桐光学園小学校の試験って、どんな内容なんですか?
桐光学園小学校(神奈川県川崎市)の入試では、どんな内容が問われるのでしょうか。ペーパー・行動観察・制作・面接という考査の特徴を踏まえ、お受験指導のプロが分かりやすく整理します。
桐光学園小学校の考査の全体像
桐光学園小学校の考査は、ペーパー、行動観察、制作、そして志願者本人の面接で構成されます。ペーパーの力だけでなく、集団での様子や手先の器用さ、受け答えまで総合的に見られます。
「意志・表現・感謝」を大切にし、子どもの自主性を尊重する同校らしく、学力と生活習慣、人としての育ちの両面が問われます。
まずは、それぞれの課題で何が見られるのかを理解し、家庭での取り組みにつなげていきましょう。以下で分野ごとに整理します。
ペーパーで見られる力
ペーパーでは、話の理解や数・図形・常識など、幅広い分野の基礎が問われると考えられます。特定の難問より、基礎をバランスよく身につけていることが土台になります。
話をよく聞いて理解する力は、多くの分野の基礎になります。絵本の読み聞かせや、日々の会話を通じて育てていきましょう。
日常のなかで、数や形、季節の行事などに触れる機会を大切にすると、無理なく常識や知識が身についていきます。
行動観察・制作で見られる力
行動観察では、集団のなかで友だちと協力できるか、指示を聞いて動けるか、順番やルールを守れるかが見られます。友だちと関わる経験を積んでおきましょう。
制作では、はさみやのり、クレヨンなどを使い、指示に沿って手先を動かす課題が出されると考えられます。ふだんの遊びのなかで、切る・貼る・描くといった作業に親しんでおきましょう。
どちらの課題も、上手さより前向きに取り組む姿勢が大切です。うまくいかなくても最後までやり切る経験を積んでおきましょう。
面接で見られること
桐光学園小学校では、志願者本人の面接があります。名前や好きなことなどを、自分の言葉で話せるかが見られます。落ち着いて受け答えできることが大切です。
暗記した受け答えより、自然に話せることが大切です。日ごろの会話のなかで、質問に答える経験を積んでおきましょう。
「表現」を大切にする学校のため、自分の思いを言葉にする力も育てておくと安心です。
家庭でできる準備
まずは、話を聞いて理解する力と、自分の言葉で話す習慣を、日々の会話のなかで育てましょう。これが多くの課題の土台になります。
あわせて、切る・貼る・描くといった手先の作業や、友だちと関わる経験を大切にしておくと、制作や行動観察の準備になります。
あいさつや感謝の気持ちといった生活の基本も、面接や行動観察につながります。子どものペースで積み重ねていきましょう。
桐光学園小学校の受験情報をまとめて読みたい方は、【桐光学園小学校】受験情報まとめもあわせてご覧ください。
公式サイトが明記している試験の4項目と当日の時間
桐光学園小学校の公式サイトの募集要項には、試験の内容がはっきりと書かれています。2027年度の入学試験について示されているのは、次の4つです。
- 児童面接
- 知能テスト
- 制作活動
- 行動観察
試験日は2026年10月20日(火)で、時間は9時15分から11時45分です。この2時間半のなかに4つの項目が収まります。合格発表は同じ日の18時から翌日18時までで、入学金の納入期限は10月20日18時から10月21日18時までという設定です。
なお、前年の2026年度入試では、10月21日の第1回に加えて、翌年1月24日に第2回の試験日が設けられていました。出願はどちらもWEBで、第1回が9月1日から10月1日まで、第2回が1月6日から22日までという期間です。合格発表はいずれも試験当日で、その日から2日ほどのうちに入学手続きを済ませる流れでした。年度によって回数や日程が変わることがありますので、最新の募集要項でご確認ください。
募集人員は男子36名・女子36名で、内部進学者を含んだ人数です。志願者は2026年度が男子163名・女子83名の246名、2025年度が男子154名・女子77名の231名、2024年度が男子141名・女子87名の228名、2023年度が男子195名・女子103名の298名でした。募集人員に対して3倍を超える年が続いており、男子の志願者が女子のおよそ2倍という点も、この学校の特徴です。受験番号は願書の受付順に決まります。
ここで大切なのは、「児童面接」が公式サイトに明記されているという点です。保護者だけが面接を受ける形ではなく、お子さま自身が先生と話す場面があります。自分の言葉で受け答えができるかどうかは、当日の限られた時間のなかで見られることになります。
いっぽうで、知能テストの出題分野、問題数、所要時間、制作活動の課題内容、行動観察の進め方は、いずれも公式サイトに掲載されていません。項目名は示すが中身は示さない、というのが同校の姿勢です。断定的な情報を見かけたときは、それが学校の発表かどうかを確かめてください。
学校が公開している例題集と、試験で見ているもの
同校には、ほかの学校ではあまり見られない取り組みがあります。公式サイトの入学案内のなかに「入学試験例題集」のページがあり、PDFをダウンロードできるのです。
このPDFは、過去数年間に実際に出題された入学試験問題をもとに編集したものだと説明されています。学校自身が出題の傾向を見せてくれているわけですから、まずここに目を通すのが対策の出発点です。あわせて筆記試験はクーピーを使うことも明記されていますので、鉛筆ではなくクーピーで線を引いたり丸をつけたりする練習をしておきましょう。なお、再配付は禁じられていますので、家庭内での利用にとどめてください。
何を見られるのかについても、公式サイトは方向性を示しています。「入学試験について」のページには、試験で評価するのは「普段の生活の中でも大切にしたいこと」であり、それは3つの校訓(意志・表現・感謝)の土台となるものだと書かれています。特別なことを仕込むのではなく、毎日の暮らしのなかで育ててきたものが出る、という考え方です。最後までやり遂げる意志、思いやりをもって気持ちを伝える表現、人とのつながりを支える感謝。この3つを家庭の言葉に置き換えて、日々の生活で意識してみてください。
入試内容についてよくある質問
保護者の面接はありますか
2027年度の募集要項に示されている試験内容は、児童面接・知能テスト・制作活動・行動観察の4つで、保護者面接は含まれていません。ただし編入試験については、2023年度の案内に「国語、算数、児童面接、保護者面接」と書かれていました。一般入試の詳細は募集要項のPDFでご確認ください。
筆記用具は何を使いますか
公式サイトの入学試験例題集のページに、筆記試験ではクーピーを使うと明記されています。持ち物として何を用意するかは募集要項に従ってください。
早生まれは配慮されますか
公式サイトのよくある質問には、試験の内容そのものは生まれ月にかかわらず同じであるとしたうえで、判定の際には学校の基準にもとづいて、月齢にある程度応じた配慮をしていると書かれています。
制作活動ではどんなことをするのですか
課題の内容は公表されていません。参考になるのは、入学後の学びのほうです。同校は図工が全学年で専科教員の担当で、物を創り出す喜びを大切にしながら平面と立体を段階的に学ぶと説明されています。土曜日には1〜3年生が親子でマグカップの切り絵や箸置きづくり、オカリナの絵付けに取り組む制作活動もあります。手を動かすことを大切にする学校ですので、切る・貼る・描くといった作業に日ごろから親しんでおくことが生きてきます。
行動観察の対策はどうすればよいですか
具体的な内容は公表されていません。ただし公式サイトを読むと、同校が異学年の関わりを大切にしていることが分かります。縦割りの通学地区グループ、1年・3年・5年と2年・4年・6年の「兄弟学年」のパートナー関係があり、レクリエーションや清掃活動を一緒に行います。年齢の違う相手と関わることに慣れているかどうかは、行動観察の場面でも出てくるところです。特別な訓練より、公園や地域での関わりを大切にしてください。
試験までにどんな準備をすればよいですか
まずは公式サイトの例題集PDFに目を通し、クーピーを使って解いてみることです。次に、児童面接に備えて、名前や好きなことを自分の言葉で話す練習を、日々の会話のなかで積み重ねてください。そして「普段の生活の中でも大切にしたいこと」が見られるという学校の言葉のとおり、あいさつや後片づけといった生活の基本を整えることです。なお、ここに書いた内容は加筆時点(2026年8月)に公式サイトで確認できたものです。試験内容や日程は年度によって変わりますので、最新の情報は学校公式サイトと募集要項でご確認ください。
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