ママ
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説明会の最後に「ご質問はありますか」と言われても、手を挙げられませんでした。何を聞けばよかったのでしょうか。
うみ塾長
うみ塾長
質問は一つに絞ってください。入園後の毎日に関わることで、要項に書いていないことを一つだけ。その一つが、面接で使える答えになります。倍率や合格の基準など、選考のことは聞かないほうがよいと私は考えています。

説明会の最後に「ご質問はありますか」と言われて、手を挙げられなかった。よく伺うお話です。

この記事では、説明会や見学会で「聞いてよい質問」を10個、「聞かないほうがよい質問」を4つ、そして聞いた答えを面接でどう使うかまでお話しします。観察するポイントやアンケートの書き方、参加の心得は別の記事で扱っていますので、ここでは「質問」だけに絞ります。参加の準備全般については、幼稚園受験の説明会で失敗しないために|服装・質問・確認ポイントを徹底解説もあわせてご覧ください。

動画でも解説しています。


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質問できる園と、できない園があります

まず、公式の案内を6園分見てみます。日程や申込方法は年度で変わりますので、その年の公式案内でご確認ください。

園 申込 お子様同伴 質問の機会(公式記載)
雙葉小学校附属 往復はがき 不可 「質疑応答はありません」と明記
お茶の水女子大附属 不要(受付カード) 不可 記載なし。「入園検定について電話その他でのおたずねはお断り」
桐蔭学園 Web予約・組数限定 受験児1名可 記載なし(入試体験会と同日)
東洋英和 フォーム 不可 記載なし。希望者に園舎見学
青山学院 不要 不可 記載なし。希望者に施設見学
星美学園 フォーム 見学は親子 見学時「個別相談もお気軽に」

雙葉小学校附属幼稚園の説明会案内には、公式サイトに「質疑応答はありません」と書かれています。申込は往復はがきで、参加はご両親1名または2名、お子様は連れて行けません。園庭開放は予約不要で、お子様を連れて行けます。

お茶の水女子大学附属幼稚園の説明会は申込不要で、保護者2名まで。入園希望のお子様やご兄弟は構内に入れないと案内されています。入園検定についての電話などでのお問い合わせはお断り、とあります。

桐蔭学園幼稚園は、入園説明会と入試体験会が同じ日で、受験されるお子様1名と保護者2名まで、Web予約です。東洋英和幼稚園と青山学院幼稚園は、お子様の同伴はできず、説明会のあとに希望者が園舎や施設を見学する形です。星美学園幼稚園は、見学が親子で参加する形で、「入園に関する個別相談もお気軽に」と公式に書かれています。

同じ「説明会」という名前でも、質問の場が用意されている園と、そうでない園があります。質問の場がない園では、無理に聞く必要はありません。園庭開放や見学で先生が近くにいらしたら一言伺う。それで十分だと私は考えています。

聞いてよい質問10

聞いてよい質問に共通するのは、「入園したあとの毎日に関わること」で、「要項を読んでも分からないこと」です。ここでは質問の形だけをお伝えします。答えは園ごとに違いますので、園の言葉で聞いてください。

  1. 保育時間の実際。要項の時間と、実際に降園する時間が違う園があります。「お迎えは何時ごろが多いですか」という聞き方です。
  2. 預かり保育の利用実態。制度があることと、使われていることは別です。「利用されているご家庭はどのくらいいらっしゃいますか」。
  3. 給食とお弁当。週に何回か、行事のときはどうか。
  4. 通園手段。ご家庭の通園経路を伝えて、「この通い方で問題ありませんか」と聞くのが早いです。
  5. 行事の平日開催。「保護者が参加する行事は、平日が多いですか」。
  6. 保護者の関わりの頻度。係や当番、保護者会が年に何回くらいか。
  7. 系列小学校への進学。系列校があることと、そのまま進めることは別です。条件と、おおよその人数を伺います。
  8. 2年保育の枠。3年保育が中心の園で、2年保育の募集があるのか、人数はどのくらいか。
  9. ご兄弟の扱い。在園児や卒園生のご兄弟について、何か案内があるか。
  10. 転勤のときの対応。「在園中に転勤になった場合、どのような扱いになりますか」。

どれも、答えがご家庭の生活を左右するものです。園の側も、入園後のすれ違いを減らせるので、答えやすい質問だと私は見ています。

聞かないほうがよい質問と、その理由

聞かないほうがよい質問は四つ。これは私の見方として聞いてください。

  • 倍率。「今年は何倍ですか」。答えが出ても、ご家庭の準備は何も変わりません。
  • 合格の基準。「どんな子が受かりますか」「何を見ていますか」。園は基準を公表していないことが多く、聞き方によっては「合格の方法だけを知りたいご家庭」と映ることがあります。
  • 他の園との比較。「〇〇幼稚園と、どこが違いますか」。比べるのはご家庭の仕事で、園に語らせることではないと私は考えています。
  • 縁故に関すること。「卒園生の紹介があると有利ですか」。答えが出ない質問ですし、その場の空気を悪くします。

共通しているのは、「園の中のことではなく、選考のこと」を聞いている点です。説明会は、園を知ってもらう場です。この線を守るだけで、質問の印象は変わります。

聞いた答えを、面接でどう使うか

説明会で聞いた答えは、面接で使えます。

これまでの受験例では、白百合学園幼稚園の面接で、お父様に「体験保育に参加されていかがでしたか」と聞かれています。ほかの園でも「説明会でいかがでしたか」という形の質問は伺っています。

このとき、「とてもよかったです」で終わると、答えが軽くなります。「説明会で伺った、〇〇というお話に、家庭の考えと重なるものを感じました」。この一言で、その園に足を運び、考えた時間が伝わります。

聞かれなくても使えます。志望理由の中に、「説明会で伺った」「見学のときに先生が〇〇とおっしゃっていた」と一つ入れる。それだけで、その園に足を運んだご家庭の答えになります。

だから、質問は「面接で使える答えが返ってくるもの」を選んでください。倍率を聞いても、面接で「説明会で倍率を伺いました」とは言えません。でも、「保護者の関わりについて伺い、家庭でこう準備を始めました」なら言えます。

質問を一つだけに絞る考え方

理由は二つあります。

一つは、時間です。質問の時間がある園でも、手を挙げられるのは数名です。二つ三つ続けて聞くと、ほかのご家庭の時間を取ってしまいます。もう一つは、面接で使うためです。面接で「説明会で伺った〇〇」と言えるのは、一つで十分です。二つ言うと、どちらも薄くなります。

絞り方は、こう考えてください。10個の中で、「答えによって、ご家庭の受験や入園後の生活が変わるもの」はどれか。共働きのご家庭なら預かり保育の実態、転勤の可能性があるならその対応。ご家庭ごとに、一つは決まるはずです。

そして、その一つが要項や公式サイトに書いてあれば、聞かないでください。「要項に書いてあることを聞く」のは、読んでいないと映ります。書いていないことを、一つだけ。聞けなかったときは、それでかまいません。決めた一つを頭に置いて聞くと、「あの話が、私の質問の答えだった」と気づく場面がよくあります。

質問の聞き方で、気をつけたいこと

質問を一つに決めたら、聞き方にも気をつけておくと、答えが面接で使いやすくなります。

  • ご家庭の状況を一言添える。「共働きですが」「通園は電車を使う予定ですが」と先に伝えると、園の側も答えやすくなります。
  • 「はい・いいえ」で終わらない形にする。「預かり保育はありますか」ではなく、「利用されているご家庭は、どのくらいいらっしゃいますか」のように、園の実際の様子が分かる聞き方にします。
  • 答えをその場でメモする。聞いた言葉は、できるだけそのまま書き留めます。面接で「説明会で伺った〇〇」と言うときに、園の言葉のまま話せるからです。

質問の場がない園では、見学のときに先生が話してくださったことが、そのまま「伺った話」になります。質問できなくても、見たこと、聞いたことを一つメモしておけば、面接で使えます。説明会は、質問することだけが目的ではありません。園を知り、ご家庭の言葉で語れる材料を持ち帰る場として、お考えください。

説明会の形によって、質問の仕方を変える

説明会と一口に言っても、形はいくつかあります。園長先生が教育の考え方を話す講話型、実際の保育を体験する体験型、少人数で話せる個別型などです。どの形かによって、質問できる場面も、聞きやすい内容も変わります。

講話型であれば、お話の中で出てきた言葉を手がかりに、「先ほどのお話の、〇〇という点を、日々の保育ではどう形にされていますか」と聞くと、園の言葉で具体的な答えが返ってきやすくなります。体験型や見学のときは、先生や在園のお子様の様子を見て気づいたことが、そのまま質問のきっかけになります。個別型は、ご家庭の状況を伝えたうえで一つだけ聞くのに向いています。

質問をする前に、見ておきたい点もあります。先生の言葉づかいや表情、お子様への接し方。園児の挨拶や落ち着き。園庭や教室の清潔さと安全面。こうした目で見たことは、質問を考える材料にもなりますし、面接で「見学のときに感じたこと」として話す材料にもなります。

説明会全般の準備や、当日の服装、持ち物、質問のマナーについては、冒頭で挙げた記事もあわせて読んでおくと、当日の流れがつかめます。ただし、この記事では質問を一つに絞る考え方を軸にしていますので、迷ったときはこの記事の線引きを優先してください。

ご家庭でできること

次の3つを、説明会の前後にお試しください。

  1. 質問メモを作る。項目は五つ。園名、日付、聞いたこと、答え、そして「面接で使う一言」。最後の欄は、その日のうちに一文にしておきます。
  2. 説明会の前に、要項と公式サイトを読んで、10個のうち「書いてあるもの」に印をつける。印がつかなかったものの中から、質問を一つ選びます。
  3. お父様とお母様で、選んだ一つを共有する。どちらが「説明会でいかがでしたか」と聞かれても、同じ一言が出るようにしておきます。

まとめ

質問できる園と、できない園があります。聞くなら、園の中のことを一つ。選考のことは聞かない。そして答えは、その日のうちに「面接で使う一言」にしておく。説明会は、園を知る場であると同時に、面接の答えを作る場でもあると私は考えています。

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