聖ヨゼフ学園小学校の試験って、どんな内容なんですか?
聖ヨゼフ学園小学校(神奈川県横浜市)の入試では、どんな内容が問われるのでしょうか。2027年度の募集要項で公表された方式ごとの考査内容を踏まえ、お受験指導のプロが分かりやすく整理します。
聖ヨゼフ学園小学校の入試は複数種類
聖ヨゼフ学園小学校の入試は、年度によって区分の立て方が変わっています。2026年度までは一般・自己推薦・総合の3区分でしたが、2027年度の募集要項では第1回のA方式・B方式、第2回のB方式、第3回の総合型という形に整理されています。
2027年度は、A方式が個人テストと行動観察、B方式がペーパー・作業・行動観察・運動、第3回の総合型がグループでの探究活動とされ、面接はいずれも事前に行われます。国際バカロレア(IB)の精神を大切にする同校らしく、多面的に子どもを見る入試です。
まずは、それぞれの課題で何が見られるのかを理解し、家庭での取り組みにつなげていきましょう。以下で整理します。
ペーパー(2027年度B方式)で見られる力
2027年度のB方式で行われるペーパーでは、話の理解や数・図形・常識など、幅広い分野の基礎が問われると考えられます。特定の難問より、基礎をバランスよく身につけていることが土台になります。
話をよく聞いて理解する力は、多くの分野の基礎になります。絵本の読み聞かせや、日々の会話を通じて育てていきましょう。
日常のなかで、数や形、季節の行事などに触れる機会を大切にすると、無理なく常識や知識が身についていきます。
行動観察・自由遊びで見られる力
行動観察では、集団のなかで友だちと協力できるか、指示を聞いて動けるかが見られます。友だちと関わる経験を積んでおきましょう。
2026年度まで行われていた自由遊びでは、子どもが自分から遊びを見つけ、友だちと関わる様子が見られたと考えられます。ふだんの遊びのなかでの、のびのびとした姿が大切です。
どちらの課題も、上手さより前向きに取り組む姿勢や、自然な関わりが見られます。日ごろから友だちと遊ぶ経験を大切にしましょう。
親子面接で見られること
聖ヨゼフ学園小学校では面接が行われます。2027年度は、いずれの方式でも考査より前に実施されると公表されています。子どもには答えやすい質問が中心で、自分の言葉で話せるかが見られます。
保護者には、志望理由や家庭の教育方針、学校への理解が問われます。カトリックの精神やIB教育への共感を語れるようにしておきましょう。
親子で臨む場面では、家庭の雰囲気や関わり方も自然と表れます。日ごろの親子の会話を大切にしておきましょう。
家庭でできる準備
まずは、話を聞いて理解する力と、自分の言葉で話す習慣を、日々の会話のなかで育てましょう。これが多くの課題の土台になります。
あわせて、友だちと自由に遊ぶ経験や、自分から取り組む姿勢を大切にしておくと、行動観察や探究活動の準備になります。
あいさつや思いやりといった生活の基本も、面接につながります。どの入試で臨むかも、家庭で早めに検討しておきましょう。
聖ヨゼフ学園小学校の受験情報をまとめて読みたい方は、【聖ヨゼフ学園小学校】受験情報まとめもあわせてご覧ください。
2027年度から校名が変わります(公式サイトの告知)
まず、受験を考えているご家庭にとって欠かせない情報からお伝えします。
学校法人アトンメント会は2026年7月31日付で「設置法人の変更認可に関するお知らせ」を公表しました。それによると、2026年7月23日付で正式に認可され、2027年4月1日付で聖ヨゼフ学園小学校・中学校・高等学校の設置法人が学校法人開智学園に変更されます。これまで培ってきた教育理念や伝統を尊重し、児童・生徒の学校生活や教育環境は円滑に引き継がれるとしています。
あわせて、2026年7月30日に公式サイトへ掲載された2027年度生の募集要項は「開智横浜国際小学校 2027年度(令和9年度)入学 児童募集要項」という名称で公開されています。要項のなかには「聖ヨゼフ学園小学校(2027年度より開智横浜国際小学校)」という表記があり、2027年度から校名が開智横浜国際小学校に変わることが示されています。
この記事では、公式サイトで確認できる2027年度の内容と、それ以前の年度の情報とを区別して記載します。
2027年度入試の考査内容(公式の募集要項)
公式サイトに掲載された2027年度の募集要項によると、入試は第1回から第3回まで用意され、方式ごとに考査の内容が異なります。
- 第1回 A方式(第一志望):個人テスト、行動観察
- 第1回 B方式(第一志望):ペーパー、作業、行動観察、運動
- 第1回 A方式・B方式の併願も可能とされています
- 第2回 B方式(第一志望のみ):ペーパー、作業、行動観察、運動
- 第3回 総合型(第一志望のみ):探究活動(グループ)
面接はいずれも事前に行われるとされています。
A方式は個人テストと行動観察、B方式はペーパーを含む4区分という組み立てです。同じ第1回でも、方式によって求められるものが違います。総合型は探究活動をグループで行う形式です。区分名は公表されている事実ですが、その中で何が出されるかは公表されていませんので、2027年度の方式ごとの出題例をお伝えすることはできません。
2026年度の考査内容と、どこが変わったか
手元の資料には、2026年度の考査内容として口頭試問、行動観察、親子面接、自由遊びという区分が記載されています。入試は一般・自己推薦・総合の3区分で行われました。
2027年度の公式の募集要項と並べると、区分の立て方そのものが変わっていることが分かります。2026年度にはなかったペーパー、作業、運動、個人テスト、探究活動という言葉が、2027年度の要項には並んでいます。
当サイトでは公式サイトの記載を優先します。2027年度の受験に向けて準備をされる場合は、2026年度以前の情報ではなく、公式の募集要項に記載された方式ごとの内容をもとに考えてください。過去の年度の情報は、あくまで参考としてお読みいただくものです。
実際にどんな課題が出されてきたか(2022年度から2026年度の傾向)
学校が出題そのものを公表しているわけではありませんが、聖ヨゼフ学園小学校として実施されてきた入試については、どんな種類の課題が扱われてきたかを、分野名より一段細かく整理することができます。ここでは出題の再現にならないよう、どんな形の課題かという説明にとどめます。
まず個別の課題です。先生と一対一で向き合い、道具を使ったり口で答えたりしながら進む形式が続いてきました。
- 数の課題:いくつずつ分けるといくつになるか、あまりが出るか、並び方にどんな決まりがあるかを考えて答える形
- 話の記憶:短いお話を聞いたあとで、出てきたものや順番について口で答える形
- しりとり:先生と交互に言葉をつないでいく、掛け合いの形
- 平面構成:色と形のついた板を組み合わせて、見本と同じ形を作る形
- 重さの比較:どちらが重いかを、つり合いの様子から考えて答える形
- 季節や生活のきまり:行事や身のまわりのふるまいについて、知っていることを言葉で説明する形
紙に書き込むのではなく、手を動かしながら口で説明する場面が多いことが、この学校の個別の特徴です。答えが合っているかどうかだけでなく、どう考えたのかを自分の言葉で話せるかどうかが見られていると考えてよいでしょう。
行動観察では、グループで相談しながら進める課題が続いてきました。楽器を分担して演奏を作り、みんなの前で発表するという流れの課題が扱われた年があり、担当を決める話し合いの場面と、ほかのグループの発表を聞く態度の両方が見られる形になっています。絵本の読み聞かせを座って聞く時間や、ボールプール、大型積み木、ボウリングなどが用意された自由遊びの時間も、繰り返し組み込まれてきました。
事前の親子面接では、保護者は志望理由や家庭の教育方針に加えて、国際バカロレアの教育やキリスト教の学びをどう受け止めているかを聞かれる形が続いています。子どもには、名前や通っている園のこと、家での約束ごと、公共の場でのふるまい、入学後にやってみたいことなど、暮らしに近いところから尋ねる形が多く見られます。
なお、ここで挙げたのは2026年度までの傾向です。2027年度は方式ごとに考査の区分そのものが変わりますので、過去の傾向は参考にとどめ、準備の軸は公式の募集要項に置いてください。
2027年度入試の日程(公式の募集要項)
公式サイトの募集要項に記載された2027年度の日程は次のとおりです。募集人員は男女計70名、考査料は30,000円(複数回受験の場合は初回出願時のみ)とされています。
- 第1回 A方式:出願2026年9月1日〜9月30日、考査2026年10月20日、合格発表10月20日、入学手続期限10月21日23時59分
- 第1回 B方式:出願2026年9月1日〜9月30日、考査2026年10月20日、合格発表10月23日、入学手続期限10月24日23時59分
- 第1回 A方式・B方式の併願:延納制度があるとされています
- 第2回 B方式:出願2026年9月29日〜11月3日、考査2026年11月7日、合格発表11月10日、入学手続期限11月13日
- 第3回 総合型:出願2026年11月10日〜12月9日、考査2026年12月12日、合格発表12月15日、入学手続期限12月18日
A方式は考査当日に合格発表があり、翌日が手続きの期限です。B方式は発表が3日後になります。日程は変更されることがありますので、必ず学校の公式ホームページで最新の募集要項をご確認ください。
考査に向けて知っておきたい学校の学び方
考査の中身を推測するのではなく、学校がどんな学びを大切にしているかを知っておくほうが、準備の方向を決めるうえで役に立ちます。
公式サイトによると、この学校は2018年1月9日に国際バカロレアのPYP(初等教育プログラム)認定を受けており、日本の小学校で最初の認定校とされています。育てたい姿として、10の学習者像が挙げられています。
また、公式サイトのカリキュラムのページには、探究の時間を週6〜8時間行っている(学年により異なる)と記載されています。国語や算数、理科、社会といった教科と結びつけながら進める形です。英語は年間68〜70時間(3年生から6年生は70時間)、宗教は年間34〜35時間とされています。
2027年度の第3回が「総合型」として探究活動(グループ)を課していることは、この学びのあり方と重なっています。
試験内容についてよくある質問
A方式とB方式はどう違うのですか
公式の募集要項によると、2027年度のA方式は個人テストと行動観察、B方式はペーパー、作業、行動観察、運動です。第1回は両方式の併願も可能とされています。
面接はいつ行われますか
2027年度の募集要項では、面接は事前に行われるとされています。考査当日ではありません。
過去にどんな問題が出たのか教えてもらえますか
学校が出題そのものを公表しているわけではありませんので、問題文をそのままお見せすることはできません。ただし、どんな種類の課題が扱われてきたかは、この記事の傾向の項目で説明しています。
月齢は考慮されますか
手元の資料には、月齢の考慮はなしと記載されています。2027年度の扱いについては公式の募集要項でご確認ください。
受験番号はどのように決まりますか
資料には願書受付順と記載されています。早く出願すると有利になるという記載はありません。
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