【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
記事を読むメディア掲載一覧
東洋英和女学院小学部

【東洋英和女学院小学部】倍率は?受験難易度と合格のヒントを徹底解説!

【東洋英和女学院小学部】倍率は?受験難易度と合格のヒントを徹底解説!

塾長
塾長

東洋英和女学院小学部は、長い伝統と高い教育水準を誇る女子校として、毎年多くの志望者が集まる大変人気の高い学校です。

 

入試倍率は非常に高く、偏差値的にも難関校に位置づけられ、一瞬の気も抜けない接戦となることから、確かな情報と入念な準備が不可欠です。

 

本記事では、試験内容や日程、倍率の実情から、合格に向けた具体的な対策方法までを網羅的にご紹介します。

 

これから受験を考えているご家庭が、東洋英和女学院小学部の入試に対して正しい理解を持ち、効果的な準備を進められるよう、プロが手軽にわかりやすく解説します。

【東洋英和女学院小学部】最新の倍率情報

まずは、近年実施された東洋英和女学院小学校の志願者倍率を見てみましょう。

(※2025年度入学/2024年度実施~2021年度入学/2020年度実施)

 

試験実施年度志願倍率
2024年度実施12.8
2023年度実施11.7
2022年度実施11.6
2021年度実施11.9
2020年度実施11.8

 

このように、東洋英和女学院小学校の志願者倍率は例年超高く、2024年度に実施された首都圏の私立小学校入学試験の倍率ランキングでは、慶應義塾幼稚舎(東京渋谷区)、東京農業大学稲花小学校(東京都世田谷区)、学習院初等科(東京都新宿区)を抑えて堂々トップとなりました。

 

入試状況

次に、東洋英和女学院小学校の入試状況を詳しくご紹介します。

 

試験実施年度募集人数志願者数合格者数内部進学者数
2024年度実施506425030
2023年度実施505855030
2022年度実施505815030
2021年度実施505955030
2020年度実施505925030

 

東洋英和女学院小学校の1学年定員は80年ですが、毎年附属の東洋英和幼稚園より30名が内部進学してくるため、実際はたった50人という少人数の定員枠となります。

 

そんな激戦の枠に対し、毎年600人前後の志願者が殺到することで、その戦いをより熾烈なものとしているのです。

東洋英和女学院小学部の倍率が高い理由

東洋英和女学院小学部は、毎年10倍を超える高い志願倍率を誇ることで知られています。その背景には、長い歴史と伝統に裏打ちされた教育理念、充実した学習環境、社会的な評価、そして優れた進学実績があります。

 

以下に、倍率が高い理由を項目ごとに整理してご紹介します。

 

教育方針・教育理念

東洋英和女学院小学部は、1884年の創立以来「敬神奉仕」の精神を大切にし、神を敬い、他者に尽くす心を育てる教育を行っています。

 

知識や学力の習得だけでなく、思いやりや謙虚さを持ち、他者と協力しながら主体的に行動できる人を育むことを目指しています。

 

教育目標には、以下が含まれます:

 

  • 神を敬い、隣人を愛し、感謝の心を持つこと
  • 「人にしてもらいたいことを人にもしなさい」という黄金律を実践すること
  • 礼拝や聖書の学びを通じ、信仰に根ざした人間形成を行うこと
  • 家庭・学校・教員が連携し、一人ひとりの個性を大切に育てること

また「全人教育」を掲げ、学力だけでなく心の教育や社会性の育成を重視。日々の礼拝や行事、奉仕活動を通じて、感謝や思いやりを育み、学んだことを社会に生かす姿勢を養っています。

 

落ち着いた学習環境・教育環境

同校では、4年生以上の教科担任制度や協力教授組織を導入し、個々の児童の特性に応じたきめ細やかな指導を行っています。

 

英語、音楽、体育、図工は1年生から専科制を採用し、専門的で高度な学びを提供しています。また、少人数授業や自作の教材を用いた算数教育など、基礎学力の定着にも力を入れています。

 

英語教育においては、1年生から6年生まで、日本人教員と外国人教員の協力体制で授業を行っています。英語教育を通してのキリスト教教育を、小学部では大きな特徴としています。

 

全学年を通して学年に応じて英語でお祈りをしたり、さんびかを歌ったりします。5年生では主の祈りが唱えられるようになります。

 

6年生になると、小学部の毎月の月聖句を授業のはじめに英語で唱えてから授業を開始します。子どもたちが英語でも自然に神様が賛美できるようになってほしいと願っています。 

 

また、同校は東京都港区六本木に位置し、都心にありながら緑豊かな環境を有しています。港区に所在する私立小学校は、東洋英和女学院小学部と聖心女子学院初等科の2校のみであり、希少性の高い立地です。

 

このような都心の落ち着いた環境も、保護者からの評価が高い要因となっています。 

 

お嬢様学校としてのイメージ

東洋英和女学院は、1884年の創立以来、キリスト教の教えに根ざした女子教育を一貫して行ってきた伝統校です。

 

その長い歴史と伝統から、社会的に「お嬢様学校」としてのイメージが定着しています。説明会などでも、育ちの良さや家庭環境を重視する傾向があるとされています。

 

また、有名人や芸能人の出身者も多く、芦田多恵(ファッションデザイナー)、武内絵美(テレビ朝日アナウンサ―)、村岡花子(翻訳家・児童文学者)などが同校の卒業生として知られています。さらに、芸能人や各界の著名人が子女を通わせていることもあり、社会的ステータスを重視する家庭からの支持も高いとされています。

 

▶東洋英和女学院小学部出身の有名人・著名人はこちら 

https://docs.google.com/document/d/1ig7gKRQmf1dbPVS0S6VlMEkgHorP6oVOrkArfWaz_0M/edit?tab=t.0

 

卒業後の進学先

同校は、小中高一貫教育を提供しており、小学部から中学部、高等部へとほぼ全員が内部進学します。

 

高等部卒業生の進学実績としては、東京大学、東京藝術大学、一橋大学などの国公立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などの私立大学、さらには海外の大学への進学者も多数います。このような優れた進学実績が、同校の高い人気を支える要因の一つとなっています。

 

分類進学先
国公立大学東京大学、東京藝術大学、一橋大学、東京学芸大学など
私立大学早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学、立教大学、明治大学、学習院大学など
海外大学海外の大学(詳細は非公開、近年ではアメリカやヨーロッパ方面への進学例あり)
その他東洋英和女学院大学、専門学校、留学準備校など

【東洋英和女学院小学部】倍率の高さが意味するものとは?

東洋英和女学院小学部の倍率が毎年10倍を超えるという事実は、単に「人気校」であることを示すだけではありません。それは、この学校を志望するご家庭の間で、教育方針や理念に共感し、その環境で子どもを学ばせたいと願う強い思いが共有されていることを意味しています。

 

この高い倍率の中で合格を勝ち取る子どもたちは、学力だけでなく、日常の礼儀やマナー、他者を思いやる気持ち、協調性など、多面的な力を身につけた子が多い傾向にあります。つまり、学力偏重ではなく「人としての育ちの良さ」や「社会性」「価値観の共鳴」が求められる学校であるとも言えます。

 

さらに、倍率の高さは学校が持つ独特の魅力――たとえばキリスト教に基づく価値観や「お嬢様学校」としての伝統、都心の港区という希少な立地、卒業後の進学先や人脈といった長期的なメリットへの期待――が多くの家庭にとって魅力的であることの証でもあります。

 

このように、東洋英和女学院小学部の高倍率は、学力・品格・家庭の教育方針が調和した「ハイレベルな子どもたちが集まる場」であることを示しています。学校選びの段階で、理念や環境に共鳴できるかどうかが問われる、特別な意味を持つ数字なのです。

【東洋英和女学院小学部】高い倍率を突破するために親ができるポイント

東洋英和女学院小学部の入学試験では、学力だけでなく家庭の教育方針や親子の関係性、日常の所作までが評価対象となります。

 

高い倍率を突破するためには、親としてどのような準備ができるかが鍵となります。以下に、合格の可能性を高めるためのポイントを整理しました。

 

願書に想いを込める

願書は、家庭の教育方針や子育ての姿勢を学校に伝える重要な手段です。単に事実を記載するのではなく、家庭での具体的なエピソードを交えながら、学校の教育理念とどのように共鳴しているかを表現しましょう。

 

特に、父親が子育てに積極的であること、母親が料理や食育に心を配っていること、家族がまとまって子育てをしていることが伝わるように書くことが大切です。

 

親子面接の対策をしておく

親子面接では、親子の自然な関わり方や家庭の雰囲気が見られます。特に、父親と子どもの関係性が注目されることがあり、同校では「父の会」が活動していることからも、父親の教育参加が重視されています。

 

日頃から父親も子育てに積極的に関わり、親子でのコミュニケーションを大切にしましょう。

 

面接当日に実施される面接アンケートの準備をしておく

面接当日に記入するアンケートは、面接の質問内容に反映されることがあります。両親それぞれが別々に記入するため、日頃から教育方針や子育ての考え方について夫婦で話し合い、意見を一致させておくことが重要です。家庭内での一貫した教育方針が伝わるよう心がけましょう。

 

家庭学習に力を入れる

東洋英和女学院小学部の入試では、数量(操作、計数)、記憶、比較、常識、推理、論理思考、図形、運筆(なぞり、塗り絵)などが問われます。

 

特に、絵画・工作(巧緻性)では、運筆や切るなどの技術が求められ、集団制作も実施されます。家庭での実直な練習と準備が不可欠です。なお、お話の記憶は出題されないため、他の分野に重点を置いた学習計画を立てましょう。

 

また、毎日繰り返し、少しずつ身に付けていくことで実力になるような出題内容であるため、家庭学習の取り組み方や計画性が重要になります。日々の学習習慣を確立し、計画的に取り組むことで、確実に力を養うことができます。

 

学校説明会・入試説明会に参加する

学校説明会や入試説明会に参加することで、学校の教育方針や雰囲気を直接感じ取ることができます。

 

また、説明会で得た情報は、願書や面接での回答に具体性を持たせるためにも役立ちます。特に、他のキリスト教系女子伝統校との違いをはっきり理解し、言葉にできるレベルまで落とし込んでおく必要があります。

 

食堂など、東洋英和独自のこだわりのある取り組みのステージとなる場所は重点的に見ておくと良いでしょう。

 

これらのポイントを踏まえ、家庭全体で一貫した教育方針を持ち、日常生活の中で子どもと向き合う姿勢が、合格への道を開く鍵となります。

まとめ:高倍率でも東洋英和女学院小学部を目指す価値がある

東洋英和女学院小学部の試験倍率がこのように超高倍率になる背景には、同校が求める受験生像の明確さがあります。

 

単なる学力だけでなく、家庭の教育方針や親子の関係性、日常の所作までが評価対象となるため、受験準備は多岐にわたります。特に、願書や面接では、家庭での具体的なエピソードを交えながら、学校の教育理念とどのように共鳴しているかを表現することが求められます。

 

また、面接当日に記入するアンケートは、面接の質問内容に反映されることがあり、両親それぞれが別々に記入するため、日頃から教育方針や子育ての考え方について夫婦で話し合い、意見を一致させておくことが重要です。

 

このような厳しい選考を突破するためには、一般的な対策だけでは不十分です。お子様の特性やご家庭の方針に合わせた、きめ細やかな指導が必要不可欠となります。

 

もし現在何かお悩みを抱えていたり、受験準備をどのように進めればいいか迷われている場合は、私の家庭学習サポートサービスオーダーメイド願書作成Q&A制作付き面接対策などをご活用ください。私がお子様とご家庭の強みを最大限に引き出し、合格への道をサポートいたします。

 

高倍率の壁を乗り越え、東洋英和女学院小学部への合格を目指す皆様にとって、私が力強い味方となることを願っております。

 

 

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
願書作成や面接対策、受験指導など小学校受験のことなら何でもお任せ!
願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
\ Follow me /
うみ塾長のYoutube
error: Content is protected !!