東京と神奈川の私立小学校を、いくつか受けようと考えています。
試験の日が重ならないように、どう組めばよいのか教えてください。
【東京・神奈川の私立小学校】併願を考える前に知っておきたいこと
併願とは、第一志望のほかにも、いくつかの学校を受けることです。東京と神奈川には私立小学校がいくつもあり、受ける学校の候補が複数になることもあります。そのぶん、「どこを、何校、どの順番で受けるか」を決める必要が出てきます。
併願を考えるときに、まず押さえておきたいことは次の3つです。
- 試験の日程は学校ごとに決まっていて、年度によって変わることがある
- 面接を考査とは別の日に行う学校がある
- 合格したあとの入学手続きの期限は、学校ごとにちがう(募集要項で確かめる)
また、合格したら入学することを前提にした入試の形がないかも、募集要項で確かめておきましょう。そうした入試は、併願とは考え方がちがいます。出願の前に、ご家庭の方針をはっきりさせておきましょう。
日程の組み方は、志望校が決まってからでないと考えられません。年中のうちに説明会や公開行事に足を運び、第一志望の候補をしぼっておくと、年長になってからあわてずにすみます。志望校選びの進め方は、新年長になる前にやることでもお伝えしています。
【東京・神奈川の私立小学校】2027年度入試の日程を並べてみると
まずは、2027年度入試(2026年秋に行われている入試)の日程を、各校の公式サイトの発表から並べてみます。2028年度入試の日程は、各校の発表を待ってご確認ください。
| 時期 | 学校(2027年度入試の考査日) |
|---|---|
| 10月(神奈川) | 洗足学園小学校(1次10月20日〜22日のうち1日、2次10月24日)、湘南白百合学園小学校(A日程10月20日)、桐蔭学園小学校(一般:男子10月21日・女子10月22日)、森村学園初等部(女子10月24日・男子10月25日) |
| 11月1日〜 | 慶應義塾幼稚舎(11月1日〜10日のうち1日)、早稲田実業学校初等部(1次11月1日〜5日のうち指定の1日)、学習院初等科(11月1日〜5日のうち1日)、白百合学園小学校(11月1日)、聖心女子学院初等科(11月1日)、日本女子大学附属豊明小学校(11月1日)、東京女学館小学校(AO型11月1日、一般11月2日または3日)、成蹊小学校(11月1日と、2日〜4日のうち1日) |
| 11月2日〜 | 青山学院初等部(11月2日〜6日)、立教小学校(11月2日・3日)、東洋英和女学院小学部(11月2日)、立教女学院小学校(11月3日)、光塩女子学院初等科(11月4日)、桐朋小学校(11月4日〜6日のうち指定の1日) |
| 11月7日〜 | 成城学園初等学校(男子11月7日・9日、女子11月8日・10日)、慶應義塾横浜初等部(一次11月11日、二次11月21日〜24日のうち1日) |
※2026年10月30日・31日時点の各校公式サイトの情報をもとにしています。
こうして並べると、神奈川の学校の多くは10月(慶應義塾横浜初等部は11月)、東京の学校は11月1日から、という時期のちがいが見えてきます。11月の最初の数日に、東京の学校の考査が集まっていることもわかります。
【東京・神奈川の私立小学校】併願の組み方の考え方
併願の組み方に、決まった正解はありません。ただ、考える順番はあります。
1. 第一志望の日を先に書きこむ
まず、第一志望の考査日と面接日を、カレンダーに書きこみます。慶應義塾幼稚舎や洗足学園小学校(1次)のように、生年月日などで受ける日が決まる学校もあります。早稲田実業学校初等部や桐朋小学校のように、学校が日を指定する形もあります。こうした「自分で選べない日」は、出願のあとに決まることもあるので、余白を残しておきましょう。
2. 面接の日を書きこむ
2027年度入試では、白百合学園小学校、聖心女子学院初等科、立教女学院小学校、日本女子大学附属豊明小学校などが、10月に面接を行っていました。東京女学館小学校の一般入試も、保護者面接は10月中でした。考査日だけを見て組むと、面接の日が重なることがあります。
3. 選べる日を、負担の少ない順に入れる
考査日を何日かのうちから選べる学校は、最後に入れます。2日続けての受験や、同じ日に午前と午後で2校を受けるような組み方は、お子さまの疲れが大きくなります。お子さまが落ち着いて受けられる組み方を、第一に考えてください。
4. 書き出して、ご家族で見くらべる
日程が入ったら、1枚の表にして、ご家族で見くらべてみましょう。おすすめは、次の4つを横に並べる書き方です。
- 学校名と、第一志望・併願の区別
- 面接の日と、考査の日
- 合格発表の日時と、入学手続きの期限
- ご自宅からの通学時間
こうして並べると、「この学校の手続き期限は、第一志望の考査より前に来る」「この週は3日続けて受験になる」といったことが、ひと目でわかります。表を見ながら、お子さまの様子を一番よく知るご両親が、無理のない形に整えていくことが大切です。
【東京・神奈川の私立小学校】神奈川の学校を入れるときに考えること
この記事で取り上げた神奈川の私立小学校は、2027年度入試では、慶應義塾横浜初等部をのぞき10月に考査がありました。東京の学校より先に試験があるため、併願に入れるときは、次のことを考えておきましょう。
- 入学手続きの期限:期限と、入学金などの扱いを、募集要項で確かめておきましょう。ほかの学校の考査日と並べて見ておくと安心です
- 本番の雰囲気に慣れる機会になる:初めての考査が第一志望の日だと、お子さまも緊張しやすくなります。ただし、「慣れるため」だけで受けるのではなく、通いたいと思える学校かどうかで決めましょう
- 通学の現実:神奈川と東京の学校を両方受けるときは、合格後に毎日通えるかを、朝の時間帯で確かめておきましょう
【東京・神奈川の私立小学校】併願で見落としやすいこと
通学時間の決まり
学校によっては、通学時間の目安や条件を出しています。たとえば、雙葉小学校は徒歩を含めて60分以内、聖心女子学院初等科はおよそ60分までの自宅通学が原則、横浜雙葉小学校は原則として1時間以内、と案内しています。受けたい学校が、ご自宅から条件の中にあるかを先に確かめましょう。
願書と面接の準備の量
併願の数が増えるほど、願書を書く量も、面接の準備も増えます。学校ごとに教育方針がちがうので、同じ文を使い回すことはできません。「なぜこの学校なのか」を、学校ごとにご両親の言葉で書けるかどうかも、併願の数を決める目安になります。願書の進め方は、願書作成サポートのページもご覧ください。
お子さまの気持ち
受験が続くと、お子さまの気持ちが落ちてしまうことがあります。結果がすぐに出る学校もあり、その結果が次の日の考査に影響することもあります。結果の受け止め方や声のかけ方も、ご家庭で決めておくと安心です。
【東京・神奈川の私立小学校】併願のよくある疑問
Q. 何校くらい受けるご家庭が多いですか?
ご家庭によって大きくちがいます。大切なのは数より、「どの学校に合格しても、喜んで通わせたいと思えるか」です。通わせたいと思えない学校を、数合わせで受ける必要はありません。
Q. 神奈川と東京の学校を、両方受けたほうがよいですか?
両方受けなければいけない、ということはありません。通学できる範囲と、ご家庭の教育方針に合う学校があるかどうかで決めましょう。両方を受ける場合は、10月と11月の2か月にわたって受験が続くことになるので、お子さまの体調管理も含めて計画を立ててください。
Q. 2028年度入試の日程は、いつわかりますか?
学校ごとに、募集要項や公式サイトで発表されます。発表の時期は学校ごとにちがいます。気になる学校は、年中のうちから公式サイトを確かめる習慣をつけておきましょう。
Q. 併願校はいつまでに決めればよいですか?
出願の時期までには決める必要があります。神奈川の学校では9月から面接がある学校もあるので、年長の春から初夏までに第一志望と併願校の候補をしぼり、説明会や公開行事で学校の様子を見ておくと、落ち着いて決められます。
迷ったときは、個別相談で、ご家庭の状況に合わせた併願の組み方を一緒に考えます。
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