明会ではこの辺りのことに留意して見てください。
そしてそこで聞いたお話や見た光景で印象に残ったことをもとに志望理由を組み立てていくと書きやすくなります。
ちなみにもう1つの教育目標である「健康で明るい子」に関連して、親子面接の際のアンケートで、幼稚園や保育園の欠席日数と理由、就寝時間と起床時間を聞かれますので、これもまた別途準備が必要です。
立教女学院小学校の合格を目指すなら願書が重要な理由
校長先生は「自由と個性と集団生活のバランスを極める」ことの大切さについて話しています。
キリスト教の女子校は首都圏にたくさんあります。
ですが、立教女学院小学校は制服や通知表のない自由さ、行事の多さ、お父様の会があるなど、と他校とは大きく異なる学校です。
立教女学院小学校は、1学年2クラスのみで、決して大規模な学校ではありませんが、それ故にアットホームさが感じられる温かな学校です。
全児童が食堂に集まって取る昼食、たくさんの行事、お友達や動物との関わりを通じて、豊かな人間関係を築く独自の教育を行っています。
人気の高い学校なので、ただ単純に女子校志望のご家庭、キリスト教志望のご家庭、という願書では決して想いは届きません。
その後の事前面接がスムーズに進むためには、願書の志望理由はとても大切です。
実際に願書の内容は面接の際にも話題になりますので、更に深く聞かれることもあります。
他校と試験日がずれるために併願されやすい学校でもありますので、他校でも使えそうな志望理由ではなく、ユニークな教育を行っている点にしっかりと言及して、立教女学院小学校らしさが伝わる願書が必要です。
立教女学院小学校の試験では、お子さまの学力についてはもちろんですが、それと同じくらい家庭の雰囲気を大切にしています。
そのため、家庭、そしてお子さまの第一印象を決める願書はとても大切です。
自由さの中に規律がある立教女学院小学校の独特の教育への共感や理解と共に、ご家庭の雰囲気が伝わるエピソードを書きましょう。
