豊かな自然環境と充実した教育内容は、多くの保護者から高い支持を集める桐朋学園小学校と、同じ「桐朋」の名を冠する桐朋小学校の両校を志望し、併願を検討するご家庭は年々増えています。
この2校は実際に併願できるのでしょうか。もし可能であれば、その際にどのような準備が必要で、さらに他校を併願する場合にはどの学校を選ぶべきなのでしょうか。
本記事では、桐朋学園小学校と桐朋小学校の併願戦略について、プロの視点から詳しく解説します。
【桐朋学園小学校】桐朋小学校との併願はできる?
まずは、桐朋学園小学校と桐朋小学校の入試日程についてご紹介します。
入試日程
学校 | 入試日程 |
桐朋学園小学校 | 11月5日(水)・6日(木)・7日(金)・8日(土)のうちの指定された 1 日 |
桐朋小学校 | 11 月4日(火)・6日(水)・7日(木)・8日(金)のうちの指定された 1 日 |
※桐朋学園小学校「2026年度児童募集要項」桐朋小学校「2026年度児童募集要項」より抜粋
併願はできる?
桐朋学園小学校と桐朋小学校は、名前がよく似ているため混同されやすいですが、それぞれ別の学校として運営されています。そのため、併願そのものは禁止されているわけではありません。
ただし、試験日や出願期間が重なる可能性があるため、注意が必要です。
とくに毎年のスケジュールには変動があるため、出願前に各校の最新情報をしっかり確認することが大切です。
桐朋学園小学校と桐朋小学校の違いを知りたい方は、こちらの記事をチェックしてください


【桐朋学園小学校・桐朋小学校】併願されやすい小学校一覧
※併願されやすい学校を5〜10校ピックアップして教育の特色(50字〜80字程度)を解説
学校名 | 教育の特色 |
お茶の水女子大学附属小学校 | 国立の共学校。確かな学力の基礎を育みながら、一人ひとりの個性と主体性を大切にする教育を実践。協調性や社会性を重視し、多様な体験学習を通じて幅広い視野を育てる。 |
慶應義塾幼稚舎 | 個性と自主性を尊重し、自ら考え挑戦する力を養う教育が特色。将来を見据えたリーダーシップ育成に力を入れ、幅広い活動や体験を通して心身の成長と高い社会性を育んでいる。 |
国立学園小学校 | 少人数制を生かし、一人ひとりを丁寧に指導することで、思考力や表現力をしっかり育てる。自然や社会とのつながりを大切にした体験学習が充実し、温かな学びの場を提供。 |
成蹊小学校 | 自然豊かなキャンパスでのびのびと過ごしながら、個性を尊重し、協調性と探究心を養う教育を展開。伝統ある品格教育と最新の学びを組み合わせ、心と知性の調和を目指す。 |
成城学園初等学校 | 子どもの個性と自主性を大切にし、仲間と共に成長する協調性を育む教育を重視。自然環境に恵まれた中で、多彩な体験活動を通じて主体性と社会性を伸ばす独自の学びを実践。 |
東京学芸大学附属小金井小学校 | 国立の共学校として、確かな学力と豊かな社会性を養成。実験的な教育研究の場として多様な指導が行われ、体験学習や協働活動を通じて自主性と協調性の両面を育てる。 |
東京農業大学稲花小学校 | 農業大学を母体とし、その特色を生かした独自カリキュラムが特色。自然体験を通して心と体の成長を促し、豊かな感性とたくましい人間力を育てる教育が魅力。 |
早稲田大学系属早稲田実業学校初等部 | 自主性と探究心を重視し、文武両道を掲げる教育が特徴。学力だけでなく人間性の成長も大切にし、多様な進路に対応できる柔軟な学びと充実した課外活動が用意されている。 |
立教小学校 | キリスト教精神を基盤に、心豊かで品格ある人間の育成を目指す男子校。礼拝や宗教教育を通して思いやりの心を育みつつ、学力向上とともに国際的な視野を広げる教育を実践。 |
森村学園初等部 | 思いやりと豊かな人間性を育む全人教育を実践。自然体験や芸術活動を取り入れた多彩な学びで、社会性と自主性をバランスよく育て、将来につながる確かな力を養う。 |
【桐朋学園小学校・桐朋小学校】併願校の選び方・注意点
※必要ならH3に分けて解説
桐朋学園小学校・桐朋小学校との併願校を検討する際に、その選び方や気を付けるべき点はどのようなものがあるのでしょうか。プロが詳しく解説します。
受験日の重複
桐朋学園小学校・桐朋小学校の入試は複数日にわたり実施され、受験日の決め方も異なります。(※年度によって異なるため要確認)
そのため、他校と受験日が重なる可能性が高く、併願計画を立てる際には慎重なスケジュール調整が求められます。
事前に志望校を絞り込み、各校の試験日程を詳細に比較したうえで併願先を決定する必要があります。また、仮に複数校で合格が得られた場合でも、スケジュールの都合により試験を受けられず辞退せざるを得ないリスクも存在します。
試験内容
桐朋学園小学校・桐朋小学校は、ペーパー試験を課さない「ノンペーパー校」として知られています。試験では、個別テストや集団テストを通じて子どもの思考力や社会性、協調性を見極めるとともに、巧緻性や絵画・工作といった手先の器用さや創造性も重視されます。
これに対し、ペーパー試験が中心となる学校では、数量・言語・図形などの課題を大量に、かつスピーディーに解く力が求められます。したがって、桐朋学園小学校とペーパー校を併願する場合、全く異なる対策が必要となり、双方の準備を並行して進めるのは大きな負担です。
教育方針、教育環境
桐朋学園小学校・桐朋小学校は、両校とも自由な校風の中で子どもの個性を尊重し、主体性や創造力を伸ばす教育を大切にしています。また高校までの一貫教育を前提にカリキュラムが組まれています。
一方で、他校には中学校受験を前提とした進学指導に力を入れる学校や、学力重視の厳格な教育方針を掲げる学校もあります。これらの学校と桐朋学園小学校を併願する場合、教育理念や求める児童・保護者像が大きく異なるため、面接・願書の対応も大きく変わります。
そのため、願書作成や面接練習などの準備が二重、三重に増え、保護者にとって精神的・時間的な負担が大きくなります。
立地
桐朋学園小学校は、東京都国立市に位置し、桐朋小学校は調布市に所在します。通学制限が設けられており、遠方からの通学には一定の制約があります。現住所を中心に教育環境を選ぶ家庭にとっては、通学時間が短く地域に密着した学校生活を送れることが大きな魅力です。
しかし、併願校として都心部や他県の学校を選択すると、通学や通塾の負担が一気に増加します。特に受験期には、複数の学校説明会や模試、入試本番の移動などが重なり、時間的・体力的な負担が大きくなります。
また、受験塾やお教室の所在地も考慮に入れる必要があり、家庭の送迎体制や生活リズムに大きく影響します。
まとめ:桐朋学園小学校と桐朋小学校の併願戦略は?
桐朋学園小学校と桐朋小学校の併願を目指すご家庭は大変多く、例年試験時期が近づくとこの話題で持ちきりになります。両校の併願先を選ぶことや受験スケジュールを組むには、とにかく最新の情報収集と綿密な戦略立案が何より重要になります。
しかし、これをすべて個人で調べ上げ、最適な計画を立てるにはどうしても限界がありますよね。だからこそ、お通いのお教室や塾の専門家の力を借りて、的確なアドバイスを受けながら進めることが大切です。
もし「どう進めればいいのかわからない」「併願の計画に不安がある」という場合は、ぜひ私の行う家庭学習サポートをご利用ください。