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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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田園調布雙葉小学校

【田園調布雙葉小学校】合格定員が少ない!?倍率を徹底解説!

【田園調布雙葉小学校】合格定員が少ない!?倍率を徹底解説!

うみ塾長
うみ塾長

カトリックの愛の精神に基づき、高い品格と豊かな人間性を育む一貫教育を行う点に、田園調布雙葉小学校の最大の魅力があります。

そんな人気校である田園調布雙葉小学校の入試倍率は、例年どの程度なのでしょうか。また、毎年多くの受験生が挑むこの難関を突破するには、どのような準備や心構えが求められるのでしょうか。本記事では、お受験のプロがその実態を分かりやすく解説していきます。

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【田園調布雙葉小学校】最新の入試倍率

まずは、田園調布雙葉小学校の直近の入試倍率や合格者数の目安について確認しておきましょう。

田園調布雙葉小学校の入試倍率の推移

年度
(試験実施年度)
倍率志願者数合格者数
*系列附属園からの進学者を除く定員
2024年5.4倍271約50
2023年5.6倍280約50
2022年5.1倍330約65
2021年4.0倍約65
2020年4.9倍約65

※倍率は弊社の独自調査により算出

 

【2025年入試】他の小学校との倍率の比較

学校名倍率定員
カリタス小学校(神奈川県)4.0倍108
慶應義塾幼稚舎10倍144
白百合学園小学校(女子校)非公表60
横浜雙葉小学校(女子校)4.5倍約80
雙葉小学校(女子校)非公表約40
立教女学院小学校(女子校)7.2倍72
日本女子大学附属豊明小学校5.5倍54
聖心女子学院初等科(女子校)4.5倍96
東洋英和女学院小学部(女子校)12.8倍50
東京女学館小学校(女子校)6.8倍72
学習院初等科(共学)9.0倍80

※倍率は弊社の独自調査により算出

 

田園調布雙葉小学校は、毎年11月1日に入学試験を実施することで知られています。これは、小学校受験界で「1日校(いちにちこう)」と呼ばれる難関校のグループに属します。

伝統と人気を誇る白百合学園小学校、雙葉小学校(四谷)、聖心女子学院初等科といった学校群と試験日が同日となるのが最大の特徴です。

この「1日校」グループは入試日程が重なるため、基本的に併願ができません。そのため、受験スケジュールを組む際、ご家庭は「この難関グループの中で、どの学校を最優先の第一志望とするか」という、極めて重要な戦略的判断を迫られることになります。田園調布雙葉を第一志望とする場合は、他の1日校との比較検討が必須です。

一方で、11月2日以降に考査を実施する有名女子校や共学の学校であれば、田園調布雙葉小学校との併願は現実的に可能です。

例えば、女子校では教育方針が共通する東洋英和女学院小学部や東京女学館小学校などが、併願先として非常に人気を集めます。

さらに、姉妹校である横浜雙葉小学校は、試験日が例年10月に分散されているため、日程が重なる心配がありません。このため、ほとんどのご家庭が併願校として検討する学校と言えるでしょう。

【田園調布雙葉小学校】倍率以上に合格が難しいと言われる理由

田園調布雙葉小学校の入試倍率は、毎年およそ5〜6倍前後で安定して推移しており、他の有名女子校と比べても同等の人気水準にあります。

 

しかし、この数値以上に、田園調布雙葉小学校の合格を勝ち取ることが難関だと言われるのには理由があります。ここからは、その背景にある具体的な要因を見ていきましょう。

 

少ない定員数と「1日校」としての戦略的な重圧

田園調布雙葉小学校の合格が難しい最大の理由の一つは、その限られた定員数にあります。

1学年の定員約100名に対し、附属の幼稚園からの内部進学者が半数を占めるため、一般の募集枠は約50名と非常に少ない枠での争いとなります。

 

加えて、2023年度までは65名だった小学校入学者数が、1クラスの人数調整の結果、50名に絞られてしまった経緯があり、少ない定員がより一層難易度を高めています。

 

さらに、本校は11月1日に受験が実施される「1日校」であるため、他の伝統名門女子校(白百合、四谷雙葉など)との併願が物理的に不可能です。

 

田園調布雙葉小学校を第一志望とすることは、他の伝統校の選択肢を絞るという極めて難しい戦略的判断を伴うため、その分、合格の重みが大きくなります。

 

教育方針を反映した高度な試験内容

田園調布雙葉小学校の入試は、単なる暗記や反復練習だけの対策では通用しません。特に、行動観察や集団活動の試験は、お嬢様の思考力や社会性を試すレベルの高さが特徴です。

 

田園調布雙葉小学校が大切にする「徳においては純真に 義務においては堅実に」の精神は試験内容にも明確に表れており、相手を思いやりながら、自らの成すべきことにしっかり取り組み、集団の中で自らの役割を果たす力が不可欠です。

 

こうした力は、付け焼刃の短期対策では身につかず、日々の生活の中で育まれているかどうかが合否を左右します。

同日に2回実施される面接

田園調布雙葉小学校は、学力だけでなく家庭の教育観と学校との適合性を非常に重視する学校です。入試全体を通して所作や生活習慣、課題への取り組み方など総合的に評価されますが、その中でも最も特徴的かつ難易度が高いと言われているのが、同日に2回行われる面接です。

 

第一面接

担当は校長・副校長先生方で、志望理由や学校への理解度に関する質問が中心です。

第二面接

担当は教頭・教諭が務め、ご家庭の様子や親子の関わり、日々の生活といった、より内面的な部分について深く掘り下げられます。

 

各面接は1組5分ほどですが、面接を2回行う理由は、できるだけ多くの先生が多角的にご家庭を評価し、評定に関わるためです。

 

田園調布雙葉小学校は、雙葉3校の中で唯一、中学も高校も生徒の募集をしておらず、幼稚園もしくは小学校から入園入学した家庭のみが学園で12年間を過ごす体制です。

 

それだけに、学校はこの面接を非常に重視しており、学園の方針に合う家庭を2回の面接を通して慎重に見極めています。これが、田園調園雙葉小学校の合格を難しいものとしている最大の理由なのです。

【田園調布雙葉小学校】限られた合格定員を手にするためには

田園調布雙葉小学校は、公表されている倍率の数値だけでは、「超難関校」という印象を受けにくいかもしれません。

 

しかし、その実態は、試験内容の質の高さ、ご家庭に求められる教育力、そして学校理念との相性など、多角的に見られる非常に厳しい選抜が行われています。

 

ここからは、田園調布雙葉小学校の合格を確実に目指すうえで、ご家庭が必ず押さえておきたい3つの重要ポイントを、お受験のプロがわかりやすく解説していきます。

机上の勉強だけでは身につかない本質的な学び

田園調布雙葉小学校のペーパーテストでは「話の内容理解、数、図形系列、手先の巧緻性、記憶」など、多岐にわたる問題が出題されます。

 

また、手先の巧緻性を試す内容として「運筆」の課題が頻出です。線を正確かつ丁寧に描くことが大切になります。

 

行動観察では1人で作業する課題のほか、数人のグループで協力して作業することが求められる課題もあります。 

 

個別テストでは、口頭試問、具体物の説明、指示制作が頻出です。言語領域を中心に出題されます。「白いものをできるだけたくさん言ってください。」など自分の考えを言葉で相手に伝える力や課題への取り組み方を見られています。

 

 これは、机上の対策だけでは不十分で、生活習慣と人との関わり方の中で学んでいく実践的な学びが必要のある項目と言えるでしょう。

2通の願書と2度の面接で「家庭の在り方」が評価される
田園調布雙葉小学校の入試は、ペーパーや行動観察の結果だけで合否が判断されるわけではありません。最大の関門は、ご家庭の教育観を広く深く見極める「願書」の書類にあります。

受験に必要な書類は、「入学願書」の他に、「本校志望にあたって」という二通の書類提出が特徴的です。特に後者の「本校志望にあたって」には、実質的な志望動機や家庭の教育方針と学校方針との合致点を詳細に記す必要があります。

この書類には、「学校に知らせておきたいこと」という項目があり、600字程度と文字数が多く設定されています。ここに、学校や宗教教育について深く広く理解していることを論理的に記載する重圧がかかります。

願書では、親御さまの子育て観や価値観が丁寧に問われます。夫婦で教育観を共有し、家庭の実践に基づいた誠実な姿勢こそが評価されるとお考え下さい。

「カトリックの精神」を家庭で実践し定着させること

田園調布雙葉小学校の合格に必要な力は、単なるスキルや知識に留まりません。その根底には、カトリックの精神に基づく「愛と奉仕の心」があります。この価値観は、ご家庭での日常生活の中でこそ育まれます。

 

ご家庭では「誰かがやるのを待つ」のではなく、「自分にできることを考えて動く」習慣をつけることが大切です。

 

家事をご家族で分担したり、キャンプや料理を協力して行ったり、時には父娘で母をねぎらう時間を作るなど、家族全員がチームとして関わる経験を重ねることが効果的です。

 

こうした習慣が身についているお嬢さまは、園や集団活動でも自然と役割を見つけて行動でき、他者への思いやりをもち、協力し合う姿勢が出せます。これはそのまま田園調布雙葉小学校の行動観察で評価される力へとつながるのです。

まとめ:「家庭力」こそが、田園調布雙葉の合格を導く秘訣

田園調布雙葉小学校の受験は、「表面的なテクニックで突破する試験」ではありません。これは、「カトリックの愛の精神」が根付いた、ご家庭の教育の積み重ねが自然と表れる試験です。

 

日々の生活を丁寧に過ごし、ご夫婦で教育観を共有しながら、親子で協力し奉仕の心を育んでいくことこそが、合格を勝ち取るための最大の対策となります。

 

もし、「具体的な対策をどこから始めればいいのかわからない」「今の準備で学校の求めるレベルに達しているか不安」と感じていらっしゃるなら、どうかお一人で抱え込まずにご相談ください。

 

私が、田園調布雙葉小学校の受験を熟知したプロとして、ご家庭の状況に合わせて最適な対策プランを一緒に検討してまいります。

 

徹底したインタビューをもとに作成する完全オーダーメイドの願書作成代行や、想定Q&A作成付の面接レッスンなど田園調布雙葉小学校に特化した対策を一緒に進めてまいります。、ぜひ相談LINEからお気軽にご連絡くださいね。

 

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藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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