1901年に創立された早稲田実業学校の附属校として設立された早稲田実業学校初等部は、華美なものを避け、実質を重んじる姿勢を通じて、お子様たちの自立心や協調性を育むことを教育目標としてかかがる大人気の私立小学校です。
児童の心的成長はもちろんのこと、運動や芸術教育にも力を入れ、早稲田の伝統を継承しつつ、不確定な未来を生き抜ける逞しい成長を目指せる環境が整えられています。
そんな難関・大人気校である早稲田実業学校初等部に合格を果たしたご家庭は、一体どのような対策をとっていたのでしょうか。今回は、実際の合格体験記を基に、成功のポイントや意外な取り組み方法について詳しく解説します。
【早稲田実業学校初等部】合格体験記/体験談を受験対策に活用する方法
早稲田実業学校初等部に合格したご家庭の体験記には、実際の受験準備に役立つヒントが数多く含まれています。ここでは、それらの合格体験記をどのように受験対策に活用できるのかを3つのポイントに分けて解説します。
ご家族(受験生含む)のパーソナルに似ているご家庭のものを探す
合格体験記を読み解く際、自分の家庭の状況に近いご家庭の体験談を探してみることも有効です。
例えば、共働き家庭で時間が限られている場合、短期集中型で対策した事例や、習い事を受験対策に活用したケースを参考にすることで、現実的なスケジュールを組みやすくなります。
また、お子様の性格が「内向的」「マイペース」などの場合には、同じようなタイプのお子様がどのように取り組んだかを知ることで、より具体的な対策が見えてきます。
逆に、全く異なる性格や生活環境の成功体験を真似しても、かえって効果が出にくいことも多いです。ご家庭の状況に合った体験談を見つけ、無理なく取り入れることがポイントです。
家庭学習の工夫をご家庭にも取り入れる
合格体験記の中には、塾に頼らずに家庭学習を中心に取り組んだご家庭の事例があります。これらの家庭では、日常生活の中に受験対策を取り入れる工夫をしています。
例えば、「毎晩の夕食後に1日の出来事を振り返る」ことで、自分の考えを言葉にする訓練を自然と行っています。こうした工夫は、面接対策や生活習慣テストの対策にも役立ちます。
先輩家庭の失敗経験から学ぶ
一部の体験記では、「年長の春に成績が伸び悩んだ」というケースも見受けられます。こうした事例は、親御さんやお子様がどのように課題を乗り越えたのかという点に注目して読み解くとよいでしょう。
例えば、「夏休みから生活リズムを見直し、毎朝決まった時間に基礎問題を解く習慣を取り入れた」という具体的な取り組みを参考にして、自宅学習のスケジュールに組み込むことができます。
習い事の活用方法を真似してみる
合格体験記では、お教室以外の習い事が役立ったという声も多くあります。
例えば、スイミングで集中力を養ったり、ピアノで指先の器用さを鍛えたケースが紹介されています。これらの習い事は、一見受験対策とは無関係に思えるかもしれませんが、実際には運動テストや絵画巧緻性の課題でその効果を発揮することがあります。
また、本記事の趣旨とはやや離れますが、習い事などお子様が主体となって努力を重ねる経験は、願書や面接での「お子様の成長にまつわるエピソード」に活用することができます。日頃から、習い事での出来事や成長する様子をメモしておくこともプラスになりますよ。
合格体験記を参考にして、現在のお子様の習い事を見直してみるのもひとつの方法です。
【早稲田実業学校初等部】合格体験記/体験談まとめ
ここからは、小学校受験を経て早稲田実業学校初等部に合格したご家庭の合格体験記をご紹介します。
すべてのご家庭が何の問題もなくスムーズに合格を手にした訳ではありません。
時に、合格を諦めそうになったり、全落ち(すべての受験校に押してしまう事)を覚悟されたりと、一見順調に見えたご家庭であっても、皆さんそれぞれ苦労し、またすべからく努力を重ねているのです。
そんな点を知れる貴重な体験記を、ぜひご一読くださいね。
家庭学習を中心に受験を進め、見事合格
息子が早稲田実業学校初等部に合格したとき、我が家では塾に通わずにうみ塾長にマンツーマンでサポートしていただく家庭学習サポートを中心に進めていました。ペーパーテスト対策はうみ塾長の教え方を解説されている問題集を繰り返し解き、生活習慣やマナーについては親子で話し合いながら日々の生活に取り入れました。
特に工夫したのは、毎日の生活の中で「考える時間」を意識的に作ることです。例えば、家族で夕食後にその日の出来事を振り返り、「どうしてそう思ったの?」と質問することで、考える力を育てました。
運動についても、決まった時間に必ず公園で体を動かす時間を設け、基礎体力の向上を図りました。
結果的に塾に通わなくても合格できたのは、うみ塾長に全て計画していただき、親子で計画的に取り組んだことと、日常生活の中で考える機会を増やしていったことが大きなポイントだったと感じています。
お子様の性別:男児
受験対策期間:2年
お通いの園:私立幼稚園
お子様の性格:粘り強く、几帳面
ご両親の職業:IT企業勤務(父)、専業主婦(母)
お教室以外の習い事:スイミング、ピアノ
早い時期(年少さん)から計画的に受験準備を進めて合格
母親である私が、効率よく段取りよく進めることが苦手だったので、早め早めに準備をすることでその弱さを攻略しようと、娘は年少の頃から受験塾とうみ塾長の家庭学習サポートをお願いしました。特にうみ塾長の家庭学習サポートでは、オリジナルのペーパーテキストや子どものやる気を引き出すコーチングの指導が手厚く、子どもが早稲田実業に行きたいと思ってくれたことも大きかったです。
また、過去問題を繰り返し解くことで、傾向を掴むことができました。
塾での指導内容に加えて、家庭でも「塾の宿題+α」の取り組みを意識しました。例えば、絵画巧緻性の課題については、塾の課題が終わった後に家でも簡単な折り紙や工作をして指先を鍛えることを習慣化。
生活習慣においても、朝の準備や就寝前の片付けを「時間内に終わらせる」というルールを設定し、うみ塾長と約束をしたことでタイムマネジメント能力を養いました。
お子様の性別:女児
受験対策期間:3年
お通いの園:お受験幼稚園
お子様の性格:負けず嫌いで努力家
ご両親の職業:外資系企業(父)、専業主婦(母)
お教室以外の習い事:バレエ、英語教室
年長さんからの超短期間対策で間に合った
我が家は夫の仕事の都合で海外転勤も多く、日本に戻ってこれたのも年長になる年でした。
そのため、ダメで元々の気持ちで年長の春から本格的に受験対策を開始しました。まずは家庭での生活習慣を見直し、「自分のことは自分でやる」ことを徹底しました。その上で、うみ塾長の家庭学習サポートを受けて、ペーパーテストや面接対策を強化。
具体的には、うみ塾長のオリジナルテキストを繰り返し解き、面接対策では「自分の好きなものを説明する」「幼稚園で一番楽しかったことを話す」といったテーマで練習を重ねました。
娘は海外生活も長く、日本語と英語が入り混じるような状態でしたので、言葉や表現の習得には大変苦労しました。しかし、その問題をどのように家庭で攻略していったか、その取り組みや努力の方法などを願書・面接のテーマにできたことも大きかったように思います。
お子様の性別:女児
受験対策期間:1年
お通いの園:保育園
お子様の性格:好奇心旺盛で集中力が高い
ご両親の職業:商社(父)、パート(母)
お教室以外の習い事:体操教室、絵画教室
お教室で「このままでは合格が難しいと言われたが、夏前から急成長した
お教室の先生から「このままでは合格は厳しいかもしれません」と言われたのは年長の5月頃でした。息子はペーパーテストの問題を理解するのに時間がかかり、絵画巧緻性の課題も指先の使い方が未熟でなかなか得点に結びつきませんでした。
しかし、夏前にうみ塾長の家庭学習サポートを先輩ママからご紹介いただき、家庭学習の時間を増やし、1日2時間のペーパーテスト対策と毎日の運動を徹底しました。
ポイントは、息子がやる気を取り戻すきっかけとなったうみ塾長のキッズコーチングと「ご褒美作戦」でした。ペーパーテストで目標点を取れたら好きなキャラクターのシールを貼るカレンダーを作り、達成感を視覚的に感じられるようにしました。これが彼のモチベーションを大きく引き上げ、夏休み中は毎日自発的に取り組む姿勢が見られるようになりました。
さらに、運動面でもただ走るだけではなく、親子でキャッチボールや縄跳びを取り入れ、「できた!」という達成感をこまめに感じられるように工夫しました。
結果として、9月の模試で急激に成績が向上し、最終的には早稲田実業の合格を勝ち取ることができました。
お子様の性別:男児
受験対策期間:1年3か月
お通いの園:私立幼稚園
お子様の性格:内向的だが努力家
ご両親の職業:銀行員(父)、パート(母)
お教室以外の習い事:スイミング、ピアノ
新年長秋まではお教室で成績優秀だったが、他のお子さんに追いつかれ年長春に失速
娘は年少の頃から受験塾に通い、年中の終わりまではお教室でトップクラスの成績を取っていました。しかし、年長の春に入ると他のお子さんたちの成績が伸びる一方で、娘の成績は横ばい。
女児で、物分かりも良く精神的にも成熟していた分、自分が失速していること、成績が下がっていることも理解しており、落ち込むばかりの毎日。正直、お勉強よりも、娘のモチベーションを回復することを中心としたメンタルコントロールに大変時間がかかりました。
また、勉強ボリュームを増やすことは悪手と感じたため、生活習慣面でも、朝の時間を使って軽い運動や基礎的な問題を解くルーティンを作り、「毎日少しずつ取り戻す」ことを徹底しました。夏休み前にはようやく成績が回復し、9月の模試で再び上位に返り咲くことができました。
お子様の性別:女児
受験対策期間:2年半
お通いの園:お受験幼稚園
お子様の性格:真面目で完璧主義
ご両親の職業:医師(父)、専業主婦(母)
お教室以外の習い事:バレエ、ピアノ

【早稲田実業学校初等部】合格体験記/ 体験談合格家庭の意外な方法とは!?プロが徹底解説!まとめ
早稲田実業学校初等部の合格体験記には、多様な受験スタイルと合格までの道のりが詰まっています。塾を活用せずに合格を果たしたご家庭もあれば、年少期から塾通いを続けた家庭もあり、それぞれの成功の秘訣が異なります。
例えば、塾を使わずに家庭学習中心で合格を勝ち取ったケースでは、親子の会話や生活習慣の見直しがカギとなりました。一方で、年長の春からの短期集中型で合格した家庭では、親がどれだけお子様の学習スケジュールを管理できたかが勝因でした。
これらの体験記から共通して言えるのは、「家庭ごとのスタイルに合った方法を見つけること」が成功の秘訣だということです。
早稲田実業学校初等部の受験を目指すご家庭には、こうした体験記を参考にしながら、無理のないペースで、かつお子様の性格や生活リズムに合わせた対策を計画していくことをお勧めします。