小学校受験はもちろんのこと、附属の中学校(桐朋中学校・高等学校、桐朋女子中学校・高等学校)も高い人気を誇る桐朋小学校。そのため、入学のタイミングを逃してしまったご家庭が、編入というチャンスを狙うケースも少なくありません。
では、桐朋小学校では実際に編入試験が実施されているのでしょうか?また、実施されている場合は、その募集人数や難易度はどの程度なのでしょうか?
本記事では、桐朋小学校の編入試験について、内容や倍率、補欠合格の可能性、進学先まで、編入を目指すご家庭が知っておきたい情報を詳しくご紹介します。
桐朋小学校の転編入試験について
まずは、桐朋小学校の転編入試験についてご紹介します。
募集時期
桐朋小学校では、毎年2回(4月、9月)に、補充の必要がある学年のみ募集をします。
募集有無の発表 | 転編入 | 入学時期 |
8月上旬 | 7月上旬の土曜日 | 9月入学 |
1月中旬 | 2月中旬の土曜日 | 4月入学 |
募集学年
4月入学 | 新年度の第2学年から第5学年まで |
9月入学 | 当該年度の第1学年から第4学年まで |
出願資格
桐朋小学校の転編入試験出願資格は、現在、日本の国公私立小学校在学者、またはそれ相当の外国の小学校に在学している児童です。
※出願時点で私立学校に在学中の児童は、願書提出時に在学学校長発行の『受験承認書(形式自由)』が必要です。
※学年を下げての出願は不可
通学条件
通学条件は、次の3点を満たすものとします。
①以下の各市・各区に住んでいること。
【東京都】渋谷区、新宿区、杉並区、世田谷区、中野区、目黒区、稲城市、国立市、小金井市、狛江市、多摩市、調布市、日野市、府中市、三鷹市、武蔵野市
【神奈川県】川崎市麻生区、川崎市多摩区
②交通機関
利用する交通機関(電車またはバス)は、2系統まで(乗り換えは1回)とします。
ただし、新宿駅からJR・私鉄・バスなどへの乗り継ぎは認めておりません。
③通学時間
通学に要する時間は60分以内とします(交通機関は各駅停車を利用するものとし、乗車時間は40分程度までとします)。
※通学条件を満たさない場合でも受験は可能ですが、合格後に指定地域への転居が必要です。
※個別のケースには返答不可
申込方法
転編入の機会(該当学年での募集の有無)は、桐朋小学校のホームページ上でお知らせがあります。また、学校ホームページの転編入通知希望フォームに登録をしておくと、個別に郵送にて連絡を受けられます。
※転編入通通知希望フォームのご登録がない方も受験いただくことは可能です。
▶お知らせフォーム https://shogakko.toho.ac.jp/exam/transfer-2
お知らせ時期
4月入学 | 1月中旬頃に郵送でお知らせいたします。 |
9月入学 | 6月上旬頃に郵送でお知らせいたします。 |
※年度によって、上記の郵送時期は変更が生じる場合がございます。
※出願にあたっての必要書類・試験内容や入学手続・納入金などの詳細については「募集要項・入学願書」などでご確認をお願いします。
帰国子女
帰国子女に対しては、特別枠や受験制限制度は設けておらず、一般受験生と同様の条件で行われます。

【桐朋小学校】編入試験の内容
桐朋小学校の編入試験では、どのような力が求められるのでしょうか?出題内容や試験の雰囲気について、詳しくご紹介します。
筆記試験(ペーパーテスト)
試験の中心となるのは、筆記試験です。現学年で学んでいる国語や算数の内容が出題され、学校での学習理解度が問われます。
内容は基本的な問題が中心ですが、しっかりとした理解と応用力が求められますので、日頃の学習の積み重ねが大切です。
表現試験(表現力テスト)
筆記試験のほかに、絵日記などの課題に取り組む「表現試験」があります。こちらは色鉛筆を使って、自分の感じたことや考えを絵や文章で表現するもの。
表現力や発想力、伝えたい気持ちを形にする力が見られる試験です。(※色鉛筆持参)
保護者面接
桐朋小学校の編入試験では、保護者面接は行われません。お子さまの力がそのまま評価される試験ですので、リラックスして臨めるよう、日頃からの学びや経験を大切にしておきたいですね。
【桐朋小学校】編入試験の募集実績、倍率は?
桐朋小学校の編入試験は、いつ募集が行われ、どのような人数で実施されているのでしょうか?ここでは、最近の募集実績や倍率の状況についてご紹介します。
編入試験の募集実績
募集時期 | 募集実績 |
2025年4月入学 | 募集なし |
2024年9月入学 | 1学年男子1名 |
2024年4月入学 | 新2年生 男子1名、新3年生 女子1名、新4年生 女子1名 |
2023年9月入学 | 募集なし |
2023年4月入学 | 新2年生 女子2名 |
2022年9月入学 | 募集なし |
編入試験の倍率
桐朋小学校の編入試験は、募集人数が少ない上に倍率は公表されていませんが、その狭き門ぶりは「募集実績」を見れば一目瞭然です。
募集人数は毎回1〜3名程度と限られ、性別の指定も多いため、希望通りに受験できるとは限りません。募集自体も低学年から中学年に集中しており、高学年での編入はほとんど実施されていません。
このように、桐朋小学校の編入のチャンスは非常に限られており、事前の情報収集と準備が欠かせません。こうした状況から、桐朋小学校の編入試験は非常に難易度が高く、簡単には合格できない試験であることが分かります。
H2:補欠合格・繰り上げ合格の可能性はある?
H3:補欠合格・繰り上げ合格とは
H3:補欠合格・繰り上げ合格の可能性は?
※欠員が出た場合に補欠合格の可能性があることを簡潔にまとめてください。
桐朋小学校の内部進学制度と進学先
桐朋小学校には、附属の中学校・高等学校への内部進学制度が存在します。その詳細についてご紹介します。
内部進学先の中学校
男子 | 東京都国立市にある「桐朋中学校・高等学校」 |
女子 | 東京都調布市にある「桐朋女子中学校・高等学校」 |
*桐朋学園小学校の児童も同様の進学先になります。
内部進学試験
桐朋小学校から系列の中学校へ進学する際、特別な学力試験は行われません。ただし、校長先生からの推薦が必要です。
推薦は、小学校6年間の学習態度や生活面での取り組みを総合的に評価して行われます。日頃からの姿勢や取り組みが大切ですので、毎日の積み重ねを大切にしておきたいですね。
進学先
桐朋小学校からの内部進学では、希望者は原則として全員が系列の中学校に進学できます。進学後は、外部受験で入学した生徒と同じ環境で学ぶため、一定の学力や基礎的な学習習慣を身につけておくことが求められます。
桐朋小学校の転編入試験を希望する家庭へのアドバイス
桐朋小学校の転編入試験を希望する場合、入念な準備をしておく必要があります。ここからは、桐朋小学校へ編入を目指す家庭へ向けたアドバイスをご紹介します。
転編入通知希望フォームに登録する
桐朋小学校の転編入試験は、募集が行われる学年や時期が毎年異なるため、事前に情報を得ておくことが大切です。
学校のホームページには、転編入の募集情報が掲載されますが、「転編入通知希望フォーム」に登録しておくと、郵送で個別にお知らせが届くので便利です。
※フォームへの登録がなくても受験は可能ですが、スムーズに情報を受け取るためには登録をおすすめします。
▶お知らせフォーム https://shogakko.toho.ac.jp/exam/transfer-2
編入試験で合格を勝ち取れるだけの学力を養う
桐朋小学校の編入試験では、基本的に現学年で学んでいる内容が求められますが、進学先となる桐朋中学校・高等学校や桐朋女子中学校・高等学校は高い偏差値を誇るため、一定以上の学力が求められるのが実情です。
そのため、学校の授業内容を理解するだけでは不十分なケースも多く、家庭での学習サポートは欠かせません。必要に応じて塾や家庭教師を活用し、苦手分野の克服や応用力の強化に取り組むことが大切です。
もし「何から始めたらいいのかわからない」「家庭学習の進め方が不安」という場合は、弊社が提供する「家庭学習サポートサービス」をぜひご検討ください。編入試験にも対応しており、これまでに合格率90%を超える実績があります。
絵画教室・造形教室に通う
桐朋小学校の編入試験には、筆記試験のほかに絵日記などの課題に取り組む「表現試験」もあります。
この試験は、学校の図工の授業だけで十分な準備ができるものではありません。絵画教室や造形教室で定期的に作品を描き、創作活動に親しんでおくことで、表現力や発想力を磨くことができます。
試験当日に自信を持って取り組むためにも、日頃からの積み重ねが重要です。
まとめ:桐朋小学校に編入できるチャンスに備えよう!
桐朋小学校は、桐朋中学校・高等学校への内部進学という大きな魅力があり、多くのご家庭が憧れる学校です。
しかし、編入試験の募集は限られたタイミングにしか行われず、募集人数もごくわずか。さらに、学年や性別の指定があるため、編入のチャンスをつかむには事前の情報収集としっかりとした準備が欠かせません。
編入試験では、現学年相当の学力はもちろん、表現力や柔軟な発想力が問われることもあるため、家庭での学習サポートや絵画・造形活動への取り組みも重要です。
桐朋小学校への編入を目指すなら、いつチャンスが訪れても良いように、しっかりと準備を整えておきましょう!