小学校受験ができる学校は、大きく分けて私立小学校と国立小学校の2種類があります。
国立小学校は公立小学校と同様に文部科学省の学習指導要領を基準としており、使用する教科書も基本的には同じです。
そのため、「国立小学校は難しい試験はないのでは」と想像される方もいらっしゃいますが、実際には全国的に国立小学校の人気は非常に高く、試験内容も決して簡単ではありません。
この記事では、
・国立小学校受験に塾は必要なのか
・どのような塾が国立小学校に強いのか
について整理して解説します。
国立小学校受験に塾は必要?
国立小学校で塾通いが必要かどうかは、試験内容とお子様の性格によって異なります。
例えば、東京都で倍率が非常に高いことで知られる東京学芸大学附属竹早小学校では、例年ペーパーテストは実施されていません。
その代わりに、行動観察や親子活動など、日常の関わり方や集団での姿勢が重視されます。
幼稚園や保育園で
・協調性と思いやりがある
・集団の中で自然にリーダーシップを発揮できる
・自分の意見を適切に伝えられる
といった姿が日常的に見られるお子様であれば、塾に通わず、模試や外部講習のみで合格するケースも実際にあります。
一方で、
・人見知りが強い
・指示を聞いて行動することが苦手
・集団行動に慣れていない
といった場合は、国立小学校であっても塾の力を借りた方が安心です。
国立小学校受験塾で学べる内容
小学校受験専門の塾では、机に向かったペーパー学習だけを行うわけではありません。
多くの塾では、1回の授業の中で
・口頭試問
・ペーパー問題
・巧緻性
・制作・絵画
・運動
・行動観察
などを組み合わせて指導しています。
また、分野別に授業が分かれており、苦手分野だけを選択できる塾もあります。
国立小学校を受験するご家庭の多くは、私立小学校も併願するため、総合的な対策が必要になるケースがほとんどです。
国立小学校に強い塾の特徴
国立小学校への志望度が高いご家庭は、
・国立小学校に特化したコースがある
・国立模試を実施している
・行動観察・運動対策が充実している
といった点を重視して塾を選ぶ傾向があります。
ここからは、国立小学校受験に強いとされる塾を紹介します。
わかぎり21
東京都内で国立小学校受験に強い塾として有名なのが、わかぎり21です。
池袋本校・表参道青山教育研究所・三鷹校には「国立・都立対策コース」が設置されており、筑波大学附属小学校やお茶の水女子大学附属小学校、学芸大学附属校などに特化した指導が行われています。
過去の出題傾向を徹底的に分析し、
・自己発信
・運動
・絵画制作
を重視した授業が特徴です。
毎回家庭学習用のプリントも配布されるため、「家で何をすればよいかわからない」というご家庭にも向いています。
進学塾ブロッサム
茗荷谷駅近くにある進学塾ブロッサムも、国立小学校受験に強い塾として知られています。
筑波大学附属小学校・お茶の水女子大学附属小学校・学芸大学附属竹早小学校の合格実績があり、短時間ながらも要点を押さえた授業が特徴です。
ペーパーと口頭試問を軸に、絵画制作や行動観察を組み合わせた授業が行われます。
設備面を重視しない方で、効率的な対策を求めるご家庭に向いています。
千樹(せんじゅ)
高円寺にある千樹は、個人塾ながら国立小学校への合格実績が豊富なお教室です。
体操器具を備えた教室で、運動対策まで一貫して行える点が大きな特徴です。
また、スピードスタックスなど独自の取り組みも行われており、巧緻性や集中力の育成にも力を入れています。
指導はメリハリがあり、打たれ強さを育てたいご家庭には合う一方、繊細なお子様には合わない場合もあります。
国立小学校受験と塾選びの考え方
国立小学校受験は、塾なしで合格する方もいらっしゃいますが、それはお子様の性格や家庭環境、志望校によるところが大きいです。
・運動や行動観察に不安がある
・私立小学校と併願する
・家庭だけでの対策が難しい
といった場合は、塾を活用することで安心して受験に臨めるでしょう。
まとめ
国立小学校受験は、必ずしも塾が必須というわけではありません。
しかし、志望校やお子様の性格によっては、塾の力を借りることで合格の可能性を高めることができます。
私立小学校と併願する場合や、行動観察・運動対策が必要な場合は、国立小学校に強い塾や専用コースのある塾を選ぶと安心です。
ご家庭の方針とお子様の性格を大切にしながら、最適な受験対策を見つけていきましょう。
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