【小学校受験】シーソー(重さ比べ)の出題意図は?
シーソーを題材にした出題には、次のような意図があると考えられます。
シーソー遊びの経験があるか
小学校受験では、しりとり、サイコロ、鏡、動植物など、子どもたちの日常生活に密接に関わる題材で出題されることがよくあります。シーソーもそのひとつで、子どもたちにも親しみのある遊具という理由で題材になっています。公園でたくさん遊んだことのあるお子さまなら、「シーソー」という問題の意味を理解しやすいので、ご家庭でも豊かな遊びの経験があるかを求められていると解釈できます。
科学的な常識があるか
シーソーは、重い方が下がり、軽い方が上がるという性質の遊具です。当たり前のようなことですが、このことを自覚的に理解できていないお子さまもいらっしゃいます。大人にとって常識でも、幼児期のお子さまには言語化してきちんと説明してあげることが必要です。
なお、小学校受験における「シーソー」の問題では、てこの原理(支点からの距離による力点に作用する重さの違い)は考えないものとするのが一般的です。
論理的思考力があるか
「シーソー」の問題では、複数のシーソーを用いて重さを比較することになります。例えば、「◯>⬜︎」かつ「⬜︎>△」だったとすれば、重さの順序は「◯>⬜︎>△」となります。丸と三角は直接比較していませんが、四角を使って間接的に比較しているわけです。重さを間接的に比較できることを理解するのが難しいお子さまもいますので、具体物を用いながら間接比較の考え方について丁寧に教えてあげてください。
条件を整理する力があるか
「シーソー」と似たタイプの問題に、「釣り合い」という問題があります。「シーソー」と「釣り合い」を組み合わせると、「りんご4個とスイカ1個が釣り合う時、りんご7個とスイカ2個ではどちらの方が下がりますか。」という問題になります。このような問題では釣り合う条件を整理して、どちらに傾くかを考えないといけません。なお、このタイプの問題は、『小学校受験問題集 釣り合い』に掲載していますので、そちらで対策をしてください。
【小学校受験】シーソー(重さ比べ)の出題方法は?
「シーソー」の出題方法には、大きく2つの方法があります。
個別テスト・口頭試問
個別テスト・口頭試問による出題では、絵を見せながら「ぞうさんとくまさんとうさぎさんがシーソーに乗ると、このようになりました。では、この中で1番重い動物は誰ですか。」のような問題が出されます。比較的シンプルな問題が多いので、即座に答えを判断できるとよいです。
ペーパーテスト
ペーパーテストでは、個別テスト・口頭試問よりも複雑な問題が出される傾向にあります。比べるものが6つや7つになることもあるので、一つひとつのシーソーの傾きをしっかり確認するようにしてください。また、「釣り合い」と組み合わせた問題も出題されるので、釣り合いについて理解していることも大切です。
【小学校受験】シーソー(重さ比べ)の出題内容は?
「シーソー」の出題内容には、大きく分けて「重さの順番がわかる問題」と「重さの順番が一部しかわからない問題」があります。また、重さの順番がわかる問題では、「1番重い物 / 1番軽い物を答える問題」「◯番目に重い物 / ◯番目に軽い物を答える問題」「正しい重さの順番を答える問題」があります。
1番重い物 / 1番軽い物を答える問題
「シーソー」の問題の基本的な問題です。1番重い物や1番軽い物を見つけるのは簡単だと思いますので、必ず正解できるようになりましょう。
◯番目に重い物 / ◯番目に軽い物を答える問題
1番重い物や1番軽い物を見つけてから、重さの順番を考えるタイプの問題です。何番目の物を探せばよいのかを先生のお話をよく聞いて、指定された物の重さの順番を考えるようにしましょう。
正しい重さの順番を答える問題
すべての重さの順番を調べなければいけない問題です。1番重い物または1番軽い物から順序よく考えて、一つひとつの重さを判断していきましょう。比べる物の数が多くなると覚えておくのが大変ですので、選択肢を見ながら消去法で解いていくとよいです。
重さの順序が一部しかわからない問題
出題頻度は低いですが、すべての物の重さを比べることができない問題もあります。このような問題では、すべての重さを比べなくても、一部の条件だけで答えを導くことができるようになっています。どこを見れば答えがわかるのか一見複雑に見えるので、問題に慣れていないと混乱してしまうことがあります。
【小学校受験】シーソー(重さ比べ)の解き方は?
「シーソー」の問題を理解するためには、先述の通りシーソーで遊ぶ経験が大切です。また、シーソーで遊んだだけでは間接比較を理解しにくいと思いますので、ご家庭でも簡易的なシーソーを作っていろいろな物の重さを比べる経験をさせてあげてください。
シーソーの原理が理解できるようになったら、「シーソー」の問題の解き方を確認しながら、実際に問題を解いていきましょう。「シーソー」の問題では、3つの解き方があります。
1つ目の解き方は、「全体のシーソーを見て、下にある物(重い物)を見つける」という方法です。この方法は、「1番重い物」を見つける問題で効果的で、重さを比べなくても答えがわかるというメリットがあります。また、「◯番目に重い物」を見つける時にも、この方法を使うのが一般的です。
この他の方法についてはこちらの教材で解説しています。いろいろな解き方を身につけていると、複雑な問題でも解きやすくなりますので、「シーソー」の問題を得意にしたい方は、ぜひこちらの教材で対策していただけたらと思います。
【思考】シーソー(教材サンプル)
【思考】3 シーソーサンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから

【小学校受験】シーソー(重さ比べ)|まとめ
「釣り合い」は、条件をそのまま適用させたり、置き換えの考え方を使ったりすることで解くことができる問題です。頭の中だけで考えると混乱してしまうお子さまもいらっしゃいますので、具体物を操作しながら教えてあげるのがよいでしょう。また、解き方を身につけるためには、練習問題を解くことも必要です。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、小学校受験で頻出の「釣り合い」の解き方をマスターしていただけたらと思います。
1.jpg)
























