愛知県唯一の女子小学校である椙山女学園大学附属小学校は、祖母の代から椙山、というお嬢様もいらっしゃる長年親しまれた女子校です。
そんな椙山女学園大学附属小学校ですが、どのような口コミがあるのでしょうか。
毎年AOや一般で椙山女学園大学附属小学校への入学者を支援しているプロが、在校生や卒業生、地元で椙山女学園大学附属小学校専門の塾講師をする知人らからの口コミをご紹介します。ぜひ今後の参考になさってください。
【椙山女学園大学附属小学校】良いレビュー/口コミ/評判
礼儀や気配りが身についた
椙山女学園大学附属小学校専門の塾講師や在校生・卒業生の親に聞く内容で多いのが、「女性らしい気配りができるようになった」「挨拶やお礼を恥ずかしがらずしっかり言える」といったものです。
こうした気配りは、学校生活で先生や先輩方から自然に受け継いだものだと感じます。
椙山では異学年の交流も盛んです。縦割り遠足では、上級生が歩き疲れた下級生を気遣い、雨が降れば自分のレインコートを差し出す姿が見られます。
下級生たちは普段から先輩方に優しくしてもらうことで、「自分もこうなりたい」という憧れを抱き進級します。
そうして自分が上級生になったら同じように下級生へ気を配る。
この思いやりの連鎖を日々体験できるのは、椙山ならではの学校生活でしょう。
個人が活躍できる場が多い
AO入試の願書作成では、卒業生であるお母様が特に「親子二代、三代で」と熱望しておられることが多いのも椙山の特徴です。
そのお母様に「椙山の思い出、良かったところは?」と聞くと、ほとんどの方が「誰でも活躍できる機会がある」とおっしゃいます。
椙山は県下唯一の女子小学校です。外部受験をしなければ大学まで女子のみで過ごします。
共学ではある程度の年齢になると「力仕事は男子、雑務や室内での作業は女子」といった性別による役割分担が自然と行われることもまだまだ多いでしょう。
学園祭などを思い返していただくと、重い物を運ぶときに先生が「男子!」と呼びかけていませんでしたか?
しかし、女子校ではそれが通用しませんから、性別による役割にとらわれずなんでも自分たちで解決します。
その中で様々な個性が発揮できるよう、先生方も尽力されています。
大学まで内部進学できる安心感
椙山は外部受験を希望しない限り、基本的にはそのままエスカレーターで内部進学が可能です。
定期テストでは追試がありますが、卒業生の親御様からは「何回も実施してくださった」というお話も伺いました。
進学時には内部生だけが受験するテストがありますが、それも対策してくださいます。
椙山の児童はおっとりしている印象ですが、小学校では勉強ばかりに囚われず、様々な体験や交流を重ねて素敵な人間になるようなカリキュラムがメインという印象です。
そのため、受験勉強だけに囚われず好きなことを追求してほしい、内面を磨く教育に力を入れたいというご家庭が多いのでしょう。
【椙山女学園大学附属小学校】悪いレビュー/口コミ/評判
宿題が多い
私立は当然ながら、公立よりも課題は多めです。
椙山も例に漏れず、在学生の親御様からは「長期休暇にテキストがどーんと出されて大変」「テスト前の課題は公立より多い」とのご意見をいただきました。
実際に私がお会いしたお嬢様の中には、長期休暇のテキスト課題をギリギリまでためてしまい、夏休み終わりに何十ページものテキストを泣きながら解いた・・・なんて方もいらっしゃいました。
こちらは特に親御様が公立校出身ですと、「多い」と感じてしまうようです。また、椙山では比較的少ない共働き家庭ですと、長期休暇も親御様は働いておられます。
自己管理が苦手なお嬢様ですとこのあたりがうまくいかず、「課題が多い」ことがマイナスに感じてしまいます。
一般的な公立小学校よりは多い課題ですが、中学から入学してくるお嬢様方は小学校からの内部進学者よりもハイレベルな学力をお持ちです。
中学でがくんと成績が落ちた、なんてことにならないためにも、しっかり課題対策をしておかなくてはいけませんね。
勉強へのモチベは高くない
これも一部のご家庭からよく伺いますが、椙山さんの内部進学は同じ県内の南山大学附属小学校よりも易しいです。
定期テストは追試を行ってくださいますし、よほどのことがない限り「公立へ」と言われたお嬢様は見たことがありません。
そのため小学校では、勉強へのモチベーションがそこまで高くないと感じるご家庭もいらっしゃるようです。中には、「どうせ追試をしてくれるのに、頑張っても仕方がない」と感じてしまったお嬢様もいらっしゃるようです。
こうならないために、追試を受けるのは当たり前ではないこと、中学からはお勉強のよくできるお友達が沢山入学してくることを伝え、家庭でもしっかり対策していきましょう。
椙山に通う女児専門の塾や家庭教師なんかもありますから、一度見学するのも良いでしょう。小学校入学後の家庭教師や家庭学習にお悩みの受験生は、ぜひ私にもご相談ください。
昔と違い、親の質が落ちている
率直で辛辣な意見もありました。ここ数年の少子化、多様性への目線から男女別学希望者の減少、愛知県自体の私立ブランドが目立たないことなどから、椙山は近年「定員割れでは」との噂も流れています。
学校側は面接や願書である程度「椙山の価値観を理解し、共に歩んでくれる保護者」を選んでいますが、昔のような「お嬢様学校」とは少し変化した部分もあるでしょう。
また、椙山は保護者が学校に関わる時間も多いです。特に、親子二代、三代で通われているご家庭ですと「昔はこうだった」という家族の話と保護者像がズレていると、「昔と違う」と感じてしまうものです。
先生方もこのあたりは対策を講じるため動いておられるでしょうが、「いろいろな家庭がいる」ということを念頭に置き、そのうえでご自身は椙山の教育をどの程度理解し実行していくか、しっかりとお考えください。
【椙山女学園大学附属小学校】レビュー/口コミ/評判をプロが解説まとめ
長年「名古屋のお嬢様学校」として親しまれる椙山女学園大学附属小学校。様々な口コミや評判がありますが、何をご家庭の信条とするかで感じ方は変わります。
名古屋で私立小学校受験を検討される際は、ぜひご家族全員が見学に行ってくださいね。
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