自然とのふれあいを大切にしながら「自ら考え、行動する力」を育む教育を実践する桐朋学園小学校は、子どもたちの豊かな感性と主体性を育てながら、のびのびと学びを深めていく環境が整っています。その独自の教育方針や温かい校風に惹かれ、多くのご家庭から高い人気を集めています。
そんな桐朋学園小学校では、編入募集は行われているのでしょうか?もし実施している場合、募集のタイミングや試験内容はどうなっているのでしょうか。本記事では、編入試験の有無や詳細について、プロの視点でわかりやすく解説します。
【桐朋学園小学校】編入試験はある?
桐朋学園小学校では不定期でありますが編入試験が実施されています。桐朋学園小学校の編入試験は、欠員がでた学年のみ、年度末に編入生を募集します(翌年度4月に転入)。ただし、新1年生と5・6年生では募集自体を行いませんので、実際は新2~新4年生のみの募集となります。
【2025年度】転編入学情報
募集人員 | 新2年生男子 若干名 新3年生女子 若干名 新4年生男子・女子 いずれも若干名 |
願書配布 | 2025年1月15日(水)より |
出願手続き | 2025年2月17日(月)〜2月19日(水) |
選考 | 2025年3月2日(日) 選考方法:国語・算数・作文・面接 |
諸経費 (新3年生の例) | 入学金:270,000円 建設資金:130,000円 入学後の授業料その他:721,700円(2024年度) |
通学条件 | 1.次の各区市町に住んでいること。 <東京都> 杉並区、世田谷区、中野区、練馬区、昭島市、あきる野市、稲城市、青梅市、国立市、清瀬市、小金井市、国分寺市、小平市、狛江市、立川市、多摩市、調布市、西東京市、八王子市、羽村市、東久留米市、東村山市、東大和市、日野市、府中市、福生市、三鷹市、武蔵野市、武蔵村山市、瑞穂市 <神奈川県> 川崎市麻生区、川崎市高津区、川崎市多摩区、川崎市中原区 <埼玉県> 朝霞市、志木市、所沢市、新座市、和光市 2.通学に要する時間は60分程度とします。(国立駅・谷保駅から学校までは徒歩とし、要する時間は15分と考えます。) |
※「2025年度 転編入学児童募集要項」より抜粋

【桐朋学園小学校】編入の試験内容(選考方法)
桐朋学園小学校の編入試験は、どのような内容が課されるのでしょうか。その試験内容を詳しくご紹介します。
国語・算数
桐朋学園小学校の編入試験では、編入を希望する学年相当の学力が問われます。特に国語と算数については、基礎学力をしっかりと身につけておくことが重要です。
中学校受験対策で学ぶレベルの内容をこなしていれば、基本的には十分だと考えられます。一般的な公立小学校の学習内容だけではやや物足りない場合もあるため、応用力や記述力を含めた幅広い学習が求められます。
作文
桐朋学園小学校では、豊かな情操教育や主体性を重視する教育を行っています。目先の学力ではなく、物事の本質をとらえて整理できたり、豊かな表現力を求められますので、在校生と同レベルの表現力・文章力を持っていることをはかるために必要な課題となります
。日記を書いたり、保護者との交換日記などを習慣にすることで、日々訓練できます。
面接
桐朋学園小学校の編入試験では、受験者であるお子さまに対する面接も行われます。「どうして桐朋学園小学校に入りたいのか」といった志願理由を自らの口で話せる必要があります。
また、面接官との対話の中で、その価値観や生活習慣、育ってきたご家庭内での考え方などが学校側に伝わります。
親が学校側と直接対面しなくとも、お子さまを通してその家庭像があらわになるため、普段の生活の中での考え方や振る舞いが自然に表れることが大切です。
【桐朋学園小学校】編入試験の倍率
桐朋学園小学校の編入試験は、募集人数が極めて少ない上に倍率が公表されていないため、具体的な難易度を正確に把握することは困難です。しかし、その狭き門ぶりは、これまでの募集実績を見れば一目で理解できます。
募集人数はごくわずか
募集人数がごくわずか
募集は毎回1〜3名程度と非常に少なく、しかも性別が指定される場合がほとんどのため、希望通りにチャンスを得るのは容易ではありません。さらに、編入募集が行われるのは2〜4年生に限られており、学年によっては全く募集がない年もあるため、機会自体が非常に限られているのが現状です。
想像以上に高い競争率
わずか1〜2名の募集枠に20名以上が応募するケースも珍しくなく、その競争率は非常に高い水準にあります。こうした背景から、桐朋学園小学校の編入試験は「狭き門」と呼ばれる所以がよくわかります。合格を勝ち取るには、他の受験者との差をつけるための十分な準備と、柔軟な対応力が必要です。
準備と情報収集の徹底が鍵
倍率の高さに加えて、求められる学力や思考力、表現力の水準も高いため、日常的な学習や表現活動を通して土台を築いておく必要があります。また、募集は突発的に行われることが多いため、常に最新情報を確認し、募集開始に備えることが大切です。
さらに、編入試験が実施されるかどうかは不透明な中でも、編入試験に強い塾に通う、あるいは中学校受験で桐朋を目指すことを視野に入れるなど、幅広い選択肢を考えた対策が必要となります。しっかりとした準備と情報収集が、合格への第一歩となります。
【桐朋学園小学校】編入試験を希望する前に
※編入は狭き門であること、入学試験で合格を目指す方が現実的であること、それに向けた対策の重要性を解説
桐朋学園小学校の編入試験は、募集自体が非常に限られており、毎年必ず実施されるわけではありません。編入の枠が出る場合も、ごく少人数で「欠員補充」という形になるため、非常に狭き門であることを理解しておく必要があります。
そのため、桐朋学園小学校を本当に志望するのであれば、最初から小学校入学試験で正規合格を目指すことが最も現実的で、結果的に一番簡単ともいえます。
編入試験での合格を目指す場合は、受験者・合格者がかなり少ないため情報がほとんどなく、対策を独力で進めるのは難しいのが現状です。編入試験対策を専門とする塾や教室を見つけることが大きなポイントとなりますが、もし適切なサポート先が見つからない場合は、ぜひ弊社の編入サポートまでご相談ください。
まとめ:桐朋学園小学校の編入を目指すより今できることを着実に
このように、桐朋学園小学校の編入試験は大変難しく、合格を勝ち取るのは簡単ではありません。まずは、桐朋学園小学校の新入学の一般入学試験を確実に突破することが、最も現実的で確実な方法です。
万が一、それが叶わなかった場合でも、在籍している小学校での学習をしっかりと積み重ね、基礎学力を定着させることが大切です。
さらに、豊かな想像力や表現力、自然を楽しむ力などを日常生活の中で育むことを心がけ、ご家庭を中心に子どもの成長を支えていきましょう。
情報が錯綜していたり、不安を感じているご家庭も多いかと思います。そんなときは、ぜひ私の相談LINEまで一度ご連絡ください。桐朋学園小学校の入試・編入試験情報に特化した担当者が、徹底的にサポートいたします。