ママ
ママ
国立音楽大学附属幼稚園には、どんな子が受かるのでしょうか。楽器を習わせたほうがいいですか。
うみ塾長
うみ塾長
園は合格の基準を公表していませんし、楽器の経験が必要とも書かれていません。私は、園の特色と教育理念から、大切にされている子どもの姿を読み取ることをおすすめしています。

国立音楽大学附属幼稚園は、「窓際のトットちゃん」の先生として知られる小林宗作が初代園長をつとめた園です。その自由な教育理念は、今も園の土台になっています。ここからは、公式サイトに書かれた園の考え方をもとに、家庭でできる準備をお伝えします。

この記事では、園の公式サイトで確認できたことと、幼稚園受験の元面接官としての私の考えを、分けてお伝えします。内容は2026年10月時点で公式サイトを確認したものです。最新の情報は、必ず公式サイトと募集要項でご確認ください。

園選びや受験準備に不安がある方へ

元幼稚園受験面接官のうみ塾長が、ご家庭の状況をうかがいながら、園選びと準備の進め方を一緒に整理します。

▶ 個別相談の詳細を見る

公式サイトに書かれている園の考え方

園の特色1 自我の形成期を大切にする保育
園の特色2 総合リズム教育による心身の感覚機能を助長する保育(リトミック)
園の特色3 自然との対話をとおして生きる知を育む保育
小林宗作の理念 教育は自由なもの/本当のことだけを教える/子どもの感性を大切にする
合格の基準 公式サイトに記載なし

公式サイトの「園の特色」「園の歴史」より。小林宗作の理念は、私が要約したものです。

特徴1:自分で遊びを見つけて夢中になれる

公式サイトによると、園の1年間のねらいには、3歳で「自分から遊びを見つけ、夢中になって遊び込む」ことが挙げられています。ここからは私の考えです。家庭では、大人が遊びを決めすぎず、お子さんが選んだ遊びにじっくり付き合う時間をつくってください。積み木や砂遊び、ごっこ遊びなど、身近な遊びで十分です。

特徴2:自分の気持ちを伝え、相手の気持ちにも気づける

園の特色には「自我の形成期を大切にする保育」があり、自分の思いを安心して伝え、相手の思いも受け止める中で育っていくと書かれています。ここからは私の考えです。家庭では、お子さんの気持ちを言葉にして受け止めてあげることが大切です。きょうだいや友だちとぶつかったときも、すぐに大人が解決せず、お互いの気持ちを言葉にする手助けをしてみてください。

特徴3:音やリズムを楽しめる

公式サイトには、誰もが「音楽する心」をもっていると書かれています。リトミックは、音楽の技術を身につけることより、音やリズムを体で感じ、集中力や機敏な動き、仲間との協調性を育てることを目指しています。

ここからは私の考えです。楽器を習うことより、家族で歌を歌う、音楽に合わせて体を動かす、雨の音や鳥の声に耳をすませるといった、生活の中でリズムを楽しむ経験を大切にしてください。

特徴4:自然や生き物に関心がある

園では、野菜や草花を育てて調理したり、落ち葉掃きをしたり、園外へ出かけたりすると紹介されています。ここからは私の考えです。散歩の途中で虫や花を見つけて親子で話したり、ベランダで小さな植物を育てたりする経験が、そのまま園の生活につながります。季節の変化を一緒に感じることを大切にしましょう。

特徴5:身の回りのことに自分から取り組める

3歳のねらいには「自分でできることが増える喜びを感じ、自ら行動する」とあります。ここからは私の考えです。着替え、手洗い、トイレ、片づけなどを、できる範囲で自分でやってみようとする気持ちを育てておきましょう。大切なのは全部できることではなく、やってみようとする気持ちです。

家庭に求められる姿勢

園長先生のごあいさつには、大人は子ども自らが育つ力を信じ、子どもが子どもらしく生きる「今」を守りたいと書かれています。ここからは私の考えです。先を急がず、お子さんのペースを大切にする子育ての姿勢そのものが、この園の考え方と重なっていると私は感じます。

元面接官として見てきた家庭の共通点

ここからは私の考えです。元面接官として多くのご家庭を見てきましたが、園の考え方をよく理解し、ふだんの子育てを自分たちの言葉で話せるご家庭は、お子さんの様子にも落ち着きがありました。特別な準備より、毎日の積み重ねが自然に表れていたのだと思います。

反対に、できることを増やそうと急ぐあまり、子どもが疲れてしまっているご家庭もありました。国立音楽大学附属幼稚園のように、子どものペースを大切にする園では、親子でゆったりと過ごせているかどうかがとても大切だと私は考えています。

選考の具体的な準備は国立音楽大学附属幼稚園の入園考査|行動観察・面接と家庭での準備で、園での毎日の過ごし方は国立音楽大学附属幼稚園の園生活|教育時間・預かり保育・年間行事で紹介しています。

もう一つお伝えしたいのは、「受かる子」を目指すことと、「この園で楽しく過ごせる子」を育てることは、同じ方向を向いているということです。国立音楽大学附属幼稚園の特色を読むと、園が大切にしているのは、子どもが自分のペースで世界と出会い、心を動かしながら育っていく姿です。それは、家庭で親子がゆったり過ごす時間の中でこそ育まれます。

準備を始めると、つい「あれもこれも」と焦ってしまうかもしれません。そんなときは、今日一日、お子さんが何に心を動かしていたかを思い出してみてください。その小さな発見を一緒に喜ぶことが、何よりの準備になると私は考えています。

ここからは私の考えです。公式サイトの年間行事には、夏と冬のコンサート、表現の集い、造形展などが並んでいます。こうした行事は、子どもが感じたことを音や体、いろいろな素材で表現する場です。家庭でも、上手に描くことや正しく歌うことより、感じたことを自由に表現できる雰囲気を大切にしてください。お子さんが描いた絵や作った歌を、まずは「楽しかったね」と受け止めることから始めましょう。

なお、この記事を含むシリーズの内容は、2026年10月時点で公式サイトを確認したものです。日程や金額、預かり保育の時間などは年度ごとに変わることがありますので、出願前には必ず最新の情報を公式サイトと園から配られる書類でご確認ください。

また、園長先生のごあいさつにある「子どもは、ゆっくりと成長していきます」という言葉も、ぜひ心に留めておいてください。ほかの子と比べず、わが子の昨日と今日を比べて成長を喜ぶ姿勢が、この園の考え方と重なると私は考えています。

焦らず、親子で毎日を楽しむことを何より大切にしてください。

まとめ

国立音楽大学附属幼稚園は合格の基準を公表していませんが、3つの特色と小林宗作の教育理念からは、夢中になって遊べる、気持ちを伝え合える、音やリズムや自然を楽しめるといった姿が大切にされていることが読み取れます。どれも毎日の暮らしで育つ力です。全体の流れは国立音楽大学附属幼稚園の受験ガイド総まとめでご確認いただけます。

「わが子に合った準備を一緒に考えたい」という方は、うみ塾長の個別相談や、家庭対策サポートをご活用ください。

出典:国立音楽大学附属幼稚園 公式サイト(2026年10月確認)