海外赴任から帰国する予定です。立川国際附属小学校に帰国子女の枠はありますか?
一般の枠と両方に出すことはできるのでしょうか?
【立川国際附属小学校】海外帰国・在京外国人児童枠とは(令和9年度)
立川国際附属小学校(東京都立立川国際中等教育学校附属小学校)は、都立として全国で初めて小学校から高校までの12年間の一貫教育を行う学校で、国際教育を大きな柱としています。その理念を象徴するのが、海外帰国・在京外国人児童枠(以下、帰国枠)です。
令和9年度(2027年4月入学)の児童募集要項では、募集人員70名(男子35名・女子35名)のうち、帰国枠は男女各6名の計12名、一般枠は男女各29名の計58名とされています。海外での生活経験を持つお子さまや、外国籍で東京に住むお子さまが、その経験を強みとして学校生活に持ち込むことを想定した募集枠です。
海外生活で身につけた言語や文化の感覚は、帰国後の環境ではともすると薄れてしまいがちです。多様な背景の仲間と学び合える環境を小学1年生から用意している学校は、公立ではきわめて貴重な存在といえるでしょう。学校の国際教育の中身については特色・国際教育の記事で詳しく解説しています。
【立川国際附属小学校】一般枠との併願はできる?ルールを整理
帰国枠を考えるご家庭がまず知っておきたいのが、一般枠との関係です。令和9年度の要項では、次のように整理できます。
- 帰国枠と一般枠の併願は認められている
- ただし、帰国枠で合格した場合は、一般枠を受検することはできない
- 帰国枠の合格者が募集人員に満たなかった場合、その分は一般枠の募集人員に加えられる
つまり、帰国枠の応募資格があるご家庭は、帰国枠と一般枠の両方に出願しておくことで、受検の機会を広げられる仕組みになっています。帰国枠で先に合格すればそこで決まりですし、帰国枠で残念な結果でも一般枠でもう一度挑戦できる、という流れです。
一方で、帰国枠に出せるのに出さないという選択は、機会を一つ手放すことになります。応募資格に該当する可能性が少しでもあるなら、まず資格の確認だけでも進めておくことをおすすめします。
【立川国際附属小学校】帰国枠が埋まらないと一般枠が増える
帰国枠のもう一つの特徴が、募集人員の調整の仕組みです。帰国枠の合格者が男女各6名に満たなかった場合、その満たなかった分は一般枠の募集人員に加えられます。たとえば帰国枠の合格者が予定より少なければ、そのぶん一般枠で合格するお子さまが増えるということです。
これは、一般枠で挑戦するご家庭にとっても無関係ではありません。一般枠の実際の合格者数は、帰国枠の充足状況によって年度ごとに変わり得るからです。倍率の数字を見るときには、こうした枠の調整があることも頭に入れておくと、数字に振り回されずにすみます。倍率や抽選の考え方は倍率・抽選のしくみの記事をご覧ください。
なお、帰国枠は出願の方法や日程が一般枠とは別に定められている部分があります。一般枠の3段階選考の全体像は入試日程と3段階選考の記事で確認しつつ、帰国枠の日程は必ず要項の該当ページでご確認ください。
【立川国際附属小学校】帰国枠の応募資格は早めに公式で確認を
帰国枠には、海外での在留経験や在京の外国人児童であることなど、一般枠とは別の応募資格が定められています。資格の細かな要件や必要な書類は年度ごとに要項で示されますので、この記事では断定せず、必ず令和9年度児童募集要項と学校の案内ページでご確認ください。学校は帰国枠の応募資格について確認の手続きを案内していますので、該当しそうなご家庭は出願期間が始まる前の早い時期に確認を済ませておくと安心です。
とくに海外赴任中のご家庭は、帰国日程と出願・選考日程のかみ合わせが悩みどころになります。令和9年度の一般枠では、出願が令和8年10月、選考が11月に行われる日程でした。帰国のタイミングによっては、住まいの確保や幼稚園・保育園の手続きと受験準備が同時進行になりますから、海外にいるうちから情報収集と書類の準備を始めておきましょう。出願手続の全体像は出願・応募の流れの記事にまとめています。
また、一般枠には通学区域や保護者との同居といった応募資格もあります。帰国後のお住まい選びにも関わりますので、応募資格と通学区域の記事もあわせてお読みください。
【立川国際附属小学校】入学後の日本語サポートと学びの環境
「海外生活が長く、日本語での授業についていけるか不安」という声は、帰国枠を考えるご家庭から必ずといってよいほど聞かれます。この点について学校は、海外帰国のお子さまや外国人のお子さまに対して、個別の授業やプログラムによる日本語のケアを行うことを公式に示しています。入学後に一人ひとりの状況を見ながら支えてもらえるのは、大きな安心材料でしょう。
さらに、この学校では韓国語・中国語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・アラビア語の6言語に特別活動などで触れる機会が用意されており、多様な言語や文化が身近にある環境です。海外で育ったお子さまの経験が「特別なもの」ではなく「みんなの学びを豊かにするもの」として受け止められやすい土壌があるといえます。学習面では単元テストや学期ごとの期末考査で定着を確かめ、必要に応じて補習も行われますので、学びの積み重ねも丁寧に見てもらえます。
【立川国際附属小学校】海外にいながらできる受験準備
帰国枠での受験を考えるご家庭は、準備期間の多くを海外で過ごすことになります。それでも、次のような準備は海外にいながら十分に進められます。
- 要項・公式サイトの読み込みと、応募資格の確認手続き
- 話を最後まで聞いて答える、自分の考えを理由とともに話すといった、言葉のやりとりの習慣づくり
- ハサミや色鉛筆を使った手先の遊び、体を思いきり動かす遊び
- 帰国後の住まいと通学経路の下調べ
立川国際附属小学校の入試には面接がなく、お子さま本人の適性検査でほぼすべてが決まります。特別な詰め込みよりも、日々の暮らしの中で聞く・話す・手を動かす経験を積み重ねることが、そのまま検査対策になります。オンラインでの家庭学習サポートは海外のご家庭でもご利用いただけますので、時差を踏まえながら計画づくりからお手伝いいたします。
【立川国際附属小学校】帰国枠についてよくある質問
帰国枠と一般枠の両方に出願した方がよいですか?
帰国枠の応募資格があるのなら、併願しておく方が受検の機会は広がります。ただし帰国枠で合格すると一般枠は受検できないというルールがありますので、ご家庭の志望順位を先に整理しておきましょう。
帰国枠の方が入りやすいのでしょうか?
帰国枠は募集人員が男女各6名と少なく、応募できる方も限られているため、単純に「入りやすい・入りにくい」を比べることはできません。年度ごとの志願状況によっても変わりますので、有利不利で考えるより、応募資格があるなら機会として生かすという考え方をおすすめします。
日本語がまだたどたどしいのですが、選考で不利になりますか?
選考の基準は公表されていないため断定はできません。ただ、学校が入学後の日本語ケアを公式に用意していることからも、海外経験のあるお子さまを受け入れる前提の学校であることは確かです。ご家庭では、日本語・現地語のどちらであっても、自分の気持ちや考えを言葉にする経験を大切にしてあげてください。
帰国枠の願書はどう書けばよいですか?
海外での経験を羅列するのではなく、その経験を通してお子さまがどう育ち、この学校で何を伸ばしたいのかを筋道立てて書くことが大切です。願書作成サポートでは、帰国のご家庭ならではの経験の整理からお手伝いしています。
帰国枠は情報が限られているぶん、正しい一次情報にあたることが何より大切です。必ず令和9年度児童募集要項を確認し、迷う点は学校へ問い合わせるか、個別相談をご活用ください。
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