考査の全体像と日程(A入試・B入試)
関西学院初等部の考査は、ペーパー・個別テスト・運動・行動観察・制作、そして親子面接を組み合わせた総合的な内容です。入試はA・Bの二回制で、2026年度はA入試が考査9/8(出願6/30〜7/14、面接8/25〜9/7)、B入試が考査10/18(出願9/1〜9/22、面接10/1〜10/17)でした。募集は男女あわせておよそ90名(A約80名・B約10名)。キリスト教主義の学校らしく、知識だけでなく、協力する姿勢や自分で考えて取り組む力が重視されます。
ペーパーテスト|分野別の具体的な出題内容
関西学院初等部のペーパーは、生活に根ざした常識問題が多いのが大きな特徴です。過去問からは次のような出題が読み取れます。
常識(生活・理科)
交通標識の意味を問う問題、野菜の仲間分け(じゃがいも・さつまいも・大根・人参・キャベツ・きゅうり・なすなど)、水に浮くもの・沈むもの、季節や動物の特徴など、暮らしの知識が幅広く問われます。スポーツの仲間分け(相撲・水泳・テニス・野球・サッカー・バスケなど)が出たこともあります。
言語
頭音つなぎ(言葉の最初の音をつなぐ)やしりとりが中心です。「ブロッコリー・こいのぼり・シュノーケル・チューリップ」など、身近なものの名前を正しく知っているかが問われます。
数量
数の多い少ない、数の増減、ものを分ける問題などが出題されます。
図形・お話の記憶
図形は回転図形・重ね図形など。お話の記憶では、聞いたお話の内容を細部まで覚えて答えます。
行動観察|協力して作り上げる共同作業
行動観察では、集団ゲームや、積み木・パズル・マスキングテープを使ってグループで一つのものを作り上げる共同作業、ボール運びなどが行われてきました。ここで見られるのは、お友達と譲り合えるか・相談して進められるか・最後まで協力できるか、という姿勢です。関西学院初等部が大切にする「奉仕の心」につながる部分といえます。
運動|基本的な運動課題
運動では、ポールを使った的当て・立ち幅跳び・スキップ・ケンケンなど、基本的な動きが課題になります。運動能力の高さより、指示をよく聞いて元気に取り組めるかがポイントです。
制作・個別テスト
制作では手先を使った作業が課題になり、個別テストでは先生とのやりとりを通して、考える力や話す力が見られます。ふだんから、はさみ・のり・折り紙などの手作業に親しみ、自分の言葉で答える練習をしておくと安心です。
親子面接で問われること
親子面接では、保護者と志願者に対して月齢別に行われ、志望理由・家庭の教育方針・お子さまの様子・通学経路に加え、キリスト教教育への理解が問われることがあります。スクールモットー「Mastery for Service(奉仕のための練達)」への共感を、ご家庭の日常のエピソードとあわせて話せるよう準備しておきましょう。
分野別の対策ポイント
関西学院初等部は生活に根ざした常識問題が多いため、机上の学習だけでなく、買い物・料理・散歩・季節の行事といった日常の体験が最良の教材になります。行動観察では共同作業が多いので、お友達と協力する遊びの経験も積んでおきましょう。ご家庭だけで判断に迷うときは、プロによる個別相談を承っております。あわせて、ご家庭で計画的に進められる家庭学習サポートや、分野別の教材まとめもご活用ください。
2027年度の募集要項が示す考査の構成
考査の中身を考えるときは、まず学校が公表している枠組みを押さえておきましょう。公式サイトの募集要項のページには、2027年度入試について次のように記載されています(2026年8月時点)。
A入試は「親子面接および考査(筆記試験+集団行動観察)」、B入試は「面接(親子面接)および考査(口頭試問+集団行動観察)」です。日程は、A入試が面接を2026年8月24日から9月6日のうち学校の指定する日時に行い、考査は2026年9月7日(月)の午前中。B入試は2026年10月17日(土)の午前・午後です。
ここで注目したいのは、A入試とB入試で考査の柱が違うことです。A入試は筆記が中心、B入試は口頭試問が中心と書かれています。同じ学校でも、問われ方が変わるということです。B入試まで視野に入れるご家庭は、紙に書く練習だけでなく、聞かれたことに声で答える練習も並行して進めておく必要があります。
考査の構成は年度によって変わることがあります。上に挙げたのは2027年度の募集要項の記載ですので、受験される年度の募集要項で必ずご確認ください。所要時間や問題数、分野ごとの配点は公表されていませんので、この記事でも数字は書きません。
受け方についても公式のQ&Aに説明があります。筆記試験は1教室につき15人から30人の児童で一斉に行うとされています。個別に呼ばれて解く形ではありませんので、まわりに人がいる状況で先生の指示を一度で聞き取れるかどうかが、そのまま結果に響きます。
学校が掲げる児童像から、準備の軸を決める
何をどこまでやればよいのか迷ったときは、学校が公表している言葉に戻るのがいちばん確かです。公式サイトによると、初等部が大切にしている聖句はルカによる福音書2章40節で、そこから導かれる児童像として、論理的に考え確かな学力を習得する子ども(知性)、感性豊かで国際性を備えた子ども(情操)、高い倫理と自立の精神を備えた子ども(意志)の3つが示されています。教育理念の柱はBible(聖書・礼拝)、Global(国際理解)、Universal(全員参加・理解)、Authentic(本物)の4つです。
この4語のうち、考査の準備に直結するのがUniversalとAuthenticです。Universalは「全員参加・理解」ですから、集団の中で誰かが置いていかれない進め方ができるかどうかが問われる、と読むことができます。集団行動観察では、上手にできることより、まわりの子と一緒に進められることのほうが大切だと考えてよいでしょう。
Authenticは「本物」です。図鑑や問題集の知識だけで答えられる状態と、実際に見て触れた経験に裏づけられた状態は、答え方の落ち着きが違います。季節の行事、買い物、公共交通機関の利用、自然の中での遊びといった日常の体験を、そのまま準備として積み上げてください。
学校生活の様子を知ることも準備の一部です。公式サイトによると、毎朝ベーツチャペルでの礼拝から一日が始まり、45分の授業が組まれ、ランチタイムのあとにフリータイムとクリーンタイムがあります。年間では、イースター礼拝、ペンテコステ礼拝、花の日礼拝、収穫感謝礼拝、クリスマス礼拝といったキリスト教の暦にそった行事が並びます。こうした学校の日常を親子で知っておくと、面接での受け答えにも自然な具体性が生まれます。
なお、校舎の見学については、セキュリティ上、個別の学校見学は受け付けていないと案内されています。学校の空気を確かめたいときは、学校説明会やオープンスクールの機会を使ってください。
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よくある質問
関西学院初等部の考査はどんな内容ですか?
ペーパー・個別テスト・運動・行動観察・制作・親子面接が行われます。特に生活に根ざした常識問題が多く、協力する姿勢も重視されます。
ペーパーで特徴的な分野はありますか?
交通標識・野菜の仲間分け・水に浮くものなど、生活に根ざした常識問題が多いのが特徴です。日常の体験がそのまま力になります。
A入試とB入試で考査内容は違いますか?
基本的な分野構成は共通しますが、日程と募集人数が異なります。A入試は9月上旬、B入試は10月中旬に考査が行われます。
キリスト教の対策は必要ですか?
特別な宗教知識より、他者を思いやる姿勢や学校の教育観への理解が大切です。面接でキリスト教教育への理解が問われることがあります。
行動観察では何が見られますか?
グループでの共同作業を通して、譲り合い・相談・協力といった姿勢が見られます。家庭でも協力する遊びの経験を積んでおきましょう。
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