桐蔭学園小学校の倍率は高く入りにくい?
桐蔭学園小学校は、予測不能な未来に活躍できる人材を育成することを目標に、非認知能力を伸ばす教育に定評があります。
附属校である桐蔭学園中等教育学校は受験偏差値も高く、中学校受験でも安定した人気を誇ることから、小学校にも注目が集まっています。
さらに、コロナ禍で真っ先にオンライン授業や動画配信を行い、困難に陥った状況でも安定した教育環境を提供できるICT教育先進校として高い評価を受けました。
本記事では、そんな人気校である桐蔭学園小学校の、受験倍率の実態や倍率が高い理由について詳しく解説します。受験を検討しているご家庭は、ぜひ参考にしてください。
【桐蔭学園小学校】倍率が高いと噂される理由は!?
桐蔭学園小学校は、その広大な敷地内に学園全体で共有するイベントホールや複数の運動場や体育館を持ち、小学校単体で見ても各種教室(音楽室、図工室、理科室など)やラーニングスペースなど伸び伸び学ぶ環境が整っています。
そして施設以上に魅力的なのがその独自性の高い学習カリキュラムです。
お子様が大人になる10年後、大きく変化するであろう社会は予測不可能で、知識量のみでは勝負できない時代が到来する。という前提のもと、桐蔭学園の初等教育では「新たな社会で必要となる力とは?」を教育の柱とし、AI時代で輝くために必要となる論理的思考力や、問題解決能力、コミュニケーション力を育むための様々な取り組みを行っています。
このように、私立学園らしい伝統と先進的なカリキュラムが共存する校風は、首都圏でも唯一無二の存在であり、桐蔭学園小学校の受験倍率は年々伸びています。
【桐蔭学園小学校】倍率推移
では、実際の倍率推移を詳しく見ていきましょう。
桐蔭学園小学校の受験倍率は、近年一貫して高い水準を維持しており、特に男児の倍率が非常に高いことが特徴です。以下は、過去5年間(2020年~2024年)の推定倍率です。
■一般入試総合
2024年 | 約4.0倍 |
2023年 | 約4.0倍 |
2022年 | 約4.5倍 |
2021年 | 約3.9倍 |
2020年 | 約4.2倍 |
■男児
2024年 | 約5.0倍 |
2023年 | 約5.0倍 |
2022年 | 約6.7倍 |
■女児
2024年 | 約3.1倍 |
2023年 | 約3.1倍 |
2022年 | 約2.8倍 |
■アドベンチャー入試 総合
2024年 | 約3.4倍 |
2023年 | 約2.9倍 |
2022年 | 約4.5倍 |
(※2023年度/2022年度実施試験以前は正確な数値は公表されていないため、推定値を含みます。)
桐蔭学園小学校では学校改革を進める中で、2022年頃から受験に関する数字データ(志願者数、受験者数、志願者倍率、受験者倍率、合格者数)をすべて公表しています。
詳細は学校の公式ホームページやインスタグラムで確認することができますので、ぜひご自身でご確認ください。
そして、この公表データから読み解けるように、桐蔭学園小学校の倍率は上昇からの高め安定を維持しています。特に、学校改革を経て、近年、男児の倍率は5倍を超える年が多く高い競争率が維持されています。
その理由として、首都圏の「共学の小中高一貫校」の選択肢が限られていることや、内部進学可能な付属中学校の偏差値の高さが影響していると考えられます。
そのため、桐蔭学園小学校を志望するご家庭は、狭き門を突破しなければならないのが現状です。
【桐蔭学園小学校】倍率が高い理由
では、なぜ桐蔭学園小学校の倍率はこれほどまでに高いのでしょうか。その理由を4つのポイントに分けて、プロが詳しく解説します。
首都圏の貴重な小中高一貫校として、共学派に支持されているから
首都圏において、小中高一貫教育を提供する共学校は非常に限られています。特に、男児が一貫して共学で学べる環境は希少であり、「中学受験を避け、子ども時代をのびのびと過ごしてほしいが、将来的には大学受験に挑戦してほしい」という保護者の希望に合致する学校は多くありません。
一方、女児の場合、同様の希望を叶える女子校は存在しますが、共学となると選択肢はさらに限られます。このような背景から、桐蔭学園小学校は共学派の保護者から高い支持を受けています。
同様の教育環境を提供する学校(小中高一貫校であり、附属の中高が一定の偏差値を維持している)としては、例えば東京都の東京農業大学稲花小学校や桐朋学園小学校、桐朋小学校、神奈川県の森村学園初等部があげられます。
また、大学附属校でありますが半数以上が他大学へ進学する傾向にある成蹊小学校、学習院初等科、男子校でありますが同様の幼小中高一貫校である暁星小学校なども同様の学校群となりますが、大学附属校や男女別学校を加えてもこの程度の数しか見つけることができません。
全体としてこのような学校は少数であり、その希少性が桐蔭学園小学校の高倍率に寄与しています。
学園・学校改革により、のびのびと子供らしく成長する校風になったから
桐蔭学園は、かつて厳格な管理型教育で知られていましたが、近年の学園改革により、お子様たちが主体的に活動できる環境へと大きく変化しました。
例えば、運動会や学園祭は児童が主体となって企画・運営し、卒業制作としてポスタープレゼンテーションを実施しています。
この取り組みでは、小学生が自らテーマを設定し、深く掘り下げて発表することで、まるで大学の総合活動のような高度な学びを経験しています。
教職員も、失敗を学びと成長の機会と捉え、お子様たちを褒めて伸ばす指導を徹底しています。
さらに、学園の理事や校長に教育学の研究者を迎え、「自らやりたいことを見つけて、自ら成長していける人間力を育む」教育を実践しています。
これらの改革は、現代的な価値観を持つ保護者からの共感を呼び、結果として入学希望者の倍率の上昇につながっています。
見えない学力を伸ばす教育に注目が集まっているから
桐蔭学園小学校では、ICT教育のさらなる充実や最新のオンライン授業への迅速な対応に加え、協働学習や多彩なシンキングツールを効果的に活用した授業を展開することで、児童一人ひとりが自分自身の考えを的確に整理し、論理的かつ分かりやすく他者に伝える力を確実に育んでいます。
さらに、最新設備を完備した校舎や、四季折々の美しい自然環境に恵まれたキャンパス内では、多様な体験と実践の機会が提供され、お子様たちは幅広い視野を持って学ぶことが可能です。
加えて、児童主体の活動が積極的に推進されており、自主性や社会性を育むためのプログラムが豊富に用意されています。
こうした取り組みは、失敗を恐れず果敢にチャレンジする姿勢や、急速に変化する現代社会に柔軟に対応する力を養う上で重要な役割を果たし、中学校進学後の学力向上の土台ともなる非認知能力の育成につながっています。
このような教育方針は、保護者からの高い評価と強い支持を受け、学校全体の教育の質を高めるための大きな柱として注目されています。
附属校である「桐蔭学園中等教育学校」が人気校であるから
桐蔭学園小学校の附属校である桐蔭学園中等教育学校は、男子が偏差値58~67、女子が偏差値58~66と非常に高い評価を受けており、その学力水準の高さが際立っています。
さらに、この中等教育学校では、アクティブラーニング型の授業や探究活動を重視した授業、さらにはグローバル教育プログラムなど、多様な学びの機会が豊富に用意され、児童生徒一人ひとりが自ら考え、主体的に学ぶ環境が整えられています。
加えて、充実した学習支援プログラムが実施され、最新鋭の施設が備わっていることにより、各生徒の多様なニーズに柔軟に応える体制が整っています。
こうした魅力的な教育環境にスムーズに進学できることが、桐蔭学園小学校自体の人気向上に大きく寄与しており、保護者や地域社会からも高い信頼と評価を集めています。
【桐蔭学園小学校】倍率は高い!?その理由は??まとめ
伝統と誇りを守りながらも、新しい時代に合わせ学校改革を進める桐蔭学園小学校の挑戦する姿勢が評価され、近年人気が高まっています。
特に男児の倍率は非常に高く、5倍前後を推移しているため、合格が非常に難しい「人気難関校」となったと言えるでしょう。
「共学の小中高一貫校」という、人気条件ながらも選択肢の極端に少ない学校群の代表校のひとつとして、今後もその人気や受験倍率は高めで安定することが予想されます。
過去は他校の受験対策を行っていれば十分に合格が狙えた桐蔭学園小学校ですが、現在では学校に特化した対策を取ることが必要不可欠となっています。
小学校受験に強い有名教室がこぞって「桐蔭学園小学校コース」を設けていることからも、その傾向は明らかと言えるでしょう。
桐蔭学園小学校の合格を目指すには「桐蔭学園小学校のどのような点に魅力を感じているか」、そして「予測不能な未来で生き抜けるお子様を育てるために、どのような教育方針を持って子育てに臨んでいるか」をしっかりと考え、ご自身の言葉で真摯に語れるように準備することが必要不可欠です。