ママ
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名門の私立幼稚園って、結局いくらかかるのでしょうか。入園金が高い園ほど、ずっと高いのですか。
うみ塾長
うみ塾長
首都圏の名門35園を並べると、入園時は3万円台から90万円まで幅があります。ただ、入園金が高い園ほど年額も高いとは限りません。入園時と3年間の合計の両方で見てください。

幼稚園受験を考え始めたとき、いちばん聞きにくいのが、お金の話です。そこでこの記事では、首都圏の名門私立31園と国立4園、あわせて35園の学費を、受験資料の巻頭にまとめられている一覧の数字をもとに並べました。園の順位づけはせず、金額の帯ごとに整理しています。

並べてみると、入園手続きのときに納める金額は、国立が3万円台、私立が8万円から始まって、いちばん上は90万円でした。年額で示されている私立の園では、低いところは43万円台、高いところは114万円台です。そして、3つのことが分かりました。

  • 入園金が高い園ほど、年額も高いとは限りません。
  • 男の子と女の子で、金額が違う園があります。
  • 月額で示している園と年額で示している園があり、そのまま比べると見誤ります。

動画でも解説しています。


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この記事の数字の見方

お伝えする金額には、3つの注意点があります。

  1. 年度によって変わります。最新の金額は、各園の募集要項でご確認ください。
  2. 表の金額のほかに、給食費、教材費、バス代、制服代などがかかる園がほとんどです。資料にも「その他〇〇費など」と注記されています。
  3. 幼児教育無償化の補助を差し引いた表記かどうかは、園によって違います。「保育料無償により」と明記されているのは、35園のうち2園だけでした。

金額は、3年保育・女の子の場合でそろえています。2年保育や男の子で金額が違う園は、後述します。今回の数字は、園を比べるための目安としてご覧ください。

入園手続きのときに納める金額

園によって「入園金」「入園手続時納入金」と呼び方が違いますが、入園が決まったときに納める金額です。低いほうから、帯ごとに見ていきます。

金額の帯 園
3万円台 お茶の水女子大学附属、東京学芸大学附属竹早園舎、埼玉大学教育学部附属、千葉大学教育学部附属(国立4園。いずれも3万1千円前後)
8万〜9万円 昭和女子大学附属昭和こども園 8万円/星美学園 8万5千円
12万〜15万円台(8園) 桐蔭学園 12万円/暁星国際流山 12万円/清明 14万円/光塩 15万円/東京音楽大学付属 15万円/昭和学院 15万円/晃華学園マリアの園 15万円/日出学園 15万2千円
18万〜20万円(8園) 宝仙学園 18万5千円/品川翔英 18万6千円/川村 20万円/聖学院 20万円/淑徳 20万円/玉川学園 20万円/国立学園附属かたばみ 20万円/湘南白百合学園 20万円
22万〜30万円 雙葉小学校附属 22万円/成城 25万円/聖徳 27万円/暁星・学習院・桐朋・森村学園・白百合学園 30万円
33万〜43万円 日本女子大学附属豊明 33万8千円/カリタス 37万4千円/田園調布雙葉小学校附属 40万円/東洋英和 43万円
90万円 青山学院

12万円台の桐蔭学園は、入園料12万円のほかに、保育料等29万7千円を入園手続きのときに納めます。あわせると41万7千円になります。「入園料」の数字だけ見ると見誤る例です。

90万円の帯に入るのは青山学院幼稚園だけで、43万円の東洋英和と比べても2倍以上です。青山学院幼稚園の費用は【青山学院幼稚園】費用はどれくらい?保育料などの学費を解説!でも解説しています。

年額で示されている園

ここでは、資料に年額で載っている園だけを見ます。月額で載っている園は、後の章で別に扱います。

年額の帯 園
43万〜46万円台 清明(3年保育 45万6千円、1・2年保育 43万2千円)
51万〜53万円台 国立学園附属かたばみ 51万4千〜53万8千円/豊明の男の子 53万7千円
62万〜67万円台 豊明の女の子 62万3千円/東京音楽大学付属 年少で66万5千円(学年ごとに上がります)
71万〜75万円台 雙葉 71万8千円/青山学院 73万円/東洋英和の男の子 73万4千円
77万〜82万円台 白百合学園 78万円/暁星 79万7千円/森村学園 81万円/田園調布雙葉 82万2千円
91万円台 東洋英和の女の子 91万4千円
107万〜114万円台 玉川学園幼稚部 107万円(資料では「入園金以外の合計」)/学習院 110万円/成城 114万6千円

入園金が高い園ほど年額も高い、とは限りません

並べてみて分かったことの一つが、入園時の金額と年額が、必ずしも連動しないことです。

青山学院は、入園時が90万円で、この帯に入るのは青山学院だけです。ところが年額は73万円で、白百合学園の78万円や暁星の79万7千円より低い金額です。逆に成城は、入園時25万円。30万円の園がいくつもある中で、高いほうではありません。ところが年額は114万6千円で、今回の一覧でいちばん上の帯に入ります。学習院も同じで、入園時30万円、年額110万円です。

つまり、「入園金」だけ見ても、「年額」だけ見ても、どちらも全体像にはなりません。

ご家庭でできること

「入園時」と「3年間の合計」の両方を、紙に書いてみてください。

  • 入園時25万円・年額およそ114万円の園なら、25万+114万×3=およそ367万円。
  • 入園時90万円・年額73万円の園なら、90万+73万×3=309万円。

入園時が高い園のほうが、3年間では安いということが起こります。3年保育なら、3年通う場所です。入園時の数字に驚いて候補から外す前に、3年で計算してみてください。

個別の園の費用は、【学習院幼稚園】学費はいくら?無償化・お弁当・入園前にかかる費用まで徹底解説や【成城幼稚園】お金持ちでないと入れない?学費と保護者層の実態を解説も参考になります。

男の子と女の子で、金額が違う園

35園のうち、3園で男女の金額が違いました。

園 入園時(女の子) 入園時(男の子)
雙葉小学校附属 22万円 14万円
東洋英和 43万円 13万円
日本女子大学附属豊明 33万8千円 29万4千円

東洋英和は、女の子が43万円、男の子が13万円で、3倍以上の差です。年額も、女の子が91万4千円、男の子が73万4千円となっています。

同じ一覧の「併設小学校への進学状況」の欄を見ると、雙葉と東洋英和は「女児は原則として全員進学できる」、豊明は「女児は原則として豊明小学校に推薦」と書かれています。この欄に記載があるのは、女の子についてだけです。3園とも系列の小学校が女子校ですので、男の子は別に小学校を選ぶことになります。金額の差は、その違いと一緒に見ると分かりやすいと私は考えています。

ご家庭でできること

男の子でこの3園を検討されている場合、入園時の金額は女の子より低いですが、卒園後に小学校を選び直すことになります。幼稚園の3年間の費用に、小学校受験の準備費用を足して考えてください。

女の子で検討されている場合、金額は高いですが、原則として系列小学校への道があるという意味を含んでいる、と私は見ています。幼稚園単体ではなく、小学校までの見通しで考えるのが現実的です。東洋英和幼稚園については【東洋英和幼稚園】学費はいくら?入園料・保育料・寄付金を募集要項からプロが解説で詳しく取り上げています。

国立4園

お茶の水女子大学附属、東京学芸大学附属竹早園舎、埼玉大学教育学部附属、千葉大学教育学部附属の4園は、入園時が3万1千円前後、年額が7万3千円で、ほぼ同じです。年額で載っている私立で下の帯にある清明の43万円と比べても、およそ6分の1です。

ただし、国立には国立の条件があります。通園区域の制限、抽選、そして教育実習や研究への協力。金額だけでは選びにくい園だと私は考えています。

月額で示している園を、年額に直すと

ここまでの年額は、資料に年額で載っている園の数字です。いっぽう、月額で載っている園が17園あります。そのまま並べると、年額の園と見比べられません。

そこで、月額を12倍した「目安」を出しました。これは私が計算した数字で、資料にはありません。実際には別途費用がありますので、あくまで比べるための目安です。

月額×12の目安 園
14万〜16万円 昭和学院、カリタス(2園とも保育料無償のため、それ以外の費用のみ)
19万〜20万円 昭和女子大学附属昭和こども園
33万〜34万円 星美学園
41万〜46万円 日出学園、光塩、品川翔英
49万〜60万円 晃華学園マリアの園、暁星国際流山、聖学院、聖徳、宝仙学園、湘南白百合学園、淑徳
64万〜75万円 桐蔭学園、川村、桐朋

桐朋は月額およそ6万2千円で、12倍するとおよそ74万5千円です。年額表記の園でいえば、東洋英和の男の子や雙葉と同じ帯になります。「月額4万6千円」と聞くと安く感じますが、年に直すと55万円です。

ご家庭でできること

募集要項を見るときは、年額に直してください。月額表記の園は12倍し、年額表記の園はそのまま、そこに入園時の金額を足します。同じ単位にそろえてから比べる。これだけで、印象が変わる園がいくつも出てきます。

表に出ていない費用

最後に、資料の注記に出てくる「その他」です。給食費、教材費、暖房費、施設費、教育充実費など、園によって名前も中身も違います。

費目 注記のある園
給食費 品川翔英、昭和女子大学附属昭和こども園、カリタス、日出学園、昭和学院
教材費 光塩
暖房費 宝仙学園
施設費 晃華学園マリアの園
教育充実費 星美学園
園児諸料 桐朋
雑費 白百合学園
小桜会費など 豊明
諸経費 国立4園

そして、資料の一覧には載っていませんが、制服、体操服、通園バス、行事費、寄付金がかかる園があります。寄付金は「任意」と書かれていても、口数の目安が示されている園もあります。説明会で聞きにくい項目ですが、募集要項に書かれていることが多いので、目を通しておいてください。

まとめ

35園の学費を並べると、入園時は3万円から90万円、年額で示されている私立の園では43万円から114万円まで幅がありました。分かったことは3つです。

  1. 入園金が高い園ほど年額も高い、とは限らない。青山学院は入園時がいちばん上の帯で年額は中ほどの帯、成城はその逆です。
  2. 男女で金額が違う園が3つある。雙葉、東洋英和、豊明で、女の子には系列小学校への道があります。
  3. 月額表記と年額表記が混在している。そのまま比べず、年額にそろえてから比べます。

ご家庭でできることは、入園時の金額と3年間の合計を紙に書くこと、そして「その他」の費用(給食費、バス代、寄付金など)を説明会で確認することです。表に出ていないものが、実際にはかかります。

お金の話は聞きにくいものですが、園を選ぶ前に知っておくべきことでもあります。この記事が、その一歩になれば幸いです。

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