東京都千代田区にある雙葉小学校は、伝統的な私立女子校であり、お嬢様学校として有名です。特に年配の方にとって雙葉学園は格式高いイメージが強く、良家や名家のご息女が通う学校として知られています。
「雙葉小学校に通わせたいけどお嬢様ばかりって本当?」
「我が家のような一般家庭には無理?」
と気になる方に向けて、本記事では以下を解説します。
- 雙葉小学校がお嬢様学校と言われる理由
- 雙葉小学校の生徒層
- 雙葉小学校の生徒はお嬢様なのか
雙葉小学校の受験を考えている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
雙葉小学校「お嬢様学校」のイメージと実態
雙葉小学校には、以下のイメージを持たれる方が多いです。
- 家柄がいい
- 母や祖母が雙葉出身
- 優秀
- 清楚・物静か
実際に、雙葉小学校には家柄がいいお嬢様が入学するケースは少なくありません。また、雙葉出身の保護者の方のなかには、自分の娘を母校に通わせたいと願う方も多くおられ、代々雙葉というご家庭もあります。
しかし、イメージで誤解されやすいのも雙葉の特徴で、物静かなお嬢様のイメージとは反対に、活発な子どもがたくさん在籍しています。
雙葉中高の校長先生が、お嬢様学校と呼ばれることに対し違和感があると述べるほど、明るく活動的な生徒が多いです。雙葉は世間のイメージとのギャップがある学校ともいえるでしょう。
雙葉小学校が「お嬢様学校」と言われる理由
世間のイメージとのギャップがある雙葉小学校が、なぜお嬢様学校と言われるのか、その理由は以下のとおりです。
- 保護者の品がいい
- 宗教教育をおこなっている
- 立地がいい
- 卒業生が活躍している
それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
保護者の品がいい
品のよさを感じる保護者が多いため、雙葉小学校がお嬢様学校だと感じる方は多くいます。
雙葉小学校の保護者で、ブランドもので身なりを固める方はあまりいません。私立小学校にありがちな濃紺一色ではなく、グレーなど落ち着いた色味で、質のいいものを着ています。
性格面でも飾り気がなく、自分の意見をしっかり持ちながら、他人を尊重する気立てのよさがあります。言葉の端々やしぐさから、育ちのよさや教養が滲み出るような雰囲気をまとっている方が多いです。
宗教教育をおこなっている
雙葉小学校は、カトリックの精神に基づいた宗教教育やマナー教育をおこなっています。
雙葉小学校の宗教教育やマナー教育では、他者への愛や思いやりを学ぶため、表面的なマナーではなく、内面から生まれる他者への礼儀が身に付きます。
雙葉生のマナーのよさや心の美しさを感じた人は、さすがお嬢様だと感じるのではないでしょうか。
立地がいい
雙葉小学校は、東京都千代田区六番町にあり、最寄り駅はJR四ツ谷駅・東京メトロ四ツ谷駅(丸の内線・南北線)で、駅からは徒歩5分と立地のよさで知られています。
周辺には上智大学や防衛省・大使館・迎賓館赤坂離宮などがあり、知的で落ち着いたエリアであり、お嬢様学校にふさわしい環境です。
卒業生が活躍している
雙葉学園を卒業すると、東大・京大や医学部・早慶上智など難関大学に進学する子どもが多く、卒業生はエリートとして活躍します。
上皇后美智子様は雙葉小学校、皇后雅子様は田園調布雙葉小学校のご出身なのも、雙葉学園がお嬢様学校であるイメージを強固にしています。

【実態】雙葉小学校の生徒層もお嬢様?
雙葉小学校に実際に通っている生徒はどのような特徴があるのかみていきましょう。
経済的に恵まれている家庭の子ども
雙葉小学校の年学費は80万円以上です。私立小学校のなかでは比較的安い学費ですが、苦労せず支払える家庭の子どもであることは間違いありません。
サラリーマン家庭の合格者も多いですが、財閥系など大企業務めの保護者が多く、経済的に余裕がある家庭で育つ生徒が大半を占めます。
医師など道徳観を大切にしたい家庭の子ども
カトリックの精神に基づいた教育をおこなっている雙葉小学校は、医師や弁護士といった、倫理観や道徳観を重視する職業の保護者と親和性が高いです。
雙葉小学校では、人のためにどのように自分を生かすかを大切にしているため、友達や周囲を思いやる子どもが多いという特徴があります。
聡明で活発な子ども
雙葉小学校は、静かなお嬢様のイメージとは裏腹に、自分の意見をしっかり発言でき、活発に動く子どもが多いです。
必ずしも小学校受験模試のトップ層ばかりではありません。高いペーパー力やお話を聞く力がある聡明さに加え、子どもらしい素直さや元気さを兼ね備えています。
雙葉小学校の生徒たちは本当に“お嬢様”らしい?
活発に発言したり遊んだりする雙葉小学校の児童をみると、お嬢様らしいとはいえないかもしれません。
しかし、しぐさや他人との接し方、言葉遣いからは、やはり育ちの良さや品のよさが滲み出ており、お嬢様らしさを感じさせます。
昔は名家や良家のお嬢様が通っていたのに対し、昨今では経済的に余裕がある一般家庭の子どもがたくさん入学します。昔の雙葉に対するお嬢様学校のイメージとは少し違うといっていいでしょう。
清楚で物静かなお嬢様に育てたいと思っているご家庭には、雙葉小学校は向いていない可能性があります。
【結論】雙葉小学校の生徒は「お嬢様ばかり」ではない
一般的に、お嬢様というと、静かでお淑やかなイメージがあるため、雙葉小学校の実際の生徒はお嬢様のイメージとは違うかもしれません。
しかし、内面の美しさや、他人に対して思いやりを持ち、寛大な心が育つ雙葉小学校の教育は、見かけの礼儀ではない本質的なお嬢様教育をしているともいえます。
お嬢様という言葉に惑わされず、どのような教育を子どもに受けさせたいかご家庭で話し合い、受験を検討しましょう。