東洋英和女学院小学部は、長い歴史と伝統を誇る名門女子校であり、キリスト教の教え「敬神奉仕」を柱に、礼儀や品位を大切にする教育を行っています。
少人数制の丁寧な指導や、感謝と思いやりの心を育む「愛餐」の精神を大切にした給食スタイルなど、他にはない独自の教育環境が魅力です。
そんな東洋英和女学院小学部への入学を目指す方法のひとつとして「編入制度」がありますが、実はあまり広く知られていません。
というのも、編入試験は毎年必ず実施されるわけではなく、募集人数もごくわずか。また、これまでに実際に編入試験を受けたご家庭の数が少ないことから、一般にはほとんど情報が出回っていないのが実情です。
この記事では、東洋英和女学院小学部の編入試験の実施条件や募集時期、試験内容の概要をわかりやすくまとめています。これから編入を検討する方や、最新の募集情報を知りたい方にとって、受験準備の参考になる情報をお届けします。
【東洋英和女学院小学部】編入制度はあるの?編入・転入の基本情報
東洋英和女学院小学部に編入を希望する方の中には、「募集はあるの?」「どの学年で募集されるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、過去数年間の編入募集の実施状況をまとめ、募集の有無や実施される場合の基本的な流れについて解説します。東洋英和への編入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
年度 | 実施状況 |
2025年度入学(2024年度実施) | 実施されませんでした。 |
2024年度入学(2023年度実施) | 実施されませんでした。 |
2023年度入学(2022年度実施) | 第2学年児童1名と第3学年児童1名募集 |
2022年度入学(2021年度実施) | 実施されませんでした。 |
2021年度入学(2020年度実施) | 第3学年児童募集(人数不明) |
東洋英和女学院小学部の編入募集は、毎年必ず実施されるものではなく、募集が行われるかどうかはその年の状況によります。
編入募集が行われる場合は、学校公式ホームページで告知されますので、編入を検討している方は定期的に確認しておくことをおすすめします。
【編入募集の最新情報はこちら】
https://www.toyoeiwa.ac.jp/shogaku/exam_2.html
【東洋英和女学院小学部】編入試験の募集内容、募集要項など
東洋英和女学院小学部の編入試験は、毎年決まって行われるものではなく、欠員が生じた場合に限り、実施される可能性があります。
そのため、募集の有無や試験内容を事前に把握しておくことは難しく、情報が公開された際にスムーズに対応できるよう、基本的な条件や実施時期を理解しておくことが大切です。
ここでは、東洋英和女学院小学部の編入試験に関する基本情報や、過去の実施状況をもとにしたポイントをまとめました。
編入試験の実施条件・募集時期
編入試験の実施条件 | 新3~5年に欠員が生じた際に、実施の場合あり |
編入募集がなされる時期 | 実施する場合には、12月上旬に詳細発表 |
編入試験の募集要項・試験実施日など
募集要項(入学願書を含む)の 販売について | 【日時】 2022年11月21日(月)9時から販売を開始します。期間は12月9日(金)12時(正午)までです。平日の9時から16時まで、小学部事務室で販売しています。1部 1500円(税込) |
願書提出期間について | 12月5日(月)~12月9日(金) 消印有効 |
入学考査について | 2023年1月9日(月)に実施します。 |
出願資格
編入試験の対象は、募集が行われた学年の女の子です。もし、現在他の私立小学校や国立小学校に通っている場合は、今在籍している学校から「許可証」を発行してもらう必要があります。
これは、学校間での円滑な手続きのために必要な書類ですので、必ず事前にご確認くださいね。
*海外在住者が可か、国内在住に限るかはわかりませんでした。
通学条件
通学時間は、だいたい1時間以内が目安とされていますが、実際にはお子さまの体力や通学経路によって異なりますので、必ずしも「1時間を超えたらダメ」というものではありません。
ただ、小学生が元気に毎日学校生活を送るためには、なるべく負担の少ない距離で通えることが理想です。
なお、登下校の送迎については、基本的には各ご家庭にお任せしていますが、周囲のご迷惑にならないよう、特に車での送迎はご遠慮いただくようお願いしています。
その他
編入試験の内容については、基本的には新1年生の入学試験と同じ形式で行われます。詳細な内容については、募集が出た際に改めてご確認ください。
【東洋英和女学院小学部】編入試験の内容
東洋英和女学院小学部の編入試験は、限られた機会で実施される特別な試験です。年度や状況によって内容は変わることがありますが、過去の試験内容を知ることで、おおまかな雰囲気をつかむことができるでしょう。
ここでは、ある年度に行われた編入試験の内容をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
筆記試験(国語・算数)
東洋英和女学院小学部の編入試験筆記試験では、学年相応の基礎学力がしっかりと身についているかが確認されます。
東洋英和女学院小学部の学習レベルは高めで、在校生の学力水準も全体的に高いことから、求められる力は決して簡単なものではありません。普段からコツコツと積み上げてきた学習の積み重ねが大切になります。
受験者(児童)面接
東洋英和女学院小学部の編入試験児童面接では、学力だけでなく、人としての立ち居振る舞いや所作、言葉遣い、そして周りへの思いやりなど、いわゆる「東洋英和のレディ」としての資質が見られます。
単に賢い、優しいというだけでは十分ではなく、凛とした姿勢や自然な品の良さ、協調性など、さまざまな面でバランスの取れた人柄が求められます。一朝一夕で身につくものではないため、日頃からの積み重ねが大切です。
保護者面接
東洋英和女学院小学部の編入試験保護者の面接では、お子さまのことだけでなく、ご家庭として東洋英和女学院への理解や共感、協力姿勢が問われます。
学校の教育方針への理解はもちろんのこと、プロテスタント教育への考え方や、礼拝への参加といった学校生活全体への姿勢も含めて、広い視野での対応が必要です。
ご家庭が学校の一員として一緒に歩んでいく意識を持てるかどうかが大切なポイントになります。
【東洋英和女学院小学部】編入試験の倍率と難易度について
東洋英和女学院小学部の編入試験は、募集人数がとても限られていることから、倍率は毎年非常に高くなる傾向があります。また、在校生と同等の高い学力や、東洋英和らしい品格を求められることから、難易度はかなり高い試験といえるでしょう。
倍率
編入試験の募集人数はごくわずかで、年によっては1〜2名程度ということもあります。
そのため、応募者が20名を超えることも珍しくなく、入学試験時の倍率(約11倍前後)をはるかに上回るとも言われています。
難易度
編入試験では、東洋英和女学院小学部の在校生が日々の学びの中で自然と身につけている学力や生活習慣、所作や立ち居振る舞いといった「東洋英和らしさ」を備えていることが求められます。
これまでの積み重ねがものをいう部分が大きく、短期間での準備では補えないことも多いです。学力だけでなく、周りの人への思いやりや感謝の心、礼儀正しさなど、総合的な力が問われるため、難易度は非常に高いといえるでしょう。
東洋英和女学院小学部への編入試験に関するよくある質問
東洋英和女学院小学部への編入を考えるご家庭にとって、気になるのは試験のチャンスやサポート体制など、具体的な情報ですよね。こちらでは、編入に関するよくあるご質問について、分かりやすくまとめました。少しでも不安や疑問を解消できるきっかけになれば幸いです。
何年生まで編入できますか?
東洋英和女学院小学部の編入募集は、新3年生から新5年生までの間で行われます。そのため、試験を受けられるのは受験時に4年生以下の女の子となります。
学年が上がるにつれて募集人数はさらに限られていきますので、チャンスを逃さないよう、情報収集を早めに進めておくことが大切です。
編入後のサポートはありますか?
はい、編入後も安心して学校生活が送れるよう、先生方やクラスのお友達が丁寧にサポートしてくれます。
新しい環境に慣れるまでは不安もあるかもしれませんが、学習面では授業内容の補足やフォローが行われ、生活面でも友達づくりや学校行事への参加を通じて自然と学校生活に溶け込めるよう工夫されています。
高学年であっても、先生方は一人ひとりの状況をしっかり見守り、温かくサポートしてくれますので、安心して新しいスタートを切ることができますよ。
編入募集がかからなかった場合はどうすればいいですか?
もし東洋英和女学院小学部で編入募集が行われなかった場合は、次の機会に備えて他校の編入試験を検討することもひとつの方法です。
例えば、プロテスタントの女子校であれば「女子聖学院小学校」や「立教女学院小学校(聖公会系)」があります。
また、都内の伝統ある女子校の中では「聖心女子学院初等科」や「白百合学園小学校」、「雙葉小学校」、「田園調布雙葉小学校」なども選択肢になります。
特に「聖心女子学院初等科」では、新5年生からのセカンドステージ募集として毎年20名以上の比較的大きな募集枠が設けられています。
さらに「白百合学園小学校」でも、近年は定期的に編入募集が行われており、注目されています。編入試験のチャンスは限られているからこそ、複数の選択肢を視野に入れて準備を進めることが大切です。
編入試験対策はどうすれば良いですか?
編入試験では、基礎学力に加えて、東洋英和らしい所作や思いやりの心が求められます。日頃から国語や算数の学習はもちろん、正しい姿勢や挨拶、丁寧な言葉遣いを意識し、ご家庭での会話や生活習慣から少しずつ準備を進めておくと良いでしょう。
必要に応じて、受験専門の教室や家庭教師を活用するのもひとつの方法です。弊社では有名私立小学校の編入試験に特化した対策・サポートも行っております。お困りの際はぜひ一度ご相談下さい。
宗教教育が心配です。信仰がなくても大丈夫ですか?
プロテスタントの教えに基づく教育を行っていますが、信仰の有無は合否には関係ありません。
日曜礼拝への参加や聖書の学びは学校生活の一部として大切にされていますが、無理な改宗などは求められません。ご家庭での理解と協力の姿勢があれば大丈夫ですので、ご安心ください。
まとめ:東洋英和女学院小学部の編入試験を目指す方へ
東洋英和女学院小学部の編入試験は、実施が限られており、募集人数もごくわずかであるため、非常に狭き門です。
情報も少なく、正確な対策を立てるのが難しいのが実情です。入学を目指すのであれば、初めから新1年生の入学試験での合格を目指す方が、確実性の高い選択肢と言えるでしょう。
東洋英和女学院小学部への合格を目指すには、学校の教育理念や求められる資質を理解し、日々の生活を通じて「東洋英和らしさ」を丁寧に育むことが大切です。しかし、家庭だけでの対策にはどうしても限界があります。
弊社では、有名私立小学校の編入試験に特化したサポートをはじめ、オーダーメイド願書作成や、個別の質問に応じたオリジナルQ&A作成付きの面接レッスンなど、合格に向けた多角的な支援を行っています。
編入を検討されている方も、ぜひお気軽にご相談ください。プロの視点で、ご家庭の状況やお子さまの個性に合わせた最適なサポートプランをご提案いたします。