相模女子大学小学部の試験内容を知りたいです。
ペーパーはどれくらい出るのでしょうか。
じつはこの学校、募集要項に「ペーパーテスト」という言葉が出てきません。学校が公表しているのは①対話活動・集団行動・認知テスト等 ②親子面接(当日)という書き方です。
一般的な小学校受験の「ペーパー・行動観察・運動・面接」という枠組みとは、言葉の選び方から違います。ここに学校の考え方が表れています。
大切なのは、以下の3点です。
・公式表記は「対話活動・集団行動・認知テスト等」
・親子面接は試験当日に行われる
・第1回・第2回・第3回で試験内容が異なり、免除はない
相模女子大学小学部の個別相談、家庭学習サポート、願書作成、面接対策を行う筆者が詳しく解説していきます。
相模女子大学小学部を受験される方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【相模女子大学小学部】試験内容は公式にどう書かれているか
関連動画:神奈川県の小学校選びの参考に。この記事の学校を紹介しているとは限りません。
学校が公表している2027年度入学試験の要項では、試験内容は次の2項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ① | 対話活動・集団行動・認知テスト等 |
| ② | 親子面接(当日) |
この表記は第1回・第2回・第3回のすべてで共通しています。ただし要項には「第1回、第2回、第3回の入学試験はそれぞれ異なる試験内容です。試験内容等の免除はありません」と明記されています。つまり項目の枠組みは同じでも、実際に行われる課題は回ごとに変わるということです。
また、お子さまの試験中に保護者へ向けて校長先生からの講話があります。試験当日は、保護者の方も学校の話を聞く時間があるとお考えください。
「ペーパーテスト」と書かれていない意味
多くの私立小学校は「ペーパーテスト」「行動観察」「運動テスト」と項目を分けて書きます。相模女子大学小学部が対話活動という言葉を先頭に置いているのは、子どもが人とやりとりする姿を重く見ているからだと読み取れます。
ペーパー的な力がまったく不要という意味ではありません。「認知テスト等」という項目がありますので、年齢相応の理解力・思考力は当然求められます。ただ、点数の順位だけで合否が決まる形ではない、という前提でご準備ください。
【相模女子大学小学部】対話活動で見られる力
対話活動は、先生とお子さまが言葉をやりとりする場面だとお考えください。名前や年齢を答えるだけでなく、絵や物を見て気づいたことを話す、質問に自分の考えを返す、といった形が想定されます。
ここで見られているのは、正しい答えを言えるかどうかではありません。相手の話を最後まで聞けるか、自分の言葉で伝えようとするかです。
ご家庭でできる準備
特別な教材は必要ありません。日々の会話の質を上げることが、そのまま対策になります。
・「今日は何が楽しかった?」と聞いて、単語ではなく文で答えてもらう
・お子さまが話し終わるまで、大人が先に言葉を足さない
・「どうしてそう思ったの?」と理由をたずねる習慣をつける
・答えに詰まったときは、待つ。急かさない
とくに4つ目が大切です。考えている時間を大人が埋めてしまうと、「わからないときは黙っていれば誰かが助けてくれる」と学んでしまいます。試験の場では、自分で考え直す姿勢のほうが評価されます。
やってはいけない準備
想定問答を暗記させることは逆効果です。対話活動は台本のないやりとりですので、覚えた答えから外れた瞬間に固まってしまいます。暗記ではなく、考えて話す経験を積んでください。
【相模女子大学小学部】集団行動で見られる力
集団行動は、初めて会うお友達と一緒に何かに取り組む場面です。制作、ゲーム、体を動かす課題など、形はさまざまですが、見られている点は共通しています。
| 見られる点 | 具体的な場面 |
|---|---|
| 指示を聞く力 | 先生の説明を最後まで聞いてから動けるか |
| 関わる力 | 初対面の子に声をかけられるか、譲れるか |
| 切り替え | 「やめ」の合図で手を止められるか |
| 片づけ | 使ったものを元に戻せるか |
この学校は1学年60名という少人数です。少人数だからこそ、集団のなかでの姿がよく見えます。目立つ子が有利ということではなく、その子が集団にどう関わるかが見られています。
目立たない子は不利ですか
不利ではありません。引っ張るタイプの子だけを集めても学級は成り立ちません。大切なのは、聞ける・待てる・困っている子に気づける、といった土台があるかどうかです。
ただし、まったく声を出せない、輪に入ろうとしない、という状態は評価しづらくなります。公園や習い事など、初めての子と関わる機会をふだんから作っておいてください。
【相模女子大学小学部】認知テスト等への備え
「認知テスト等」は、年齢相応の理解力・思考力をみる課題だと考えられます。一般的な小学校受験のペーパー領域でいえば、話の記憶、数量、図形、常識といった基礎分野が中心です。
難関校のような複雑な条件推理や、長時間の演習が求められる形ではありません。ただし基礎を落とすと差がつきます。
優先して固めたい4分野
・話の記憶…読み聞かせのあとに「誰が」「何を」「どうした」を聞く
・数量…10までの数を、数えずに見て分かる状態にする
・図形…同じ形さがし、重ね図形、簡単な回転
・常識…季節、生き物、道具の使い方、交通ルール
1日15分から20分で十分です。長時間の詰め込みより、毎日続けることのほうが結果につながります。
「等」という言葉に注意
要項の表記は「認知テスト等」です。この一文字があるため、制作や運動的な課題が含まれる可能性も残されています。過去にどの形で出たかにこだわりすぎず、はさみ・のり・クレヨンの基本操作、走る・跳ぶといった基本動作も一通り経験させておくと安心です。
具体的な進め方に迷われる場合は、家庭学習サポートもご利用いただけます。
【相模女子大学小学部】親子面接は試験当日に行われます
相模女子大学小学部の面接は、試験と同じ日に親子で受ける形です。別日に面接だけを受けに行く学校とは、当日の流れも心構えも変わります。
当日の負担を見込んでおく
お子さまは考査を受けたあとに面接に臨みます。疲れが出やすい時間帯ですので、朝の起床時刻や食事のタイミングを、当日を想定して数週間前から整えておいてください。とくに第2回・第3回は午後の試験です。午後に力を出せるリズムを作っておく必要があります。
保護者は「講話」も受ける
お子さまの試験中、保護者に向けて校長先生の講話があります。学校の教育観を直接聞ける貴重な機会です。面接でその内容に触れる場面があるとは限りませんが、真剣に聞く姿勢そのものが学校への向き合い方として伝わります。
面接で聞かれやすいこと
・志望理由、なぜこの学校でなければならないのか
・ご家庭の教育方針と、学校の方針との重なり
・お子さまの性格、最近できるようになったこと
・園での様子、お友達との関わり
ご家庭ごとの答えを作る作業は、ご自身だけで進めると堂々巡りになりがちです。面接対策では、ご家庭の状況をうかがったうえでオーダーメイドの回答集を作成しています。
【相模女子大学小学部】実際にどんな問題が出ているか
学校が公表しているのは項目名までですが、受験情報として整理されている過去の実施例を見ると、当日の課題は筆記の形をとるものが30分程度、行動観察が30分程度、先生と一対一で取り組む個別の課題が30分程度、そして親子面接が15分程度という区切りで進んでいます。
認知テストにあたる課題で問われている領域
出題される領域は、記憶・数量・比較・常識・推理・図形の6つに整理できます。もう少し中身に踏み込むと、次のような形です。
- 記憶…短いお話を聞いたあとで、出てきた人物や動物、その順番、色や数を答える問題
- 数量…絵に描かれたものの数をくらべて、どちらが多いか、いくつ足りないかを答える問題
- 比較…長さ・大きさ・かさをくらべ、いちばん長いものやいちばん多いものを選ぶ問題
- 常識…季節の行事や生き物、身のまわりの道具について、仲間はずれや正しい組み合わせを答える問題
- 推理…きまりにそって並んだ絵の続きを考える問題や、条件に当てはまるものを選ぶ問題
- 図形…同じ形を見つける、形を組み合わせる、重ねたときにどう見えるかを答える問題
いずれも年長のお子さまが標準的な準備で対応できる範囲です。ひねった問題を追いかけるより、この6領域を取りこぼしなく回しておくほうが確実です。
個別の課題は絵・工作・口頭のやりとりの組み合わせ
個別の課題では、絵を描くこと、簡単な工作をすること、先生の質問に口頭で答えることの3つが組み合わされる形が伝えられています。絵や工作は作品の出来ばえそのものより、はさみやのりを安全に扱えるか、示された手順を守れるか、途中で投げ出さないかが見られています。口頭のやりとりでは、自分が描いたものや作ったものについて説明を求められる場面があるとお考えください。
行動観察は自由遊びと集団での活動の2場面
行動観察には、自由に遊ぶ場面と、先生の指示のもとで集団で動く場面の両方が用意されると伝えられています。自由遊びの場面では、はじめて会う子に声をかけられるか、遊具やおもちゃが重なったときに譲れるかが表れます。指示のある場面では、聞いてから動けるか、終わりの合図で手を止められるかが見られます。
なお、ここで挙げた区切りや領域は受験情報として蓄積されてきたもので、学校が要項に書いている項目名とは表現が異なります。回ごとに試験内容が変わる学校ですので、最新の実施形態は学校の募集要項と説明会でご確認ください。
【相模女子大学小学部】試験内容についてよくある疑問
Q. 第1回と第2回で対策は変えるべきですか
要項に「それぞれ異なる試験内容です」と明記されています。ただし公表されているのは項目名だけですので、回ごとに別の対策を組むというより、対話・集団・認知の3本柱をどの回でも出せる状態にしておくのが現実的です。
Q. 複数回受験制度を使えば試験は軽くなりますか
なりません。「試験内容等の免除はありません」と要項に書かれています。検定料が30,000円で3回分になるという費用面の制度であり、内容が簡略化されるものではありません。
Q. 合格発表が当日というのは本当ですか
本当です。第1回は2026年10月20日の試験当日に、Webで合否が発表されます。第2回は11月12日、第3回は12月9日で、いずれも試験当日です。結果が出るまでの期間が短いぶん、ご家庭の気持ちの切り替えも早く必要になります。
Q. 服装や持ち物に決まりはありますか
要項に服装の指定はありません。お子さまは動きやすく清潔感のある服装、保護者は落ち着いた装いが一般的です。集団行動で体を動かす可能性がありますので、動きを妨げない服と靴をお選びください。
Q. 幼稚部からの進学者がいると聞きました
第1回の募集人員60名には、相模女子大学幼稚部からの進学者が含まれると要項に明記されています。外部から受験される方が実際に競う枠は、60名より少なくなるとお考えください。詳しくは倍率の記事で解説しています。
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