小学校受験を検討する中で、
「AO入試」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
AO入試は、学校によっては
・時間のかかるペーパーテストがない
・面接や行動観察を中心に合否が決まる
といった特徴があり、
第一志望・単願で受験するご家庭にとっては非常に魅力的な入試方法です。
一方で、
・何をどう対策すればよいのかわからない
・親の負担が大きいと聞いて不安
・一般入試との違いがはっきりしない
といった理由から、AO入試を迷われる方が多いのも事実です。
本記事では、小学校受験におけるAO入試について
仕組み・注意点・具体的な対策方法を詳しく解説します。
小学校受験におけるAO入試とは
AO入試とは「アドミッションズ・オフィス入試」の略で、
総合選抜型入試と呼ばれることもあります。
小学校から大学まで幅広く実施されている入試方法ですが、
最大の特徴は学力だけで合否を判断しない点です。
小学校のAO入試では主に、以下の要素が重視されます。
・願書などの書類審査
・親子面接
・行動観察
・口頭試問
・一部学校ではプレゼンテーション形式の課題
つまり、
お子様の能力そのものよりも
・性格や個性
・家庭での育ち方
・親御様の教育観
・学校の教育方針との一致度
が重視される入試方法と言えます。
AO入試は「第一志望」が大前提
AO入試を受験するご家庭は、
学校側から全員が第一志望と捉えられます。
そのため、
・AO入試で合格したのに他校へ進学する
・とりあえずAO入試を受けてみる
といった行為は、原則として認められていません。
多くの学校では、AO入試に際して
以下のような推薦書が必要になります。
・幼稚園・保育園の園長先生
・小学校受験専門塾の先生
・当該校の卒業生・在校生関係者
AO入試を辞退すると、
推薦者や所属園・塾の信頼関係にも影響が及ぶ可能性があります。
そのため、
・第一志望でない
・合格しても進学を迷う可能性がある
という場合は、
推薦を伴うAO入試への挑戦は避けるべきでしょう。
また、学校によっては
・AO入試に不合格でも一般入試を受けられる
・AO入試を受けた時点で一般入試が不可
と扱いが異なります。
必ず募集要項を確認してください。
小学校受験AO入試の具体例
東京女学館小学校のAO入試
東京女学館小学校では、
募集人数約72名のうち約45名がAO入試で選抜されます。
倍率は平均すると約5.8~6.8倍ですが、
内訳を見ると以下のような傾向があります。
・AO入試:約2~3倍
・一般入試:約10倍前後
一見するとAO入試は通りやすく見えますが、
実際には志願者全員の本気度が非常に高いのが特徴です。
提出書類では、
・保護者推薦書(願書代わり)
・8設問
・1設問あたり200~380文字
と、非常に重い内容が課されます。
面接では、
・学校独自の教育プログラム
・海外研修
・特色あるカリキュラム
について、具体名を挙げた深い質問が行われます。
椙山女学園大学附属小学校のAO入試
名古屋唯一の女子小学校である
椙山女学園大学附属小学校でも、毎年AO入試が実施されています。
こちらも、
・学校関係者からの推薦
・保護者による自己推薦書
が必要となります。
自己推薦書は、
・8項目
・1項目あたり約280字
とボリュームがあり、
・社会の変化を踏まえた教育観
・協働・自立についての考え
・家庭での具体的な実践
を論理的に書かなければなりません。
また、面接では特に
・女子教育の必要性
・父親の社会との関わり
・地域活動や奉仕活動
について、お父様に質問が集中する傾向があります。
AO入試では、
「父親がどれだけ学校理解に関わっているか」も
重要な評価ポイントとなります。
AO入試で求められる対策とは
① 徹底した学校研究
AO入試対策の第一歩は、何よりも学校研究です。
・学校説明会
・見学会
・公開授業
・参加可能な行事
には、可能な限りすべて参加しましょう。
その際、
・どの先生がどんな声掛けをしていたか
・その行動が教育方針のどこに表れているか
まで具体的にメモを取ることが重要です。
② 願書・推薦書対策
AO入試の願書は、
・教育方針への共感
・家庭での実践
・学校との一致点
を、エピソード付きで具体的に書く必要があります。
「共感しています」だけでは評価されません。
・家庭でどのように話し合っているか
・日常でどんな関わりをしてきたか
まで落とし込みましょう。
③ 面接対策(親子ともに)
面接では、
・願書内容
・家庭での役割分担
・教育観
・時事問題
・社会との関わり
など、非常に幅広い質問がされます。
親御様の回答は、
事前にしっかりと作り込みが必要です。
一方で、お子様の回答は
作り込みすぎず、自然な対話形式で練習しましょう。
まとめ|AO入試は「楽な入試」ではない
・AO入試は学力重視ではない
・学校の教育観との一致が最重要
・第一志望であることが前提
・親御様の準備量は一般入試以上
ペーパーがないからといって、
AO入試が楽な入試というわけではありません。
むしろ、
・学校研究
・願書作成
・面接準備
すべてにおいて、
長期的で丁寧な対策が必要な入試です。
AO入試を検討されている方は、
早い段階から準備を始め、
ご家庭全体で学校と向き合っていきましょう。
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