桐蔭学園小学校を卒業後の進学実績と進学先は!?
桐蔭学園小学校は、自然豊かな環境と最先端の教育が調和した学びの場を提供しています。
校舎から一歩外に出れば野山を駆け回り、動物や昆虫と触れ合える豊かな自然環境が広がっています。
そんな恵まれた自然環境に囲まれた校舎の中では、最新のICT教育や双方向型のアクティブラーニング授業が展開されています。
「予測不能な未来であっても生き抜く強さを持つ、次世代型の人材を育成する」といった教育方針や、指導力・教育力の高さに注目が集まり、受験を検討するご家族だけでなく、教育関係の専門家からの間でも話題になっています。
また、1年生から毎週2時間の英語の授業があり、早期からの語学教育に力を入れていたり、3年生からは各教科専科制を取り入れ、専門的で質の高い学びを受けることができます。
そんな桐蔭学園小学校の在校生は、卒業後どのような進路を選ぶのでしょうか。プロが徹底解説します。
本記事では、願書作成代行や面接レッスンで桐蔭学園小学校の高い合格実績を誇る私が解説します!
桐蔭学園小学校を受験予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【桐蔭学園小学校】卒業生は外部校に進学するのか?内部進学率について
桐蔭学園小学校は、一般的に言えば「大学附属校」に分類されます。しかし、桐蔭学園小学校の卒業生が進学するのは、桐蔭学院中等教育学校(6年間の一貫教育国)までと言われています。
桐蔭学院中等教育学校に在籍する生徒の多くは、附属となる桐蔭横浜大学には進まず、大学受験時に外部に進学することが一般的です。
ですので、大学附属校でありながら、実質は桐朋学園小学校や暁星小学校のような「幼小中高一貫校」に分類されます。
本章では、桐蔭学園小学校の卒業生がどの程度外部校に進学するのか。また、内部進学する場合はその進学率についても詳しく解説します。
【桐蔭学園小学校】進学実績
桐蔭学園小学校の児童の多くは、併設の桐蔭学園中等教育学校へ進学しますが、一部の児童は外部の中学校を受験することがあります。
外部受験をする児童は、主に神奈川県や東京都の難関私立・国公立中学校を志望する傾向にあります。ここでは、進学先として考えられる中学校を紹介します。
神奈川県の有名私立・国公立中学校
桐蔭学園小学校の児童が外部進学しやすい 神奈川県の有名私立・国公立中学校は、以下のような学校が上げられます。
栄光学園中学校(鎌倉市・男子校)
神奈川県内で最難関の男子校のひとつとされ、東大・医学部・難関国立大学への進学実績が非常に高いことで有名です。
カトリック系のミッションスクールでありながら、学問に対する探究心を重視し、自由で自主性を尊重する校風が特徴です。
数学オリンピックや研究活動にも力を入れており、学問が好きな児童にとっては非常に魅力的な環境といえます。
聖光学院中学校(横浜市・男子校)
神奈川県内でトップレベルの進学実績を誇る男子校です。東大合格者数は全国でもトップクラスで、医学部への進学率も非常に高いことで知られています。
カトリック系の学校ですが、教育方針はリベラルで、生徒の自主性を尊重する風土が根付いています。
授業の質が非常に高く、難関大学への進学を目指す児童にとっては最適な環境といえるでしょう。
フェリス女学院中学校(横浜市・女子校)
神奈川県内で最も伝統のある女子最難関校のひとつです。プロテスタント系のミッションスクールとして、品位や自主性を重んじる教育が特徴です。
授業はハイレベルですが、詰め込み式ではなく、生徒の思考力を養う指導を重視しています。英語教育にも力を入れており、海外大学への進学を目指す生徒も少なくありません。
慶應義塾普通部(横浜市・男子校)
慶應義塾大学の附属中学校で、卒業後は原則として慶應義塾高校または慶應義塾大学へ進学します。
学力水準は高く、難関中学のひとつですが、他の進学校とは異なり、大学受験に縛られない自由な校風が魅力です。スポーツや文化活動も盛んで、学業と部活動を両立させたい児童には非常に人気のある学校です。
横浜雙葉中学校(横浜市・女子校)
横浜の山手エリアにあるカトリック系の伝統女子校です。お嬢様学校のイメージが強いですが、実際には高い学力を要求される進学校であり、医学部や難関大学への進学実績も優れています。英語教育にも力を入れており、国際的な視野を広げたい家庭にも選ばれる学校です。
浅野中学校(横浜市・男子校)
神奈川県内の男子進学校の中でもトップレベルの学校です。難関大学への進学実績が安定しており、特に理系分野に強い傾向があります。
部活動も活発で、学業と課外活動のバランスを大切にしたいご家庭に適しています。
東京都の難関私立・国公立中学校
桐蔭学園小学校には都内から通学する児童もたくさん在籍しています。そのため、東京都内の難関私立・国公立中学校も外部進学先となりやすいです。
開成中学校(東京都・男子校)
全国の最難関中学校のひとつであり、東大合格者数日本一を誇る男子校です。学問に対する熱意が非常に高く、授業のレベルも高度です。
入試難易度は全国屈指で、合格するには相当な学力が必要ですが、自由な校風のもとで学びたい児童にとっては理想的な学校といえます。
桜蔭中学校(東京都・女子校)
全国屈指の女子最難関校であり、特に医学部進学者が非常に多いのが特徴です。厳格な校風のもとで、質の高い授業が提供されており、学問を究めたい女子生徒には最適な環境です。
東大や国公立医学部への進学を目指す家庭に人気があります。
筑波大学附属駒場中学校(筑駒)(東京都・男子校)
全国最難関中学のひとつであり、開成中学と並ぶ東大合格者数の多さで知られています。
文系・理系問わず、探究的な学習が重視されるため、学問に対する興味が強い児童にとって非常に魅力的な環境です。
入試問題の難易度は非常に高く、合格するためには相当な学力が求められます。
【桐蔭学園小学校】大学附属校なのに、外部の学校に進学する理由
人気・高偏差値の中高一貫校に内部進学できる権利を持つ桐蔭学園小学校に入学できたにもかかわらず、内部進学の権利を放棄し外部の学校に進学する背景には、一体どのような理由があるのでしょうか。
桐蔭学園小学校の在校生が外部の学校に進学する理由を、4つに絞って詳しく解説します。
附属校である桐蔭学園中等教育学校より偏差値の高い学校を目指すため
桐蔭学園小学校から外部受験をする児童には、いくつかの共通した傾向が見られます。まず、よりハイレベルな学習環境を求める家庭が多いです。
桐蔭学園中等教育学校も進学校ではありますが、東京や神奈川の最難関中学に比べると、進学実績や学習の厳しさに違いがあるため、より高いレベルを求めて外部受験をするご家庭もあります。
また、医学部や海外大学への進学を視野に入れているご家庭も多いです。医学部進学を希望する場合、桜蔭・聖光・栄光などの難関中学へ進むことで、より充実した進学サポートを受けられる可能性があります。また、英語教育に力を入れた学校を選び、国際的な視野を広げることを重視するご家庭もあります。
さらに、大学附属校への進学を希望するケースも見られます。例えば、慶應義塾普通部や慶應SFCなど、将来的に大学受験を避けられる環境を求めて進学を考えるご家庭もあります。
このように、外部受験をする家庭は、学習環境・進学実績・教育方針などを慎重に考慮し、お子様に最適な学校を選んでいるようです。
スポーツや音楽といった専門分野を極めるため
小学校時代にスポーツや音楽に打ち込んだ結果、「この道を究めたい」と考え、外部進学を選択するお子様もいらっしゃいます。
桐蔭学園中等教育学校は勉強を重視する学校であり、スポーツの強豪校ではありません。部活動も週に数回と限られており、練習量や指導環境を重視するご家庭にとっては、物足りなさを感じることもあります。
そのため、スポーツを本格的に続けるために強豪校のある中学校へ外部受験をする、または公立中学校を経て高校受験で強豪校に進むケースが見られます。
音楽についても同様で、桐蔭学園は一般的な音楽教育は行っているものの、音楽専門のカリキュラムが充実しているわけではありません。
将来、音楽の道を目指す場合には、音楽教育に力を入れた学校や芸術大学・音楽大学への進学実績に定評のある学校を志望することが多いです。
このように、特定の分野においてより専門的な環境を求めるご家庭では、外部受験という選択肢が自然と浮上するのです。
海外留学をするため
桐蔭学園小学校では1年生から英語の授業が週2回実施されており、英語教育に対する意識が高い家庭が多いのが特徴です。
また、小学校6年間を通して、アクティブラーニング型の授業が多く、自ら学びたいことを見つけ、発信する力を養う教育が行われています。そのため、卒業後に「より広い世界で学びたい」と考え、海外留学を決断する児童も少なくありません。
特に、アメリカやカナダ、オーストラリアといった英語圏の中学校へ進学するケースが見られます。こうした国々では、探究型の学習が主流であり、桐蔭学園小学校で培った「主体的に学ぶ力」「自分の考えを発信する力」を活かすことができます。
海外の学校では、受け身の授業ではなく、ディスカッションやプレゼンテーションが求められるため、桐蔭学園小学校の教育が留学先での学びと相性が良いのです。
また、留学を希望するご家庭では、インターナショナルスクールや帰国子女向けの中学校への進学を検討することもあります。
海外大学を視野に入れた場合、日本の一般的な進学校よりも、英語教育に特化した環境を求める傾向が強くなるため、桐蔭学園中等教育学校ではなく、別の選択肢を探すケースが増えているのです。
男女別学の中学校に進学を希望したため
桐蔭学園小学校および桐蔭学園中等教育学校は共学校ですが、成長するにつれて「男子校で学びたい」「女子だけの環境が自分に合う」と考えるお子様もいます。
その場合、男女別学の学校へ進学するには外部受験をするしかありません。
小学校受験の際には、5~6歳のお子様たちが男女を意識することはほとんどなく、性別を気にせず仲良く遊ぶことが一般的です。
しかし、成長するにつれ、「共学が合うタイプ」と「男女別学のほうが快適に感じるタイプ」が出てくるのは自然なことです。特に思春期に入る前後の時期には、男子・女子それぞれの環境のほうが落ち着いて学べると感じるケースが増えてきます。
そのため、男子の場合は栄光学園・聖光学院・麻布・武蔵などの男子校、女子の場合は桜蔭・フェリス女学院・女子学院・横浜雙葉などの女子校を志望することが多いです。
男女別学の学校では、生徒の特性に合わせた指導が行われ、学習や人間関係のストレスが軽減されることも魅力のひとつです。こうした理由から、小学校卒業後に外部受験を選ぶご家庭が一定数いるのです。
【桐蔭学園小学校】卒業生の驚きの進学先は!?プロが徹底解説 まとめ
小中高の12年一貫教育を前提に教育カリキュラムが組まれている桐蔭学園小学校では、小学校卒業後、ほぼ全員が桐蔭学園中等教育学校に進学することが一般的です。
しかし「附属の桐蔭学園中等教育学校より高いレベルの学校へ挑戦する」、「音楽やスポーツ、芸術といった専門性を学ぶ」、「海外留学をする」といったポジティブな理由で一部の児童が外部の学校へ進学する場合もあります。
例え大学附属校や小中高一貫校であっても、小学校受験に挑戦した年齢から成長すれば、その考えが変わる可能性は十分にあります。また、そのような考えを持つこと自体、お子様に主体性と自らの意思が身に付いた証拠です。
大学附属校や小中高一貫校に入学できたからと安心することなく、お子様の口からどのような希望が出たとしても、その考えに耳を傾け、寄り添いながら一緒に未来を歩む力が親御様には求められると言えるでしょう。