【小学校受験】「縁故」の正体とは?
まずは、「縁故」について正しく理解していることが大切です。中には「縁故がある=先生に口利きができる=合格できる」のように、「縁故」をいわゆる「裏口ルート」と考える方がいらっしゃいます。しかし、縁故があれば必ず合格できるわけではありません。実際に、縁故がなくても難関校に合格されるお子さまはいらっしゃいます。ただ、縁故があれば受験で有利になるというのも事実です。
では、「縁故」の正体は何なのでしょうか。私は、「縁故」を「学校に対する強力な身元保証」と考えています。縁故があることは、「このご家族は何も問題ないですよ、安心して迎え入れてください。」という第三者からの身元保証となります。そのため、縁故があることは学校の安心材料となり、合格に結びつきやすくなるわけです。
【小学校受験】縁故の種類は?
縁故には、大きく3つの種類に分けることができます。
親御様・祖父母がその学校の出身者
親御様がその学校の出身者であれば、学校に協力的な方であることは間違いないでしょう。入学前から学校の方針や価値観をよく理解していることは、学校にとってもよい判断材料になります。ご両親ともその学校の出身者だったり、祖父母やさらに上の世代から脈々と受け継がれてきた縁故があったりすれば、この縁故はさらに強固なものとなります。
志願者の兄姉が在校している
兄姉が在籍していることは、最強の縁故になります。上のお子さまが小学校生活を過ごす中で感じたことを踏まえ、その上で「下の子も同じ環境で育てたい」と願えるということは、受験をする上で最大の武器となります。
紹介者を介して学校へ事前にアクセスできる
学校側に何らかのリレーションを持っている方の縁故です。寄付活動や学園運営援助を通して学校側に貢献をされている方や、昔からのご出身一族の方、中等部以降のご出身の方であったり、お子さまを通わせる在校生保護者であったり、そのバリエーションは多種多様です。血縁者に在校生・出身生がいない親御様が唯一縁故を持てるチャンスとなるのもこのカテゴリーです。
【小学校受験】縁故があるメリットは?
縁故があれば必ず合格できるわけではありませんが、有利になることが多々あります。特に、「難関伝統校」「兄弟姉妹が同窓であるべきという方針の学校」「地域密着の小規模校」は、特に縁故が有利に働きます。
メリット① 第一関門となる「身元保証」を突破できる
「縁故を持っていることが大前提」と言われるような小学校があります。このような学校では、縁故を持っている受験生が必然的に多くなります。その中でご縁をいただくためには、「縁故」というアドバンテージを持っていることが重要です。
メリット② 在校生や出身者しか知らない情報を得られる
学校HPやパンフレット、学校説明会や見学会で得られる情報には限りがあります。また、どのご家庭でも手に入る情報で作成する願書や面接の回答では、どうしても見劣りしてしまいます。在校生や出身者しか知らない情報を活用することで、受験を有利に進めることができます。
メリット③ 志望動機に強い納得感が出る
実際に教育を受けた親御様が「子どもも同じ学校に入れたい。」と願うのは、強い志望動機となります。また、兄姉の成長を見て「下の子も同じように育ってほしい。」と願うことも、学校にとって喜ばしいことです。縁故があることで、志望動機に説得感や納得感が生まれます。
【小学校受験】縁故の見つけ方
縁故の重要性について理解していても、「うちは両親とも公立出身で・・・」と、半ば諦めの気持ちを持っている方がいらっしゃいます。しかし、親御様の努力次第で縁故は見つけられます。願書作成に力を入れるように、面接対策に取り組むように、受験服に気を使うように、縁故探しにも取り組んでみてください。
「お受験界最大のミステリー『縁故』の正体を解き明かす 縁故の見つけ方マニュアル」では、本記事で解説した内容をさらに深掘りして紹介するとともに、縁故があることのデメリットや縁故の見つける具体的な方法などを解説しています。また、縁故探しで必要な「ご挨拶状」「御礼状」の例文も掲載しているので、本マニュアルをご活用いただくことで縁故探しのハードルがぐっと低くなることでしょう。
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【小学校受験】縁故の見つけ方|まとめ
縁故の有無だけで合否が決まるわけではありません。一方で、縁故があることで受験を有利に進められる学校があることも事実です。ぜひ本記事でご紹介したマニュアルをご活用いただき、お子さまの受験をより有利な状態で進めていただけたらと思います。