【幼稚園受験】女の子が受けられる名門幼稚園|女子校系と共学を4つに分類
女の子のご家庭から、毎年いただくご相談があります。女子校系の幼稚園と共学の幼稚園のどちらを受けるべきか、幼稚園から女子校に入ればそのまま小学校まで進めるのか、共学の園を選んだら小学校はどうなるのか、というものです。
この記事では、女の子が受けられる名門幼稚園を、「募集が女児のみか共学か」と「系列の小学校が女子校か、共学か、そもそもないか」の2つの軸で4つの形に分け、それぞれに入る園、女子校系の園で入園時の金額が男の子と違うこと、そして選び方の軸をお話しします。
募集と系列小学校の話は、各園の公式サイトと募集要項で確認できたものを、要項の言葉で紹介します。園の優劣をつける記事ではありません。募集人員や入園料は年度で変わりますので、最新の情報は各園の公式サイトでご確認ください。男の子のご家庭向けには「男児の枠があるか」で分けた整理がありますが、女の子は多くの園で募集がありますので、今回は小学校までを見て分けます。
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女の子だけを募集する園
1つめの形から。白百合学園幼稚園は、募集要項の応募資格が、3年保育も2年保育も「女児」となっています。系列の白百合学園小学校は女子校です。田園調布雙葉小学校附属幼稚園も、応募資格は「女児」です。こちらは2年保育のみの募集で、系列の田園調布雙葉小学校は女子校です。
この2園は、幼稚園に入った時点で、女子校の中で育つ形です。ただ、小学校への進学の条件は、募集要項には書かれていません。私の手元の資料では、田園調布雙葉は基本的に全員が内部進学するとされていますが、説明会や園の資料で確かめてください。
各園の詳しい情報は、【白百合学園幼稚園】受験情報ガイド総まとめと【田園調布雙葉小学校附属幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接・願書を一挙解説もあわせてご覧ください。
共学の幼稚園なのに、系列の小学校は女子校の園
2つめの形は、誤解が多いところです。雙葉小学校附属幼稚園は、応募資格に「男女児」とあります。ですが雙葉小学校は女子校です。
東洋英和幼稚園は、3年保育で女児30名、男児は若干名の募集です。系列の小学部は女子のみです。日本女子大学附属豊明幼稚園は、3年保育で女児60名、男児24名。そして募集要項に「保護者が附属豊明小学校への進学を申請した場合、女児については原則として推薦致します」と書かれています。
神奈川では、湘南白百合学園幼稚園も同じ形です。男の子の入園について、公式サイトのよくある質問に「大歓迎です」とあります。一方で、併設小学校への進学は「女子については」園長の判断のもとで推薦する、と書かれています。
つまりこの形は、女の子にとっては、共学の幼稚園で過ごしてから女子校の小学校へ進む道がある園です。男の子と一緒の数年間があって、小学校からは女子校になる。ここが、1つめの形との違いです。
入園時の金額が、女児と男児で違う園があります
この形の園には、入園時の金額が女児と男児で違う園があります。
| 園 | 入園料(公式) |
|---|---|
| 雙葉小学校附属幼稚園 | 女児220,000円、男児140,000円 |
| 東洋英和幼稚園 | 女児430,000円、男児130,000円 |
私の手元の学費の資料では、豊明も女児と男児で金額が分かれています。なぜ違うのか、園は理由を書いていません。女児は系列小学校へ進む道がある前提の金額なのだろうと、私は見ています。女の子のご家庭は、要項の「女児」の欄の金額で計画を立ててください。
各園の詳しい情報は、【雙葉小学校附属幼稚園】受験ガイド 総まとめ、【東洋英和幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接・願書を一挙解説、【日本女子大学附属豊明幼稚園】お嬢様幼稚園?その実態を元面接官が解説をご覧ください。
共学で、系列の小学校も共学の園
3つめの形へ。学習院幼稚園は、2年保育で男女各26名。系列は学習院初等科です。青山学院幼稚園は、3年保育で男児20名、女児20名。公式サイトには、一貫教育の中で初等部との連携を密にしている、とあります。桐朋幼稚園は、3年保育で26名の募集。要項に、桐朋小学校への推薦制度がある、と書かれています。成城幼稚園は、3年保育で40名の募集です。系列の成城学園初等学校は、男子と女子をほぼ同じ人数で募集しています。
このほか、カリタスや森村学園など、共学で系列小学校がある園は首都圏に多くあります。公式で確認できていない園もありますので、各園の要項でご確認ください。この形は、女の子が男の子と一緒に育ち、そのまま共学の小学校へつながる道です。
各園の詳しい情報は、【学習院幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接・願書を一挙解説、【青山学院幼稚園】受験情報ガイド プロが総まとめ、【桐朋幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接を一挙解説、【成城幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接を一挙解説があります。
共学で、系列の小学校がない園
4つめの形は、男の子向けの整理でもお伝えしたとおり、若葉会幼稚園と、枝光会附属、枝光会駒場、枝光学園の枝光会3園です。系列の小学校そのものがありません。
女の子の場合、この形の園を選ぶということは、卒園の年に、女子校の小学校か、共学の小学校か、地域の小学校かを、ご家庭で改めて選ぶということです。進路を決めずに幼児期を過ごせる。それをよいと思うか、落ち着かないと思うか。ご家庭で分かれるところです。若葉会幼稚園については、【若葉会幼稚園】受験ガイド総まとめ|倍率・学費・考査・面接・願書を一挙解説もご覧ください。
| 形 | 園 | 募集 | 系列小学校 |
|---|---|---|---|
| 1. 女児のみ | 白百合学園幼稚園/田園調布雙葉小学校附属幼稚園 | 女児のみ | 女子校 |
| 2. 共学・系列小は女子校 | 雙葉小学校附属/東洋英和/日本女子大学附属豊明/湘南白百合学園 | 男女(女児が中心の園もある) | 女子校 |
| 3. 共学・系列小も共学 | 学習院/青山学院/桐朋/成城 ほか | 男女 | 共学 |
| 4. 共学・系列小なし | 若葉会/枝光会3園 | 共学 | なし |
選び方の軸は「女子一貫を望むか、小学校で選び直すか」
4つの形を並べて、どう選ぶか。軸は1つだと、私は考えています。女子校での一貫教育を、幼稚園の段階から望むのか。それとも、小学校で選び直す余地を残すのか。
前者なら、1つめか2つめの形です。1つめは幼稚園から女の子だけ、2つめは幼稚園だけ共学。違いは、幼児期に男の子と一緒に過ごすかどうかです。どちらがよいかは、園の優劣ではなく、ご家庭の考えです。後者なら、3つめか4つめの形です。3つめは共学の小学校へつながる道があり、4つめは小学校を白紙から選びます。
そしてもうひとつ。別学と共学の考えは、面接で聞かれることがあります。これまでの受験例では、学習院で「男女別学という選択肢もありますが、共学についてどのように思われますか」、白百合ではお母様に「女子一貫教育についてどのように思われますか」と聞かれています。「女の子だから女子校」ではなく、なぜそう考えるのか。ご夫婦で言葉にしておいてください。
ご家庭でできること
1つめ。幼稚園ではなく、系列小学校のホームページを開いてください。児童募集の欄が「女子」だけか、「男子・女子」か。系列がない園なら、卒園後に受けたい小学校の名前を3つ書いてみてください。ご家庭が「女子一貫」なのか「選び直し」なのかが見えてきます。
2つめ。入園時の金額と、年額の金額を分けて書いてください。女児と男児で金額が違う園は、「女児」の欄で。前払いの分を年額に足して二重に数えないようにしましょう。この表が、併願の組み立ての土台になります。
3つめ。ご夫婦で、「娘を女子校に入れたい理由」と「共学に入れたい理由」を、それぞれ3つずつ挙げてみてください。面接で聞かれることがあるのは、選んだほうの理由と、選ばなかったほうへの考えです。
園を見るときの順番
最後に、園を調べるときの順番をお伝えします。園の名前や評判から入ると、女子校の一貫教育を望むのか、小学校で選び直すのかという軸が、あとから揺らぎやすくなります。
まず、ご家庭の答えを出します。娘さんに、幼児期から女子校の中で育ってほしいのか、男の子と一緒の時間も経験させたいのか。そのうえで、系列小学校の募集が女子のみか、男女か、あるいは系列がないのかを確認します。次に、募集要項の「女児」の欄で、募集人員と入園時の金額を確かめます。女児と男児で金額が違う園では、男児の数字を見て安心しないようにしてください。
最後に、面接で聞かれる可能性のある、別学と共学についての考えを、ご夫婦で言葉にしておきます。この順番で進めると、園選びが「どこが良いか」ではなく、「わが家はどうしたいか」から始まります。小学校の進学条件は、要項に書かれていない園も多くありますので、説明会や園の資料で、直接確かめてください。
まとめ
女の子が受けられる名門幼稚園は、4つの形に分かれます。女の子だけを募集する園。共学だが系列小学校は女子校の園。共学で系列小学校も共学の園。共学で系列小学校がない園。
2つめの形の園は、幼稚園は共学でも、女の子には女子校の小学校へ進む道があり、入園時の金額が女児と男児で違う園があります。要項の「女児」の欄で確かめてください。そして選ぶ軸は、女子校での一貫教育を幼稚園から望むのか、小学校で選び直すのか。園の名前から入るのではなく、ご家庭の答えから入る。この順番が、女の子の幼稚園選びの出発点だと、私は考えています。
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