夫婦ともにフルタイムで働いていて、私立小学校を考えています。
放課後の預かりがある学校なら、入学後も仕事と両立できると考えてよいのでしょうか?
【小学校受験】共働きで「預かりの有無」だけでは足りない理由
共働きのご家庭が私立小学校を考えるとき、まず気になるのが放課後の預かりではないでしょうか。もちろん大切な点ですが、預かりがあるというだけで安心してしまうと、入学後に困ることがあります。
たとえば、入学してしばらくは登校に付き添いが必要だったり、行事が平日の昼間に多かったり、長期休みの預かりの時間が通常の日とちがったりと、毎日の生活には預かり以外の場面がたくさんあるからです。
この記事では、入学後の生活を「1日の流れ」と「1年の流れ」に分けて、確かめておきたい点を整理します。
なお、預かりの時間・料金・対象学年や、行事・長期休みの日程は、学校ごとにちがい、年度によっても変わります。この記事では具体的な数字にはふれませんので、各校の公式サイトや説明会でご確認ください。
【小学校受験】入学後の1日の流れで確かめたいこと
まずは、平日の1日の流れです。朝、昼と放課後、夜の3つの場面に分けて見ていきます。
朝の登校
朝について確かめたいのは、次の3つです。
- 登校の付き添いが、いつまで必要か
- 通学の経路と、乗りかえの回数
- ご両親の出勤時間との重なり
一般的に、入学してしばらくの間は、保護者の付き添いを求める学校が多いです。それが数週間なのか、1学期なのか、低学年の間ずっとなのかは、学校によってちがいます。
通学の経路は、一度、平日の朝に実際に通ってみることをおすすめします。電車の混み具合や乗りかえの時間は、地図を見ているだけではわかりません。
そして、付き添いが必要な期間に、お父様とお母様のどちらがどう動くのかまで決めておきましょう。たとえば、お母様が毎朝送ってから出勤する予定だったものの、職場と学校が反対方向で遅刻が続いてしまい、付き添いの期間だけお父様が出勤時間をずらした、ということも考えられます。朝は、どちらが動くかまで決めて、はじめて「回る」と言えます。
昼と放課後の預かり
昼は、給食かお弁当かを確かめます。毎日お弁当となると、そのぶん朝の準備の時間が早くなります。
放課後の預かりは、あるかないかだけでなく、次の5つを確かめてください。
- 場所:学校の中か、外の施設に移動するのか。外なら、誰が連れて行くのか
- 学年:低学年だけか、高学年まで使えるのか
- 使えない日:行事の日や、学校がお休みの日にも開いているか
- 中身:宿題を見てもらえるのか、自由に遊ぶ時間が中心か
- お迎え:何時までに、誰が迎えに行くのか
お迎えの時刻は、ご両親の退勤時刻と通勤の時間に重ねてみてください。間に合わない日がある場合は、祖父母やシッターさんなど、別の手を考えておく必要があります。この5つを確かめると、放課後の全体が見えてきます。
夜と学校との連絡
夜について確かめたいのは、宿題・翌日の準備・学校との連絡です。
宿題を預かりの中で済ませられるのか、夜にご家庭で見るのかによって、夜の時間の使い方は大きく変わります。持ち物の準備や連絡帳の確認を、夜のうちにどこまでやるのかも決めておきましょう。
学校との連絡は、連絡帳なのか、アプリやメールなのか、急なお休みのときはどう連絡するのかを確かめます。
そして、お子さまの体調がくずれてお迎えを求められたときに、お父様とお母様のどちらが、どれくらいの時間で行けるかも話し合っておくと安心です。
【小学校受験】入学後の1年の流れで確かめたいこと
次に、1年の流れです。平日の行事と保護者会、長期休みと学期の切りかえの2つに分けて見ていきます。
平日の行事と保護者会
1日の流れは一度組めば回りますが、行事はそのつど、ご両親の予定を動かす必要があります。確かめたいのは、次の3つです。
- 行事の曜日:運動会、発表会、授業参観、保護者会、面談などが、平日の昼間か、夕方か、土曜日か
- 保護者の出番:行事の手伝いや当番、委員などの役割があるか。全員か、希望する方だけか
- 集まりの多さ:保護者が学校に行く機会が、1年にどのくらいあるか
説明会では聞きにくいと感じるかもしれませんが、「平日の行事は、1年に何回くらいありますか」は、率直にたずねてよい質問です。筆者の経験では、共働きのご家庭に理解のある学校ほど、こうした質問に具体的に答えてくださる印象があります。
年間行事予定表が手に入ったら、平日の行事に印をつけて、ご夫婦でどう分担するかを入学前に話しておきましょう。
長期休みと学期の切りかえ
私立小学校は、公立小学校とお休みの期間がちがうことがあります。まず、長期休みの長さと時期を確かめてください。
そのうえで、長期休みの間の預かりです。開いているかどうか、朝から開いているのか午後からなのか、お弁当が必要なのかを確かめます。通常の日は使えても、長期休みは使えないという場合もあるからです。
また、学期の始まりと終わりの日は、午前中で下校になることが多いです。こうした日が1年に何日くらいあるのか、その日に預かりが使えるのかも確かめておきましょう。
たとえば、通常の日の預かりは確かめて安心していたものの、夏休みの預かりが午後からだけで、朝の時間が空いてしまったとします。あわてて祖父母に頼んだり、外の施設を探したりすることになりかねません。長期休みの預かりまで確かめておけば、こうした事態は防げます。
【小学校受験】確認したいことを、どう集めるか
ここまでの確認項目は、次の3つの方法で集めます。
- 公式サイト:学校生活、年間行事、放課後の預かりのページに、多くのことが書かれています
- 説明会と学校見学:「登校の付き添いは、いつまで必要ですか」「長期休みの間、預かりは朝から開いていますか」などとたずねます
- 在校生のご家庭のお話:共働きのご家庭が実際にどう回しているかを聞けると、いちばん具体的です
説明会で質問することは、悪いことではありません。入学後の生活を具体的に考えている姿勢が伝わります。
確かめたことは、朝、昼と放課後、夜と連絡、平日の行事、長期休みの5つに分けて、学校ごとに1枚の紙にまとめておくと比べやすくなります。
筆者がこれまで支援してきたご家庭を振り返ると、入学前に1年の流れまで確かめて、ご夫婦で分担を決めていたご家庭は、入学後の生活も落ち着いて回っていたと感じています。
【小学校受験】入学前にご夫婦で決めておきたい分担
確かめた情報がそろったら、最後にご夫婦で分担を決めておきましょう。おすすめは、1日の流れと1年の流れを書いた紙に、「誰が動くか」の欄を足して書きこんでいく方法です。
- 付き添いの期間の朝は、どちらが送るか
- お迎えが間に合わない日は、誰に頼むか
- 平日の行事や面談には、どちらが出るか
- 急なお迎えの連絡が来たとき、先に動くのはどちらか
- 長期休みや午前で下校する日は、どう過ごすか
書きこんでみると、どちらか一方に負担がかたよっていることに気づくこともあります。入学前に話し合っておけば、仕事の調整や、祖父母・シッターさんへのお願いも早めに進められます。
また、この話し合いは、願書や面接で「入学後の生活をどう考えているか」を伝えるときの材料にもなります。共働きであることを前向きに伝えるためにも、ご夫婦の考えをそろえておくことが大切です。
【小学校受験】共働き家庭の入学後についてのよくある疑問
共働きであることは、受験で不利になりますか?
不利になるかどうかは、学校から公表されていないため言い切れません。大切なのは、入学後の生活をどう回すかを具体的に考えておくことです。その準備は、願書や面接で家庭の様子を伝えるときにも役立ちます。
説明会で預かりについて質問しても大丈夫ですか?
大丈夫です。入学後の生活を真剣に考えているからこその質問です。ていねいな言葉で、具体的にたずねましょう。
祖父母の手助けがないと難しいでしょうか?
ご家庭によってさまざまです。祖父母、シッターさん、外の預かり施設など、使える手を早めに洗い出しておくと、入学後にあわてずに済みます。
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※学校ごとの最新の情報は、各校の公式サイトと募集要項でご確認ください。
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