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【2025.03.31 メディア掲載】

ベネッセ教育総合研究所様のWEBメディア「ベネッセ教育情報」に取材いただいた「願書における家庭教育方針の書き方と記入例」が掲載されました。
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桐朋学園小学校

【桐朋学園小学校】集団テスト・行動観察のポイントとは?試験内容を徹底解説!

【桐朋学園小学校】集団テスト・行動観察のポイントとは?試験内容を徹底解説!

塾長
塾長

桐朋学園小学校は、子どもの個性や自主性を大切に育む教育方針で高い評価を集め、のびのびとした環境の中で豊かな感性と社会性を育てることを目指しています。そんな魅力あふれる桐朋学園小学校には、毎年多くのご家庭が入学を希望し、激戦となる入学考査に挑みます。

では、その試験で重視される集団テストや行動観察では、どのような力が見られているのでしょうか?今回はお受験のプロの視点から、桐朋学園小学校の試験内容を徹底解説します。

【桐朋学園小学校】試験内容は?2026年度の試験日・考査内容

まずは、桐朋学園小学校の2026年度(2025年度実施、2026年度4月入学)入試についてご紹介します。

 

2026年度 入試の要項

出願期間10月1日(水)0:00〜10月3日(金)23:59
出願手続1.入学願書の登録および入力

*学校のホームページより手続き

出願手続き後、受験票及び志望動機書を簡易書留にて送付

2.受験料払込み

*受験料:25,000円

選考日11月5日(水)〜8日(土)のうち指定された1日
考査方法言語・作業・行動など総合的なもの
合格発表11月10日(月)午前9時

※桐朋学園小学校「2026年度児童募集要項」より抜粋

 

試験内容① 集団テスト

桐朋学園小学校の集団テストは、子どもの発想力や工夫する姿勢を評価する大切な場です。決められた材料を使って制作したり、図形やパズルに取り組むなど、自由な思考と丁寧な作業の両立が求められます。

時間内に計画的に進める段取り力や、完成度を高める集中力も見られるポイントです。さらに、作品を仕上げる過程で現れる「工夫する心」「あきらめずに取り組む根気」は合格への大きな武器となります。

例年の出題傾向としては、特定の形やテーマに沿った制作課題や、複数工程を組み合わせる巧緻性テストが中心です。決められた時間内での作業スピードや整理整頓、完成度のバランスが重視される傾向があります。

普段から創作活動を楽しみ、やり遂げる喜びを味わう習慣が試験本番で大きな自信につながります。

試験内容② 行動観察

行動観察では、子どもが集団の中でどのように振る舞うかが注目されます。ルールを理解し、それを守りながら友達と協力する力、さらに周囲への思いやりや自主性が見極められます。

 

単に指示に従うだけでなく、自分で考え行動する姿勢、楽しみながら全力を尽くす前向きさが評価の鍵です。

例年の傾向としては、自由遊びやグループ活動、簡単なゲームなどを通じて、社会性やリーダーシップ、集団の中での立ち居振る舞いが観察されています。特に、その場の状況を瞬時に理解し、臨機応変に動けるか、周囲と調和できるかが重要です。

場面ごとの切り替えの早さや落ち着き、表情の豊かさなど、細かいところまで見られるため、日常生活の中で社会性や協調性を育む積み重ねが試験の結果に直結します。人との関わりを通して成長する力が、ここで大きく問われるのです。

 

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【桐朋学園小学校】試験内容のポイントと対策

※上記で解説した試験内容の評価のポイントと対策を解説

このように、さまざまな要素が複合的に問われる桐朋学園小学校の試験内容に対して、どのように準備を進めればよいのでしょうか。ここでは、押さえておきたいポイントと、ご家庭で実践できる具体的な対策方法をご紹介します。

集団テストの対策

桐朋学園小学校の集団テストでは、子ども自身の発想力や工夫する姿勢、そして時間内に課題を完成させる計画性が問われます。決められた素材をどう組み合わせるか、与えられたテーマにどう応えるかなど、自由な思考と正確さを両立させることが求められます。

 

また、途中で投げ出さずに最後まで取り組む粘り強さ、道具を整理しながら作業を進める几帳面さも重要な評価ポイントです。家庭では、普段から指先を使う細かい作業を取り入れ、試行錯誤しながら「やり抜く」体験を積ませることが大切です。

完成後には「何を工夫したの?」と問いかけ、自分の考えを言葉にする練習をすることで表現力も伸び、試験本番でも自信を持って挑めるようになります。

【具体的な対策】
・折り紙や工作、ビーズ遊びなど手先を使った遊びを日常に取り入れる
・「○分以内に仕上げよう」と時間制限を設けて練習する
・作品を作った後に「どこを工夫したの?」と説明させる
・準備から片付けまでを一つの流れとして意識させる
・完成作品を飾り、達成感を味わわせる

 

行動観察の対策

行動観察では、子どもが集団の中でどのように人と関わり、協力できるかが見られます。ただ単に指示に従うだけでなく、周囲を思いやりながら主体的に動けるか、臨機応変に対応できるかが評価されます。

ルールを守る、順番を待つ、相手に譲るといった基本的な社会性が自然に表れる場面であるため、日常生活の中で人との関わりを積極的に増やすことが大切です。また、場面ごとの切り替えの早さや落ち着き、協調性など、細やかな振る舞いも注目されます。

ご家庭では遊びやお出かけの中で「どうする?」「何を言えばいいかな?」と問いかけることで、自分で考えて行動する練習を重ねることが効果的です。楽しみながら社会性を育むことが、試験本番での自然な姿勢につながります。

【具体的な対策】
・家族や友達とのボードゲームでルールを守る練習をする
・お店屋さんごっこなどのごっこ遊びで役割を体験する
・公園などで集団遊びを通じて他の子と協力する経験を積む
・「次はどうする?」と問いかけ、自分で考えさせる
・公共の場でのマナーを意識させ、場面に応じた行動を練習する

 

まとめ:桐朋学園の試験内容は家庭での子育てが問われている

桐朋学園小学校の入学試験には、よくあるペーパーテストや親子面接が存在しないため、一見すると「準備が簡単そう」「負担が少なそう」と思われがちです。しかし、それは大きな間違いです。

試験では、お子さまの行動や発言、課題への取り組み方や友達との関わり方など、一つひとつの動きや言葉の裏にある「育ち」が細かく見られています。お子さまの知性や個性はもちろん、そこからにじみ出るご家庭での教育方針、親御様の価値観、そして日常生活の習慣や姿勢まですべてがさらけ出されるといっても過言ではありません。

桐朋学園小学校の試験は、単なる表面的な対策や一時的な練習では太刀打ちできません。これまでの毎日の積み重ね、親子で向き合ってきた時間、育んできた思いやりや自主性、それら全てが試験当日の行動や表情に表れます。まさに「家庭での子育てそのもの」が試されているのです。

だからこそ、この試験はご家庭のこれまでの歩みを自信に変えるチャンスとも言えます。今まで大切にしてきた教育の積み重ねを信じ、お子さまの自然な姿で挑んでほしいと願っています。

 

藤川海美 (ふじかわ うみ)
うみ塾長
お受験教室代表。
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願書作成97%、面接レッスン93%、受験指導100%
など驚異の合格実績を誇る。

株式会社Bright Future Family 代表取締役。 元お受験幼稚園の面接官として、数多くの願書を審査し、親御様やお子様の面接を担当。長年の経験を活かし、小学校受験指導に従事。
自らも我が子の小学校受験を経験し、親の立場から見た受験の厳しさを理解。親子が第一志望校に合格するためのサポートを使命とし、命をかけて指導に取り組む。
教育者としての経験と親としての視点を融合させた指導が特徴。
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