早稲田実業学校初等部は東京都国分寺市に位置する私立小学校で、早稲田大学の系属校として広く知られています。知識の習得だけでなく、人間性の成長や社会性の育成にも力を入れており、創造力を育む芸術教育や体力向上を目指した体育教育、さらに国際感覚を養う英語教育など、多岐にわたる学びの場が提供されています。
お子様の個性と可能性を丁寧に伸ばすその教育環境は、多くの家庭から支持され、毎年入学希望者が増加しています。
そんな早稲田実業学校初等部の学校説明会や見学イベントは、志望校として考える保護者やお子様にとって貴重な情報収集の場となっています
【早稲田実業学校初等部】学校説明会や見学イベントは実施されているのか
早稲田実業学校初等部では、例年、受験生家族を対象にした学校説明会や学校見学会、個別相談会などが開催されています。
これらのイベントでは、学校の教育方針や校内の施設設備について詳しく知ることができるだけでなく、実際に在校生の学びの様子を見学する機会も設けられており、早稲田実業学校初等部の教育理念をより具体的に理解できる内容となっています。
学校説明会
早稲田実業学校初等部の学校説明会は、年に1度、早稲田大学キャンパス内にある大隅記念講堂で実施されます。
参加者は早稲田大学全体の教育方針を知ることができるだけでなく、初等部ならではの教育内容にも触れることができます。例年のプログラムは以下のような内容で構成されています。
・早稲田実業学校長のご挨拶
早稲田大学の教育理念や実業学校の役割についての説明。創立の背景や附属校としての使命感についても触れられます。
・早稲田実業学校初等部校長のお話
早稲田実業学校初等部の教育方針や、児童の6年間の成長を見据えた具体的な取り組みについての解説が行われます。
・学校の特色や入試についての説明(教務部主任の先生より)
目指す児童の姿や特色のある教育活動。初等部児童の学校生活の様子や、入試に関する詳細情報の紹介など。
説明会終了後には、質疑応答の時間も設けられており、気になる点を直接質問することができる貴重な機会です。
(*実施年度によって異なります。)
日時・会場 | 内容 | |
学校説明会 (対面) | 2025年6月8日(日) 早稲田大学 大隈記念講堂 (1)10:00~11:30 (2)13:00~14:30 | ※(1)と(2)の内容は同じです。 ※1家庭1名まで(保護者のみ)。 ※申込可能生年月日(2019/4/2~2022/4/1) ※上履きは不要です。 |
【注意】例年場所を間違える人が続出する学校説明会!?
私立小学校の学校説明会と言えば、校内の体育館や講堂で行われるのが一般的です。しかし、早稲田実業学校初等部の学校説明会は、ここ数年、東京都国分寺市の校舎ではなく早稲田大学キャンパス内の大隅記念講堂で開催されています。
例年、説明会当日にはSNSで「間違えて早稲田実業学校に行ってしまった」「間に合わない!」という声が見受けられます。実際、早稲田実業学校から大隅講堂のあるJR高田馬場駅までは、最短でも30分以上かかる距離。さらに、駅から大隅講堂までも徒歩10分ほどかかるため、気付いた時にはすでに説明会が始まっている可能性も。
そのため、説明会の参加者は、事前に会場の場所をしっかり確認し、余裕を持って出発することが大切です。
学校見学会
早稲田実業学校初等部の学校見学会は、保護者とお子様が共に校内を歩きながら、学校の雰囲気を実際に体感できるイベントです。
正門をくぐると、手入れの行き届いた木々が出迎えます。校舎へと続く道には、先生方が温かく挨拶してくださり、学校全体に流れる和やかな空気を感じることができます。
見学会当日は、1階から3階までの教室や図書室、体育館、プールなど、施設の見学が可能です。特に夏休みの課題として掲示されている「とっておきの一冊」は、多くの参加者が立ち止まってじっくりと見入るポイントです。
広々としたグラウンドでは、「小学生になれば、あのグラウンドで遊べるの!?」と目を輝かせるお子様の姿も見られ、実際に校内を見て回ることで、早実初等部をより身近に感じることができるでしょう。
個別相談会
早稲田実業学校初等部の個別相談会は、学校見学会と同日に開催されます。1家族あたりの相談時間は10分間と短時間のため、質問内容はあらかじめ絞り込んでおくことがポイントです。
また、パンフレットや公式サイトに掲載されている情報は、相談会で質問しても時間の無駄になってしまいます。そのため、事前に確認しておくべき内容はしっかり確認し、どうしても直接聞きたいことや家庭の事情に関わる質問を優先して準備しておきましょう。
【コラム】個別相談会に受験生(お子様)を同席させるべきか。
個別相談会にお子様を同席させるかどうかは、多くの受験生家庭から寄せられる質問のひとつです。
結論としては、10分間の間、静かに礼儀正しく待てる状態であれば同席させても問題ありません。しかし、もしその場で待機させることが難しい場合は、パートナーに預け、保護者のどちらか一方が参加する方が賢明です。
また、相談会の場でお子様の態度が悪く映ってしまうと、短い時間の中で学校側に不要な印象を与えてしまうことにもつながります。逆に、お子様が自発的に質問したい内容があり、それが自然な流れで出てくるものであれば問題ありません。
ただし、その質問が「親に言わされている」ものであると感じさせると逆効果です。先生方はその違いを敏感に見抜くため、質問が本当にお子様自身の関心から出たものかどうかを慎重に見極める必要があります。
なお、一部の学校では、お子様の質問行為自体がNGとされる場合もあるため、事前に公式案内を確認しておくことも忘れないようにしましょう。
日時・会場 | 内容 | |
学校見学会 | 2025年7月19日(土) 初等部校舎 | ※申込詳細は決まり次第、当WEBページにてお知らせいたします。 |
個別相談会 | 2025年7月19日(土) 初等部校舎 | ※申込詳細は決まり次第、当WEBページにてお知らせいたします。 |
それぞれのイベントは、早稲田実業学校初等部の公式ホームページから詳細の確認・お申し込みが可能です。ぜひ定期的にチェックしましょう。

【早稲田実業学校初等部】学校説明会や見学イベントに参加する際の注意事項
早稲田実業学校初等部の説明会や見学会、個別相談会に参加する際には、学校側が定めたルールをしっかりと理解し、誠実な姿勢で臨むことが求められます。
人気校であるため、各イベントには定員が設けられており、事前申込制での運営が徹底されています。申し込んだ回にのみ参加が許可されるため、無断での参加や別時間帯への振替は認められていません。
また、セキュリティ強化の観点から、来校時には身分証明書(運転免許証や健康保険証など)の提示が求められます。さらに、校内での撮影や録音は禁止されているため、参加中のマナーにも十分に配慮することが大切です。
お子様が同行する場合は、動きやすい服装と運動靴の着用が推奨されており、校内の雰囲気に馴染みやすくなる工夫がされています。施設内には駐車場が設けられていないため、自家用車での来校はできず、公共交通機関の利用が推奨されています。
【コラム】早稲田実業学校初等部の学校行事を見学することはできるのか?
早稲田実業学校初等部では、子どもたちの成長や活躍を感じられる「運動会」や「文化祭(いなほ祭)」、「大縄集会」など、特色ある行事が年間を通して開催されています。
しかしながら、これらの行事は基本的に在校生やその家族、学校関係者のみが参加できるものであり、一般の方が見学できる機会はほとんどありません。
そのため、学校の雰囲気や児童たちの活動の様子を知るためには、普段から在校生や卒業生の保護者とのつながりを持ち、話を聞くことが有効です。情報収集のネットワークを広げることで、見学機会がなくとも早稲田実業学校初等部のリアルな姿を感じ取ることができるでしょう。
【早稲田実業学校初等部】学校説明会や見学イベント以外で学校の内情を知る方法
早稲田実業学校初等部は、その人気の高さから見学や説明会の参加枠が限られており、参加できるイベントだけで学校の全貌を把握するのは難しいのが現状です。そのため、保護者として積極的に情報収集することが受験成功へのカギとなります。
ここでは、公式イベント以外でも早稲田実業学校初等部の雰囲気や教育方針を知るための実践的な方法を4つご紹介します。
学校関連の合同イベントで資料収集
早稲田実業学校初等部は、合同説明会や教育関連イベントに資料参加を行うことがあります。
「東京私立小学校展」などでは、学校のパンフレットや教育方針が書かれた資料を手に取ることができるため、まずはこうした場に足を運ぶのがおすすめです。配布される資料には、教育方針や特色ある行事、年間スケジュールなどが詳しく掲載されています。
また、他校の資料と比較することで、早稲田実業学校初等部の特徴をより鮮明に把握することができます。イベント後も資料を読み返すことで、入試の志望理由作成にも活かせるでしょう。
卒業生や在校生の保護者に話を聞いてみる
早稲田実業学校初等部の内部事情を知る上で、在校生や卒業生の保護者からの情報は非常に貴重です。
学校の雰囲気や教職員の対応、日常の生活環境について直接話を聞くことで、公式情報だけでは分からないリアルな一面を知ることができます。
特に、受験対策や学校生活で役立つ物品の選び方、面接の雰囲気など、細かな部分までアドバイスを受けられる場合もあります。
ただし、いきなり突っ込んだ質問をするのではなく、まずは丁寧なコミュニケーションを心がけ、相手との信頼関係を構築することが大切です。
習い事や地域の交流で自然に接点を持つ
早稲田実業学校初等部の在校生やその家族と自然に交流を持てる場として、習い事や地域のイベントは有効な場です。
受験家庭が集まりやすい習い事に参加することで、早稲田実業学校初等部の在校生やその兄弟姉妹と接点を持つことができます。
また、学校近隣のボランティア活動や地域交流会、地域のイベント(お祭りなど)に参加するのもひとつの方法です。
早稲田実業学校初等部には様々な地域から通学している児童がいますが、近隣地域にも関係者や在校生のご家庭が多く存在しています。
部活や委員会を通じて地域イベントに参加するケースもあり、そうした場面で自然な会話の流れの中で学校生活について聞くことができるかもしれません。
お子様同士が仲良くなれば、自然と保護者同士も会話が生まれ、学校の雰囲気や日常生活について耳にする機会が増えるでしょう。
ただし、情報を得ようと焦らず、まずは信頼関係を築くことが大切です。
早稲田関係者とのネットワークを活用する
早稲田大学や早稲田実業学校中等部・高等部など、早稲田系列の卒業生や関係者とつながりがある場合、そのネットワークを活用して情報収集するのも効果的です。
職場の同僚や親戚、友人の中に早稲田関連の卒業生がいる場合、早稲田実業学校初等部の特色や受験の心構えについてアドバイスを求めることができます。
また、早稲田関連のコミュニティやSNSグループなどに参加して、最新の情報を得ることも有効な手段です。
ただし、こちらも急ぎ過ぎず、誠実な態度でコミュニケーションを図ることが重要です。
【早稲田実業学校初等部】学校説明会や見学イベントは行われるのか?プロが徹底解説!まとめ
早稲田実業学校初等部の学校説明会や見学会、個別相談会は、限られた日程で実施される貴重な情報収集の場です。参加にあたっては事前準備とルールの確認が求められます。
しかし、これらのイベントに参加しただけでは、学校の全体像を把握するのは難しいのが現実です。
だからこそ、保護者としての役割は、イベント参加後も継続的に情報を集めること。早稲田大学のネットワークや地域のつながりを活用し、多角的な視点で学校の実態を捉えていくことが重要です。
入試に向けてお子様を支える上で、保護者ができる最大のサポートは、「学校の本質」を理解し、受験戦略を立てることです。
公式イベントで得た知識を基盤にしつつ、信頼できる情報源からのヒアリングや日常的な観察を重ねることで、お子様の受験成功に向けた万全の準備を整えていきましょう。