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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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【小学校受験】回転図形|出題内容や解き方をプロが解説!

うみ塾長
うみ塾長

小学校受験における「回転図形」とは、ある形を回転させた時にどのように見えるかを考えるタイプの問題です。図形分野の中でも頻出のテーマのひとつですので、確実に得点できるようにしたいところです。また、「回転図形」の解き方を身につけると他の問題でも応用することができるので、解き方を丁寧に教えてあげてください。

【小学校受験】回転図形の出題意図は?

「回転図形」を出題する意図には、主に次のようなものがあります。

 

形を回転させる感覚があるか

「右に1回まわす」「赤い点が青い点に重なるようにまわす」など、回転のイメージを持っていることが大切です。日常生活でも、コマ、風車、パズルなど、回転を経験する機会はたくさんあります。また、「レストランのメニューを相手に向けたら文字の向きが変わる」「トランプの向きによってマーク(スート)の見え方が変わる」など、回転させると見え方が変わることも経験的に理解できていると思います。これらの経験を学びとして習得しているかが問われています。

 

空間認識力があるか

空間認識力とは、ものの位置関係や形、向きなどを認知する力のことです。「回転図形」に限らず、図形問題を解く上では空間認識力があることが大切です。特に、回転図形では頭の中で図形を回転させるため、高い空間認識力が求められます。

 

注意力があるか

「回転図形」の問題では、似たような形が選択肢に含まれていることがよくあります。そのため、選択肢の違いを見つけられる注意力が必要になります。注意深く形を見比べるためには、集中力も大切です。

【小学校受験】回転図形の出題方法は?

「回転図形」の出題方法には大きく2つの方法がありますが、ペーパーテストで出題されることが多くなっています。

 

個別テスト・口頭試問

個別テスト・口頭試問による出題では、ペーパーテストと同じようにプリントに印刷された絵を見せられて「お手本の形と同じ形を見つけてください。」のように問題が出されることがあります。個別テスト・口頭試問でも、出題の仕方はペーパーテストと同じパターンになっていることが多いので、ペーパーテストの対策をしっかりとしていれば、個別テスト・口頭試問でも問題なく答えられるでしょう。

 

ペーパーテスト

ペーパーテストでは、お手本の形と選択肢が描かれていて、「お手本の形を矢印の方向に2回まわしたら、どのように見えますか。」などと問題が出されて、選択肢に丸をつける問題が定番です。多くの問題は択一式ですが、「同図形発見」との複合問題では答えが複数あることもあります。

【小学校受験】回転図形の出題内容は?

「回転図形」の出題内容は、次の3つに分類することができます。

 

回転した形を見つける問題

例えば、「お手本の形を右に3回まわした形に丸をつけましょう。」のような問題で、「回転図形」の基礎的な問題です。回転には「右回り」と「左回り」がありますので、それぞれどちらの方向に回すのかを理解していないといけません。また、「右回り」や「左回り」という言葉を使わずに、「矢印の方向にまわした時」のような出題の仕方もあります。

 

重ね図形との複合問題

例えば、「透明の紙が点のところでつながっています。点のところを押さえて矢印の方向に透明の紙をまわしてぴったり重ねました。この時にできる形に丸をつけましょう。」のような問題です。回転図形と重ね図形の両方の理解が必要になるので、難易度が上がります。

 

推理との複合問題

「回転図形」の問題の中には、「推理」の分野に含まれるような問題も見られます。例えば「観覧車」や「ルーレット」と呼ばれる問題は、「回転図形」と同じタイプの問題です。また、「同図形発見」のような問題も出されます。推理との複合問題でも、「回転図形」の解き方を身につけていれば比較的簡単に解けますので、しっかりと解き方を身につけていることが大切です。

また、「この形を右に1回まわした形を鏡に映した時、どのように見えますか。」のような発展的な問題が出題されることもあります。

【小学校受験】回転図形の解き方は?

幼児教室で「回転図形」の問題を解説をしている様子を見ると、問題の形を実際に回転させて「右に3回まわすとこうなるから、右から2つ目の形が正解です。」と解説している先生を見かけることがあります。確かに、実際に回転させてイメージ力を鍛えるのは重要です。しかし、この解説の仕方では「回転させたらこうなる」という結果論を話しているだけであって、解き方の解説になっていないのです。どのような問題でも解けるようになるためには、イメージ力の強化と解き方の習得の両方からアプローチする必要があります。

「回転図形」の問題を解くための重要なポイントは、「回転しても形の並びは変わらない」ということです。「回転図形」が苦手なお子さまの中には、「反転図形(線対称図形)と混同してしまう」というお子さまがよくいらっしゃいます。そのため、「回転しても形の並びは変わらない」ということを体験的に理解させてあげることが大切です。このポイントについては、こちらの教材で詳しく解説しています。また、問題を解く上で理解しておくべきことや、問題の見方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

【図形】回転図形(教材サンプル)

【図形】3 回転図形サンプル
教材サンプルのダウンロードはこちらから

【小学校受験】回転図形|まとめ

「回転図形」は、図形問題の基本的な問題ですので、必ず正解できるようにしましょう。そのためには、体験的に学習すること、解き方をマスターすること、練習問題を繰り返し学習を定着させることが大切です。ぜひ本記事でご紹介した教材をご活用いただき、効果的な学習をしていただけたらと思います。

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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