【小学校受験】あたまとりの出題意図は?
「あたまとり」の問題では、音声認識力、ワーキングメモリ、語彙力などがあるかを評価されています。
音声認識力があるか
言葉のはじめの音と終わりの音を正しく判断できることが大切です。「りんご」なら、はじめの音が「り」で、終わりの音が「ご」であることを判断できなければいけません。はじめの音と終わりの音をスムーズに判断するためには、「はじめの音」「終わりの音」をそれぞれ対策しておく必要があります。
ワーキングメモリを使えるか
「あたまとり」の問題を解くためには、前の言葉のはじめの音を記憶して、その音で終わる言葉を考えなければいけません。音を意識的に取り出したり、その音で終わる言葉を発想したりする必要があり、通常のしりとりよりもワーキングメモリを使うため、高い思考力が求められます。
語彙力があるか
「あたまとり」も、しりとりと同様に語彙力がないと問題を解くことはできません。言葉がうまく繋がらない時は、「別の読み方はないかな?」と発想することも大切になります。いろいろな言葉を知っていることは、小学校受験を有利に進めるためにも重要です。
【小学校受験】あたまとりの出題方法は?
「あたまとり」の出題方法は、個別テスト(口頭試問)による方法と、ペーパーテストによる方法があります。
個別テスト・口頭試問
個別テスト・口頭試問による出題では、「『りんご』の『り』で終わる言葉を答えましょう」のように、1つずつ言葉を答えるのが最も基礎的な出題方法です。また、あたまとりのルールを説明された後に、試験官とあたまとりで遊ぶという出題方法もあります。
ペーパーテスト
ペーパーテストでは、示された絵とあたまとりの順で繋がる言葉を選ぶ問題が基礎的な問題です。「あたまとり」は一般的な遊びではないことから、まずは先生と解き方を確認して、その後にペーパーテストを解くことになります。
【小学校受験】あたまとりの出題内容は?
あたまとりの出題内容には、次のようなものがあります。
繋がる絵を探すもの
示された絵とあたまとりの要領で繋がる絵を探すタイプの問題です。例えば、「あたまとりの順に言葉が繋がるように転つなぎをしましょう」のように出題されます。
あたまとりを完成させる空欄補充
あたまとりの一部が空欄になっていて、そこに入る絵を選ぶタイプの問題です。例えば、「らっこ→(空欄)→いちご」となっていて、空欄に入る「ごりら」を選ぶような問題がこれに当たります。
あたまとりの順に線で繋ぐもの
あたまとりの順になるように絵を線で繋ぐ問題も定番です。例えば、「四角の中の絵からはじめて、あたまとりの順になるように絵を線で繋ぎましょう」という出題のされ方をします。
【小学校受験】あたまとりの解き方は?
あたまとりは、通常のしりとりと比べて思考力を要求される問題です。また、ルールを理解していても、普段から慣れている通常のしりとりと混同してしまうこともあります。
あたまとりの問題が得意になるためには、しりとりの経験をたくさん積むこと、語彙を増やすこと、示された絵の言い方を工夫することが大切です。しりとりに慣れていないお子さまだと、あたまとりのルールを理解すること自体が困難です。しりとりをすると、「はじめの音」「終わりの音」の問題も得意になりますので、ぜひ隙間時間を活用してしりとりに親しみましょう。また、語彙力の向上は、小学校受験で様々な問題を解く上で重要ですので、普段から語彙が増えるように意識して生活することが大切です。
あたまとりの問題を解くコツは、しりとりの逆の順になるという性質を利用することです。問題を逆から考えることで、しりとりと同じように問題を解くことができます。あたまとりの詳しい解き方は、こちらの問題集で解説しています。ライバルに差をつけるためにも、こちらの問題集を活用して思考力を高めてください。
【言語】あたまとり(教材サンプル)
【言語】5 あたまとりサンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから


【小学校受験】あたまとり|まとめ
「あたまとり」のような発展的な問題を解けるようにならないと、ペーパーテストで他の受験生より優秀な成績を収めるのが難しくなってしまいます。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、効果的に「あたまとり」の対策をしてください。