モンテッソーリ・スクール・オブ・東京が気になっています。
幼児のクラスだけでなく、小学生の段階もあるのでしょうか?入学の流れや条件も知りたいです。
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京(MST)には、6〜12歳を対象にした小学生段階のプログラム(Elementary)があります。英語で学ぶモンテッソーリ教育の学校で、日本の小学校受験とは選考の考え方がまったく違います。
大切なのは、以下の3点です。
・6〜12歳を2つの3年サイクルで学ぶ、異年齢クラスの教育であること
・保護者のどちらかに英語力が求められ、入学はクラスのバランスも見て決まること
・書類選考のあと、保護者面接とお子さまの教室体験(Student Visit)があること
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】はどんな学校?
モンテッソーリ・スクール・オブ・東京(The Montessori School of Tokyo、略称MST)は、東京都港区南麻布にある、英語で学ぶモンテッソーリ教育の学校です。公式サイトの沿革によると、前身となる2つのモンテッソーリスクールは1993年までさかのぼり、2003年にMSTとして正式に設立されました。
対象は1歳半ごろから中学生の年代までと幅広く、公式サイトでは次のプログラムが紹介されています。
- Infant Community(18か月〜3歳)
- Children’s House(3〜6歳)
- Elementary(6〜12歳)
- Middle School(12〜15歳)
2014年には、日本で初めてとなる思春期向けのモンテッソーリプログラム(現在のMiddle School)を始めたと紹介されています。2019年には新しいGrove Campusが開かれ、小学生段階の一部と中学生のクラスが入っています。
認定・加盟については、IMC(International Montessori Council)の認定を受け、直近では2023年に再認定を受けたこと、JCIS(Japan Council of International Schools)の会員であること、AMI(国際モンテッソーリ協会)と密接に連携していることが公式サイトに書かれています。
キャンパスは南麻布に3か所(Forest・Orchard・Grove)あり、広尾駅(日比谷線)や麻布十番駅(南北線・大江戸線)から歩いて通える場所です。朝のみのスクールバスもあり、2026-27年度はElementaryとAdolescent(中学生)の生徒が登録できると案内されています。帰りの便はありません。
インターナショナルスクール全体の選び方から整理したい方は、インターナショナルスクールの選び方もあわせてご覧ください。
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】小学生段階(Elementary)の教育
MSTのElementaryは、6〜9歳のLower Elementaryと、9〜12歳のUpper Elementaryという2つの3年サイクルで構成されています。どちらも異年齢のクラスで、お子さまは3年の間に「教わる側」から「教える側」へと立場を変えながら過ごします。公式サイトでは、異年齢のクラスでは「一人ひとり学びの進み具合が違うのが当たり前」という考え方が紹介されています。
学びの中心は「Cosmic Education(コズミック教育)」です。宇宙や地球の成り立ち、生命の歴史といった大きな物語(Great Lessons)から入り、年表や図、科学の実演などを通して、算数・言語・地理・生物を教科の枠を越えてつなげていきます。お子さまが自分のペースで学ぶことが前提になっています。
1日の流れとしては、午前に3時間のまとまった活動の時間(ワークサイクル)があり、午後にも短めのワークサイクルがあります。週に1回の午後は、美術・音楽・体育の時間にあてられています。
そのほか、公式サイトでは次のような点が紹介されています。
- 小学部の先生は全員、6〜12歳のカリキュラム全体を教えられる訓練を受けている
- 礼儀やふるまいを学ぶ「Grace and Courtesy」のレッスンがある
- キャンパスの庭で植物を育てたり実験をしたりし、図書館を調べ学習に使う
- Upper Elementaryの学費には年1回のキャンプと3日間のスキー旅行が含まれる
米国式やIBなど、ほかのカリキュラムとの違いを知りたい方は、インターナショナルスクールのカリキュラムの種類の記事が参考になります。
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】入学の条件
MSTの公式サイトには、入学の判断にかかわる基準(Eligibility Criteria)がくわしく書かれています。主なものを要点にまとめます。
年齢の区分
学年は8月31日時点の年齢で決まります。小学生段階では、Lower Elementaryが6〜8歳、Upper Elementaryが9〜11歳の区分です。学費のページでは、後期からの入学の場合は12月31日時点で数えると案内されています。
英語とご家庭の条件
- 学校との連絡は英語のため、少なくとも保護者のどちらかが英語のネイティブ、または流暢に話せること
- 各クラスで、英語がネイティブまたは流暢なお子さまが過半数になるように考えている
- 少なくとも保護者のどちらか(または法定後見人)と同居していること。寮はなく、学生ビザのスポンサーにもならない
入学の判断で考慮される点
モンテッソーリ教育の経験があるお子さまや、在校生の弟妹は優先されると書かれています。また、クラスの年齢構成や男女のバランス、お子さまの個性や発達の段階なども考慮されます。特別な支援が必要なお子さまについては、現時点では新しく受け入れていないと案内されています。
日本国籍のお子さまの場合
公式サイトには、日本のパスポートだけをお持ちのお子さまは、日本の義務教育の要件に注意するようにという一文があります。インターナショナルスクールは日本の小学校とは扱いが異なるため、お住まいの自治体の教育委員会にも確認しておくと安心です。私立小学校との違いはインターナショナルスクールと私立小学校の違いで解説しています。
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】出願から結果までの流れ
2026年10月23日時点で、2027年度の募集要項は公式サイトでまだ確かめられません。公式の出願締切のページにも具体的な日付は書かれておらず、出願はまとまりごとに審査されると案内されています。最新は募集要項でご確認ください。
公式サイトで紹介されている東京在住のご家庭の流れは、次のとおりです。
- 問い合わせフォーム(Registration of Interest)を送ると、オンラインの出願書類が届く
- 出願書類、ほかの学校に通っている場合は成績の報告と推薦状を提出する(出願料は30,000円)
- 書類選考
- 選考の結果の連絡。通過したご家庭は保護者面接とStudent Visitへ
- Student Visit:お子さまがMSTの先生と教室で過ごす
- 入学担当者による保護者面接
- 結果の通知
英語以外の言語で書かれた書類は、原本と翻訳の両方が必要です。東京以外にお住まいの場合は、保護者面接をビデオ会議で行い、暫定の合格を受けたうえで、東京に移ってからStudent Visitを行う流れになります。
注意したいのは、書類選考を通っても、すぐに面接やStudent Visitに呼ばれるとは限らない点です。公式サイトでは、空きが出たときなどに改めて案内する場合があると説明されています。早めに問い合わせ、学校見学に参加しておくことをおすすめします。東京のご家庭はキャンパスツアー、海外のご家庭はオンラインのツアーが用意されています。
保護者面接では、なぜモンテッソーリ教育を選ぶのか、ご家庭でどのように子育てをしているかを、英語でも自分の言葉で話せるように準備しておきたいところです。考えを整理したい方は面接対策もご活用ください。
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】学費の考え方
公式サイトの学費のページは2026-2027年度のものですが、2026年10月23日時点で、授業料などの金額はページの文章からは確かめられませんでした。金額は学校に直接問い合わせ、最新は募集要項でご確認ください。
金額以外の仕組みとしては、2026-2027年度について次のように案内されています。
- 合格時に登録料(Registration fee)を1回支払う。返金はされない
- 合格時に建物開発費(Building development fee)を1回支払う(Infant Communityは対象外)。初登校日以降は返金されない
- 授業料には教材費と校外学習がすべて含まれる
- 3人目以降のお子さまが同時に在籍する場合、授業料が10%割引になる
- 金額はすべて消費税込み。支払いは銀行振込がすすめられている
インターナショナルスクールは、日本の私立小学校と比べても学費の負担が大きくなりやすい学校です。入学時の費用だけでなく、小学生段階の6年間、その先の進学先までを見通して資金計画を立てておくと安心です。
【モンテッソーリ・スクール・オブ・東京】よくある質問
小学生から入ることはできますか?
公式サイトでは、小学生段階の入学条件は年齢の区分と全体の基準で判断されると読み取れます。ただし、モンテッソーリ教育の経験があるお子さまが優先されるため、幼児期からモンテッソーリ教育を受けていないお子さまは、空き状況も含めて早めに相談しておくとよいでしょう。
卒業後はどんな学校に進むのですか?
公式サイトによると、多くの卒業生は海外の学校に進み、東京に残る場合は米国式・英国式・IBなどのほかのインターナショナルスクールに進むと紹介されています。東京でモンテッソーリの小学部・中学部があるのはMSTだけとも書かれています。東京のほかのインターナショナルスクールは東京のインターナショナルスクール一覧で比べられます。
保護者の関わりはどのくらい必要ですか?
ボランティアは任意と案内されていて、ご家庭の予定に合わせて関われる形です。一方で、学校との連絡はすべて英語になるため、日々のお知らせを読んで返事ができる体制は整えておきたいところです。学校の探し方そのものに迷う方は東京のインターナショナルスクールの探し方も参考にしてください。
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