日本には68校の国立小学校がありますが、福岡県には3校の国立小があり、福岡教育大学附属福岡小学校はその1校です。国立小を目指すご家庭の中には、年少の時点から幼児教室や塾に通わせる方もいらっしゃいますが、 福岡教育大学附属福岡小学校のメリットや価値はどこにあるのか、について解説をしていきます。
福岡教育大学附属福岡小学校が注目される理由とそのメリット
福岡教育大学附属福岡小学校の前身は明治8年(1875年)まで遡り、来年で150年を迎える歴史を有します。
かといって伝統に囚われた教育内容ではなく、タブレット端末を活用した授業はもちろん、日々の連絡もメールや専用アプリで行われており、登下校管理もアプリで確認することが可能です。
小学校受験をするきっかけは家庭によってさまざまですが、新型コロナの感染拡大を契機に、公立小における教育に不安を覚える保護者が増えていることも一つではないでしょうか。その中でも 福岡教育大学附属福岡小学校が候補として選ばれている背景として、同校にあるメリットを詳しくみていきたいと思います。
福岡教育大学附属福岡小学校に通わせるメリット
近くには公立小もありますが、制服を着用しているうえ、バスや地下鉄等の公共交通機関を利用して通学する児童が大半であるため、地域住民からの注目も受けています。
公立小ではないため、校区という概念もなく、例えば下校時の交通安全活動のいわゆる旗振りも、保護者が対応しているという事情があります。
それらを制約ととらえずに、誇りをもって他の小学生の模範としてふるまおうという意識をもって通学しているような子どもが多く、総じてしっかりした子どもたちという印象を受けます。
学校側からも周辺住民への配慮についてはかなり厳しく普段から注意を受けます。例えば車で来校する際は事前に許可が必要であることや、短時間であっても駐車する場合は駐車場を利用すること等を意識する必要がありますが、保護者もそれらを必要なルールだとしっかり認識しており、総じて常識があり、自信を持って子どもを同校へ通学させているように思います。
教育熱心な保護者が多い
受験合格を経ているため、入学時点で一定程度の学習習慣を身に着けている子どもが多いのはもちろんですが、保護者の方も入学をゴールとは捉えていない雰囲気があります。
また受験ではペーパーテストだけではなく生活習慣を問われる面も強いため、それらの対策を通じて親子関係が強固になっており、仕事で忙しい中でも子どもとの信頼関係を築いている保護者が多いように感じます。
どちらかというと学習面を重視している保護者が多いため、他の分野に注力している子どもにとっては少し違和感を感じる場面もあるかもしれませんが、頑張っている子は認めるという雰囲気はあり、足を引っ張ったり嫉妬したりといった無用な心配はあまり必要ないように感じます。
家が近いから通学しているというわけではないため、子ども同士が遊ぶにも学校帰りに気軽に、というわけにはいかず、特に低学年の頃は親同士で連絡をとりあって遊びに行く機会も多くなります。子ども同士はもちろんいざこざがまったくないわけではありませんが、親子ともに近所に住んでいる人ばかりではないため、気の合わない人とはほどよい距離感を保つといった対応もしやすい部分があります。
教育熱心な教員が多い
近年、教員の過重労働や質の低下が問題視されることが多いですが、 福岡教育大学附属福岡小学校に赴任してくる教員の方は、希望・推薦いずれにしても意欲が旺盛で十分な経験を積んだ教員の方が多いように思います。
決して公立小の教員を批判するわけではないのですが、公立小では大学を卒業したばかりの教員が小学1年生の担任を任せられて教室が運営できないといった事態を耳にすることがあるのに対し、 福岡教育大学附属福岡小学校では30~40代の教員が担任を任されていることが多いので不安を感じることが少ないようです。
加えて、担任がすべての教科を受け持つのではなく、基本的に授業は教科担任が行うため、担任は教室運営に集中できます。これはPTAや保護者が行事運営を手伝っている部分も多いので、中には負担が多いという意見もあるのですが、前述のように熱心な保護者の方にとっては、むしろメリットと言えるかもしれません。
例えば学期末にある学級担任と保護者の個別懇談では、長期休暇における宿題は各クラスの委員が保護者へ説明をすることで、担任は懇談に集中できる環境を作っています。
また、過去に事件があったという国立小特有の事情もありますが、常時校門には警備員が常駐しており、保護者であっても名札の掲示がないと入校ができない仕組みが整っていることから、セキュリティ面で安心感があると言う保護者も多いです。
先進的な教育が受けられる
いわゆる先取り教育として、中学校受験の対策を行ったり、難しい宿題が出たり、英語に力を入れていたり、という私立小学校のような特徴はありません。しかしながら、授業内で発表の機会が多く設けられており、プレゼンテーション能力や自主性を重んじています。
また日本全国でも数少ない「文部科学省研究開発学校指定」を受けており、現在は異年齢集団での探求や創造活動、いわゆる縦割り活動や、授業の枠組みにこだわらない個別探究「チャレンジ」といったテーマを掲げ、通常のカリキュラムにない授業展開が行われています。ちなみにこの指定を受けたのは5回目であり、令和9年度まで続くことになっています。
仮に転勤があっても編入試験の受験が可能
国立小学校は各都道府県に置かれているため、今は福岡にいるが将来的に転勤の可能性があるご家庭でも編入がしやすい、という事情から国立小学校の受験を検討するご家庭もあります。特に福岡市は全国でも稀有な人口増が続いている都市であり、人口の流動性が高く、また福岡市内には東京に本社を構えた企業が支店を置いていることも多く、いわゆる転勤族が多いことも、福岡市で 福岡教育大学附属福岡小学校の人気を高めている理由であると考えます。
もちろん空きがなければ編入はかなわないため、必要性があった際は学校への相談が必要となりますが、公立小からの編入を受け付けていない他の都道府県の国立小であっても、国立小同士は編入可能としている場合もあります。
教育実習生が年2回来るため、様々な触れ合いを経験できる
他の国立小と同様に教員の養成を主な目的としており、校名のとおり福岡教育大学の学生を教育実習生として受け入れています。実際に、 福岡教育大学附属福岡小学校では春(5~6月)と秋(10~11月)の2回、教育実習生を受け入れています。保護者によっては正規の教員が授業を行わないため、授業内容に不安を感じる方もいるようですが、子どもたちは柔軟性を持って教育実習生との授業を楽しんでいる様子です。
特に低学年の子どもたちは数週間の実習期間を終えるたびに、涙を流して別れを惜しむ子もいますし、子どもたちが自ら考えて送別のメッセージや手作りのプレゼントを送っています。教員が信頼に足るからこそ、安心して教育実習生との交流の機会を設けることができているのではないでしょうか。
福岡教育大学附属福岡小学校に通わせることで得られるメリットまとめ
よりよい教育を受けさせたいと思うのは子を持つ親としては一方、私立小学校は学費等の経済的な理由で候補になりづらいご家庭もあります。
福岡教育大学附属福岡小学校はそういった背景や上に挙げてきたメリットから近年人気が出ているように思います。興味を持たれた方は学校ホームページ等に詳しい情報もございますので、ご確認ください。
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