「のびのびとした教育環境」と「子どもの主体性を育む方針」で知られる桐朋学園小学校。そんな魅力あふれる桐朋学園小学校では、どのような学費や入学後の費用が必要なのでしょうか。合格後に安心して入学手続きができるよう、お受験のプロが詳しく解説します。
【桐朋学園小学校】最新・2026年度の学費・その他費用は?
まずは、桐朋学園小学校が公表している学費についてご紹介します。
学費
学費等 | 金額 | |
入学金 | 300,000円 | |
入学後納入金 | 授業料 | 43,200円 / 月 |
教育環境整備費 | 16,350円 / 月 | |
児童諸費 | 3,500円 / 月 | |
教材費 | 35,000円 / 年 | |
PTA会費 | 12,800円 / 年 | |
学園債(任意) | 1口10 万円 ※無利子、卒業時返還 | |
初年度合計 | 1,104,400円 ※学園債を除く |
※桐朋学園小学校「2026年度児童募集要項」より抜粋
※入学後納入金は2025年度の実績で一部改訂することがある
その他費用
※上記以外の費用(体操服、昼食注文システムなど)について説明
制服、体操服、ランドセルなど
桐朋学園小学校では、学費や諸経費のほかに制服、ランドセル、体操服などの購入が必要です。
これらの用品は入学後の学校生活に欠かせないものであり、学校指定のデザインや規定に沿って指定のデパートや校内購買で注文・購入します。汚れや成長に応じた買い替えも必要となります。学校生活に欠かせない準備品です。
【桐朋学園小学校】制服やランドセルのデザインは?プロが徹底解説!

宿泊行事費
桐朋学園小学校では、林間学校や修学旅行などの宿泊を伴う行事が実施されます。これらの費用は「都度徴収」と「積立」の場合があり、行事内容や学年によって異なります。
宿泊行事はお子さま方の成長や社会性を育む大切な機会とされています。
昼食注文システム(お弁当代)
桐朋学園小学校では原則お弁当持参ですが、家庭の事情で用意が難しい場合に「昼食注文システム」を利用できます。翌月分を事前に申し込み、当日は桐朋中学・高等学校の食堂で作られたお弁当が届く仕組みです。
料金は後日口座引き落としとなりますが、毎日注文するとなれば一般的な給食代より高額になる可能性があります。
習い事や学習塾代
桐朋学園小学校では、児童の主体性や「自分から取り組む気持ち」を大切にし、自然の中でのびのびと成長することを重視しています。
そのため「びっくりするほど勉強をしない」というのが在校生保護者の合言葉になるほどです。これは決してネガティブな意味ではなく、「桐朋らしさ」として温かく受け止められています。
その分、学習面の補完として習い事や学習塾に積極的に通わせるご家庭が多いのが特徴です。特に、中等部進学後に中学受験を経て合流する優秀な生徒と差がつかないよう、早期から学力面を補強する動きが見られます。
これらの費用は家庭によって大きく異なりますが、学費以外にかかる大きな支出のひと
つです。

【桐朋学園小学校】学費は安い?他校との比較
※東京の私立小学校を5つピックアップして、初年度の学費を比較
桐朋学園小学校の学費は、他の私立小学校と比べて高いのでしょうか、それとも安いのでしょうか。実際に併願されることが多い他校と比較しながら詳しく見ていきます。
学校名 | 初年度の学費 |
桐朋学園小学校 | 1,104,400円 |
桐朋小学校 | 1,274,400円 |
早稲田大学系属早稲田実業学校初等部 | 1,456,000円 |
立教小学校 | 1,518,800円 |
国立学園小学校 | 1,008,000円 |
東京学芸大学附属小金井小学校 | 184,200円※ ※ただし、制服、ランドセル費用ならびに教育後援会入会金を除く |
このように、桐朋学園小学校の学費は、併願されることが多い他校と比べると、おおよそ中間程度の金額に位置します。公立小学校と比べれば高額に感じられますが、私立小学校全体の中では平均的な水準と言えるでしょう。
【桐朋学園小学校】学費と教育のバランス
※桐朋学園の教育の魅力について解説
桐朋学園小学校は、児童の自主性や創造性を育み、「自分で考え、行動する力」を伸ばす教育を重視しています。自然の中での体験学習に加え、宿泊行事や林間学校、定期的に行われる体験行事や他学年との交流プログラムなど、多彩な行事が充実しているのも特徴です。
学力一辺倒ではなく、心と体、知性のバランスを大切にした教育は大きな魅力です。学費は高めですが、その分、児童を中心に据えた個性を伸ばし生きる力を育む環境が整っており、保護者から高い評価を得ています。
こういった学校の方針ゆえか、ご家庭の教育方針によっては学外での習い事や学習塾などの費用は掛かりがちです。しかし、教育熱心で将来を見据えた早期の学びの準備を重視する家庭が多いという桐朋学園小学校保護者の質の高さもうかがえます。
このように、桐朋学園小学校の教育に対しては、その費用を持って余りある魅力と充実感に、保護者は大いに満足しています。
まとめ:桐朋学園小学校の学費は未来への投資
桐朋学園小学校は、児童の自主性や創造性を伸ばし、心・体・知性のバランスを大切にする魅力あふれる私立小学校です。
その教育内容と自由な校風は多くの家庭に支持され、毎年高い倍率を誇る人気校でもあります。だからこそ、入学を目指す段階から学費だけでなく、習い事や学習塾など入学後にかかる教育費も含めた計画を立てておくことが重要です。
桐朋学園小学校での学びは、まさに「未来への投資」と言えるでしょう。